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映画『空の青さを知る人よ』評価は?感想ネタバレ/2人の慎之助の意味は?田舎は不幸?

映画 空の青さを知る人よ
タイトル/邦題 空の青さを知る人よ
日本公開 2019.10.11 [予告↓]上映時間 108分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)
映画監督長井龍雪 [キャスト↓]
配給/製作(C)東宝/CloverWorks
日本興行収入5.7億円
参考公式サイトWiki映画館
平均評価★★★★★78私の評価★★★★★65
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映画『空の青さを知る人よ』概要とあらすじ(ネタバレなし)

埼玉の秩父の女子高生あおいは進路を「東京でバンドする」と決めます。姉あかねは両親の死で元恋人の慎之助との上京をあきらめ市役所勤めです。ある日、町の音楽祭の演奏者に慎之助の姿を見つけ…。過去のしんのが伝えたかったことは?(ネタバレ感想↓)

『空の青さを知る人よ』予告動画

キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)

相生あおい(若山詩音)
女子高生2年。ミュージシャンを目指すため東京行きを決めてる。幼少時代にしんのに憧れる
相生あかね(吉岡里帆)
あおいの姉。慎之介と上京するつもりだったが、両親を失いあおいと暮らすために断念。地元市役所で働く
金室慎之介/しんの(吉沢亮)
あかねが高校時代から想いをよせる、ミュージシャンを目指す赤髪の男性。1人で上京したはずだが…
中村正道/みちんこ(落合福嗣)
慎之介とあかねの同級生。市役所の職員であかねに片思い中
中村正嗣(大地葉)
正道の息子。あおいと仲良し
新渡戸団吉(松平健)
演歌歌手。音楽祭で歌う予定
大滝千佳(種﨑敦美)
あおいの同級生。ポジティブで年上男性が好き

ネタバレ感想『空の青さを知る人よ』考察や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。映画 空の青さを知る人よ

★★★★★ 65点/100(60が平均)

『あの花』『ここさけ』チーム最新作!タレント声優?

号泣アニメ作品として有名な『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』(あの花)、『心が叫びたがってるんだ。』(ここさけ)を制作した集団「超平和バスターズ」による最新アニメ映画です。

脚本は岡田麿里のオリジナルで、秩父三部作に位置づけられるようです。プロデューサーは『君の名は。』『天気の子』で成功をおさめている川村元気がつとめています。

メインキャラクター慎之助の声をイケメン俳優の吉沢亮、あかねを人気女優の吉岡里帆、新渡戸を松平健などが演じると報道され心配する人が多かったようですが、個人的には違和感なく安心しました。あおい役の若山詩音が一番よかったです。

テーマは「初恋より大切なもの」「理想と現実」「田舎は不幸?」

『空の青さを知る人よ』のテーマのとらえ方は、観る人それぞれの立場や歩んできた人生により変わっていいと思います。最もわかりやすいのは、語り手「あおいの初恋」です。共通点「目玉スター」から、しんのをより意識しはじめます。

同時に「あかねの初恋」「しんのの初恋」も描かれますが、両親を亡くしたあかねは初恋よりも「妹のあおい」を選び、しんのはあかねより「東京での成功」を優先します。そんな2人を歯がゆく思ったあおいは、上京を決めたのでしょう。

お堂に閉じこめられた「過去のしんの」は理想と希望に満ちあふれているが「現実の慎之助」はソロデビュー1曲目で挫折して演歌歌手のバック演奏で音楽家としての体裁をたもっています。ヒューマンドラマでよくあるテーマの1つです。

小さな地域社会「村社会」の数少ない就職先の役所で働くあかねや中村正道(通称みちんこ)は、地元の田舎で暮らすことを選択します。一方、しんのはメジャーデビューを目指して上京します。

『あの花』『ここさけ』では「田舎の狭さや息苦しさ」を描いてましたが、『空の青さを知る人よ』では田舎をネガティブには表現せず、むしろ「都会(東京)に出ることが幸福とは限らない」とうったえてるように感じられます。

「井の中の蛙 大海を知らず、されど空の青さを知る」の意味は?

「井の中の蛙 大海を知らず」は、狭い世界しか知らないカエルを皮肉った表現です。そんな「広い世界」を知らない蛙でも「空の青さを知る」ことはできるので「大海を知らない」ことが不幸にはつながらないと結論づけてるように感じます。

つまり、狭い井戸のような田舎に閉じこもって暮らすことは不幸ではないし、広い大海のような東京や都市部で「夢」を追い求めることが必ずしも幸福に結びつくわけではないと表現されています。

同時に「空の青さ」とは「あおい」のことでもあります。あかねはしんのと東京へ行くことはあきらめたが、田舎で妹あおいと一緒に暮らすという「幸せ」を選択しました。正に「田舎のあかね、大海を知らず、されどあおいとの幸せを知る」ですね。

2人の慎之助の意味は?しんのが伝えたかった事?

上でも書きましたが「理想と現実」がテーマの1つになってます。過去の生き霊しんのは、その当時の「理想」の残存思念のようなものです。つまり「東京で音楽を成功させ、あかねと一緒に暮らすこと」を夢みてて実現に疑問を感じてません。

しんのの存在は、現実でやさぐれた慎之助との対称性を表すのに効果的です。また、あおいが初恋をいだいたままのしんのであることも重要な点です。ただしこの都合がよすぎるファンタジー設定には、それほど必要性を感じませんでした。

過去のしんのが伝えたかったのは、もう1つの未来の選択つまり「東京で音楽」ではなく「あかねと一緒にいること」を優先せよということだったのでしょう。しんのがあかねを救うためにお堂を出る時、ギターの弦が切れたことも「音楽<あかね」を示しています。

エンドロールの結婚式の賛否は?

エンドロールでは、慎之助とあかねが結婚式を開催する様子も映し出されました。つまり慎之助は東京で音楽で成功するこをあきらめ、あかねはそんな慎之助を受け入れたことになります。

ラブストーリーとしては美しい結末でほっこりしますが「夢かなわずとも愛はかなう」のかと考えるとモヤモヤします。慎之助が何の仕事についたかは不明ですが、就職先の少ない田舎で就職歴のない中年男性が働ける仕事は少なそうです。

そんな男性を受け入れることのできた「あかね」は現実では希少なのではないかと思います。独身女性には住みづらい田舎でさえ独り身でとおしてきたほどのあかねなので、慎之助への愛は想像もできないほど大きかったのだと想像できます。

『空の青さを知る人よ』私の評価と前作との比較

夢を実現するために故郷を離れた慎之助と、妹と暮らすために田舎に残ったあかねとの、再会の物語と考えればシンプルですが、妹あおいの慎之助への初恋や若いしんのがからむことで「夢や理想を追い求める難しさ」を思い知らされます。

そういう意味では前作『あの花』『ここさけ』より考えさせられます。ただし、私はよりストレートにうったえかけてきた前2作の方が泣けたし好みでもあります。夢が達成できなかったのに、あかねと結婚できた慎之助に嫉妬の思いもありますし(笑)

『空の青さを知る人よ』では、しんのやあおいがバンドマンを目指すことから「音楽映画」の側面もありますが、演奏シーンが少ないのは残念です。ラストの音楽フェスはハイライトだと思ってたのに肩透かしです。ここさけ被りを避けたのかも?

それゆえ、あおいとみちんこが加わっての「ガンダーラ」演奏シーンは貴重で鳥肌ものでした。口はわるかったけど、あれで慎之助の心も動いたように感じます。「超平和バスターズ」次回作にも期待したいです!

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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ゆめぴょん(仮名・管理人/執筆/映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
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