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映画『アリータ バトルエンジェル』評価は?ネタバレ感想考察あらすじ/正体は?壮大なおとぎ話のバトルアクション

映画アリータ バトルエンジェル

『アリータ バトル・エンジェル』あらすじ概要

日本漫画『銃夢』の映画化権をジェームズ・キャメロンが取得し、ロバート・ロドリゲスが監督。没落戦争後の2563年。イドに再生されたサイボーグのアリータは、空中都市にあこがれるヒューゴと出会い...。ザレムやザ・フォールとは?(ネタバレあらすじ↓)

映画名/邦題 アリータ バトル・エンジェル
日本興行収入9.7億円興行収入ランキング
世界興行収入4.0億USドル [出典]
製作費1.7億USドル
平均評価★★★★★75私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連マンガ実写化映画
原題/英題Alita: Battle Angel
日本公開日 2019/2/22 [予告↓]上映時間 122分
映倫区分日本 PG12(小学生指導必要)USA PG-13
製作国アメリカ
映画監督ロバート・ロドリゲス [キャスト↓]
配給/製作/画像©20世紀フォックス/20世紀フォックス、ライトストーム・エンターテインメント

『アリータ バトル・エンジェル』予告動画

登場キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)

アリータ(ローサ・サラザール。日本語吹き替え声優:上白石萌音)
クズ鉄から脳だけ拾われイドに再生されたサイボーグ少女
ダイソン・イド(クリストフ・ヴァルツ。日本語吹き替え:森川智之)
サイバー医師で、アリータを再生した名付け親
ヒューゴ(キーアン・ジョンソン。島﨑信長)
アリータとの間で愛情が芽生える青年。空中都市ザレムへ行くのが夢
チレン(ジェニファー・コネリー。山像かおり)
イドの元妻。モーターボール選手の調整技師。空中都市ザレムに戻りたい
ベクター(マハーシャラ・アリ。鶴岡聡)
アイアンタウンやモーターボールの支配者。ザレムのノヴァの指示で動く
ザパン(エド・スクライン。神谷浩史)
ザレムの敵を狩る、凄腕のハンター・ウォーリアー
ノヴァ(エドワード・ノートン)
空中都市ザレムの住人。アイアンタウンを支配

『アリータ バトル・エンジェル』ネタバレあらすじ

この先はネタバレありのあらすじです。続編前作や関連映画は、マンガ実写化映画一覧もご参考に。

没落戦争(ザ・フォール)から300年後、2563年。アイアンシティのサイバー医師ダイソン・イド(クリストフ・ヴァルツ)は、記憶を失くした頭だけのサイボーグを拾って体を再生し、死んだ娘の名からアリータ(ローサ・サラザール)と名付けます。

アリータの記憶が戻るにつれ…(ネタバレあらすじ)

アリータは青年ヒューゴ(キーアン・ジョンソン)と仲良くなり、バトル競技モーターボールを教わります。夜にイドがサイボーグを狩ろうとすると、尾行してたアリータも参戦して記憶を取り戻しながら軽々と倒します。イドはハンターウォーリアーです。

アリータの技は機甲術パンツァークンストです。逃げたグリュシュカ(ジャッキー・アール・ヘイリー)は、アイアンシティの支配者ベクター(マハーシャラ・アリ)とイドの元妻チレン(ジェニファー・コネリー)の所で修理されパワーアップします。

アリータの真の姿とは?(ネタバレあらすじ)

アリータはハンターウォーリアーに登録し、ザレムへ行くためにモーターボールにも参加するが苦戦します。イドに反発し、グリュシュカと戦う仲間を募るために賞金稼ぎの酒場へ行くが誰も同調せず、現れたグリュシュカと相打ちでボディを失います。

イドは、アリータがURM(火星連合)の宇宙船から拾ってきてたバーサーカーボディでアリータを再生します。彼女はモーターボールで勝利し、賞金稼ぎザパン(エド・スクライン)に致命傷を負わされた犯罪者ヒューゴを、チレンの助けもかりて救います。

