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『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』評価は?ネタバレ感想考察/14年前の出来事は?カヲル困惑の理由?

映画ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』あらすじ概要

新劇場版4部作の3作目。前作『破』後に目覚めたシンジは想像もしなかった世界を目撃。親しくなった渚カヲルと新型エヴァに搭乗し、レイも共にセントラルドグマへ到達するのだが…。ヴンダーの正体は?エヴァの呪縛とは?(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
日本興行収入53.0億円年間6位
世界興行収入0.6億USドル [出典]
平均評価★★★★★67私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連エヴァ/庵野秀明シン・シリーズ < 前作続編 >
日本公開日 2012/11/17 [予告↓]上映時間 95分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)
映画監督庵野秀明 [キャスト↓]
配給/製作/画像©ティ・ジョイ、カラー/カラー

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』予告動画

キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(声優)

  • 1位式波・アスカ・ラングレー/しきなみ(宮村優子)ヴィレの改2号機パイロット。第2の少女。眼帯
  • 2位渚カヲル/なぎさ(石田彰)月から来たゼーレの少年。NERVに所属
  • 3位碇シンジ/いかり(緒方恵美)エヴァンゲリオン初号機の元パイロット。碇ゲンドウの息子。第3の少年
  • 4位アヤナミレイ(仮称)(林原めぐみ)NERVのMark.09パイロット。綾波レイとは別人?
  • 5位真希波・マリ・イラストリアス/まきなみ(坂本真綾)ヴィレの8号機パイロット
  • 6位葛城ミサト/かつらぎ(三石琴乃)ヴィレのAAAヴンダー艦長。大佐
  • 7位鈴原サクラ(沢城みゆき)ヴィレ所属の少尉。シンジの管理担当医官。鈴原トウジの妹
  • 碇ゲンドウ(立木文彦)NERV最高司令官。シンジの父
  • 冬月コウゾウ/ふゆつき(清川元夢)NERV副司令官
  • 赤木リツコ(山口由里子)ヴィレのAAAヴンダー副長

ネタバレ感想『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、エヴァ/庵野秀明シン・シリーズ一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★76/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

Qとは?庵野秀明と旧作とは?全四部作?

1980年代に岡田斗司夫、庵野秀明らが設立したGAINAX/ガイナックスはTVアニメで『ふしぎの海のナディア』、1995年に『新世紀エヴァンゲリオン』をヒットさせました。その後、庵野秀明は「スタジオカラー」として独立します。

2007年からヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ「序・破・Q・シン」全4部作が、TVアニメのリビルド(再構築)版として始まりました。「序破急」は雅楽の舞楽や能楽の三幕構成のことです。ちなみに四幕構成は「起承転結」。

』はTV版とほぼ同じ内容で、『』は新キャラや新エヴァの登場や、終盤の展開が旧作とは大きく異なっていました。

特務機関NERV(ネルフ)、その上位機関で国連所属のゼーレ(SEELE)、セカンドインパクト、第3新東京市などの世界観や用語などは、映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』で解説しました。使徒やエヴァ一覧はエヴァと使徒一覧をご確認ください。

映画ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

冒頭でアスカが戦った相手と目標物の正体は?

冒頭、エヴァ改2号機に搭乗のアスカは、エヴァ8号機「コネめがね」マリの援護射撃と共闘し、宇宙空間(衛星軌道上)で何かを回収するUS作戦(Ultimate Soldier Operation)を強行。エヴァ2号機は『破』で大破したのを改修したのでしょう。

アスカの改2号機を妨害した敵は「Mark.04A コード4A」と呼ばれることから、前作『破』の北米で実験中に爆破した「エヴァ4号機」と関係あるのでしょうか。さらに目標物の巨大十字架から「Evangelion Mark.04B コード4B」が出現します。

両者とも「パターン青」なので使徒あつかいです。マリは高度が足りず大気圏に再突入したため、アスカは苦戦し「なんとかしなさいよ!バカシンジ」と叫びます。すると十字架内のエヴァ初号機が「コード4B」を全滅してくれます。

アスカが回収した十字架にはやはり「エヴァ初号機」が入ってたようで、限りなく「碇シンジ」に近い者も意識を取り戻します。どうやら前作で覚醒を止められた後、何者かが初号機を成層圏で封印してたようです。

エヴァ初号機を封印した者は、ネルフか国連軍の可能性が高いです。ヴィレならコード4Aの存在等を予測できたはずなので。インパクトを起こしたいネルフが封印するのも変なので、国連軍が封印した説が最有力

ヴィレやヴンダー、ロンギヌスやカシウスの名前の由来は?

