『パディントン消えた黄金郷の秘密』失踪理由は?秘密とは?ラスト結末は?考察ネタバレ感想

シリーズ3作目。パディントンはブラウン一家とペルーに帰郷するが、育ての親ルーシーおばさんは失踪。ジャングル奥地へ探す冒険に出るが、黄金郷やパディントンの秘密が待ち受けており…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | パディントン 消えた黄金郷の秘密 |
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日本公開日 | 2025/5/9 [予告] 上映時間:107分 |
製作国 | イギリス、フランス、アメリカ |
原題/英題 | Paddington in Peru |
監督・キャスト | ドゥーガル・ウィルソン[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
配給/製作 (画像出典) | キノフィルムズ/Marmalade Films、スタジオカナル、コロンビア・ピクチャーズ、木下グループ、ヘイデイ・フィルムズ |
日本興行収入 | 0.8億円 興行収入ランキング |
世界興行収入 | 1.6億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | 74 |
シリーズ 関連作品 | 前作『パディントン2』6.3億 |
参考・出典 | 公式サイトWiki上映映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- パディントン(ベン・ウィショー。松坂桃李)ロンドンへ来てブラウン一家の一員になった紳士なクマ
- 老グマホーム院長/クラリッサ(オリヴィア・コールマン。吉田羊)シスターのリーダー。ギターと歌が得意
- バード夫人(ジュリー・ウォルターズ)ブラウン家に同居の親戚。やりたいことリストを実行中
- ハンター・カボット(アントニオ・バンデラス。山路和弘)ペルーの観光ボートの船長。黄金郷の秘密を知る?
- ジーナ・カボット(カルラ・トウス。大平あひる)ハンターの娘。働き者。心配事を抱えている
- ヘンリー・ブラウン(ヒュー・ボネヴィル。古田新太)ブラウン家の父親。リスク管理の保険会社に勤務
- ジュディ・ブラウン(マデリン・ハリス。三戸なつめ)ブラウン家の長女。大学進学時に家を出る計画
- ジョナサン・ブラウン(サミュエル・ジョスリン)ブラウン家の長男。「チル」したいと部屋に引きこもり
- メアリー・ブラウン(エミリー・モーティマー)ブラウン家の母親。冒険物語のさし絵画家
- ルーシーおばさん(イメルダ・スタウントン)幼い迷子のパディントンを育てあげた。現在は老クマホーム入居
- フェニックス・ブキャナン(ヒュー・グラント。斎藤工)
- マディソン(ヘイリー・アトウェル)
ネタバレ感想『パディントン 消えた黄金郷の秘密』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
『パディントン消えた黄金郷の秘密』原作は?監督とキャストは?
映画『パディントン 消えた黄金郷の秘密』の原作は、イギリスの作家マイケル・ボンドの児童文学『くまのパディントン』がベース。映画『パディントン』シリーズとしては3作目。
監督のドゥーガル・ウィルソンは、ミュージック・ビデオやApple等のコマーシャル監督を経て、本作は長編映画監督デビュー作となります。
キャストとして、パディントンの声優ベン・ウィショーや、ヒュー・ボネヴィル、イメルダ・スタウントン、マデリン・ハリス、 ヒュー・グラント等は続投だが、母親メアリー役はサリー・ホーキンスからエミリー・モーティマーに変更。
パディントンのペルー帰郷の目的は?
冒頭、オレンジを取ろうとして川に流された子グマをルーシーが助けて育てあげました。成長した子グマはロンドンでパディントンと名づけられ、ブラウン一家と楽しく暮らしてます。今日もドジしながら証明写真撮影をし無事にパスポート受領。
そんな時、老くまホームのルーシーが子グマに会いたがってると、ホーム院長から手紙が届きます。父ヘンリーは上司の言葉「リスクは友達」を実践するため、パディントンのペルー帰郷にブラウン一家も同行することに。
しかしルーシーおばさんは老クマホームから失踪しており、メガネとブレスレットだけ残されてます。パディントンとブラウン一家は、ルーシーがメモした地図の地点へ行くことに。院長はメアリーにお守りペンダントを。高齢のバードさんは残ることに…
以上が序盤あらすじ。子グマ時代のパディントンがオレンジを取ろうとして故郷から流されたシーンから始まるが、これがラストへの伏線にもなってる構造です。あいかわらずのドジっぷりがかわいいが「紳士」とはほど遠いような…
父ヘンリーがリスク保険会社の新上司からの一言でペルー行きを決断し、ラストではそれを上司に認めてもらえるが、さすがに浅い描き方…コメディだし本題じゃないからスルーすべきだろうけど気になりました。
ハンター・カボットの目的は?霊の正体は?
