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ネタバレ感想『ヤング≒アダルト』学生時代の栄光挫折をひきずる痛さ/あらすじ評価

ヤング≒アダルト

『ヤング≒アダルト』あらすじ(ネタバレなし)

37歳でバツイチのメイビスは、都会で作家をしてるが現在はゴーストライターとして、ヤングアダルト小説(日本のラノベ)の最終巻を執筆中。故郷の元恋人バディから「赤ちゃんパーティー」の招待状が届いたので、バディとの復縁を信じて帰郷する。そこで高校時代のいじめが元で下半身に障害が残ったマットと再会。メイビスは栄光の高校時代の記憶が頭から離れないが、街の住民たちは「今」を幸せに生きていて、やがて大きなギャップが衝突し...(ネタバレあらすじ↓)

ヤング≒アダルトの予告動画

映画『ヤング≒アダルト』評価まとめや作品情報

興行成績、公開日、上映時間などは↑に掲載してます。
原題/英題
Young Adult
製作国
アメリカ(2011.12.16公開)
映倫区分
日本: G、USA: R
製作費
約US$ 12,000,000(約13億円)
配給/製作
(C)Paramount Pictures、Paramount Pictures、Denver and Delilah Productions、Indian Paintbrush、Mandate Pictures、Mr. Mudd、Right of Way Films
参考
 Wikipedia⇒ 興行収入⇒
映画監督
ジェイソン・ライトマン
キャスト/出演者
シャーリーズ・セロン、パットン・オズワルト、パトリック・ウィルソン、エリザベス・リーサー、J・K・シモンズ
レビューサイト平均評価 ★★★★★65/100換算

ネタバレあらすじや感想『ヤング≒アダルト』考察・評価・レビュー

この先はネタバレありのあらすじや感想・考察です。ヤング≒アダルト

★★★★★ 69点/100(60が平均)

『ヤング≒アダルト』は、学生時代の栄光にすがって大人になりきれない、シャーリーズ・セロン演じるメイビスが地方へ帰郷し、狭い世界ながら幸せに生きている住民たちとそりがあわず浮いてしまう展開を、痛いコメディ調で描いたドラマ映画です。

この映画のおすすめ、7つのポイント

  • 幸せとは何かを考えさせられる
  • メイビスの言動が痛すぎてつらい
  • 誰でもメイビスやマットに少しは共感?
  • 学生時代の栄光や挫折なんて幻想にすぎない
  • 今をしっかり生きることが一番重要
  • 都会や地方の違いより本人の考え方しだい
  • ラスト後のメイビスはどちらに傾く?

少し残念?つっこみどころ、3つのポイント

  • マットをいじめた人たちの今が気になる
  • バディは空気を読まなすぎて痛い
  • ベスの無頓着さも周りを傷つける

ネタバレ感想や結末

『ヤング≒アダルト』は、アメリカ版ライトノベルのことであり、心が成長していない大人のことも表してるのでしょう。メイビスはライトノベルのゴーストライターという、作家としてもかなり微妙な立場ですが、故郷ではさらに不動産を探しに来てるとウソまでつきます。

帰郷する時にペット犬のポメラニアンと、良い車(ミニクーパー?)に乗り、ブランド物を来て行くのですが、カーステレオではティーンエイジ・ファンクラブ「ザ・コンセプト」という痛い曲を、CDではなくカセットでかけるのです。アンバランスや狂気ぶりはこのへんからもわかります。

さびれた地方に着いたら、最初から浮きまくります。マットという高校時代にスクールカーストで最下層にいただろうオタクに会いますが、最上部にいたメイビスはほとんど覚えてません。マットはいじめで下半身に障害を残し、その挫折により大人になりきれず、ある意味メイビスと似ています。

メイビスはバディと再会して、すぐに彼を自分に振り向かせられると自信を持っていましたが、バディは愛する妻に赤ちゃんも生まれて幸せ絶頂なので、そのことを話し続けるだけで、メイビスを女性としては見てくれません。当然ですよね。

