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映画『がっこうぐらし!』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/何人が残る?アイドル映画かホラーか?

映画がっこうぐらし!

『がっこうぐらし!』あらすじ概要

柴田一成監督が学園ホラー漫画を、秋元康のラストアイドルを主要キャストとして実写映画化。屋上でキャベツ等を栽培する「学園生活部」の女子高生達は、学校内の「かれら」と接触しないよう暮らしてたが...。突破口はあるのか?結末は?(ネタバレあらすじ↓)

映画名/邦題 がっこうぐらし!
日本興行収入公表後すぐ更新(興行収入ランキング
平均評価★★★★★60私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連マンガ実写化映画
日本公開日 2019/1/25 [予告↓]上映時間 101分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)
映画監督柴田一成
キャスト
出演者
阿部菜々実、長月翠、間島和奏、清原梨央、おのののか
配給/製作/画像©REGENTS

『がっこうぐらし!』予告動画

『がっこうぐらし!』ネタバレあらすじ

この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、マンガ実写化映画一覧もご参考に。

女子高生で陸上部の恵飛須沢胡桃(阿部菜々実)通称くるみは、あこがれの先輩との関係を保健室の先生の佐倉慈(おのののか)通称めぐねぇに相談してます。そこのベッドの常連の丈槍由紀(長月翠)通称ゆきとも親しくなります。

現実世界の悲惨な状況とは?(ネタバレあらすじ)

めぐねぇは園芸部の顧問でもあり、屋上で野菜を栽培してる若狭悠里(間島和奏)通称りーさんもよく保健室に来ます。ある日、ゆきがめぐねぇの授業を受けてるのを、くるみとりーさんが暗い表情でながめていると、現実世界の光景が変りだします。

世界はゾンビだらけで、学園内での生き残りはちょうど屋上に逃げることのできた、くるみ、ゆき、りーさん、めぐねぇだけになっています。ある日、くるみ達は別の校舎の生き残り、直樹美紀(清原梨央)通称みーくんとも合流し仲間に加えます。

どうやって生きのびてるのか?(ネタバレあらすじ)

生き残り生徒の4人は「学園生活部」として屋上のキャベツを収穫したり、幸いまだ使える電気や水道で生きのびてます。ある日、シャベルを持つくるみは、みーくんと協力して備蓄品のある校舎まで強行突破を試みるのだが...。

ネタバレ感想『がっこうぐらし!』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、マンガ実写化映画一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★59/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

原作漫画と柴田一成監督と出演者ラストアイドル等

原作は海法紀光で、作画が千葉サドルのマンガ『がっこうぐらし!』の実写劇場版です。マンガは映画公開時点で11巻まで発売され、まだ連載中です。原作未読ですが、この映画を観て興味を持てたので、ぜひ読んでみたいと思ってます。

柴田一成監督・プロデューサーの映画作品はTV等で観たのもあるけど覚えてなくて、劇場では本作『がっこうぐらし!』が初めてです。ホラーテイストの映画をよく撮ってるので、個人的には今後も観る機会のありそうな監督だと思います。

メインキャストは聞いたことない名前ばかりだけど、昨年の『カメラを止めるな!』『ミスミソウ』のように化ける可能性もありそうと感じたので、同日公開で超豪華キャストの『十二人の死にたい子どもたち』より先に観ました!

しかし開始数分で転び方の演技やセリフの話し方などで「アイドル映画」だと気づかされました。心情を全て声にするのは女優のせいではなく、脚本家・演出家・監督の責任ですが。主要4人は秋元康系列の「ラストアイドル」のメンバーです。

保健の先生めぐねぇは、グラビアアイドルのおのののかです。ラストアイドルの方が良い演技してました。内容的にはアイドルではNGになりそうな展開が多いため、女優を使ってPG12歳以上にし、攻めた演出した方が、結果的に動員数も伸びた気がします。

映画がっこうぐらし!

冒頭の授業シーンから現実に戻る描写は最高すぎ!

