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映画『SCOOP!』ネタバレ感想・あらすじ評価!戦場カメラマンの夢を世代交代で

SCOOP!
(C)東宝、オフィスクレッシェンド、テレビ朝日、アミューズ

『SCOOP!』あらすじ(ネタバレなし)や概要

第40回日本アカデミー賞の助演男優賞で優秀賞受賞。数々の伝説的スクープを撮影してきたカメラマンの都城静は、今はフリーの芸能スキャンダル専門の中年パパラッチとなり、私生活は自堕落していた。ある時、写真週刊誌「SCOOP!」の新人記者の行川野火とコンビを組むことになるが、まったくかみあわなかった。しかし数々の芸能スクープをモノにするにつれ、2人の関係は変化していくが、ある大事件の発生により...

SCOOP!の予告動画

『SCOOP!』興行収入や評価や情報

製作国:
日本(2016.10.1公開) 上映: 120分
映画監督:
大根仁
主な出演者:
福山雅治、二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキー
配給:
東宝
製作:
オフィスクレッシェンド、テレビ朝日、アミューズ
興行収入[日本国内]:
6.5億円
映倫区分:
PG12(日本国内)
レビューサイト評価:
★★★★★ 72 /100(6サイトの100換算の平均評価)

SCOOP!を含むランキングやアカデミー賞

『SCOOP!』ネタバレあらすじ評価と感想

★★★★★ 70点/100

『SCOOP!』ネタバレ感想の総括

少し前までは事件や芸能スキャンダルを追う記者・リポーター・カメラマンなどの映画やドラマが多く観られましたが、最近は雑誌もTVも低迷してきたので、あまり見かけなくなりました。この『SCOOP!』でも過去の栄光をひきづるが、ただの中年パパラッチと化した役を福山雅治がうまく演じています

主人公の都城静はまさに化石のような古いタイプのカメラマンで、煙草は吸うし下ネタは連発するし酒や女におぼれているし口も悪いしで、現代では生きる場所がなくなってる希少な人物です。福山雅治像とはかなり違う人物なので、本人のチャレンジは認めるものの、観てる方はノレない部分もあり残念です。

一方で、リリー・フランキーはいつもと全く違う役を見事にこなしてました。『凶悪』の時の悪役に少し似てましたが。二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一もいつもの役と2面性的な部分をうまく演じていました。福山雅治のアイドル映画だと思われてか興行的には厳しい結果ですが、他の役者陣をもっと前面に出して宣伝した方が良かったと思います。

あと、二階堂ふみ演じる野火の成長物語でもあるはずなのに、パパラッチ仕事が好きになる以外はあまり成長が表現されなくて残念です。彼女はファッション誌志望やミーハーである能力を生かして、芸能人の変装をすぐ見破ったりしたのに、その能力を利用するシーンもないのが不思議です。

映画中盤までのパパラッチの裏技を使っての成功ぶりは同監督の『バクマン。』っぽくて楽しかったです。しかしそれだけでは、ただのカメラマンの成功物語で終わるなと思ってたら、終盤でとんでもない事件があり、伏線もうまく効いて驚かされました。警察の無能ぶりはともかく、最終的にはかなり楽しめました。内容は『ナイトクローラー』にも似てます。

この映画のおすすめ、8つのポイント

  • 古いカメラマンと新人記者の物語
  • パパラッチのテクニックが楽しい
  • 福山雅治が演じる静のゲスキャラ
  • 二階堂ふみ演じる野火の成長
  • 静とチャラ源のいちゃつき感
  • リリー・フランキーのこわい役
  • 衝撃のラスト。見事な伏線回収
  • エンドロールで涙しそう

少し残念?つっこみどころ、8つのポイント

  • 都城静が年齢以上に古すぎる
  • 静のゲスや下ネタはひくレベル
  • 福山雅治はゲスになりきれない
  • 野火の若者っぽさが中途半端
  • カーチェイスの花火など雑演出
  • 野火の能力や成長が描けてない
  • 野火が静に恋する展開も古い
  • チャラ引回しが長く警察が無能

