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映画『アンフェア the movie』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/裏切者は誰?病院占拠テロの人質と目的?

映画アンフェア the movie

『アンフェア the movie』あらすじ概要

公安部へ異動した雪平夏見は、警察内部の極秘文書を探っていたが、何者かに車を爆破され娘の美央が負傷し入院する。その病院が偶然、テロに制圧されるが、人質は隠れた美央を除いて全員解放される。首謀者は、ある人物を人質に警察上層部へ無茶な要求をだす。一方、雪平は美央の..(ネタバレあらすじ↓)

映画名/邦題 アンフェア the movie
日本興行収入27.2億円年間19位
平均評価★★★★★59私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連TVドラマ映画化一覧
日本公開日 2007/3/17 [予告↓]上映時間 112分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)
映画監督小林義則
キャスト
出演者
篠原涼子、椎名桔平、成宮寛貴、阿部サダヲ、濱田マリ、江口洋介、加藤雅也、大杉漣、寺島進
配給/製作/画像©東宝/共同テレビジョン、関西テレビ放送、フジテレビジョン、東宝

『アンフェア the movie』予告動画

『アンフェア the movie』ネタバレあらすじや結末

この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、TVドラマ映画化一覧一覧もご参考に。

「世の中には、フェアなことなんて何もない。目には目を、復讐には復讐を、アンフェアにはアンフェアを」。警視庁刑事部捜査一課の女性刑事の雪平夏見(篠原涼子)は、警視庁検挙率No.1で数々の事件を解決しますが、相棒の安藤一之(瑛太)を射殺して数ヶ月後に警視庁公安部公安総務課に異動になります。

公安部警視の斉木陣(江口洋介)らと共に不正外国船に踏み込みますが、雪平は単独行動で船内のワインケース内にチップを見つけ、斉木を人質に取る犯人を撃とうとしますが、それは斉木は自分で射殺します。雪平「勘でなく運が良かっただけと言いたんでしょ」。斉木「公安では終わり良ければ全て良しです」

雪平は鑑識課の三上薫(加藤雅也)に電話して、警視庁の極秘文書の調査について尋ねます。元夫の佐藤が海外出張中なので、一人娘の美央(向井地美音)を預かり、家政婦に車で登校してもらいます。しかし車が爆発して、家政婦は即死で、美央は負傷して豊洲警察病院へ運ばれます。

雪平は家政婦の両親に謝罪に行きます。その頃、豊洲警察病院は覆面の銃を持った集団によって占拠され、捜査一課の特殊班管理官の山路哲夫(寺島進)を指揮官に捜査本部が設置されます。三上によると、この病院は対テロ用に作られていて地下シェルターも備える要塞だそうです。なぜか人質は解放されはじめます。

雪平の娘と彼女を逃した看護師(加藤ローサ)のみが解放されませんが、警察庁次長の入江(大杉漣)は山路に、病院には警察庁長官の篠崎が検査入院しているため、SAT突撃の指令を出します。しかし第一SAT隊は爆発音と共に消息を絶ちます。その頃、斉木は雪平の車爆発は自分の妻の時と同じだと気づきます。

病院地下には元警察のSAT指揮官で教官にもなった後藤国明(椎名桔平)が到着し、第一SAT隊も従います。戸田(成宮寛貴)は長官確保現場を見られたため、看護師を1人殺害したと報告します。また、元警視庁の情報解析係で雪平の親友で偽装入院中だった蓮見杏奈(濱田マリ)もその配下に加わります。

後藤と戸田らは化学防護服を着て、感染病棟の黒色潰疽菌(かいそきん)(炭疽菌)と抗血栓を入手しますが、戸田がかい疽菌を落として割ってしまい、防護服も破れて感染します。後藤は作戦終了後に抗血栓を持ってくると約束して、戸田は隔離病棟に待機させます。そこへまぎれこんだ美央と共に過ごします。

一方、雪平は捜査本部から追い出され、単身で病院に潜入します。三上もついてきます。テロリストは警察側の交渉相手として公安部の斉木を指名します。後藤は警察の裏金80億円を2時間以内に用意するよう要求します。警視総監(寺田農)と警察庁次長は裏金の存在を否定し、第二SAT隊の突入を命令します。

