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実写映画1作目『鋼の錬金術師』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?賢者の石とは?

鋼の錬金術師(実写映画) 映画/ドラマ

国家錬金術師のエドは幼い頃、母を生き返らせようと禁断の人体錬成を試みて、右腕と左脚と弟アルの肉体を奪われる。その時に、かろうじて魂を鎧に定着させたアルの肉体を取り戻すため「賢者の石」を探す。秘密に近づくにつれ、謎の美女ラストらが現れるが、敵は彼女たちだけではなく...(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題鋼の錬金術師(実写映画)
日本公開日2017/12/1 [予告] 上映時間:133分
監督・キャスト曽利文彦
キャスト
出演者
山田涼介、水石亜飛夢、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、大泉洋、佐藤隆太、小日向文世、松雪泰子
映倫区分日本:G(年齢制限なし)
配給/製作
(画像出典)
Warner Bros. Pictures/OXYBOT
日本興行収入11.1億円 (興行収入ランキング
平均評価
平均:100換算
(興収・評価: 2024.8.19更新)
58私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
マンガ実写化一覧

ネタバレ感想『鋼の錬金術師(実写映画)』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

人気の少年漫画『鋼の錬金術師』通称ハガレンを実写映画化した、ダークファンタジーアドベンチャーです。アニメではTVシリーズや映画も公開されています。漫画の町並みはヨーロッパ風の舞台が多いので、イタリアで海外ロケ撮影したようです。漫画キャラは金髪などの欧米系がメインですが、ほぼ全て日本人が演じています。

『鋼の錬金術師』(実写映画)感想と評価

私のひとこと感想や評価は「ダークファンタジーらしいグロ表現からも逃げない作りは見事です。タイトル後の教主とのバトルを観た瞬間、アクション映画に振り切ってくれるのかと期待したけど、結局あれ以上の錬金術バトルは見れなくて残念。俳優女優やCG演出はがんばってるけど、制作陣の原作愛を感じられません。世間の評価ほど悪くないと思いますが」

みどころは、上でも書いたタイトル後のバトルシーンや、際限ない人間の欲望を満たすためのグロい演出。その犠牲になったのは、キメラに合成されたタッカーの妻やニーナや犬のアレキサンダーや、賢者の石の原料にされた捕虜たちや、母を生き返られる等価交換のためのアルの肉体やエドの手足などです。

実写版『亜人』は映画としてはヒットしなかったけど、平均評価がそこそこいいのはアクションに特化したからだと思います。ハガレンも同じ作戦でくると思ったのですが、錬金術での戦闘シーンはほとんどなくて、ひたすらマスタングの炎で焼く攻撃を繰り返すだけで物足りなくて、エドの出番も台無しです。

鎧のアルはフルCGらしいけど、ほとんど違和感なかったし、数少ないバトルシーンでのCGも邦画とは思えないほど良かったです。アルの声も違和感なかったです。エドを演じた山田涼介は、金髪のコスプレ感と大声で叫び慣れてない感じと漫画っぽいセリフの違和感はあったけど「原作愛」は感じられます。

一番良かったと思うのは、タッカー演じる大泉洋とラスト演じる松雪泰子です。2人ともクサいセリフ言わされますが、ギリ演じきってます。本田翼と蓮佛美沙子はかわいいけど、人気キャラのウィンリィとホークアイではなかったです。ディーン・フジオカもマスタングではなかったので、脚本と演出ミスですかね。

國村隼のマルコーがやたら撃ちまくったり、内山信二のグラトニーがトコトコ歩いたり、小日向文世のハクロ将軍が弱い人形兵に喰われたり、子役が難しくて長いセリフをかみまくって学芸会風に話すのも、役者の責任というよりは、監督をはじめ制作陣の脚本や演技指導や編集にこだわりがなかったからだと感じます

説明口調や回想シーンが繰り返され、松雪泰子「おしゃべりな男は嫌いよ」、山田涼介「聞いてもないことをペラペラと」等、俳優女優もたまりかねて皮肉るのは笑う場面ですかね。大勢の捕虜を犠牲にした賢者の石で作った人形兵が弱すぎてポンコツだったり、敵が多いわりに自滅していくのもコメディでしょうか。

キャラの会話中に敵が待ってくれる場面が何度もあるのは、明らかにスピード感なくしてテンポ悪くてテレビドラマのように感じます。荒川弘のストーリーとダークな演出の責めっぷりとCGとキャストの原作愛は良いので、続編を制作するなら監督とプロデューサー等を変えて本気でリベンジしてほしいです!