ペルーのジャングル奥地を目指すため、アマゾン川を進む観光ボートを貸し切ります。船長ハンター・カボットと助手で娘のジーナは最初は断るが渋々行くことに。ブラウン家の長女ジュディは大学進学の論文のためトラベルログを作成中。
夜、パディントンがハンモックでみの虫状態で寝てる頃、ハンターは娘ジーナを陸に置き去りに。そして自分も不慮の事故で川へ転落。なんとかパディントンは目標の遺跡に到着し、大声でほえるとルーシーも遠くで呼応。
パディントンは合流したハンターと共にルーシーの声のした地へ。先祖の霊に従ったハンターはこっそり吊り橋を破壊。実はハンターのカボット家は、数世代前のゴンザレス以降、黄金郷エルドラド探索に取りつかれていたのです。
以上が中盤あらすじ。偶然見つけたボートが、黄金郷と関わりあるカボット父子だったのはありがちな展開だが、わりと魅力あるキャラで好感。と思ったら2人ともボートから早々に退場…。その正体は予想の範囲だがさらなる敵には驚き。
今回、ブラウン家全員が来るがほぼ不要キャラで残念。長女はトラベルログだけ、長男はマーマレード製造機だけ、父はタランチュラだけ、母に関してはほぼ活躍なし。唯一、1人残ったバードさんだけキャラ立ちしてたのは皮肉。

ラスト結末は?黄金郷の秘密とは?院長の正体は?
パディントンはインカ遺跡に着くが、ルーシーおばさんの声と思ったのは山びこでした。パディントンはブレスレットを狙うハンターと転がる大岩からリャマなどに助けられ逃亡。一方、バードさんは院長がペンダント発信機を追跡してる部屋を発見。
バードさんと院長は一家を助けるためセスナ機で出発。ブラウン一家も乗せてパディントンと合流。しかし院長の正体はハンターのいとこのクラリッサ・カボット。黄金郷に導くクマを探すため、老クマホームで情報収集してたのです。
改心したハンターの助けで院長から逃れたパディントン達は、ブレスレットのコイン(写真機の伏線回収)で黄金郷の扉を開きます。クマのエルドラドとは黄金郷ではなく好物のオレンジの木が茂る地で、パディントンの本当の故郷だったのです!
先に来てたルーシーはパディントンと再会。長男ジョナサンの協力でマーマレード製造機を開発。パディントンはロンドンでブラウン家と暮らします。バードはしばらくホームに滞在。ジュディは大学合格。ジョナサンは見本市オタクに。ハンターとジーナは黄金の夢を捨て健全に暮らします。
パディントンは故郷からロンドンに遊びに来た仲間と一緒に、前回の敵キャラで刑務所入りのフェニックス・ブキャナンに面会へ。エルドラド訪問を聞いた彼は黄金を期待したが、オレンジだったと知り弱々しく祝福。エンドロール後も祝福。
以上がラストまでのネタバレあらすじ。ずっとあやしすぎる院長の正体がハンターのいとこで、同じく黄金郷に取りつかれたカボット家だったのは意外だが、最初から同行しなかった理由が不明。セスナ機ならエルドラドに空から入れるのでは?
1,2作目と同様にラストで数々の伏線回収があるが、今までのようにテーマにからめてではなく、エンタメ映画として表面的な描き方しかされてないのは物足りない点。敵キャラに魅力をかんじないのも同様の理由。
「消えた黄金郷の秘密」がパディントンの故郷で、オレンジ畑だったのは癒やされる要素でした。パディントンの両親は登場しなかったが、親子の再会を薄っぺらく描くよりは良かったと思います。
映画『パディントン3/消えた黄金郷の秘密』ネタバレ感想と私の評価
公開規模は中程度で興行収入も10億を超えてないが、わりと日本での知名度は高めなパディントン。1,2作目は配信で観たが想像以上に奥深くて大スクリーンでも映える内容だと思ったので、3作目の本作は初日に映画館で観賞。
結論からいうと今回は1,2作目を超えてないし蛇足感もあると感じたが、パディントンのドジっぷりや故郷に戻れた物語には癒やされます。冒険の描き方はテンプレ的で斬新さはないが、最近この手の物語は少くて初めて見る人にはありなのかな。
登場キャラについては、院長やハンターはそれなりに魅力的だが、バードさんを除く家族の活躍が少なすぎて一緒に行った意味を感じられなくて残念。そもそも長男、長女がこんな年齢になると家族旅行とか親子物語は現実的ではないのでしょうね。
興行収入しだいで続編も作れそうだが、もはやパディントンに語るべき物語が残ってない気もするので静かに幕引きする方が1,2作目を汚さないのではと思ってしまいます。パディントンが結婚?という展開はありそうだが観たい人多いかな…