山路が誰かに電話します。第二SAT隊は第一SAT隊の待ち伏せにあって全滅します。それを見た雪平と三上は追われますが、三上がおとりになり、雪平は内部へ侵入します。蓮見ほどの能力者がこれを監視できないのは不自然です。雪平は山路に連絡し「警察内に内通者がいる。602号室へ行く」と伝えます。

病室に侵入した第一SAT隊数人は、雪平の仕掛けた爆弾でふっとびます。雪平はかおるちゃん(三上)から無事の連絡を受けます。蓮見の姿も見かけて、内通者は三上か山路をあやしみます。2時間経ち、警察庁次長の入江は「交渉はしない。きっと長官も同じ考えだ」と聞くと後藤はあっさり警察庁長官を射殺します。

入江が安心して裏金の存在を認めると、後藤は今度は東京都民全員を黒色かい疽菌の人質にすると通告します。雪平は感染病棟で皮膚が黒く変色した戸田と、そばに感染した美央も見つけて斉木に助けを求めますが、入江は抗血栓ワクチンは後藤が奪った分と他にはわずかなので民間人には使えないと言います。

美央は今朝、雪平に渡せなかった誕生日プレゼント用に描いた絵を、ガラスドア越しに雪平に見せて「警察をやめないで。悪い人を捕まえて」と言います。雪平は警察上層部の指示の「かい疽菌の奪取」を目指しますが、敵部隊に捕まります。しかし侵入してきた斉木に救出されます。

2人は地下鉄トンネルに仕掛けられた黒色かい疽菌を見つけ、斉木が解除を試みます。後藤は警察内部の不正を告発しようとして8年間刑務所に入れられたことを恨み、入江次長をおどして80億円入金を急がせます。しかしバイオテロ寸前に斉木が解除に成功して、裏金入金もストップされます。

斉木は雪平に機密文書を追うのをやめるよう忠告します。斉木も昔、内部告発しようとした時に、自分の身代わりに婚約者が車の爆発に巻き込まれたそうです。後藤は雪平に「かい疽菌を渡せば、美央ちゃん用の抗血栓を1つ差し出す」と約束し、斉木にも「今は美央ちゃんの命が大事だ」と言われ、交換に応じます。

都民全員の命より美央1人を選んだ雪平は母親といえども普段では考えられない行動ですが、出血で意識が定まらなかったのかもしれません。後藤が席を離れたすきに、蓮見は機密文書と裏金の80億円を入手して去り、斉木に渡しますが裏切られて射殺されます。それを持ち去ろうとする斉木を、後藤が呼び止めます。

『アンフェア the movie』ネタバレ結末と最後/ラスト

後藤「それを世間に公表して上層部の総退陣と謝罪を要求し、理想の警察を作るんじゃなかったのか」。斉木「すいません、後藤さん。理想に犠牲はつきものです」。斉木はいったん降ろした銃で後藤を撃ちます。それを見てた雪平が声をかけますが、第一SAT隊に銃撃され隠れます。そこへ山路の部隊が突入します。

第一SAT隊は降伏しますが、後藤はかい疽菌を持って山路に「これでいいのか?」と尋ねますが、早まったSAT隊の一斉射撃で射殺されます。落としそうになるかい疽菌は、敵から脱出してきた三上が寸前で受け止めます。斉木は逃走に成功したようです。雪平は抗血栓を美央に打ち救いますが、戸田は死んだ後です。

事件解決後、斉木の婚約者が自殺したビルに斉木が花束を持って現れ、抗血栓を打ち回復した雪平も待ち伏せしています。斉木「元はあなたの父親が始めて、安本刑事、そして私が引き継いだ。機密文書は政府関係者に渡す手はずだ。後藤さんのように世間公表ではマスコミに握りつぶされるだけだから方針が違った」