ヱヴァンゲリヲン新劇場版で登場する言葉は、ドイツ語や古代ヘブライ語などからの用語が多いです。以下はその一例ですが、エヴァンゲリオン・シリーズでは名前だけ使ってるものも多いので、あくまでも名称の由来として掲載してます。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版の用語一覧
  • ヴィレ=意志(ドイツ語)
  • ヴンダー=奇跡(ドイツ語)
  • ネルフ=神経(ドイツ語)
  • ゼーレ=魂(ドイツ語)
  • エヴァ=命(ヘブライ語)
  • ガフの扉=魂への扉(ユダヤ伝承)
  • ネブカドネザルの鍵=古代バビロニア王の名?
  • ロンギヌス=キリストを刺したローマ兵の名
  • カシウス=シーザー暗殺の首謀者の名
  • リリス=第の2使徒。旧約聖書のアダムの最初の妻
  • リリン=リリスの子達=人類。使徒に含まれるかは不明

ヴンダーの敵の正体は?ヴィレとは?

葛城ミサト艦長の艦艇ヴンダー(Wunder)は、通常は海に浮かぶ船で、周囲には国連軍?らしき多数の駆逐艦などが連なって艦隊運行しています。アスカのエヴァ改2号機が水中で点火作業し、エヴァ初号機を主機にすると空中飛行も可能となりました。

ヴンダーを襲ったのは「ネーメジスシリーズ」と呼ばれる「Evangelion Mark.04 コード4C」です。冒頭の宇宙空間での敵とコード違いで「Blood Type」パターン青なので「使徒」あつかいです。リリスがいないのに襲ってきた理由は後述。

主機をエヴァ初号機にしたヴンダーは、敵を空中へ引きずり上げて振り回し激突させます。そしてATフィールドも突き破れる主砲の連射で倒します。リツコやミサトはこれを「神殺しの力」と言います。

ヴンダーの本来の主機は、後ほど登場する「アダムスの器」と呼ばれるMark.09です。エヴァを主機(メインエンジン)にするので、ヴンダーじたいも尾があるので使徒かエヴァか槍(後述)かもしれません。

ヴンダーが率いるヴィレ(WILLE)という組織の敵は、NERV(ネルフ)です。元ネルフのミサトやリツコが、碇ゲンドウと敵どおしになった経緯は不明ですが、現人類を犠牲にする「インパクト」に賛成できず阻止側になったようです。

『破』から14年間で何が起きた?

碇シンジが目を覚ますと、なんと『破』から14年後の葛城ミサトが艦長のヴィレ艦艇「AAAヴンダー」の中で混乱します。ショートカットの副長の赤木リツコ、トウジの妹の鈴原サクラや他オペレーター達のシンジへの視線も冷たいです。

空白の14年間について本作では、後に渚カヲルが語る断片的な情報以外はほぼ明かされません。しかし前作『破』ラスト後に流れる『Q』予告編が、空白を少しだけ埋めてくれます。また、シンジが見た事実も追記します。

『破』から空白の14年間の出来事
  • シンジの覚醒エヴァ初号機が第10使徒からレイを救う
  • 渚カヲルのMark6が初号機をカシウスの槍で貫く(サードインパクト停止)
  • シンジとレイを取り込んだエヴァ初号機が凍結
  • 第三新東京市は廃棄。ネルフ関係者は幽閉(上空に?)
  • 自立型Mark6をセントラルドグマへ(その時槍で刺された?)
  • 胎動するエヴァ8号機(パイロットはマリ?アスカ?)
  • 運命を仕組まれたゼーレの子供達が集う(シンジ、レイ不在?)
  • サードインパクト後?、月?が急接近
  • 人類は多数犠牲?インフィニティのなり損ないが壁に

