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映画『バケモノの子』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/胸の中の剣は泣けるが結末がゆるすぎ?

映画バケモノの子

『バケモノの子』あらすじ概要

細田守監督のアニメ映画でフリー転身後の4作目です。身内が誰もいなくなった時、心の闇を制御する自信がありますか?人間世界に居場所がなくなった少年がバケモノの子として修行し、師弟や親子の絆が問われていくファンタジー映画です!(ネタバレあらすじ↓)

映画名/邦題 バケモノの子
日本興行収入58.5億円年間3位
平均評価★★★★★74私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連細田守監督アニメ映画
日本公開日 2015/7/11 [予告↓]上映時間 119分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)
映画監督細田守
キャスト
出演者
役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、山路和弘、宮野真守、山口勝平、長塚圭史、麻生久美子、黒木華、諸星すみれ、大野百花、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋
配給/製作/画像©東宝/スタジオ地図

『バケモノの子』予告動画

『バケモノの子』ネタバレあらすじ

この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、細田守監督アニメ映画一覧もご参考に。

9歳の少年の蓮(れん。声:宮崎あおい)は両親が離婚し、一緒に暮らしてた母も交通事故で亡くなります。引き取り先の親戚から逃げ出した蓮は渋谷の街で、獣人のバケモノの熊徹(くまてつ。声:役所広司)に出会い見失うが、探すうちに渋天街に迷いこみます。

渋天街とはバケモノの世界で、宗師(そうし。声:津川雅彦)が長老を引退して神に転生する予定です。後継者候補の熊徹は弟子を取ることを条件にされたがバケモノの中には見つからず、渋天街へ追ってきた蓮を見こみ、9歳の「九太」と名付けて弟子とします。

バケモノの子として修行?(ネタバレあらすじ)

バケモノの子として修行することになった九太は、熊徹の乱暴な教え方に反発します。またバケモノ界では、人間は心に闇を宿すと恐れられ、もう1人の後継者候補の猪王山(いおうぜん。声:山路和弘)も反対するが、宗師は何かと熊徹に理解を示して認めます。

熊徹は「胸の中の剣が大事」と指導するが、抽象的すぎて九太は理解できず、武術の腕も上がらず悩みます。猪王山の長男の一郎彦(いちろうひこ。声:黒木華、青年期:宮野真守)と二郎丸(じろうまる。声:大野百花、青年期:山口勝平)も最初は冷ややかです。

九太は、多々良(たたら。声:大泉洋)と百秋坊(ひゃくしゅうぼう。声:リリー・フランキー)にも育てられながら、熊徹の動きをまねて武術の腕を磨いていきます。「独りで強くなった」熊徹は一度は猪王山に負けるが、九太と共に自分も成長していきます。

人との交流と心の闇!宗師決定戦は?(ネタバレあらすじ)

8年後、17歳の九太(声:染谷将太)は熊徹に反発しながらも家族らしくなり、二郎丸とも仲良しですが、一郎彦は敵視してます。九太は人間界へ行き来し、メルヴィルの文学『白鯨』を読みたくて、楓(かえで。声:広瀬すず)に勉強を習い、役所で父の居場所も知り再会します。

九太は、熊徹に人間世界の本を追求されバケモノの渋天街を出るが、人間の父にも反発してしまい、自分の心に闇があると知ります。九太がバケモノ世界へ戻ると、宗師後継者を決める闘技会中です。熊徹は猪王山に負ける寸前、九太の声で復活し逆転勝利します。

その時、一郎彦が念力で熊徹の背後から刀で刺します。一郎彦は猪王山が拾い育てた「人間」で、その境遇から心に闇を宿します。九太も念力で反撃するが、母似の小動物チコ(声:諸星すみれ)のおかげで心の闇から理性を戻します。一郎彦は人間界へ逃げます。

『バケモノの子』ネタバレ結末と最後/ラスト

九太は人間界で楓と会い、一郎彦が攻めてきて、渋谷は各地で爆発し大混乱となります。バケモノの渋天街も影響を受け、新宗師となった重傷の熊徹は、旧宗師から「神へ転生の権利」を得て、炎の刀の付喪神(つくも神)に転生して、九太は胸に取りこみます。

巨大なくじらになった一郎彦は楓の説得も聞かず、ジャンプしながら攻撃するが、九太が倒して赤いひものお守りを付けてやります。目覚めた一郎彦は暴走の記憶を失い、前宗師は宗師を続けることになり、九太は人間界で父親と暮らすことになります。

ネタバレ感想『バケモノの子』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、細田守監督アニメ映画一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★62/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

細田守監督のアニメ映画では定番の「家族愛」がテーマで、今回は「師弟」「父性」が描かれますが『おおかみこどもの雨と雪』ほど強調しないので見やすいと感じます。

「独りで強くなった」天才肌の熊徹(くまてつ)は、他人に教える方法がわかりません。人間の蓮(れん)こと九太も同じように孤独なので、居場所を見つけるために工夫して武術の腕を上げていきます。そんな雑な師弟関係ですが「絆」はしっかり育ちます。

熊徹の抽象的な指導「胸の中の剣が大事だ」は重要な伏線で、最後に「熊徹こそが胸の中の剣に転生する」ことにより、九太を心の闇から救い、バケモノ界も人間界も平和にします。この犠牲はズルい演出で、涙腺崩壊に誘導されます。

語り部の多々良と百秋坊は、不完全な父親「熊徹」を補完する「親」であり、九太が「2人のおかげで成長できた」と礼を言うシーンも好きです。弟子に教えた熊徹が成長した点も良かったです。声の俳優女優には賛否あるようですが、私は違和感なかったです。

全体的に前半は好みの展開でワクワクしたけど、後半に失速を感じます。特に8年経っても宗師の引継ぎがない理由は不明です。熊徹が人間の弟子を取ることに反対した猪王山が、人間の一郎彦を長男にしてて、心の闇を見抜けなかった展開も残念すぎます。

しかし猪王山よりも宗師の無能さが目立ちます。一郎彦の闇に気づかなかっただけでなく、念力で熊徹を刺した時も阻止できず、人間界での戦いも熊徹と九太にまかせっきりです。宗師に選ばれたからには武術に長けてるはずなのですが。

楓(かえで)の存在は、九太こと蓮の人間界での案内人で、壁ドンされても恋愛感情は感じなかったです。『時をかける少女』『サマーウォーズ』でも描いた「恋愛未満の関係」を細田守監督は好きなのかもしれません。

楓が足手まといだった、最後の決戦時は、念力戦を期待したのに抽象的な最後です。アクションは熊徹と九太の修行や、宗師決定戦での熊徹と猪王山の戦いの方が楽しめました。熊徹を結果的に殺した一郎彦が罪に問われないのは、ゆるすぎる結末だと感じます。後半を作り直すと傑作になる可能性もありますね!

続編前作や関連映画は、細田守監督アニメ映画一覧もご参考に。

『バケモノの子』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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