『アリータ バトルエンジェル』ネタバレ結末と最後/ラスト

イドはヒューゴの頭以外をサイボーグ化して蘇生させます。アリータは黒幕のベクターの所に行くと、チレンが脳や眼球に分解されてザレムへ送られることを知ります。グリュシュカを倒し、空中都市ザレムの支配者ノヴァに操られるベクターも倒します。

アリータはザレムへ向かうヒューゴを止めようとするが、ノヴァ(エドワード・ノートン)が殺人カッターで攻撃して、落下するヒューゴを救えませんでした。アリータはザレムのノヴァの所へ行くため、モーターボールのバトルエンジェルを目指し…。

ネタバレ感想『アリータ バトルエンジェル』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、マンガ実写化映画一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★69/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

原作の日本漫画『銃夢』と監督とキャストと吹き替え

原作『銃夢(ガンム)』は日本のSF格闘漫画で、木城ゆきとがビジネスジャンプで1990年から連載してます。コミックス全9巻が刊行されまだ続いてます。それにホレたギレルモ・デル・トロ監督に紹介され、ジェームズ・キャメロンが映画権を取得したそうです。

アバター』等の監督ジェームズ・キャメロンが製作・脚本にまわり、映画監督には『シン・シティ』等のアクションに定評のあるロバート・ロドリゲスが挑みます。アバター同様に、実写とCGを混合させた超未来SF映画です。

主演アリータ(原作漫画ではガリィ)の動きはローサ・サラザールが演じるが、ほぼCGIでです。漫画をリスペクトしたのか目の大きさが「違和感」として話題になりましたが「人間ではない」ことを表せてるし、映画を観ると表情豊かで愛着すらわきます。

イドを演じたクリストフ・ヴァルツは悪役が多い印象ですが、今回はアリータの親のような天才博士でわずかだけどアクションも見せてくれます。他の俳優キーアン・ジョンソン、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、エド・スクラインも好演してますが展開が早すぎてキャラに深みが感じられないのは残念です。

アクションが激しそうなので2D吹き替えで見たかったけど、字幕以外は「3D吹き替え」しか近くに見つからなかったです。アリータの声優は『君の名は。』主人公の三葉も演じた上白石萌音で好演です。それ以外の吹き替え声優も全く違和感ないので3D吹替版もおすすめです!

映画アリータ バトル・エンジェル

見どころはバトルアクション?モーターボール?

本作のみどころは間違いなく、バトルアクションです。同じ時期に公開された『アクアマン』もアクションが称賛されてるけど、そちらはやや大味な戦闘が多く、『アリータ バトルエンジェル』は個人戦闘がメインなので好みはわかれそうです。

戦闘シーンは主にアリータと単体か複数の敵との闘いで、アリータの圧倒的な強さにはしびれます。一方で、複数対複数の戦闘シーンも見たかったし、個性的な技を持つ賞金稼ぎやサイボーグとのバトルももっと見せてほしかったです。

特に犬使いの賞金稼ぎが1回だけ活躍して、参戦の理由も納得できたけど、それ以降で出ないのは残念です。モーターボール演出は1回目も2回目も似てるので省略しても良かったかも。悪い意味でハリポタシリーズのクイディッチを思い出します。

実写というには「アニメっぽい何でもあり戦闘」だし、アニメとして見るには派手さに欠けますが、全体的なアクション面ではかなり満足できました。ただ、機甲術パンツァークンストはカンフーにしか見えなかったです。

アリータの目が大きすぎて不気味では?

アリータの目の大きさの第一印象は「違和感」あるので、サイボーグだとしてももっとソフトに調整してほしかったです。わざと「不気味の谷」(人間に近い存在を不気味だと感じる現象)に挑戦したのかも?ただ、観た後は違和感なくなりました。

それどころか、アリータのキャラクターは喜怒哀楽など表情豊かで、天然なところもあるのでかわいいと感じられます。特にミカンやチョコレートを食べる時のしぐさが気に入りました。瞳の大きさだけで映画を敬遠してる人にはぜひ観てほしいです。

ストーリーやキャラクターはどう?

