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映画『メリーポピンズ リターンズ』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/家を取り戻す方法は?歌い踊ってる場合か?

映画メリーポピンズ リターンズ

『メリー・ポピンズ リターンズ』あらすじ概要

ディズニー実写映画で『メリーポピンズ』の54年ぶりの続編で25年後の物語。妻に先立たれたマイケルは3人の子どもを、姉ジェーンの助けで育てるが、心の余裕がない時に空から...。メリーポピンズの目的は?アニメ融合の技術向上は?(ネタバレあらすじ↓)

映画名/邦題 メリー・ポピンズ リターンズ
日本興行収入11.8億円興行収入ランキング
世界興行収入3.4億USドル [出典]
製作費1.3億USドル
平均評価★★★★★70私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連ディズニー実写映画
原題/英題Mary Poppins Returns
日本公開日 2019/2/1 [予告↓]上映時間 131分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)USA PG
製作国アメリカ
映画監督ロブ・マーシャル [キャスト↓]
配給/製作/画像©ディズニー/ウォルト・ディズニー・ピクチャーズルカマー・プロダクションズマーク・プラット・プロダクションズ

『メリー・ポピンズ リターンズ』予告動画

登場キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)

メリー・ポピンズ(エミリー・ブラント。日本語吹き替え:平原綾香)
雲から傘で降りてくる魔法使いのナニー(乳母。養育係)。歌って踊れる
マイケル・バンクス(ベン・ウィショー。谷原章介)
25年ぶりにメリーポピンズと再会。妻に先立たれ3人の子どもを育ててるが生活は苦しい
ジェーン・バンクス(エミリー・モーティマー。堀内敬子)
25年ぶりにメリーポピンズと再会。独身。弟マイケルの暮らしを助ける
ジャック(リン=マニュエル・ミランダ。岸祐二)
ロンドンの点灯夫。メリーポピンズとは知り合い。歌って踊れる。ジェーンと仲良くなる
ウィリアム・ウィルキンズ(コリン・ファース。森田順平)
通称ウェザーオール。フィデリティ銀行の頭取。稼ぐためなら手段を選ばない
トプシー(メリル・ストリープ。島田歌穂)
メリーポピンズのいとこの万能修理屋。本名タチアナ・アナスタシア・コジトリ・トポトレポトフスキー

『メリー・ポピンズ リターンズ』ネタバレあらすじ

この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、ディズニー実写映画一覧もご参考に。

前作『メリーポピンズ』から25年後の大恐慌時代のイギリス、ロンドン。大人になったマイケル・バンクス(ベン・ウィショー。日本語吹き替え:谷原章介)は妻を亡くし、3人の子供アナベル、ジョン、ジョージーと一緒に暮らしています。

メリーポピンズの魔法とは?(ネタバレあらすじ)

姉ジェーン・バンクス(エミリー・モーティマー。堀内敬子)は独身で近くに住んでるので、手伝いに来てくれます。マイケルは売れない画家なので、亡き父と同じフィデリティ信託銀行でバイトしてるが、生活は苦しいため自宅を抵当に融資を受けてます。

弁護士が来て、5日以内に返済しないと家を追い出すと警告されます。マイケルは屋根裏で父の銀行株を探すが見つからず、古い凧(たこ)を捨てます。飛ぶ凧をつかんだ3人の子供とジャックも飛ばされそうだが、メリーポピンズがつかんで降りてきます。

歳をとっていないメリー・ポピンズ(エミリー・ブラント。平原綾香)はマイケル、ジェーンと再会し、しばらく子供の世話をすることにします。まずは風呂に入るのを嫌がる子供達を、バスタブから不思議な海へ導き、一緒に歌って踊ります。

銀行から家を守る方法とは?(ネタバレあらすじ)

マイケル、ジェーンは、銀行の頭取ウィリアム・ウィルキンズ(コリン・ファース。森田順平)通称ウェザーオールのオフィスへ行き、書類を探すよう頼んで帰ります。しかし頭取は返済者の資産を押さえて儲けてたので、書類を焼いてしまいます。

子供達はローン返済のために、母の形見の壺(つぼ)を売る売らないで取り合いし割ってしまいます。子供達と点灯夫ジャック(リン=マニュエル・ミランダ。岸祐二)はメリーの魔法で壺に入り、アニメ動物とミュージカルを楽しみます。

子供達は家の物を盗むオオカミを追うと崖から落ち、ベッドで目覚めます。母との家を失う不安で泣くと、メリーが「母親はいつも心にいる」と歌ではげまします。翌日壺を直すため、メリーのいとこトプシー(メリル・ストリープ。島田歌穂)を訪ねます。

