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映画『後妻業の女』ネタバレ感想・あらすじ評価!金持ち高齢者の遺産総取り犯と寄生虫達

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後妻業の女
(C)東宝、ROBOT

『後妻業の女』あらすじ(ネタバレなし)や概要

第40回日本アカデミー賞の主演女優賞で優秀賞。小夜子は結婚相談所が主催の婚活パーティーで、資産を持つ独身男性と結婚して、全財産を相続する「後妻業」をビジネスとする女だ。2年前に結婚した耕三がなくなり、その娘らに遺言公正証書を突きつける。娘の朋美が探偵を雇って調べると、小夜子は結婚相談所の柏木と共謀していることがわかり、追いつめていくが...

後妻業の女の予告動画

『後妻業の女』興行収入や評価や情報

製作国:
日本(2016.8.27公開) 上映: 128分
映画監督:
鶴橋康夫
主な出演者:
大竹しのぶ、豊川悦司、尾野真千子、長谷川京子、永瀬正敏、水川あさみ
配給:
東宝
製作:
ROBOT
興行収入[日本国内]:
15.2億円
映倫区分:
PG12(日本国内)
レビューサイト評価:
★★★★★ 66 /100(6サイトの100換算の平均評価)

後妻業の女を含むランキングやアカデミー賞

『後妻業の女』ネタバレあらすじ評価と感想

★★★★★ 59点/100

『後妻業の女』ネタバレ感想の総括

資産を持つ孤独な独身男性と結婚して、死後に遺産を巻き上げる「後妻業の女」を大竹しのぶが恐ろしいほど見事に演じています。その仲介役というか相棒のような結婚相談所の主催者を豊川悦司が、それを調査する元警官の探偵を永瀬正敏が演じています。クセある役者陣の競演が見ものです。

前半はサスペンスなので好みですが、終盤に近づくにつれてコメディ要素がふくれあがってきて、ラストはドタバタ劇のあとで打ち切りドラマのような、手抜きして見ごたえのない終わり方だったのが残念です。裁判シーンなどはカットしてもいいので、何かが解決したような結末が見たかったです。

この映画のおすすめ、8つのポイント

  • 後妻業ビジネスの流れ
  • 後妻業の女のカモ老人たち
  • 前半のサスペンス感
  • 小夜子のかわいさと恐さ
  • 柏木の狡猾さと小心
  • 後妻業は人助けなのか?
  • 悪事の金はすぐ消えていく
  • クセある俳優・女優の競演

少し残念?つっこみどころ、6つのポイント

  • コメディ要素が強すぎる
  • 結婚時に戸籍を調べないのか
  • 朋美が探偵に同伴する意味が不明
  • 小夜子の金の使いみちが不明
  • 後半もサスペンス要素ほしかった
  • ラストが物足りなさすぎる

『後妻業の女』あらすじにそってネタバレ感想

柏木(豊川悦司)の結婚相談所が主催する婚活パーティーが、夏の海水浴場で開かれ、駆け足イベントで倒れた元木日出夫(六平直政)を抱きかかえて、小夜子(大竹しのぶ)は「私があんたを看取ったるわ」と言います。その後、元木は小夜子の6番目の夫になったようです。

数年後、大阪の遊覧船での婚活パーティーで小夜子は「趣味は読書と夜空を見上げること。私は尽くすタイプやと思います」と自己紹介します。その船にいた、元不動産会社社長の津村泰治(森本レオ)が7番目、元テレビ局役員の武内宗治郎(伊武雅刀)が8番目の夫になります。

この時は小夜子は二股をしてたようです。いずれの夫も不審な死により、遺産は全て小夜子が相続しました。さらに数年後、屋内のお見合いパーティーで小夜子は情熱的にツイストを踊って、元女子短大教授の中瀬耕造(津川雅彦)をとりこにして9番目の夫にします。小夜子は相手にあわせて変幻自在です。

ここまで柏木を演じる豊川悦司が解説してくれます。『後妻業の女』は視聴者ターゲットが年配層だからか、この後もナレーションや心の声がよく聞こえてきてわかりやすいのですが、進行は遅くなるので少しやりすぎだと感じました。私はターゲットではないのでしょうけど。

