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映画『スマホを落としただけなのに』評価は?ネタバレ感想考察/犯人の正体は?闇の真相とは?

映画スマホを落としただけなのに

『スマホを落としただけなのに』あらすじ概要

原作は志駕晃のミステリー小説。スマホを落とした富田の代わりに、恋人の麻美が受け取りました。しかしその後、2人には誤請求やストーカー被害やSNS乗っ取りなどが重なり…。スマホ犯と連続殺人犯の動機は?(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 スマホを落としただけなのに
日本興行収入19.6億円年間25位
平均評価★★★★★63私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連続編『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』 >
日本公開日 2018/11/2 [予告↓]上映時間 116分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)
映画監督中田秀夫 [キャスト↓]
配給/製作/画像©東宝/ツインズジャパン

『スマホを落としただけなのに』予告動画

登場キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)

稲葉麻美(北川景子)
黒髪ストレートの美女。商社のOL。富田の恋人。実家とは疎遠
富田誠(田中圭)
麻美の恋人。タクシーにスマホを落としてしまい…
杉本加奈子(高橋メアリージュン)
麻美の同僚で友人
小柳守(バカリズム)
麻美に近づく富田の同僚
加賀谷学(千葉雄大)
連続殺人事件を追う若い刑事。ITエンジニア出身なので、サイバー犯罪にくわしい
浦野善治(成田凌)
麻美の知り合いの部下。インターネットセキュリティの専門家
武井雄哉(要潤)
麻美の大学時代の先輩。プレイボーイの商社マン
毒島徹(原田泰造@ネプチューン)
捜査一課の刑事。加賀谷の先輩
天城千尋(筧美和子)
富田に近づく女性。富田の元教え子
山本美奈代(桜井ユキ)
麻美の大学時代の友人

ネタバレ感想『スマホを落としただけなのに』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★66/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

ホラー監督作品!キャストについて

監督の中田秀夫は『リング』『仄暗い水の底から』等、Jホラーの監督作も多くて、ハリウッド版『ザ・リング2』の監督も務めてきました。本作『スマホを落としただけなのに』はミステリーだけど、ホラー演出も期待できそうです。

主演の北川景子は、モデル出身なので整った美しい顔や容姿スタイルは女優の中でもトップレベルです。女優としては演技面や棒読みぶりにツッコまれがちですが、本作では多いセリフや顔芸などにも挑戦し、成長が見られます。

北川景子の恋人役の田中圭は、頼りない雰囲気が登場キャラにぴったりです。キレる刑事役の千葉雄大は、ITにくわしい設定ですが具体的なシーンが少ないし、オタクっぽく演技きれてないです。

ITセキュリティの専門家役の成田凌は、パソコンの使い方や服装や雰囲気で存在感を発揮しています。終盤の展開を見ても、今後の活躍が楽しみな俳優です。続編『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』でも登場するようです。

映画スマホを落としただけなのに

スマホの恐ろしさを警鐘?もはや体の一部

スマートフォン(以下スマホ)は、携帯電話とインターネットを融合させたデバイスです。今では電話というより秘書のような、カメラ付きの外部記憶装置兼コミュニケーション端末です。脳の記憶も補完してくれ、体の一部になりつつあります。

だから、スマホを落としただけでスケジュールがわからなくなったり、友人知人との連絡手段を失います。また、個人情報・人生情報・知り合い情報の宝庫にもなってるため、誰かに拾われると致命的な情報流出におちいる危険性もあります。

映画『スマホを落としただけなのに』では、序盤は危機意識の低い主人公カップルの言動に歯がゆさを感じますが、逆に視聴者側の危機意識を目覚めさせてくれます。そして後半は、スマホを誰かに拾われた時の恐ろしさを見せてくれます。

本作は現代社会だからこそ生まれたテーマを取り扱っています。また、終盤で明らかになる真相には古いタイプの犯罪も含まれてるので、新旧の個人情報への警鐘をミックスさせた新時代ミステリーです。

真犯人の候補者一覧は?

映画『スマホを落としただけなのに』は犯人探しのミステリー要素もあるので、あやしい人物が何人も登場します。ここではまだ犯人名は伏せたままで、真犯人候補者たちを一覧にします。

スマホを拾った真犯人候補一覧
  • 加賀谷学(千葉雄大)ITにくわしい刑事
  • 小柳守(バカリズム)麻美のストーカー
  • 杉本加奈子(高橋メアリージュン)麻美の友人
  • 武井雄哉(要潤)麻美の大学の先輩
  • 浦野善治(成田凌)セキュリティ専門家
  • 天城千尋(筧美和子)富田の元教え子
  • みなよ?麻美の大学時代の友人

小柳のストーカーぶりは逆に犯人に思えないので、序盤での真犯人の第一候補者は加賀谷刑事です。そこに、大学時代の先輩プレイボーイや友人や、恋人の富田に近づく女性やセキュリティ専門家も現れ、みんなあやしい状態になってきます。

真犯人の正体は?動機や目的は?

