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映画『爆弾』謎の男の正体と動機は?真相は?ラスト結末は?考察ネタバレ感想

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爆弾 映画/ドラマ

酒酔い暴行で警察に連行された中年男スズキ タゴサクは都内の爆弾を霊感で予告。爆発が事実となり警察はスズキを尋問するのだが…(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題爆弾
日本公開日2025/10/31 [予告] 上映時間:137分
監督・キャスト永井聡[キャスト
映倫区分日本:PG12(小学生指導必要)
配給/製作
(画像出典)
ワーナー・ブラザース映画/AOI Pro.
日本興行収入5.2億円 [出典] 興行収入ランキング
平均評価
平均:100換算
(興収・評価: 2025.11.5更新)
84
参考・出典公式サイトWiki上映映画館

キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. スズキタゴサク(佐藤二朗)霊感で爆弾を予告する謎の男
  2. 類家/ルイケ(山田裕貴)警視庁捜査一課・強行班捜査係。天才肌
  3. 等々力(染谷将太)野方署の刑事。過去に何かが…
  4. 清宮(渡部篤郎)警視庁捜査一課・強行班捜査係。類家の上司
  5. 倖田(伊藤沙莉)沼袋交番の巡査。矢吹のバディ
  6. 石川明日香(夏川結衣)長谷部有孔の元妻。辰馬と美海の母
  7. 伊勢(寛一郎)野方署の巡査長
  8. 矢吹(坂東龍汰)沼袋交番の巡査長。倖田のバディ。組織に不満
  9. 鶴久(正名僕蔵)等々力や伊勢の上司
  10. 石川辰馬(片岡千之助)長谷部有孔と明日香の長男
  11. 石川美海(中田青渚)長谷部有孔と明日香の長女
  12. 長谷部有孔(加藤雅也)辰馬と美海の父

ネタバレ感想『爆弾』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

映画『爆弾』原作は小説?監督とキャストは?

映画『爆弾』の原作は、2022年刊行の呉勝浩(ご かつひろ)によるミステリ小説。『このミステリーがすごい!』で1位になり、直木三十五賞の候補にも選出された作品です。

監督の永井聡(ながい あきら)は『帝一の國』『恋は雨上がりのように』『キャラクター』等を監督。

主演の山田裕貴は『キングダム 大将軍の帰還』『ゴジラ-1.0』『東京リベンジャーズ』シリーズ等、伊藤沙莉は『ミステリと言う勿れ』『月の満ち欠け』等、染谷将太は『はたらく細胞』『陰陽師0』等に最近出演。

爆弾を霊感で予告した男とは?

酒酔いで暴行して野方警察署に連行された男(佐藤二朗)はスズキタゴサクと名乗りました。等々力刑事(染谷将太)の尋問で男は霊感で秋葉原の爆弾の爆発予告。それが現実となると警視庁捜査一課の清宮刑事(渡部篤郎)が引き継ぎます。

スズキはその後の3回の爆破を予告し、九つの尾の遊びを宣言。スズキはのらりくらりと清宮を翻弄し、突然クイズを出すと東京ドーム、九段下の新聞配達、代々木公園と爆弾爆発事件が続きます。そしてハセベユウコウの名に清宮と野方署は驚きます。

長谷部有孔は野方署のベテラン刑事だったが恥ずかしい不祥事を週刊誌に書かれて退職し、その後自殺。等々力たちは長谷部の元妻と娘を訪ねるが賠償金で一家離散したほど苦しい生活ぶり。息子の辰馬は行方不明に…

以上が序盤あらすじ。冒頭から秋葉原の爆弾爆発からのタイトル表示まではスピーディで、その後の展開にゾクゾクしました。最初の取り調べ刑事・等々力とスズキとのやりとりも興味深くて期待しましたが、警視庁が来てからややトーンダウン…

その理由は次の清宮がじわじわと追いつめるタイプで取調室での会話劇が長かった点や、スズキの話し方に慣れたためも。また導入部がピーク的にすばらしかったのもあります。真犯人から気をそらすためとはいえ、ハセベの説明もあっさりすぎ

スズキタゴサク役の佐藤二朗は当て書きしたようにぴったりで見事な怪演。影を持つ刑事を演じた染谷将太もさすがの存在感。外回りで評価されにくい不満を持つ交番巡査では、伊藤沙莉が似合わない警官姿で喜怒哀楽を表現。

スズキタゴサクの復讐相手は野方署?シェアハウスで何が?