その柏木のナレーションにより、結婚相談所で人気の男性は、高齢で、財産があり、持病があればなおよい、とのことです。つまり小夜子ら後妻業の女と柏木の結婚相談所はグルなのです。小夜子が中瀬耕造と一緒に暮らして2年後に、中瀬は脳梗塞で倒れ、入院します。

小夜子は既に8人の元夫から遺産を巻き上げてきたのでプロですが、その割に、血液の流れを良くする薬を胃薬に交換したり、点滴に空気を入れたりと調べればすぐわかるような殺し方をするのは謎です。そもそも結婚時に戸籍を見れば結婚歴もわかるのではないでしょうか。朋美ほど用心深い人が調べなかったのは不思議です。

入院する中瀬耕造のもとに駆けつけた長女の尚子(長谷川京子)は専業主婦で世間知らずなので、小夜子らの結婚にも賛成でしたが、次女の朋美(尾野真千子)は仕事もできて疑い深いため、結婚前に紹介された時に「耕造さんを看取りたい」と言った小夜子に違和感を感じていました。

入院するとすぐに小夜子は、2人の娘に葬儀代の400万円のうち200万円を2人で用意してほしいと提案します。そして家の金庫は、柏木の知り合いに開けてもらいます。入ってた預金通帳や株式など6,000万円以上は、銀行員を病院へ連れて行って、もうろうとする耕造から許可を得て全て出金します。

そして耕造が亡くなった後の葬式では、親族の前で耕造の死体にキスまでします。葬式後、娘の朋美と尚子に遺言公正証書を見せて、全財産が小夜子のものになることを告げると、朋美は「本性あらわしたな」と言ってしかるべき措置に出ると宣言します。不思議なことに、小夜子は籍を入れてなくて内縁の妻でした。

これらが後妻業の女の手口の一連の流れです。内縁状態のまま遺言公正証書を書かせた方法や、先に金庫の現金に手を付けたことや、銀行での引き出し方の危うさなど、つっこみどころは満載ですが、後半になるにつれてコメディ要素が増していき、ロジカルなミステリーとは考えない方が楽しめそうです。

ところで柏木は他にも後妻業の女をあっせんしてますが、小夜子は頭の回転の速さ、臨機応変さ、罪悪感のなさなどで飛び抜けています。いわば、サイコパスです。小夜子は柏木の窮地を何度も救っていて、持ちつ持たれつの良きパートナーです。柏木は独身ですが、ホステスに言いくるめられて貢いでいます。

柏木は中瀬の遺産をゲットした祝いに、質屋で買った偽エルメスのトートバッグを本物だと言って小夜子にあげます。そして気が大きくなっている小夜子の心につけこんで、質屋で4万円で買った偽カルティエの腕時計を「定価は数百万円だが90万円で売る」と言うと、小夜子は「80万」なら買うといって売買成立します。

これが『後妻業の女』のテーマにもなっていて、悪事で得た大金は結局は少しづつ奪われていく流れです。最も苦労した小夜子は、折半以上の額を柏木に取られ、ダメ息子にも奪い取られます。柏木はホステスたち、金庫屋、探偵などに取られます。探偵は獣医に取られます。金持つ者には奪う者が寄生している構造です。

中瀬の次女の朋美は旧知の探偵に調査を依頼して、後妻業の女の仕業だと知ります。後妻業の特徴は「住民票を移す」「家具を持込む」「近所に顔を出す」で、小夜子は全て満たしています。調査は元大阪府警の本多芳則(永瀬正敏)が担当します。彼は小夜子が結婚してない理由を探るため、前夫の家を訪ねます。

前夫の武内の息子の嫁は、小夜子が遺言公正証書を見せて喪主となり葬儀を取り仕切り、マンションや家など全てを相続したことを伝えます。法的手段にうったえなかった理由は、身内の恥という体裁を気にしてだそうです。息子夫婦が家を売るまで、小夜子は換金できず、武内の籍を抜くと無効となるため再婚できないとわかります。

本多は柏木に会いに行き宣戦布告します。朋美は小夜子が葬儀費用をごましてたことを知り、自分も本多の調査に同行させてほしいと頼み、公正証書の証人の瀬川英子に事実確認に行きます。小夜子にも民事訴訟を起こすと伝えます。本多は柏木とつながるホステスと話して、柏木が武内を殺したことを確信します。