ローン返済に間に合わせる作戦とは?(ネタバレあらすじ)

しかしトプシーの家は第2水曜は全て逆さまになるため、壺の修理を頼んで帰ります。翌日、書類を届けるために子供達とメリーポピンズはジャックの自転車にあいのりで銀行へ行くが、ウィルキンズ頭取の差し押さえ計画を盗み聞きし、父に伝えます。

しかし父マイケルは信じてくれません。子供達は霧の街ロンドンで、メリーとジャックの仲間の点灯夫達とミュージカルダンスして帰ると、父に遅い帰宅を叱られます。金曜夜、家から去る時、凧に株式証券が貼られてるのを見つけ、父は銀行へ急ぎます。

期限の0時まで15分なのでジャックらはビッグベンの時計に登るが長針に届かず、メリーポピンズが傘で飛んで数分だけ巻き戻します。その間にマイケルらが凧を頭取の机へ届け、弁護士の協力もあって間に合うが、書類のサイン部分がなくて無効となります。

『メリーポピンズ リターンズ』ネタバレ結末と最後/ラスト

そこへ前頭取ミスター・ドース・ジュニア(ディック・ヴァン・ダイク。宝亀克寿)が現れ、悪どいウィルキンズを解雇して復帰します。前作25年前にマイケルから預かった2ペンスの運用残高でローン返済できることも伝え、マイケルらの家を返します。

翌日、公園で風船売りのおばあさんに「子ども時代を思い出して」と言われたマイケルは風船で空へ飛びます。子ども達、ジェーン、エレン、ジャック、弁護士らも飛べるが、ウィルキンズだけは飛べません。役割を終えたメリーポピンズは傘で雲へ帰ります。

ネタバレ感想『メリーポピンズ リターンズ』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ディズニー実写映画一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★58/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

ロブ・マーシャル監督とキャスト

ロブ・マーシャル監督は、2002年公開の映画『シカゴ』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の作品賞を受賞し、『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』『イントゥ・ザ・ウッズ』も監督してるのでディズニー実写映画との関わりも強めです。

キャスト(出演者)としては、エミリー・ブラントが歌って踊れるツンデレのメリー・ポピンズを見事に演じています。セリフは少なく、ほぼすました顔なので他の女優でも差はないと感じましたが。前作のバートは海外旅行中ってことで出演しません。

煙突掃除夫バートの代わりに、ジャックという点灯屋が登場し、リン=マニュエル・ミランダが演じてます。初めて聞く俳優ですが、ブロードウェイ・ミュージカルや『スター・ウォーズ フォースの覚醒』『モアナと伝説の海』等で作詞・作曲もこなしてるマルチ俳優です。

マイケルを演じたベン・ウィショーも出演作品を思い出せないけど、『007 スペクター』のQ役や『パディントン』の声優などで有名です。ジェーン役のエミリー・モーティマーも、かなり古い作品から出演してる中堅の女優です。

フィテリティ銀行の頭取としてコリン・ファースと、メリーポピンズのいとこトプシー役のメリル・ストリープがベテランとして脇を固めてます。前作でバートと当時の頭取を演じたディック・ヴァン・ダイクは、その頭取の息子(約90歳)で登場します。

前作でメリー・ポピンズを演じたジュリー・アンドリュースは、カメオ出演の交渉もされてたようだけど断ったようです。最近では『アクアマン』の三叉の鉾トライデントを守るカイゼンの声優などで活躍しています。

映画メリー・ポピンズ リターンズ

原作『メリー・ポピンズ』や前作とのつながり

原作『メリー・ポピンズ』はパメラ・トラバースの児童文学です。気むずかしいトラバース婦人は当初は映画化をこばんだようです。映画化までの様子は映画『ウォルト・ディズニーの約束』で観ることができます。

そして前作『メリー・ポピンズ』は1964年に公開されました。実写とアニメを融合したミュージカル映画は当時としては画期的でした。その54年後に続編が公開されるとは、ウォルト・ディズニーも考えてなかったでしょう。

今回の『メリー・ポピンズ リターンズ』は前作から25年後の大恐慌時代の物語で、前作で子どもだったマイケルとジェーンが大人になっています。マイケルは妻に先立たれたけど、3人の子どもがいて、その教育係としてメリー・ポピンズが降りて来ます。

テーマは「家族」「母の記憶」「人は変われる。不可能はない」「童心」?