アバンタイトル(プロローグ)での学園生活の日常や授業シーンから、急に現実でのゾンビ荒廃シーンに入った導入部での演出では最高にアガりました。傑作の予感もして今年の『カメ止め』かと期待もふくらみましたが、その場面がピークでした。

事前情報も予告編も見てなかったけど、ポスター等でゾンビ映画だとは気づいてました。R指定ではないのでコメディの予感もありましたが、あの冒頭シーンから10数分間だけはもう一度観たいです。あの緊迫感を最後まで維持してたら傑作だったかも?

ホラーやアクション演出は良かったか?

ホラー演出、アクション演出については、ハードル上げてなかったので予想以上に良かったです。特に中盤以降のゾンビとの戦いでは緊張感もあり、倒し方のバリエーションも豊富で観客を楽しませようとする制作陣の工夫が感じられました。

B級ホラー映画かアイドル青春映画か?がっかりポイントは?

内容的にはB級ホラー映画なので、サスペンスやホラー映画好きには期待させます。しかし演技の下手さや棒読みぶりには目をつむるとしても、アイドルなので汚れた描写やバイオレンスが中途半端で、ずっとセーラー服を着てる緊迫感のなさも微妙です。

ホラー映画として最も致命的なのは「ゾンビが全くこわくない」ことです。女子高生4人の中に戦闘オタクや格闘サバイバル女子が1人もいないのにもかかわらず、生き残った理由ももっと明確に知りたいです。そんな彼女らが複数ゾンビを倒せます。

だからゾンビの人間換算年齢は小学生低学年くらいです。しかも低レベルな机バリケードで防げるし、ゾンビは焼死するくせに火をこわがらないので「音で校舎下に集合させ、上階の窓から油等をまいて火をつける作戦」だけで全滅させることが可能です。

そんなに弱いゾンビ達に奇襲されたとしても、学校教師や運動部男子生徒全員が倒されるのはご都合主義すぎるので、何か理由づけはほしかったです。ホラー演出は良かったけど、ほのぼの描写が間にはさまれると緊迫感失ってしまうのも残念すぎです。

めぐねぇのラストトリックには驚いたか?

監督や脚本家が、観客を最も驚かせようとしたラスト・トリックは「めぐねぇが実はまぼろしで、既にゾンビ化してる」という意外性だったと感じます。しかし原作未読の私でさえ、序盤でゆきやりーさんがめぐねぇと話すシーンで気づいてしまいました。

似たトリックはMナイトシャマラン監督の映画などでも有名なので、かなり上手に隠されてないと最後の驚きを味わえません。本作はアイドル映画で低年齢層をターゲットにしたからか、わざとわかりやすく、めぐねぇの非存在感を描いています。

あと、ゆき(長月翠)が過酷な状況から現実逃避のために授業などの幻想を見てますが、そのネタとめぐねぇのトリックが重なっているのもマイナス点です。ミステリに慣れてない人でも「めぐねぇも幻では?」と気づいてしまい残念です。

めぐねぇは十字架のペンダントをして、部屋で読んでた本も聖書だったので、キリスト教徒なのですがクリスチャンとしての伏線回収がほぼない点も拍子抜けです。自己犠牲で生徒を救い、生徒を襲わないよう自分を縄で縛った行為には涙しましたが。

『がっこうぐらし!』総括と誰にオススメできるか?

ホラー演出の上手い監督や制作陣によって、思ってた以上に楽しめる映画に仕上がってますが、アイドルや女優の演技やセリフが障害となり、事務所都合なのかバイオレンスに振り切れてもないため、ゾンビ映画としてはゆるすぎてカルト化も難しそうです。

同日公開の『十二人の死にたい子どもたち』くらいの豪華キャストで作り直して、ゾンビも1対1ではかなわないくらい強い設定にすれば『アイアムアヒーロー』に迫れる可能性も感じるのですが。

ラストアイドルのファンは大満足できると思うので、劇場で観ることをおすすめします。また、普段ゾンビ映画を避けてる「ゾンビ映画初心者」にもおすすめできます。それ以外の一般映画ファンには、あまりおすすめできません。

続編前作や関連映画は、マンガ実写化映画一覧もご参考に。

『がっこうぐらし!』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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