そもそも2時間では表現できない量のストーリーを詰め込んでいるためダイジェスト感あるし、心情変化など語りきれてない部分も多く見られます。それでも、アリータの正体や没落戦争の真相などが判明してくるとワクワクできます。

主要キャラクターは意外と少ないし特徴的なので、混乱しない見せ方もうまいです。ただしストーリーが駆け足で、人間関係も深掘りされないので、感情移入できるキャラもいないし、ストーリーのための駒のようにも見えてしまいます。

アリータがヒューゴに一目ぼれしたのはありえるけど、心臓を差し出せるほど愛せるようになる展開は見られなかったので唐突に感じました。だからか、ラストのザレムへのパイプ上での別れの場面は悲しいはずなのに、それほど感じられなかったです。

イドの元妻チレンがベクターやノヴァを裏切ってまで、アリータに味方した理由も不明です。イドとチレンのアリータに対する愛情は、亡き娘への愛だと思うけどそういう描写は少ないですね。チレンのキャラは中途半端なので不要だったと思います。

他にも、ヒューゴ、チレンが空中都市ザレムへ行く夢を持つ理由は不明だし、ベクターを操るノヴァの目的もはっきりしません。そのへんは続編で描かれる可能性もあるけど、それでは1本の映画としては完成形ではないので不満点として残ります。

ザレムって何?世界観の謎も続編ありき?

クズ鉄のアイアンシティと、空中都市ザレムに別れた世界観なのですが、アイアンシティはリアルな地球と同じような環境なので何不自由なく暮らせそうです。それでもヒューゴやチレンはザレムにあこがれてるため、ユートピア的な場所なんでしょうか。

原作未読なので、ザレムやノヴァが何をしたいのか分からないのですが、300年前に火星連合URMとザレムが没落戦争(ザ・フォール)で戦って、アリータはその時の戦闘兵器だったという設定は好みです。火星の宇宙船が放置されてたのはご都合主義ですが。

アイアンシティとザレムをつなぐパイプには、普通に登れそうです。殺人カッターが300年前から進化してないのは目をつむるとしても、ジャンプでかわせるのなら、アリータもグリュシュカもザパンもザレムまで乗り込めたと思います。

また、モーターボールの年間優勝者?はザレムへ招待されるとのことですが、ノヴァやザレムの幹部がそんな約束を守ると、アリータは本気で考えているんですかね。そう信じられる理由も提示されないので、モーターボールじたいに興味がわきません。

『アリータ バトルエンジェル』総括と続編について

原作未読の場合に不明点が多いことや、ラストが中途半端で終わること、ストーリーが駆け足すぎたりキャラクターの行動理由がわかりにくかったりとツッコミ要素ばかりあげましたが、アリータのかわいさとバトルアクションは高評価したいです。

また、本作だけではよくわからないのですが、火星にまで広がりそうな壮大な世界観にはわくわくさせられます。今回の終わり方にはかなり不満なので、せめてノヴァを倒して空中都市ザレムに乗り込むシーンまでは見せてほしかったです。

ジェームズ・キャメロンは『アリータ バトルエンジェル』を三部作で構想してるので、続編しだいでは評価も大きく変動しそうです。ただ、本作はヒットしてるものの制作費を回収できるほどではないため、続編ストップの可能性もありそうです。

続編ありきの作りには反対ですが、ここまで見せたのだから、せひ続きは観てみたいですね。三部作ではなく二部作にして次作完結にするか、3部作の場合も「全作品が単体映画としても完結」することは必須条件だと思います。

続編前作や関連映画は、マンガ実写化映画一覧もご参考に。

『アリータ バトルエンジェル』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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