本作では「差し押さえられそうな家を取りもどせ」というのが大きな目標になり、それ以外の行動やセリフはその場でわいてきてミュージカルの後は引きずりません。だから大テーマ「母親の記憶とともに家族で一緒に暮らそう」以外はその場限りです。

ミュージカルで語りかけてくる内容としては「人は変われる」「人は外見ではない」「何事も不可能ではない」「子ども心を取りもどせ」などに気づいたけど、もっと細かい教訓も盛り込まれてたかもしれません。全てテーマというほど濃くないですが。

メリー・ポピンズの目的は何なのか?

メリー・ポピンズはナニー(乳母・養育係)なので、大人の事情でないがしろにされがちな子ども達をしつけると共に「短い子ども時代にしか感じられない不思議で楽しい体験」をさせてくれます。逆にそれ以外のことには、基本的には干渉しません。

子どものためになると思うなら親にヒントを与えることもありますが、その試みが悪い方へ向かう場合も手助けはせず、すましてるだけなので一見冷たくも感じますが、時計台の長針を動かしたりと、誰もできない状況では手を差しのべたりもします。

仕事や現実の中で苦しそうに生きる親たちにも希望を夢を取りもどさせて、子ども達と親のきずなを深める「家族再生のお手伝い」というのが、真の目的のように感じます。前作でも本作でも、親以外の大人たちにも「子ども心」を思い出させます。

ストーリーはあるのか?壺の伏線回収は?

前作と同様に『メリー・ポピンズ リターンズ』も、ストーリーはかなり薄いです。最近はミュージカル映画でも歌やダンスで物語を進行させて濃いストーリーのものが増えてますが、本作は「子ども向け」と割り切ったのか古い型のミュージカル映画です。

家が差し押さえられようとしてるのに、子ども達だけでなくマイケルやジェーンにも深刻な様子は感じられないし、壺をなおすためにトプシーの家へ行ったのに、その壺のことは無視されてしまったり、頭取の悪事を聞いた子ども達が寄り道して帰ったり

「凧に貼り付けられた株証明書」が見つかったことも、結局は前頭取ミスター・ドース・ジュニアの登場と「前作で預金した2ペンス」によって無意味になっています。アニメ映画では洗練されたストーリーにこだわるディズニーですが、実写は「雑」ですね。

前作で2ペンスを預金してて良かった!という結論?

マイケルが25年前に父に渡して預金された「2ペンス」が、たび重なる投資を経て全額ローン返済できるほどの金額にふくれ上がってました!というのが本作の結末でありオチです。もし家を抵当にしてなければ、前頭取はその大金を返してくれたのでしょうか。

前作では子ども時代のマイケルがメリー・ポピンズの歌を聞いて、セントポール寺院前の老婆から鳩エサを買おうとするが、当時の頭取(本作の前頭取の父)に「2ペンスは預金しろ」と取り上げられます。結局くびになった父に2ペンスを渡しました。

その後、父は銀行に復職して「2ペンスを預金してて良かった!」という結論になるのでしょうけど、メリー・ポピンズが「お金より大切なこと」を教えた意味は無視されているのは残念です。

『メリーポピンズ リターンズ』総括と続編について

音楽は前作の名曲「お砂糖ひとさじで」「理想の乳母さん」などが引用されているしミュージカルなダンスも楽しいです。アニメとの融合は技術も進歩してるので違和感なく観れます。バスタブや壺やトプシー家の不思議世界も劇場で観ると没入感あります。

隣の家のブーム提督(デビッド・ワーナー)が大砲を発射するのは、前作でもさすがに笑えないコメディでしたが、今回はビッグベンの時計を遅らせたことにより、実質的な時報の役目を果たします。発射時間が遅れる伏線も回収されてて良かったです。

銀行頭取のウィルキンズは解雇された後も公園の風船で飛べませんが、前作の頭取のようにヴィラン(敵役)にも何らかの救いがあってもいいのでは?と感じました。さらなる続編の構想もあるようなので、コリン・ファース再登場も期待したいです。

ただ、個人的には同じ路線なら続編はあまり楽しみではないです。ミュージカル映画としてもストーリー映画としてもどっちつかずで、深刻な問題も、時計巻き戻しと2ペンスであっさり解決するのなら中盤の葛藤が無意味に感じます。

映画を量産しはじめたディズニーですが少し数を減らしてでも、アニメ映画だけでなく実写映画にももっとこだわりの脚本を期待したいです。ディズニー実写映画の成功失敗は2019年に明らかになりそうですね。

続編前作や関連映画は、ディズニー実写映画一覧もご参考に。

『メリーポピンズ リターンズ』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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