スズキは清宮のスキをついて野方署の伊勢に自分のスマホの場所を教えます。伊勢からスマホ場所を電話で聞いた元同僚の沼袋交番の矢吹はスマホに付いてたメモの住所へ同僚の倖田(伊藤沙莉)と。矢吹は異臭のシェアハウスで生死不明の長谷部の息子・辰馬を発見。

矢吹は近づくと何かのスイッチを踏み、倖田を爆発から守って足を失い意識不明で緊急入院。シェアハウスの2階では2人の若者の毒殺遺体も発見されます。都内全域に爆弾を仕掛けたとのスズキによる動画が自動配信されます。

倖田は野方署のスズキの尋問室に入り、スズキを銃殺しようとするが彼を喜ばせただけで取り押さえられます。スズキに翻弄された清宮は挑発にのり怒りでスズキの指を折り脱落。交代した類家(山田裕貴)はスズキのペースに乗らず逆に高圧的に接するが…

以上が中盤あらすじ。スズキの人心掌握術はタダ者ではなく、伊勢とその実働部隊となった矢吹たちは完全に翻弄されてしまいます。そして徐々に、過去の警察の失態が引き起こした動機・目的が明確になっていく展開はミステリ小説らしい重厚さ。

矢吹が足を失ったのは、作品の意図としては不明だが、長谷部の不祥事を馬鹿にしたからか。伊勢に手柄を横取りされた過去をなげいてたが、言動からは伊勢の方が優秀に見えますね。伊勢は倖田に想いを寄せてそうで、矢吹に嫉妬してる心境の複雑さ。爆弾 映画/ドラマ

ラスト結末は?主要キャラの生死は?真相は?

類家は長谷部が自殺した阿佐ヶ谷駅で爆弾を捜索させるが見つからず。シェアハウスの亡き住人の1人が自販機の配達員だったと気づくが間にあわず爆弾爆発で死傷者多数。都内の複数駅でも爆発し大混乱。

スズキを殺害すれば爆破は終わるとの動画を観た都民が野方署へ大挙。まぎれて長谷部の元妻・明日香が爆弾を抱え署に侵入。倖田の説得もきかず起爆するが爆発せず。父の仇うちと世間への反感で爆弾を作った辰馬は共犯のシェアハウス仲間を毒殺するが、それを知った母・明日香に殺害されました。明日香は罪をかぶせるためホームレス仲間スズキを引き込んだが逆に利用されたようです。

スズキは最後まで霊感・記憶喪失を貫くが事件に深く関わってたとされ起訴されます。スズキ「君ならもっと上手くやれたでしょ?」天才・類家「あなたももっと上手く…」スズキは等々力にも声をかけます。最後の爆弾はまだ見つかっていません

以上がラストまでのネタバレあらすじ。いよいよ天才肌の捜査官・類家が登場し、のらりくらりのスズキを圧倒していきます。そんな類家でもスズキには何度も翻弄されたので、スズキのIQレベルはかなり高いのでは。

結局、爆弾を作り都内爆破を計画した真犯人は長谷部の長男・辰馬でしたが、実行直前に母に殺害され時限式で爆発だけが続くことに。スズキは辰馬の母・明日香に罪をかぶせられたが発生場所さえ知らされず、捜査官を翻弄する動機については不明

スズキは身元さえわからず、過去に警察に対するうらみがあったのか、長谷部に恩を感じてたのかも不明なので続編があるかも?野方署員についてくわしいのは明日香から聞いただけでは説明できないし、最後の爆弾も見つかってないし。

映画『爆弾』ネタバレ感想と私の評価

原作の小説版は未読だが、ミステリ好きなので映画館で初日に鑑賞。邦画実写はハリウッド映画やアニメと比べると派手さが足りなくて大スクリーンばえしないので「爆弾・爆発」は多用されがち。本作はかなり大被害なので迫力はあり。

しかし派手なのは爆発のみで、メインは捜査官と謎の男スズキとの会話と心理戦。クイズが続くとやや単調に感じた場面もあるが、山田裕貴と佐藤二朗の共演ならぬ競演は見どころ。俳優では染谷将太、渡部篤郎、伊藤沙莉らが存在感を発揮。

肝心のストーリーというかミステリの真相は予想してたより小ぶりで、警官同僚たちへの復讐という聞いたことある展開。だが、スズキの真の動機や最後の爆弾なども残されているので、小説同様に続編ある可能性を期待したいです!

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