序盤から中盤のネタバレあらすじ

簡単な錬金術を使える幼いエドと弟アルは、突然亡くなった母親に会いたくて禁止の錬金術「人体錬成」を行うが「等価交換の法則」によりアルの体が奪われます。エドは右腕と左脚を差し出し、アルの魂を鎧に定着させました。

成長した兄エドワード・エルリック(山田涼介)通称エドは、リオールの町のコーネロ教主(石丸謙二郎)と錬金術バトル。コーネロが持つ赤い宝石の指輪が「賢者の石」らしくて苦戦。そこへ炎の錬金術師ロイ・マスタング大佐(ディーン・フジオカ)と軍が到着。

逃げたコーネロは、ラスト(松雪泰子)たち謎の3人組に消されます。エドが壊した町を、鎧の弟アルフォンス・エルリック(声:水石亜飛夢)通称アルが錬金術で修復。軍に連行されたエドはマスタングに「賢者の石を見つけてアルの体を取り戻す」と宣言。指輪はただの増幅器でした。

エドの右腕と左脚はオートメイル(機械鎧)で、それを作った幼なじみの技師ウィンリィ・ロックベル(本田翼)がやってきてエドと口げんか。アルも含め3人は、セントラルから派遣されたマース・ヒューズ中佐(佐藤隆太)の家へ招待され、ヒューズの妊娠中の妻グレイシア(原田夏希)にほっこり。

エドはハクロ将軍(小日向文世)に紹介され、国家錬金術師でキメラ錬成の権威ショウ・タッカー(大泉洋)を訪ねます。タッカーの娘ニーナと大型犬アレキサンダーとも親しくなります。タッカーからは賢者の石を知るマルコーを紹介され、エドとウィンリィは汽車で向かいます。

ドクター・マルコー(國村隼)には「賢者の石は悪魔の研究なので関わるな」と忠告されます。そこへラストが現れ、マルコーは殺害されます。エドはマルコーから賢者の石の錬成陣を渡されます。タッカー家へ戻ると、人語を話せるキメラが完成してたが「エド兄ちゃん、あそぼ」で、エドは真相に気づき驚愕。

ショウ・タッカーは国家錬金術師の資格を失わないために、2年前には妻を、今回は娘ニーナと犬のアレキサンダーを合成獣キメラにしたのです。タッカーは逮捕され、エドとアルは落ちこみます。エドはマルコーに聞いた「第五研究所」について調べ、ヒューズと部下のマリア・ロス少尉(夏菜)も手伝います。

ハクロ将軍に第五研究所は現在の缶詰工場跡だと聞き、エド達は行くが何も見つかりません。アルはタッカーに「魂ではなく人工的な記憶を鎧に定着させたのでは?」と言われたことが気になり、エドとなぐりあいに。その頃巨大な陰謀に気づいたヒューズはマスタングに殺害されます

エドとホークアイは軍に拘束されるが脱出して、マスタング大佐が向かった第五研究所「旧捕虜収容所」へ向かいます。軍に包囲された炎の錬金術師マスタングが、ロス少尉を焼くと正体はラストやグラトニー(内山信二)と同じホムンクルス(人造人間)のエンヴィー(本郷奏多)でした。マスタングや妻に変身してヒューズを撃ったのも彼

ホムンクルスは焼いても撃っても不死身。マスタングは部下のリザ・ホークアイ(蓮佛美沙子)をかばいラストに刺され負傷。軍はグラトニーに追われたので、エドだけが研究所の奥へ。奥ではタッカーがアルとウィンリィを人質にし、賢者の石は大勢の捕虜の命から生成されたと暴露

実写映画『鋼の錬金術師』ネタバレ結末やラストシーン

タッカーはラストに刺されて死亡。ハクロ将軍が現れ「軍が人体錬成を禁止するのは、表向きは人道的理由だが、本当は個人が強力な軍隊を持てて危険だから」と言い、天井いっぱいの人形兵を賢者の石で起動。人形兵はハクロをパパと呼ぶが襲います。ホークアイ率いる軍隊が頭を狙い迎撃。

マスタングとエドは、ラストとエンヴィーと戦います。ラストは胸の「賢者の石」を見せて「私たちはまだまだ死なない」と言うと、エド「エンヴィーの回復が遅くなってるので、あと1回の命では?」。逃げるエンヴィーをマスタングが炎で焼くと活動停止。

怒ったラストはマスタングとエドを攻撃するが、アルも加勢し、マスタングがラストを焼き続け賢者の石を奪います。エドは賢者の石で「真理」に会いに行くが、アルの肉体との等価交換は思いとどまって別の方法を探すことに。エンドロール後、エンヴィーがトカゲとして逃亡。

私の評価 58/100(60が平均)

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