カヲルは「リリスが結界をはって14年間、誰も侵入してない」と断言してるので、セントラルドグマでの出来事は『破』から1年以内に起きたと考えられます。またドグマ最深部は「サードインパクトの爆心地」だそうです。以上から推測します。

私の推測(ドグマでの出来事)
  • Mark6は初号機からカシウスの槍を抜く
  • ダミープラグMark6がリリスのロンギヌスの槍を抜く
  • Mark6に第12使徒が寄生してると判明(ネルフの陰謀?)
  • サードインパクト。インフィニティ発生
  • ヴィレのエヴァ8号機がロンギヌスの槍?でMark6とリリスを貫きインパクト阻止
  • リリスが結界をはる(14年間)

綾波レイの正体とは?リリスとの関連は?

ヴィレと名乗る葛城ミサトやリツコ達から冷たい目で見られたシンジは、突然ヴンダーを破壊して救出に来てくれた「Evangelion Mark.09」(マーク9)と綾波レイの声に誘われてネルフ本部へ向かいます。父ゲンドウの出迎えはあっさり終了。

ミサト達に「もういない」と言われた綾波レイと再会したシンジは違和感を覚えます。そして冬月コウゾウと将棋した時に母の写真を見せてもらい、綾波レイの正体は、綾波ユイ(シンジの母の旧姓)の複製体(クローン)だと知らされます。

碇ユイは、エヴァの初期型制御システムへのダイレクトエントリーを試みた後、情報だけが綾波レイに引き継がれました。現在ネルフにいるのは綾波タイプの初期ロットで「アヤナミレイ(仮称)」と呼ばれます。レイが眺めるガラスの中はユイでしょうか?

冬月が見せた、教え子だった綾波ユイ(旧姓)の写真には「同世代かやや年上のマリ」も映ってます。「エヴァ初期型システム」のモニター映像は、十字架に掛けられてて「第2の使徒リリス」ぽいです。

ゲンドウの司令室前にある巨大なユイの顔は「仮面をはずしたリリスの頭部」だと思います。以上の情報から、シンジの母の碇ユイがダイレクトエントリーした先はリリスの可能性もありそうです。

カヲルが困惑した理由とは?リリスの槍は偽物?

綾波レイと母ユイの関係を知ったシンジは、父ゲンドウの指令を遂行できない状態となるが、渚カヲルがなぐさめます。シンジがヴィレに付けられた首のDSSチョーカーは本来「カヲルのエヴァ覚醒を防ぐため」なのでカヲルが代わりに付けます。

カヲル「人類補完計画のキーは、セントラルドグマ爆心地のカシウスの槍とロンギヌスの槍。2本を奪えばフォースインパクトは起こせないし、13号機とセットで使えば世界の修復も可能。2人でリリンの希望になろう」

そしてゲンドウの指令どおり、ダブルエントリー(2人乗り)のエヴァ第13号機でセントラルドグマに降りて行くシンジとカヲル。途中で「インフィニティのなり損ない」が壁になってるが、真サードインパクトの犠牲体なのかな?

ドグマのリリスは、1度ロンギヌスの槍をぬかれて下半身が復活して十字架からも脱出したようだが、再度ロンギヌスの槍を刺されて機能停止してます。リリスの首は、碇ゲンドウの司令室前にあった「巨大な綾波レイの顔」と思われます。

もう1本別の槍で、Mark.06(マーク6)がリリスごと貫かれています。これら2本の槍をぬきに来たはずのカヲルが、なぜか困惑します。カヲルは「ロンギヌスの槍とカシウスの槍」を得る予定だったのに「2本そろった槍」になってました。

おそらく2本ともロンギヌスの槍なので、カヲルはゲンドウに利用されたようです。なぜカヲルが勘違いしたのかは不明です。14年前にダミープラグのMark.06がドグマに降りた時に、すり替えられた説が有力です。

前作『破』のセカンドインパクトの回想シーンで、4人の光の巨人(アダムス?)と、4本の槍が確認できました。今回の2本のロンギヌスの槍は本物か偽物かは不明ですが、本物ならカシウスの槍と合わせて3本なので、もう1本別の槍があるはずです。

渚カヲルは第1使徒?から第13使徒に?

