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『近畿地方のある場所について』謎の正体は?生き残れる?ラスト結末は?考察ネタバレ感想

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近畿地方のある場所について 映画/ドラマ

オカルト雑誌の編集者が行方不明に。同僚の小沢悠生はオカルトライターとともに彼の行方をさがすうち全ての謎が「近畿地方のある場所」につながってると気づきその場所へ向かうのだが…(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題近畿地方のある場所について
日本公開日2025/8/8 [予告] 上映時間:103分
監督・キャスト白石晃士[キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし)
配給/製作
(画像出典)
ワーナー・ブラザース映画/日テレ アックスオン
日本興行収入15.2億円 [出典] 年間24位
平均評価
平均:100換算
63
参考・出典公式サイトWiki上映映画館

キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. 瀬野千紘/ちひろ(菅野美穂)オカルトライター
  2. 小沢悠生(赤楚衛二)オカルト雑誌の編集部員。同僚を探しに…
  3. 編集者: 記事のため取材中に行方不明に…

ネタバレ感想『近畿地方のある場所について』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

『近畿地方のある場所について』原作は?監督とキャストは?

映画『近畿地方のある場所について』の原作は、小説投稿サイト「カクヨム」に投稿された背筋によるホラー作品です。当時大きく話題になりました。漫画化もされてるようです。

監督の白石晃士は最近の映画では『貞子vs伽椰子』『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』『サユリ』等も監督・脚本。

主演の菅野美穂は『仕掛人・藤枝梅安』『ディア・ファミリー』等、赤楚衛二は『六人の嘘つきな大学生』『366日』等に最近出演。

近畿地方のある場所にたどり着く経緯は?

オカルト雑誌の編集者が特集記事を書いてる時に行方不明に。同僚の小沢悠生(赤楚衛二)とライターの瀬野千紘/ちひろ(菅野美穂)は彼の捜索と記事完成のため調査開始。しかしビデオテープや動画や雑誌記事など残された資料から関連性は見いだせず。

「お〜い」の呼び声を聞いて集団気絶した林間学校の中学生たち。首吊り屋敷を動画配信し失踪した者。その跡地マンションの5号棟での飛び降り自殺。そこの公園での子どもの「いけにえ遊び ましらさま」。人形だらけの祠(ほこら)を配信中に止まった動画。

やがて共通点として奇妙な死や失踪者が多いことと、首吊り屋敷にあった「人と鳥居と了の文字の奇妙な絵」が全国にあり近畿地方が最初だったと判明。死ぬ動画を観た青年は首が後ろに折れた少年や長髪女を見たが、寺の住職の教えで動物を絶え間なく飼い続け生きながらえてます。

以上が序盤あらすじ。本作が独特なのは、特に序盤から中盤は動画やアニメが次々と流されるので、菅野美穂と赤楚衛二は台詞も出番も少なくて語り部にすぎないこと。最後まで観ても劇中人物は極端に少なくて、公式でも俳優2人だけの紹介となってます。

いろんなホラー映画を観てる気分になれたのは良い点でした。ただ、わざと低解像度の映像とか見せられるのは雰囲気はいいけど、映画館に観に来た価値は半減。全体的にも映像クオリティの面では家で配信で観てもいいかなと思ってしまいました。

とはいえ、前半のうす気味悪さ、妙な気配、得体の知れなさ、伝承の狂気は日本ホラー復権を感じさせワクワクしたし、謎への好奇心もわいた良き脚本だと感じます。後半それが続かなかったのが残念ですが…

失踪した編集者の居場所とは?ちひろもあやしい?

近畿に伝わる絵本「まさるさま」では母を亡くし悲しむまさるが、光の人にもらったカキで嫁を求めるが失敗して死に、そこの岩がほこらで供養されたとか。オカルト研究家によると「ましらさま」で遊んでた小学生の了(あきら)が首吊り自殺。全国に拡散された了の絵は狂った母親が描いたものと判明。

小沢はのめりこみ何者かに意識をのっとられてさまようが、ちひろのビンタで目覚めます。失踪編集者を富士山のふもとで見つけるが、ちひろに「今度はその男か」と言い残して夫婦とも自死。ちひろと小沢は全てが指す近畿地方のある場所へ向かいます。首折れ少年と長髪女に邪魔されるが強行突破。

亡き編集者に渡された動画には、黒い岩をまつる「あまのいわやと」という女性信者のみの宗教団体が映ってて、ちひろの姿も。幼き息子を殺されたちひろは、心をいやすため一時期信者だったそうです。団体は岩が消失後、解散されたとか…

以上が中盤あらすじ。急に登場した日本昔ばなし風のアニメ「まさるさん」はこれだけで村ホラーとして異質。最後まで伝承の意図は不明だが、光の老人がいけにえを求めたが得られず、まさる自身がいけにえになったってこと?

その「まさるさま」から派生したと考えられる子どもの鬼ごっこ風の遊び「ましらさま」も異常で良き。了(あきら)って子が首つったのも自分をいけにえにしたのでは?と考えてしまいます。首吊り屋敷の「了と鳥居の絵」との関連もぞわっとしました。

一方、小沢がとりつかれたり、失踪編集者の言動だったりはホラー描写としては直接的すぎて、この辺から本作の失速を感じました。特に編集者の狂った嫁の奇行とかはやりすぎ…。近畿地方のある場所について 映画/ドラマ

ラスト結末は近畿地方のある場所とは?

光る老人とまさるが立ってたという岩は心病んで必要とする人の所へ現れると、ちひろと小沢は仮説。近畿地方のあのマンションの5号棟から見える山へ行き、配信者が見た祠に岩がないと知ったちひろは狂ったように祠を破壊。

その時「おーい」と聞こえ、ちひろは森の奥へ。ため池のそばに黒い岩があり、奥から白い無数の触手を持つ怪物が出現。怪物は無数の目玉になり小沢を黒い岩の中へひきこみます。失踪編集者の発言どうり、いけにえを求めたちひろによる誘導でした。

友人・小沢を探してください、と動画配信するちひろは大きな赤ん坊を抱えてうれしそう。赤ん坊から触手のようなものが生えてても…

以上がラストまでのネタバレあらすじ。息子を殺害されてから正気を失った?ちひろの異常性がじょじょに感じられ、結局黒幕はちひろだったという結末。それ自体はまぁまぁ意表をつかれて良かったが、そこまでの行動は違和感だらけ。

編集者をいけにえにできなかった理由や、取りつかれた小沢を正気にもどした理由、首折れ少年と長髪女の正体も不明なまま。了の母親がちひろ?とも考えたが時系列あわず。触手の怪物を実体化したのも最近の傾向ではあるが本作では不要だったかと。

結局、近畿地方のある場所とは、まさるさまの伝承が残る山だったのでしょうか。これまで何も問題とされてないことや、失踪がからむ話なら警察も捜査してたと思うので、もっと山奥にして得体のしれないモノにした方がよかったかも。

映画『近畿地方のある場所について』ネタバレ感想と私の評価

場所ホラー、村ホラーがはやってるので、それにあやかって早撮りしたような作品だと感じました。それでも序盤の日本ホラー復権を感じさせる演出は期待がふくらみました。ラストの異形の実体化をもう少しうまくやれたのかなとは感じます。

まさるさま、ましろさま、鳥居と了の絵などの異常性はかなり好みだったので、この部分をもっとふくらませたり、まさるさまの物語じたいを「近畿地方のある場所について 0」として映画化すれば興味を持てそうです。

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