小夜子は朋美を焼肉屋へ呼び出して、朋美が求める額を少し値切って返そうとしますが、口論になります。小夜子「娘らの代わりに耕造さんのそばにおったから金もらうんや」。小夜子と朋美は、やがて取っ組み合いの大げんかに発展します。大女優どおしの本気けんかは見ものです。

『後妻業の女』ネタバレ結末/ラストシーン

探偵の本多も本性をあらわして、柏木をゆすってきました。調査を終える代わりに、3,000万円を要求します。柏木は本多の殺害を、小夜子のダメ息子にまかせますが失敗します。本多は撃たれた傷を知り合いの獣医に手当してもらいますが、10万円もとられます。しかも柏木からの現金はダミー紙幣ばかりでした。

本多は柏木のマンションへ行き、柏木と取っ組み合いになります。そこへ柏木のホステスの元カノが来て手切れ金を要求して去ります。そして今カノのホステスもやってきます。柏木はホステスらにいいように金づるにされてるので、大金を稼ぎ続ける必要があるのでしょうね。本多と柏木は「小夜子は化物」という意見で一致します。

小夜子は次のカモとして、不動産王の舟山喜春(笑福亭鶴瓶)をねらってますが、柏木は彼がカタギでなく「竿師」という、女に貢がせるプロだと見抜いて小夜子にも忠告します。案の定、舟山は小夜子と寝た後、3,000万円を貸してほしいと頼んできたので断ると、平手打ちされてしまいます。

中瀬家では、母の死後にさみしさから「色ボケ先生」と呼ばれた父が最後にさみしさを感じなかったのなら、小夜子が相続してもいいかもと尚子が語ります。朋美は仏壇の奥に、公正証書より日付が後の遺言書を見つけます。相続人でも開封厳禁です。内容は羽曳野の家を娘らに残すことと「小夜子は最後までおもろかった」とのこと。

小夜子はダメ息子が金の無心に来たので取っ組み合いになって、首をしめられて動かなくなります。そこへ柏木が来て、ダメ息子の博司と一緒にスーツケースにつめて、はみだした髪をはさみで切り、車に詰めこむところを警察に呼び止められます。その時、スーツケースが勝手に動き出し、小夜子は生きてて「私は被害者や」と言って出てきます。

ラストで朋美が言ったように「父の金は父がどう使おうが自由」というのは納得です。しかしまだ生きられた人を殺したことは、許されるべきではないです。そのことを朋美は知りませんが。弁護士も取り下げるので、本多も調査終了となり、ゆすれなくなりますね。

柏木と小夜子はあいかわらず遊覧船での婚活パーティーでカモを物色しているようです。柏木と小夜子は何人も殺しているので、この結末ではゆるすぎるし納得できません。この映画のターゲット層である高齢者にとっても、イヤな気分のままで終わったのではないでしょうか。

一方で上でも書いたように、小夜子も柏木も悪事で稼いだ金は、そこに群がる寄生虫のような者たちに奪われていき、結局はまた稼ぐ必要がでてくるわけです。そんな繰り返しで、幸せな人生とは思えないのですが、一時だけでも大金持ちになる生活をやめられないのでしょうね。

『後妻業の女』では、柏木や小夜子の大悪党ぶりがメインで描かれますが、ほとんどの人間が2面性というか悪の顔を持っています。探偵の本多も裏取引でゆすろうとする悪人だったし、ホステス2人は柏木を金づるとしか思っていません。特に2人目のホステス理沙は清純派に見えたけど、顔をなめる豹変には驚きました。

本多の銃弾の治療をした獣医も表と裏の顔を持つし、竿師の舟山は小夜子の心の言葉でいうと「布袋さん」から「ぬらりひょん」へ正体をあらわします。小夜子の息子の博司は表裏なくダメですが、これは小夜子が家族を大切にしてこなかった罰なのかもしれません。それでも息子なので見捨てられないのでしょう。

大竹しのぶと豊川悦司の大阪弁での掛け合いを見るだけでも面白いし、カモにされる高齢者も含めて豪華な俳優陣だらけなのも楽しめます。終盤は物足りなさも残りますが、人間ドラマとしては飽きずに見れますので、ぜひ1度は観ることをおすすめしたいです!

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