映画『スマホを落としただけなのに』では、主人公カップルの麻美(北川景子)と富田(田中圭)に「スマホを拾った犯人」が迫ります。同時並行的に、山中で女性の遺体が発見され、連続殺人事件の捜査も進みます。

黒髪ロングストレート女性の連続殺人犯と、麻美らに迫るのは同一人物で、その真犯人の正体は、ITセキュリティ専門家と偽って麻美らに近づいた浦野(成田凌)です。黒の長髪のかつらの狂人男です。なぜかハワイアン・ミュージックが流れます。

浦野善治は幼少時、母親の育児放棄(ネグレクト)や児童虐待を受けていました。その影響で人格形成に問題が生じ、精神的にも病んでしまい、母のような黒髪ロングストレートの若い女性を捕らえ、復讐するように殺害を繰り返しています。

犯人の動機である「ネグレクトへの復讐」は使い古されたネタだし、犯人候補である加賀谷刑事の回想シーンや小柳(バカリズム)のストーカーぶりの見せ方もテレビドラマのようなので、真犯人は消去法的にしぼれてしまいます。

真犯人役の成田凌は、麻美に睡眠薬をのませた後の豹変ぶりがすさまじくて熱演でレビューでも称賛されています。整った顔で大人しそうなイケメンは数多くいるけど、狂人も演じられればブレイクの可能性は高まりそうです。

麻美の秘密とは?友人の自殺理由は?

映画『スマホを落としただけなのに』は、現代人に刺さるキャッチーなタイトルですが、スマホを落としたことにより発生する恐ろしさは軽くしか描かれません。それよりも、麻美の過去に関する闇や真相こそが意外性となっています。

稲葉麻美の正体は、山本美奈代です。美奈代は大学時代のルームメイト麻美の顔に整形して麻美として暮らしてきました。本物の稲葉麻美は株のデイトレーダーで失敗し、友人の美奈代名義で借金を重ねたことを悔み自殺しました。

本物の麻美は美奈代へ「今後の人生は、借金に追われない麻美として暮らしてほしい」と遺書を残しました。真犯人の浦野が麻美の正体を見破れた理由は、写真で見つけた美奈代の背中の3つのホクロが麻美にもあったからです。

その写真を撮影した武井(要潤)は、麻美と美奈代の大学時代の先輩でした。美奈代は武井とつきあった後に失恋し、その子をおろしました。つまり武井が口説こうとした麻美は、実は以前に自分が捨てた美奈代だったのです。

こんなドンデン返しがあることは予想できなかったので驚きましたが、他人に成り代わって生きるという結末は見慣れた感があります。美奈代が両親や家族との関係を切り捨ててまで、麻美として生きる覚悟が描かれてない点は残念です。

『スマホを落としただけなのに』私の評価と続編

スマホは現代社会ではなくてはならない、失うと生活や仕事にさえ支障を及ぼしかねないほどのインフラになっています。本作は、そんなスマホを落としただけで犯罪に巻き込まれる可能性を、警鐘してくれるミステリ映画です。

ただ、スマホを落とした後の恐ろしさを感じさせてくれるシーンは少なくて、物足りなかったです。主人公カップルの問題意識が低いのも気になったけど、ITにうとい一般人の対応を客観的に見せることにより、視聴者の危機意識をあおる手法だと考えればよく出来ています。

スマホを拾った犯人と女性の連続殺人犯が判明した後、明かされた麻美の過去の秘密には驚いたけど、「スマホを落とした」ことによる問題にもっと焦点を当てて、テーマを深掘りしてほしかったです。

メリーゴーランド前で犯人がペラペラしゃべったり、富田が立ち上がらなかったり、ニセ麻美の長い回想シーン等は邦画実写やTVドラマにありがちな悪いクセです。ラストで富田がプラネタリウムの麻美に求婚したのも蛇足感あるけど「新しい戸籍でやり直そう」は好みです。写真が「宝箱」というのは安易ですが。

サスペンス要素も濃い社会派ミステリとしては評価したい映画です。原作の志駕晃のミステリ小説には続編があり、2020年には『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』として公開されるので更なる恐怖が楽しみです!

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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