シンジは「嫌な予感がする」と言うカヲルを無視して2本の槍をぬきます。アヤナミレイ(仮称)がゲンドウの命令どおり、使徒化したMark.06の首を切ると、全身コア化した第12使徒が飛び出します。

「綾波ユイや赤ちゃん」の姿になったのは、第12の使徒か形象崩壊したリリスか判断できません。第12の使徒のコアを第13号機がかみくだくと、疑似シン化形態を超えてアダムスの生き残りとして覚醒し、フォースインパクト前のガフの扉を開きます。

渚カヲルは「第1の使徒の僕が第13の使徒に落とされトリガーになった。さすがリリンの王(碇ゲンドウ)だ。ガフの扉は僕が閉じる」と言い、2本の槍で第13号機を貫きます。カヲル自身は首のDSSチョーカーで爆破されます。

マリが「最後の12使徒がいなくなった時、何が出るか」と言ったように、カヲルが第13の使徒に落とされたのは、使徒が全滅したからでしょうか。「第13の使徒はトリガー」なのに、第1の使徒がトリガーでない理由は「リリスに近いから」と推測。

疑似シン化形態とは「神化」「進化」のことだとすると「天使の輪」が現れた形態でしょうか。しかもそれを越えて、アダムスの生き残りとして覚醒します。ミサトやゲンドウによる「神殺し」とは、これらを倒せる「槍」のことだと思うので、ヴンダーも槍と関係ありそうですね。

ヴンダーの正体とは?アダムスとは?

ガフの扉を開く第13号機のフォースインパクトを止めるため、ヴィレのヴンダーが体当たりします。しかしレイの「Evangelion Mark.09」が邪魔して、ヴンダーに取り付き侵入を試みます。最後はアスカが改2号機「コード777獣化第4形態(第2種)」で戦い自爆してMark9を排除。

Mark.09がヴンダーの主機を乗っ取ろうとする理由は「ヴンダーの本来の主」だからと、リツコが発言してます。ちなみに、ヴンダーはその時点では、エヴァ初号機を主機にしています。

「アダムスの器」と呼ばれるMark.09が主(ぬし)ということは「ヴンダーの正体は槍」である可能性が高そうです。前作『破』でセカンドインパクトを起こした光の巨人4人が、4本の槍を持っていたからです。

ヴンダーが「神殺し」の力を持つことからも「カシウスかロンギヌスの槍」の変化した姿だと推測できます。「Evangelion Mark.04」が襲ってきた理由も「槍」を取り返すためなら納得できます。

これも推測ですが、エヴァンゲリオンで「Mark.」(マーク)の付く機体が、光の巨人「アダムス」と考えられるので、Mark4,Mark6,Mark9、そして「アダムスの生き残り」と判明した第13号機の4体が「アダムス」の可能性が高そうです。

フォースインパクトを止める方法とは?

カヲルの死でもガフの扉は閉じず「ワンコ君(ゼーレの犬=シンジ)もゼーレの保険か」と言うマリが、第13号機からエントリープラグ(シンジのいる場所)を排出。するとガフの扉は閉じて、フォースインパクトも未遂で終わります。

冬月は「ほぼゼーレの思惑どおり」と語るが「ゼーレの少年(渚カヲル)の排除と、第13号機の覚醒」だけは碇ゲンドウ(ネルフ)だけの計画だったようです。カヲル排除の理由は、シンジだけを幸せにしようとするからでしょう。

第13号機の覚醒は「アダムスの生き残り=リリスに近い存在」を作るためと思います。覚醒後のエヴァがパイロットを変えても覚醒体のままかは不明ですが、ここに使徒をぶつければファイナルインパクトを起こせそうです。

シンジが手つなぐのは誰?エヴァの呪縛とは?

