映画評価ピクシーン Pick Scene映画ブログ/評価ランキング/興行収入/ネタバレあらすじ感想

映画『殿、利息でござる!』評価は?ネタバレ感想考察

映画殿、利息でござる!

『殿、利息でござる!』あらすじ概要

史実を映画化。江戸中期の1766年、財政の厳しい仙台藩の宿場町・吉岡藩では、宿場町間の物資輸送「伝馬役」にかかる負担が重すぎて、夜逃げが後をたたなかった。ある日、茶師・菅原屋篤平治は、大金を藩に貸し付け、得た利息で伝馬役をまかなうことを提案。造り酒屋・穀田屋..(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 殿、利息でござる!
日本公開日 2016/5/14 [予告↓]上映時間 129分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)
映画監督中村義洋
キャスト
出演者
阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文
配給/製作/画像©松竹/ザフール
日本興行収入13.7億円興行収入ランキング
平均評価★★★★★72私の評価↓は含まず)

『殿、利息でござる!』予告動画

ネタバレ感想『殿、利息でござる!』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★70/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

『殿、利息でござる!』は、江戸時代の仙台藩での史実を基に映画化した、歴史ドラマです。コメディ要素もあって、見やすいです。財政難と伝馬役という重税に苦しむ人々が、私信を捨てて協力し、自分達よりも将来の世代のために尽くした物語です。

この映画のおすすめ、6つのポイント

  • 素晴らしい史実なので、広く知られるべき内容
  • 時代劇にしては、わかりやすい
  • コメディとシリアスのバランスが良い
  • 関係者は良い人ばかりで、藩全体で進める姿に感動
  • 浅野屋の家系の自己犠牲ぶりに感動
  • 子どもや家族とも、安心して一緒に見れる
映画殿、利息でござる!

少し残念?つっこみどころ、3つのポイント

  • 話がうまく進みすぎ。関係者ほとんどが賛成したのも史実?
  • 穀田屋十三郎の奔走や苦労ぶりが、あまり伝わってこない
  • 大肝煎・千坂仲内と仙台藩・萱場杢の演技が少し微妙

タイトルや予告や出演者から、時代劇ベースのコメディかと思ってましたが、実際はチームでミッションを達成していく、わりとまじめな物語でした。個人的には、コメディ要素が強すぎなくて、良かったと思いました。

冒頭で浅野屋甚内(十三郎の父)が、夜逃げする人を呼び止める場面からはじまりますが、これがあとで伏線となって、うわさと真実の差を埋めていく構成は、うまいなと感じました。

主人公は穀田屋ですが、知恵を出した菅原屋の視点や存在感が印象深くて、特に前半は穀田屋がどこで何をしてるのか、よくわからなかったのは少し残念です。でも彼の正義心や行動力が、家系によるものだとわかる場面は好きです。

その他のキャラクターも特徴的でした。両替屋は金の亡者なのにうまく引き込まれ、大肝煎の千坂は立場を気にしてることを指摘された後すぐ行動に移し、代官・奉行は甚内の美談に感動して奔走してくれ、藩主・伊達重村は馬に乗らずに帰っていったり。

前半はあまり目立たなかった穀田屋ですが、守銭奴・浅野屋(弟)、先代・陣内(父)、きよ(母)、穀田屋の息子の全員が一丸となって、足りない銭を補おうとする姿は素晴らしいのですが、自己犠牲がすぎる気もしました。これも史実ならすごすぎます。

造り酒屋がなくなったら、本末転倒だし、息子も10年分の給金を前借りすると、あとは奴隷のように働くしかなくなります。また、この前借りを了承した奉公先の主人も人が良すぎます。でもこれらの犠牲がなければ、策は実現しなかったんですよね。

そしてラストに語られる、仙台藩の利息の支払総額に、また驚きました。伊達の殿様は名君だと聞きますが、ほぼ全世代において継続したのは見事です。この話を書き留めた住職もあっぱれです。

この映画を観ると、人の優しさ、性善説、江戸時代の人のいきやメンタリティの素晴らしさ、人間の可能性などを信じたくなります。観た後にこんなに気持ちよくなる映画もめずらしいので、おすすめします!

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

『殿、利息でござる!』含む映画ランキングや映画賞

ゆめぽろ プロフィール画像
サイト管理人ゆめぴょん(映画/旅行好き)
興行収入は毎週更新!2023新作148、2022年228本鑑賞。好み⇒謎/驚き/社会性/感情動かす/多幸感/ストーリーと演出を重視/本格ミステリ/SFファンタジー/ホラー/アニメ/MCU。135国 海外旅行ブログ。苦言以外は@pixiinsでどうぞ(^^)
新作おすすめ映画の感想ネタバレ考察や評価もチェック!
最近更新の映画ランキングやネタバレ感想
サイト管理人ゆめぴょん(映画/旅行好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
興行収入は毎週更新!2023新作148、2022年228本鑑賞。好み⇒謎/驚き/社会性/感情動かす/多幸感/ストーリーと演出を重視/ホラー/本格ミステリ/アニメ/MCU
映画ランキングやシリーズ一覧
ホーム シリーズ映画 興収ランキング
検 索
目 次