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『天外者(てんがらもん)』評価は?ネタバレ感想考察/天才エピソードは?三浦春馬はハマり役?

映画天外者(てんがらもん)

『天外者(てんがらもん)』あらすじ概要

江戸時代末期、薩摩藩の武士で「天外者」と呼ばれた五代友厚は、幼い頃から世界や異国に関心をよせ、坂本龍馬、伊藤博文らとも意気投合。日本の将来のために活躍するのだが…。三浦春馬の最後の主演作?五代友厚の目標とは?(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 天外者(てんがらもん)
日本公開日 2020/12/11 [予告↓]上映時間 109分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)
映画監督田中光敏 [キャスト↓]
配給/製作/画像©ギグリーボックス/クリエイターズユニオン、松竹撮影所
日本興行収入9.0億円興行収入ランキング
平均評価★★★★★77私の評価↓は含まず)

『天外者(てんがらもん)』予告動画

キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者)

  • 1位五代友厚/通称 才助(三浦春馬)薩摩藩の武士の家に生まれ、後に実業家に
  • 2位はる(森川葵)丸山遊郭の遊女。五代友厚の精神性に影響を与える
  • 3位坂本龍馬(三浦翔平)五代友厚と意気投合した土佐藩士。明治維新の立役者
  • 4位五代豊子(蓮佛美沙子)友厚の妻
  • 5位岩崎弥太郎(西川貴教)五代友厚と意気投合した土佐藩士。後に三菱財閥を築く
  • 6位伊藤博文(森永悠希)ある経緯で五代友厚と親しくなる。後の初代内閣総理大臣
  • 7位料亭女将(かたせ梨乃)はるの遊郭をとり仕切っている
  • トーマス・グラバー(ロバート・アンダーソン)五代友厚と親しくしてたイギリス武器商人
  • 五代徳夫(内田朝陽)友厚の兄
  • 五代やす(筒井真理子)友厚の母
  • 五代秀尭(生瀬勝久)友厚の父

ネタバレ感想『天外者(てんがらもん)』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★62/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

天外者(てんがらもん)とは?五代友厚とは?

江戸時代末期、薩摩藩(現在の鹿児島)の武士の家で生まれ育った五代友厚(ごだいともあつ)は、幼少期から数々の才能を見せたので通称「才助」や「天外者(てんがらもん)」と呼ばれるようになりました。

父が世界地図から「地球儀」への作成依頼されたのを悩んでた時、14歳の才助が見事に完成させた逸話が語られます。その後、長崎海軍で学ぶが、発想が先をいきすぎてて異端児あつかいされます。坂本龍馬や利助(後の伊藤博文)とは意気投合。

中国の上海へ航海して、薩摩藩のために蒸気船を購入してきます。1863年、薩摩藩の島津久光の行列に乗馬したまま入ったイギリス人が斬られる死傷事「生麦事件」が発生し、薩英戦争が勃発。五代友厚も捕虜になるが、後の横浜で釈放されます。

幼少期の地球儀のエピソードは真偽はともかく好みですが、それ以外に「天才・異才」と言われる要素は感じられず、坂本龍馬たちが「面白い男」と言う理由もわかりません。伊藤博文の万華鏡を工具で修理したエピソードはよかったですね。

五代友厚(三浦春馬)がイギリス軍に捕まり、拷問されたり釈放される部分も経緯を理解しづらいです。史実の薩英戦争の進行や終結とも一致してるのでしょうか。坂本龍馬はともかく、伊藤博文や岩崎弥太郎との交流も浅くしか描かれてません。

映画天外者(てんがらもん)

五代友厚の目標と最期は?

五代友厚は、イギリス軍から釈放されたのが、仲良くしてた遊女のはる(森川葵)のおかげと聞くが、はるはイギリスへ連れて行かれたと知ります。五代は薩摩藩遣英使節団としてイギリスへ留学し、はるを探すが重病で日本に帰国したと知ります。

五代友厚は、はるの最後のたのみを聞き、海へ連れて行きます。はるは遊女でありながら「文字」を覚えようとします。そんなはるに五代友厚は「誰もが夢を見られる国にしたい」という人生の目標を語ります。残念ながら、はるは果たせません。

五代は倒幕でも活躍し、大政奉還により明治新政府が樹立すると大阪市で要職につきます。一方、海援隊の結成、薩長同盟、明治維新で活躍した坂本龍馬は暗殺されます。自暴自棄な岩崎弥太郎は、五代の助言で奮起し三菱財閥の礎を築きます。

五代友厚(才助)は大阪で知り合った豊子(蓮佛美沙子)と結婚して娘も生まれます。岩崎弥太郎のおかげで大阪商人にも信用され始め、後の大阪造幣局、大阪商工会議所、大阪市立大学、その他日本経済の基礎を築き、満49歳で病死。その日、大阪の町や五代宅前は弔いの火で行列ができました。

前半以上にダイジェスト風でエピソードを見せますが、背景や深い人間関係は一切語られないため、幕末史にくわしい人でないと理解しづらいでしょう。結婚の経緯、大阪へ行く理由、伊藤博文との交流はもっと描いてほしかったです。

見どころは三浦春馬の最後の主演作?代表作?

映画『天外者(てんがらもん)』の最大の見どころは、やはり主演の三浦春馬のどうどうとした演技でしょうね。残念ながら同年の公開前になくなりましたが、それが五代友厚の生涯とも重なって見えたので最後は涙しました。

エンドロール後には三浦春馬への追悼文もあり、会場中で拍手が起き、すすり泣きも聞こえました。三浦春馬の清々しい笑顔をもう見れなくなるのはさみしいです。主演以外の映画はまだ数作あるようなので期待しています。

ここからは個人的な感想です。本作『天外者(てんがらもん)』の五代友厚(才助)を演じた三浦春馬はハマってたと思うけど、代表作になりえるかと言われると、まだポテンシャルは出しきれてないように感じました。

TVドラマは観てないけど、映画では『コンフィデンスマンJP ロマンス編』のジェシー役の方がイキイキしてたし、『アイネクライネナハトムジーク』の主演は自然な三浦春馬に近い?ように感じて好きです。

『天外者(てんがらもん)』私の評価と感想

三浦春馬の主演作ということばかりが注目されてるけど、大阪や日本経済の将来のために尽力した五代友厚(才助)の生涯を知ることができるという意味でも貴重な映画です。私も大阪に住みながら、ここまで詳細に知れたのは初めてでした。

坂本龍馬、伊藤博文、岩崎弥太郎だけでなく勝海舟、西郷隆盛、大久保利通など幕末の偉人が登場するのもうれしいですね。ただ、出会いと何度か集まって団らんしたシーンしか描かれないのは、浅くて物足りなかったです。

全体的にも史実エピソードをつなげた構成で、発端・経緯・理由・結末がしっかり描かれないダイジェスト風なので、幕末史にくわしくない人には理解しづらいと思います。「誰もが夢見られる国にしたい」という目標の決着もあいまいでした。

もう少し上映時間を長くして、五代友厚の精神性についても深く描きこんでほしかったと感じます。それでも、五代友厚にしか見えない三浦春馬の演技はファン以外でも観る価値あるので、興味ある人はぜひ観てください。

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

『天外者(てんがらもん)』含む映画ランキングや映画賞

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