斉木と雪平は銃を構えて向き合いますが、斉木の発砲は雪平に当たらず、お互い殺す気はないようです。雪平「あなたのやり方は、復讐の連鎖を生むだけ」。2人は近づきますが、斉木が急に倒れます。どこか遠方のビルから何者かに胸を撃たれたようで、死ぬ直前に機密文書と80億円のUSBメモリを雪平が受け取ります。

雪平は証拠の銃弾も拾います。エンドロール後、雪平は斉木の死亡現場で寝そべって、きらきら星を口ずさみます。警察の裏金の80億円は、海外から匿名で犯罪被害者救済機構あてに寄付されたようです。

ネタバレ感想『アンフェア the movie』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、TVドラマ映画化一覧一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★63/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

TVドラマで公表だった『アンフェア』の続編なので、映画だけ観ても人間関係などがわかりづらいかもしれません。ただ、そのことを配慮してかTVドラマで出演してた人物には、あまり重要な役割は持たせていません。濱田マリが演じる蓮見が、雪平のもと親友で、山路と恋仲だったことくらい知っておけばいいかも。

『アンフェア the movie』おすすめ9ポイント

  • TVドラマ・ミステリーの続編
  • 『アンフェア』三部作の1作目
  • どのキャラも魅力的
  • 先の展開がよめないワクワク感
  • 篠原涼子が無駄に美しかっこいい
  • 警察不正を暴く目的のバイオテロ
  • 警察上層部の登場
  • 美央の命のタイムリミット
  • 誰が裏切者かのサスペンス
映画アンフェア the movie

『アンフェア the movie』少し残念9ポイント

  • TVドラマ見てないとわかりづらい
  • 美央が入院中に偶然事件発生?
  • 警察がかい疽菌持ってる理由は?
  • 斉木はいつもタイミング良すぎ
  • 警察内に不正者と裏切者多すぎ
  • 後藤も斉木も蓮見も無防備すぎる
  • 篠原涼子の出番が少なすぎ
  • ラストの主犯格の殺し合いは無意味
  • ラストで雪平殺さない理由は?

ストーリーは、公安部に異動した雪平が警察内部の極秘文書を探してる時に起こった、警察病院立てこもり事件からはじまります。雪平の娘の美央が偶然?入院してて解放されなかったため、雪平が単独で潜入します。首謀者は元SAT指揮官で、警察内部の告発で失脚したことへの復讐だと判明します。

ドラマではこじんまりと始まった物語も、映画化するとスケール拡大する場合が多くて、それをやりすぎて失敗する例もありますが、この作品はまだ狭い領域での戦いなのでましだとは思います。ただ、ラストにかけての裏切りあいや「この先どうするつもり?」という展開が非現実的に感じられてしまいます。

警察病院は要塞状態と言いますが、雪平と三上や山路部隊があっさり侵入できてるので、セキュリティは甘すぎです。そもそも病院内に人質がほぼいないので、雪平が入ったルートを連絡して、警察や機動隊が入っていけばあっという間に事件は解決できたと思います。

キャラは一見個性的に見えますが、裏切ることが前提のためか、後藤も斉木も蓮見も山路も何を考えてるのかわかりにくい性格は共通しすぎています。その中で、おどける三上や、冷静さを欠いて小者感あふれる入江次長なんかは、個性もあって魅力的に感じます。芸能界をやめた成宮寛貴さんも出演してます。

今回は篠原涼子が演じる雪平は、実はそれほど活躍しませんが、結果的には黒色かい疽菌のばらまきを阻止できる唯一の人物となります。ただ、彼女がいなくても、斉木が止めた気もします。斉木はその後、かい疽菌を後藤に返したのに、抗血栓を持つ彼の所から去ろうとしたりと、脚本ミス的な行動が目立ちます。

さらなる黒幕がいて続編ありきのストーリーなんでしょうけど、蓮見、後藤、斉木とも知能高いはずの人達が、死ぬ時は無防備すぎるのも物語都合に思えてしまい残念です。ただ、そこまでの展開は誰が裏切者かというサスペンス感や、かっこいい演出や音楽もあり、ドラマ続編にしては楽しめる映画だと思います。

続編前作や関連映画は、TVドラマ映画化一覧一覧もご参考に。

『アンフェア the movie』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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