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映画『アクトオブキリング』感想ネタバレ評価あらすじ/インドネシア虐殺の裏技ドキュメンタリ

更新
映画 アクトオブキリング
タイトル/邦題 アクト・オブ・キリング
日本公開 2014.4.12 予告↓上映時間 121分
参考世界興行収入Wiki
製作国デンマーク・ノルウェー・イギリス合作
原題/英題The Act of Killing
映画監督ジョシュア・オッペンハイマー
キャスト
出演者
アンワル・コンゴ、ヘルマン・コト、アディ・ズルカドリ、イブラヒム・シニク
配給/製作(C)トランスフォーマー/ファイナルカット・フォー・リアル
世界興行収入0.005億US$
製作費約US$ 1,000,000(約1億円)
平均評価★★★★★77私の評価★★★★★68
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『アクトオブキリング』あらすじ(ネタバレなし)

1965年、インドネシアで、スカルノ大統領が軍部のスハルト少将によるクーデターで失脚。事件は共産党員により引き起こされたとして、罪のない100万人以上の人々が大虐殺された。アメリカのジョシュア・オッペンハイマー監督は、被害者への取材を当局から禁止され、対象を加害者に切り替えた。彼らは今も国民的英雄として幸せに暮らしていた。9月30日事件の様子などを演じさせると、最初は映画スター気取りで残酷な行為も笑いながら再現してくれたが、少しづつ心に変化が...。第86回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー映画賞にノミネート。(ネタバレあらすじ↓)

『アクト・オブ・キリング』予告動画

ネタバレあらすじや感想『アクトオブキリング』考察・評価レビュー

この先はネタバレありのあらすじや感想/考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。映画 アクト・オブ・キリング

★★★★★ 68点/100(60が平均)

『アクト・オブ・キリング』は、インドネシアで実際に起こった「9月30日事件」と呼ばれる大虐殺事件を、今は英雄として暮らす加害者たちに演じさせるという、奇抜なアイデアのもと作成されたドキュメンタリー映画です。過激な内容なので、気になる人は要注意です。

この映画のおすすめ、8つのポイント

  • 実の加害者によるドキュメンタリ
  • 大虐殺事件の史実に衝撃
  • 加害者たちが楽しそうに演じる
  • 残虐行為と明るいダンスの対比
  • 加害者が被害者遺族と話す場面
  • 加害者が被害者を演じた後の言動
  • デヴィ・スカルノ夫人も高く評価
  • ラストにかけてのアンワルの変化

少し残念?つっこみどころ、3つのポイント

  • 見ててつらくなる
  • 面白い話ではない
  • のんきなダンスのはさみ方が変?

『アクト・オブ・キリング』ネタバレ感想と印象的シーン

1965年の9月30日事件の内容ですが、その時の政権は現在も存続してるし、まだ加害者も被害者も生きてるので、これほど物議をかもすようなドキュメンタリー映画を、加害者たち本人に出演させて撮影できたのは、奇跡に近いと思います。

日本とは近いアジアの国でもあり、スカルノ大統領の第三夫人のデヴィ夫人は現在日本で暮らしていることもあるので、日本人としては知っておくべき史実です。マツコ・デラックスに似た人も何度も再現シーンを演じてくれます。

そういう意味でも、ドキュメンタリー映画史に残る名作というか怪作になる気がします。エンタメ要素はほぼゼロなので、他の映画と比べるような評価はしにくいのですが、見て良かったと思います。

ジョシュア・オッペンハイマー監督は最初、被害者たちに虐殺された様子を聞いて回ったようですが、まだ虐殺した側の政権下でもあるため、本人たちは語りたがらなかった気がします。やがて当局からも被害者への取材は禁止されてしまいます

そこで仕方なしに加害者たちに取材を切り替えました。そこで目をつけたのが、右翼の軍事組織「パンチャシラ青年団」の指導的立場のアンワル・コンゴでした。彼は今でも国民的英雄として尊敬を集めています。

まさに「勝てば官軍、負ければ賊軍」のとおり、罪もない共産党員を1,000人以上も殺害したアンワルが現在はヒーローです。当時の虐殺は彼の中でも正当化されてるため、殺害方法を語る時も再現する時も得意満面です。

映画スターにでもなった気分で、楽しそうに笑いながら殺害の様子を演じるので、観てる私たちは違和感を感じるどころか気分が悪くなります。しかしよく考えると、人間の歴史とはこの繰り返しで今に至るのだろうなと気づきました。

もし仮に第二次世界大戦で、日本やナチスドイツが勝利していたなら、勝利国が行った奇襲や残虐行為も正当化されたかもしれません。そもそも現在の世界を形作ってる国や政権などは、平和的に誕生した組織の方が少ないのではないでしょうか。

アンワルとその仲間たちは、次々と共産党員の虐殺を再現していきますが、自分や家族を被害者にしてみると急に客観視できて、被害者の恐怖を体験したようです。殺されないのはわかってるので、恐怖のほんの一部を体験しただけですけど。

また、被害者遺族と話す場面もあって、さすがに被害者側は遠慮しながら話してたけど、事実や本当の気持ちをほのめかすうちに、加害者側の笑いが消えていくのが生々しかったです。根っからの悪人ではないため、少しづつ正気に戻っていくのでしょうか。

『アクト・オブ・キリング』結末/ラストシーン

この映画の実際の撮影順序はわかりませんが、加害者に被害者を演じさせたり、被害者と会わせたりしたのは、わざとかなり後半にしたような気がします。そうしないと殺害風景の撮影は断られそうな気がします。

冒頭やラストや時折差しはさまれる陽気なダンスのシーンは、シリアスな内容の中での息抜き効果をねらってるのかもしれませんが、違和感がありました。ノリノリなので順番的には一番最初に撮影したのでしょう。「殺してくれてありがとう」のメダル授与は正気とは思えません

これは想像でしかないですが、加害者側でもすぐ罪の意識を感じた人もいたと思います。そういう人は既に殺されたか、今はひっそりと暮らしているのではないでしょうか。英雄だと言われると余計に苦しくなりますので。

エンタメ要素はほぼ皆無で、気持ちのよい内容でもないけど、つい最近行われた身近なアジアでの史実で、関係者のデヴィ夫人も高く評価しているので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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ゆめぴょん(仮名・管理人/執筆/映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
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