映画『手紙は憶えている』評価は?ネタバレ感想考察

『手紙は憶えている』あらすじ概要
90歳のゼヴは、最愛の妻ルースが亡くなったことも、覚えてられないほど物忘れがひどくなっていた。それで友人マックスが、妻が亡くなった後の誓いを、1通の手紙に書きとめてくれた。2人は戦時中、アウシュビッツ強制収容所で、ナチスに家族を殺された。手紙にはその容疑者た..(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | 手紙は憶えている |
日本公開日 | 2016/10/28 [予告↓]上映時間 95分 |
映倫区分 | 日本 PG12(小学生指導必要)USA R |
製作国 | カナダ・ドイツ合作 |
原題/英題 | REMEMBER |
映画監督 | アトム・エゴヤン |
キャスト 出演者 | クリストファー・プラマー、マーティン・ランドー、ヘンリー・ツェニー、ディーン・ノリス、ブルーノ・ガンツ |
配給/製作 | (C)アスミック・エース |
日本興行収入 | 0.4億円 |
世界興行収入 | 0.042億US$(約5億円) |
製作費 | 13,000,000CAD |
平均評価★★★★★73(私の評価↓は含まず)
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『手紙は憶えている』予告動画
ネタバレ感想『手紙は憶えている』考察や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。
『手紙は憶えている』は、物忘れのひどい老人が、アウシュビッツ強制収容所時代に殺された家族の復讐をするために、友人マックスの思いも背負って、1人で旅をしながら相手を探すという物語です。ラストでは衝撃の真実が明らかになる、ミステリー映画です。
この映画のおすすめ、5つのポイント
- ナチスのユダヤ迫害の悪事を思い出させてくれる
- 今も残るヤダヤ人に対する差別のひどさを描いてる
- 迫害を受けた者の復讐心の大きさが感じられる
- 国境越えなどでのドキドキ感
- ラストで明かされる衝撃の真実

少し残念?つっこみどころ、3つのポイント
- 進行がスローすぎる。老人の視点なので狙いどおり?
- 国境のセキュリティチェックはもっと厳重のはず
- 元ナチス党員たちの警戒心が薄すぎる気がする
第二次世界大戦中に強制収容所ですごしたり、家族を殺されたりした人が、元ナチス党員に復讐していく物語は数多くあります。しかし、ここまで痴呆の進行してる高齢者が主人公の映画は、はじめて観た気がします。戦後70年たったことも象徴しているようです。
冒頭からゼヴのボケぶりは、隠しようもないくらいに危うく表現されています。妻ルースが亡くなったばかりでショックもあったのでしょうが、もともと痴呆はあったのだと思います。そこで、頭の良いユダヤ人のマックスは、周到な計画を練ったのでしょう。
アウシュビッツ強制収容所に一緒にいたマックスから、復讐したい容疑者の住所が書かれた手紙を受け取ったゼヴは、家族にも老人ホームにも内緒で、最後の旅に出ます。普通はすぐつかまると思います。が、マックスの計画が優れていたのでしょうね。
手紙では、電車やバスで移動するように書かれていますが、これはわざと、ゼブにつらい旅をさせようという意図かと思いました。または、飛行機だと指名手配された後、すぐつかまってしまうからとも考えられますが、国境でも同様なので、やはり前者の理由だと考えます。
マックスが容疑者を4人書いた本当の理由は不明ですが、アウシュビッツ強制収容所での悪事を思い出させるためかと感じました。それとも本当に4人までしか容疑者を絞り込めなかった可能性もあります。ただ本命が最後だったことから、マックスは真相を知ってた気がします。
ラストでは、ついに当時のブロック長を探し当てますが、彼の腕にもゼヴと同じような収容者用の番号タトゥーを見つけます。これは強制収容所のナチス党員たちが、収容者のふりして脱出するために付けたものだったのです。
記憶喪失を使ったトリックは見たことありますが、痴呆やボケを使ったものはめずらしい気がします。今後の高齢化社会ではありえる話ですが、人権的にはぎりぎりのラインではないかと感じました。でも最後は驚かされたので、ミステリー映画としては結構気に入った、おすすめ作品です!
他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。
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