エヴァンゲリオンは、シンジが誰かと手をつなぐたびに成長を見せる物語です。本作『Q』まででシンジが手をつないだシーンの一覧は下のとおりです。

シンジが手をつなぐシーン一覧(『Q』まで)
  • ミサトがシンジと(『序』リリス前)
  • シンジが綾波レイと(『序』ラストで救う時)
  • 加持がシンジと(『破』畑行く前)
  • シンジが綾波レイと(『破』ラストで救う時)
  • 渚カヲルがシンジと(『Q』外界を知る時)
  • 渚カヲルがシンジと(『Q』13号機に乗る前)
  • アスカがシンジと(『Q』ラスト)

ラストの「姫を助けろ。男だろ」という意味深なセリフでマリは、シンジのエントリープラグを放出します。それを開けて助けるのはアスカ。カヲルの死で放心状態のシンジを、アスカが手をつないで連れ出し、アヤナミレイも付いていきます。

シンジは、カヲルが修理してくれた音楽プレイヤー(ウォークマン?S-DAT)も落とすが、レイが拾った気がします。L結界密度(リリス結界?)が、リリン(人間)は近づけない数値なのに3人が無事なのは「エヴァの呪縛」効果でしょうか。

クローンのアヤナミレイはともかく、アスカとシンジは1度エヴァや使徒と同化してるため、それらと同等の生物になったのかもしれません。その「エヴァの呪縛」により歳を取らないのは「ゲンドウくん」と呼ぶマリも同様です。

エヴァQの大胆な考察というか妄想

以下妄想。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は「生物の受精」における抗争を描いたものと考えます。つまり「リリス=卵子」へ一心不乱にたどり着こうとする「使徒=精子」(しっぽ/尻尾もあるし)を微生物たち(人類)が阻止する物語です。

使徒がリリス(覚醒エヴァもリリスの役割?)に到達すると発生する「インパクト」は「受精」への挑戦であり「ファイナルインパクト」が受精の成功です。インパクトのたびにガフの扉が開き、役割を終えた微生物は滅びていくのでしょう。

地球全体が「子宮」、セントラルドグマは「卵巣」、ATフィールドは「免疫機能」で、受精が成功するたびに世界はループし、青い海が赤く染まったのは子宮が受精の準備を完了した証拠。赤い海/LCLは「羊水」と考えられます。

「エヴァンゲリオン」はアダムス(過去に飛来して失敗した精子?)から作られ、劣性遺伝子やウィルスを排除するための微生物決戦兵器であり、生殖機能を持つと天使の輪がでます。そこに搭乗するリリンは、リリスから作られた極小微生物。

リリン(人類)は「知恵の実」を食べて知性を持ったため、自らが受精の主役となり新しい生命体として進化(神化)しようと画策したのが「人類補完計画」です。これを推進するリリンの王ゲンドウを阻止するのがヴィレの役目です。

さらに飛躍すると「受精の成功=ファイナルインパクト」は「宇宙の誕生やビッグバン」を引き起こし、ゲンドウの人類補完計画とは「リリン系宇宙を誕生させる計画」と考えることができます。あくまでも私だけの妄想です(笑)。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』私の評価と続編

本作『エヴァQ』は初見時は意味不明で、庵野秀明はついに狂ったのか?と思いましたが、大量のセリフを考察していくと壮大な物語が浮かび上がってきて驚きました。アガる演出と名言だらけのセリフは、邦画随一の多幸感

エンタメを極限まで追求した前作『破』に比べると物足りなさはありますが、今回は宇宙戦・空中戦もあってアクション性は増し、最高モードの眼帯アスカの活躍も最大の見どころです。

前作までシンジを支えてくれた葛城ミサトや赤木リツコが冷たい存在となったのはさみしいけど、1作目『序』ラストから思わせぶりだった渚カヲルが、ついにシンジの理解者として登場します。BL風描写もあり、腐女子向けかな?

まだまだ謎や伏線だらけですが、続編で四部作の完結編でもある『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で解明されるのか不安と期待でいっぱいです。やや複雑なので公開直前にはエヴァンゲリオン劇場版シリーズの復習をオススメしたいです!

続編前作や関連映画は、エヴァ/庵野秀明シン・シリーズ一覧もご参考に。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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サイト管理人ゆめぴょん(映画・旅行好き)
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