『SCOOP!』あらすじにそってネタバレ感想

都城静(福山雅治。みやこのじょう しずか)は風俗嬢におぼれながらも、芸能スクープをかぎつけて、バッグの隠しカメラをバーの奥の有名人に向けてシャッターを押そうとしたところ、1人の若い女性が取材したいと奥の男へ近づいていき、全てが台無しになります。怒った静はゴミ箱で見つけた女性が務める写真週刊誌「SCOOP!」へ乗りこみます。

静の昔の仕事仲間で副編集長の横川定子(吉田羊。さだこ)は、新人記者の行川野火(二階堂ふみ。なめかわ のび)の教育係を静に頼みます。金を条件にしぶしぶ引き受けますが、下ネタ連発で下劣な静とファッション誌志望だった野火は全くあいません。深夜まで車中でネタを待つ間「最低の仕事ですね」と野火は毒づきます。

静にはチャラ源(リリー・フランキー。げん)という情報屋がいて、その夜も彼の手配で会員制っぽいバーに入り、若手芸能人どおしの合コン現場に潜入します。そして野火に1人で2ショット写真を撮影させて、一緒に逃亡します。その写真が「SCOOP!」で掲載され、初仕事にして大スクープとなります。

昔ながらの古い人間と新人がバディになって活動しながら、新人は成長していき、古い方は若い頃の情熱などを思い出していくという典型的な展開です。そこに目新しさは感じません。静の下ネタや自堕落な生活ぶりは現代の東京では考えられないくらいの古さを感じますが、福山雅治のかっこよさが邪魔してた気もします。

二階堂ふみの若い女子像もやや中途半端でしたが、それは彼女が同年代でも浮いた存在であることを表現してたのなら成功してると思います。最初の衣裳には無理があると思ったけど『ヒミズ』でも演じてたような、元気なサブカル感がまた見れたのは良かったです。彼女の存在感はいつも主役を食いそうで今後も期待です。

2人は今度は、若手国会議員と人気キャスターとの不倫密会スキャンダルをねらいます。彼らが宿泊するホテルの向かいで花火を打上げて、それを見るために窓から顔を出したところを望遠レンズで撮影して逃げました激写の手法は面白いけど、カーチェイスや花火での撃退シーンもリアルさがそこなわれて残念でした。

それらのスクープ連発により写真週刊誌「SCOOP!」の売上は販売数を順調に伸ばしていき、野火も芸能スキャンダルを「最高の仕事だ」と夢中になります。野火は静に大きな事件報道も扱ってほしいと言うが断られます。不良の半グレとつきあう若手芸能人にも手を出さない静にもいらだち、野火は1人で潜入します。

野火は不良グループにつかまり暴行されそうになりますが、チャラ源の情報を聞いて静が駆けつけます。しかし静はぼこぼこにやられ、そこに現れた元ボクサー?のチャラ源が1人で不良どもを倒します。昔、静とチャラ源は組んでスクープ連発してたそうですが、ある事件でチャラ源だけが逮捕され、静は恩に感じてるようです。

その夜は静とチャラ源の2人で仲良く飲み歩きますが、その姿を隠れて野火が撮影します。チャラ源は別れた妻に男ができて、娘に会わせてもらえないと嘆きます。野火はあんなことがあった夜だから興奮してたのか、朝帰りした静の部屋を訪れて良い雰囲気になるけど、元恋人の定子が来たので退散します。

野火の無謀さに影響された静は「記者がやりたいなら、カメラマンは断れない」と言って、連続殺人事件の現場検証での殺人犯人のスクープ写真を「やるか」となります。その時の編集部での打ち合わせが、また下ネタ連発でゲスいのですが、『バクマン。』の時のような業界っぽさを表現してたのかもしれません。

当日の現場はビニールシートで近づけず、殺人犯の全身まで覆われていて、あきらめムードとなります。そこへSCOOP!のグラビア班の馬場(滝藤賢一)が静に呼ばれて来ます。馬場は元ラグビー選手らしくて、オールブラックスのハカを踊った後、殺人犯の方へ警察をタックルでかわしながら近づきますが失敗します。