高校時代の同級生たちや昔の顔なじみの人たちも、メイビスの仕事の成功については祝福するけど、未だ家庭も持たず、年相応ではない格好をしているメイビスのことを、かわいそうに思ったり、影口したりします。メイビスも痛いけど、日本の地方でもこういう習慣は好きになれないです。

そんな浮いてしまったメイビスが腹を割って話せるのは、スクールカーストで対極だったマットだけ、というのはこの映画の最も優れた発明だと思います。日本のスクールカーストの対極をあつかった映画『桐島、部活やめるってよ』もおすすめです。

バディの妻ベスがママさんバンドでライブする時にも、メイビスはことごとく空振りします。それどころか、バンドが演奏する曲に「ザ・コンセプト」が含まれてて、メイビスが暴れ出さないかと心配になりました。ベス達の聞き方は、若さをなつかしむものなので、メイビスとは全く違いますが。

ここでベスは、バディとメイビスの2人だけで家へ帰しますが、彼女は頭悪くはなさそうなので、信用してるからか、試しているのか、それとも単に無頓着なだけなのかわかりません。他のバンドメンバーたちは、大丈夫か?という顔をしてますが。

ついにメイビスはしびれを切らして、バディにキスしますが、ベビーシッターが出てきて目撃され中断します。さすがのバディもここで気づいて、赤ちゃんの名付けパーティーに招待してはダメだろうと思いました。でもキスを許したことから、少しは気があったのでしょうか。

バディはスクールカーストでは上方にいたようだけど、今は堅実に生きています。しかしマットのことを未だにゲイだと思ってたり、悪口を言ったりすることから、大人に成長しきれてない部分も見られます。今の生活には満足していますが、きっかけがあれば不倫もしかねない軽薄な感じもします。

マットはメイビスとは逆の方向で大人になっていません。自家製バーボンを作ったり、フィギュアをめでたりのオタクっぽさもそうですが、あまり周囲の人と関わっていないため、よく言うと地方でのあきらめムードを客観視できています。マットの妹はその傾向がさらに強いです。

名付けパーティーでメイビスは強硬策にでてバディに本音を打ち明けますが、取り合ってもらえないのは当然です。自宅で言うのは狂ってますよ。ついに爆発して、妻ベスに暴言をはきます。流産してなければ名付けパーティーは自分のためだったとまで言ってしまいます。

見てて痛すぎるのに、すぐ去らないメイビスに対して、バディは「ベスがメイビスを招待した」とさらに追い打ちをかけます。この場面、全面的にメイビスが悪ですが、バディとベスの空気を読まない感じも罪だと思いました。村社会の周りの視線が痛すぎます。

さすがのメイビスも傷心で、マットとベッドインします。高校時代なら絶対にありえない組み合わせですが、スクールカーストなんて幻想にすぎないことを象徴しているのでしょう。

そしてメイビスには、過去を断ち切って生きようとする明るい兆しが見えるのですが。。翌朝、マットの妹がメイビスへのあこがれや、地方の人たちの停滞感を非難するのを聞いて、メイビスは最後に味方を得た気分になります。

結局、都会だ地方だの違いではなく、どこに住んでも心の持ち方だということでしょう。地方で働き家庭を持つ人と、地方が嫌いなのに動こうとしない人では、圧倒的に前者の方が幸せです。マットの妹の痛さは、誰かが都会へ連れてってくれるのを、ただ待ってることです。

メイビスの立ち位置に近い人には、かなり痛い映画ですが、どの人には多少はあんな部分があると思います。物語の進行はシンプルですが、いろんな立ち位置の人が出てきて、人によって共感できる人物が違うかもしれません。ぜひ1度観ることを、おすすめしたいです!

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ゆめぴょん(管理人・執筆・映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
世界一周135国/世界遺産595訪問後、映画にハマり。家視聴含め3年半で1800本。新作は2017年190本、2018年70本
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