最後の手段として静が警官の中へ突入していき、その様子をながめた連続殺人犯の顔を、隠れた野火が見事に撮影します。それが大スクープとなり、写真週刊誌「SCOOP!」販売数はついに350,000部を突破します。打上げ後の夜、野火は静の部屋で結ばれます。ゴミ箱での出会いがついに愛へと到達しました。

福山雅治が演じる中年パパラッチの古臭い人間ぶりには共感できないけど、その古いスクープカメラマンだからこその裏技的なスキャンダル撮影方法が斬新で面白いです。TVドラマならその手法が毎週見れて、二階堂ふみが演じる野火の成長ぶりも楽しめるかもなと感じました。TVなら私は観ませんが(笑)

『SCOOP!』では登場人物たちの2面性が強調されてるのも面白いです。野火は今時のミーハー女子の時と、仕事に熱中してる時。馬場はグラビア班の時と、静とつるんでる時。定子は副編集長の時と、静に甘えたり野火にヤキモチ焼いてる時。チャラ源の2面性はラストに効いてきます。

静は野火に戦場カメラマンになりたかったという、どこかで聞いたことある話をします。写真家のロバート・キャパが撮影した、兵士が撃たれた瞬間の写真が出てきますが、これがすぐ後の大きな伏線になってきます。ちなみにロバート・キャパは架空人物説や、写真にもヤラセ説などもあり、静の薄っぺらさを強調しているようです。

『SCOOP!』ネタバレ結末/ラストシーン

その朝、チャラ源から電話があり、麻薬でラリって正常でない様子にあわてて静は現場へ向かいます。チャラ源は娘に会わせてくれない元妻とその男と、駆けつけた警官も射殺してました。静は警察も呼ばずにチャラ源の希望どおり、彼の写真を撮りながら歩きまわります。それを野火がカメラを持って追います。

現場は大勢の警官隊が取り囲み、静は娘を逃します。チャラ源は正面からカメラを向ける野火に気づいて近づこうとしますが、それを止めようとする静の頭に発泡してしまいます。野火はそのシャッターチャンスを逃しませんでした。チャラ源は警察に取り押さえられます。静は即死です。

静が撃たれて死ぬ様子は、ロバート・キャパが有名になった写真を暗示しています。まさに自分が被写体となり野火を戦場カメラマンに仕立て上げたヤラセ写真です。ロートルが去り世代交代の瞬間です。ラストの警官隊や静の行動は非現実すぎて残念です。特にアパートで銃声してからの警察の無能さは作品全体を台無しにしています。

ただ、その時のチャラ源を演じるリリー・フランキーの狂気ぶりは、『凶悪』を超える素晴らしさです。いつもならSCOOP!誌の編集長として出演してそうなのに、今回はまた新境地を開拓した感じです。ラストの事件がなければ平凡に終わった物語も、リリー・フランキーが全部持っていった感じさえします。

静の死後、馬場が久々に編集長に熱く抗議しますが、結局は定子が野火の射殺現場写真を使うことに決め、野火自身が記事を書いて大反響を呼びます。静が撮影したチャラ源の写真は、全てわざとピンぼけでした。戦場カメラマンになれなかった静の限界を表してるようです。野火はそれを超えました

最後に現像された写真には、野火の寝顔が写っていて、定子は静と野火との関係を理解します。最後の写真が重要なインパクトを与える福山雅治がらみの映画としては『そして父になる』を思い出します。ちなみに静と定子の1万円の賭けは序盤で出てきた「野火が処女かどうか」ですね。

古いベテランと新人に愛が芽生えて結ばれる展開こそ、古い映画を象徴しているので、今回はない方が良かった気がします。古い優秀だった先輩の屍を新人が乗り越えていくだけの方が共感できます。エンドロールでの車中映像は、野火だけでなく静が変わっていく様子も見れて涙しそうになります。

ご都合主義的な要素をもっと減らせば傑作になってた可能性もあります。二階堂ふみとリリー・フランキーはさすがですが、福山雅治の役はもっと古臭く粗雑なイメージの俳優が良かった気はします。それでも全体的にはエンタメとして楽しめるので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!

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