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映画『マッチング』ネタバレ感想解説/結末は?真犯人の正体と動機は?続編は?

(興収/評価は随時)
マッチング 映画/ドラマ

輪花はウェディングプランナーだが恋愛は苦手で、同僚の勧めでマッチングアプリに登録。その頃、アプリ婚した夫婦の連続殺人が発生し、輪花もストーカーに悩まされるが…。輪花が狙われた理由は?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題マッチング
日本公開日2024/2/23 [予告] 上映時間:110分
監督・キャスト内田英治[キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし)
配給/製作
(画像出典)
KADOKAWA
日本興行収入9.4億円(興行収入ランキング
平均評価
平均:100換算
73私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
ミステリ/サスペンス映画一覧
参考・出典公式サイトWiki映画館

キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. 唯島輪花/ただしま りんか(土屋太鳳)29歳。ウェディングプランナー。恋愛苦手でマッチングアプリに登録
  2. 節子(斉藤由貴)謎の女性
  3. 永山吐夢/ながやま とむ(佐久間大介(Snow Man))25歳。輪花とマッチングするが…
  4. 影山剛/つよし(金子ノブアキ)マッチングアプリ会社のプログラマー
  5. 美知子(片岡礼子)謎の車椅子の女
  6. 唯島芳樹/ただしま よしき(杉本哲太)輪花の父。輪花を男手一つで育て上げた
  7. 伊藤尚美(片山萌美)輪花の職場の同僚。輪花にマッチングアプリを勧めた
  8. 西山茜(真飛聖)警部補
  9. 堀井健太(後藤剛範)巡査部長

ネタバレ感想『マッチング』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

原作はオリジナル?監督とキャストは?

映画『マッチング』は、内田英治が原作・脚本・監督をつとめる作品で、オリジナルストーリーです。彼による原作小説が角川ホラー文庫から出版されてます。

主演の土屋太鳳は『鳩の撃退法』『大怪獣のあとしまつ』等に、佐久間大介は『映画 少年たち』『おそ松さん』等に最近出演。

他、斉藤由貴、金子ノブアキ、真飛聖、片岡礼子、杉本哲太などが出演。

ストーカーとの出会いは?マッチングアプリ登録の経緯は?

ウェデイングプランナーとして客の急な要望にも対応する輪花(土屋太鳳)は、想いを寄せてた男性の結婚式も担当。恋人のいない輪花は、同僚の尚美にすすめられるままマッチングアプリ「Will Will/ウィルウィル」に登録

輪花は幼少期に母に捨てられ、父(杉本哲太)に育てられました。夕食時、家で電話をとった輪花は、名乗らない中年女性を不審に思い切りました。輪花は部屋を背景にマッチングアプリ用の写真を撮影。翌日、尚美が男性を選びマッチング。

その頃、アプリ婚した夫婦の連続殺人事件が発生。利用者減少のWill Willは結婚式場と共同事業にのりだし、プログラマーの影山は、担当の輪花と出会います。輪花はマッチングした男性 吐夢/トム(佐久間大介)と一度会って断ったが、ストーカーに悩まされ…

以上が序盤あらすじ。マッチングアプリを勧めたり、勝手に相手を選んでメッセージまでしたりと、かなり尚美があやしい導入部です。そしてストーカーの吐夢/トム、プログラマーの影山、謎の中年女性も登場し、容疑者だらけの序盤です。

マッチングアプリに関する映画はこれからも増えそうですが、アプリ会社の社員が顧客のメッセージを簡単にのぞき見したりとコンプライアンス的なNGシーンは気になりました。悪人が運営してれば、現実でも恐ろしい事件に発展しそう。

影山の正体は?輪花の父の秘密とは?

アプリ婚殺人の被害者として今度は、輪花が想いを寄せてて結婚式も世話した恩師夫妻が殺害されました。輪花の想いは週刊誌に暴露されてしまい、担当結婚式も全てキャンセルに。次に、同僚の尚美がベランダから落下し殺害されます。

輪花は家までストーカーしてきたトムが犯人だと思い、プログラマー影山に相談し親密になります。輪花は父と見知らぬ女性との写真を見つけ問いつめると父は「不倫相手に妊娠したと言われ、別れを告げると刺された。女性は逮捕されたが母は出て行った」と。

その後、父は橋で首吊り死体で発見されます。悲しむ輪花をなぐさめた影山は、輪花の父の不倫相手とトムの関係を示す団地へ導きます。影山の正体は、不倫相手の女性の子どもでした。影山は母を苦しめた男と娘・輪花を憎んで生きてきました。

以上が中盤あらすじ。アプリ婚の連続殺人事件だけでなく、輪花の身近な人たちが殺害され始め、いよいよ輪花の周囲の誰かが犯人の可能性が増します。輪花の父がパソコン通信のチャットで知りあった女性「せっつん」と不倫してた事、母が家出した理由も判明。

「影山の正体が不倫女性の子ども」なのは、多くの視聴者が予想できたのではないでしょうか。これだけで終わったらさすがに物足りないし、トムの存在意義もないのでさらに続きます。輪花の警戒感のなさ(すぐ人についてく)は気になりました。

マッチング 映画/ドラマ

結末は?真犯人の正体と動機は?続編はある?

影山は、マッチングアプリで輪花の写真に写った「四葉のクローバーと赤い女性の絵」を見て輪花を見つけたのです。絶体絶命の時、トムが現れ輪花を救います。輪花の豪快なパンチで影山はダウンし逮捕されるが、アプリ婚殺人犯は別のようです。

トムは輪花に全ての真相を教えるため、人里離れた一軒家に連れていきます。そこで輪花は父の不倫相手の赤い服の女性を、世話係の女性に紹介され、謝罪と恨みを述べます。ところが、不倫相手は世話係の節子(斉藤由貴)の方だと発覚。

両足を切断された赤い服の女性の正体は輪花の母です。節子は輪花の母と25年間暮らすうちに輪花の父と一緒だと感じてたようです。父を殺害した真犯人も節子。節子は憎き輪花も刺そうとするが、トムが犠牲になり輪花を救います。

節子は逮捕され、輪花は正気を失った母の面倒をみます。トムは節子に面会し、自分はコインロッカーに捨てられた節子の子だと自白。輪花は刺されて入院中のトムを見舞い、ストーカーをやめたトムと水族館デートし手をつなぎます…

以上がラストまでのネタバレあらすじです。事件の真相を3段階(影山逮捕、節子逮捕、トムの正体)で明かしていくのでミステリ的には満足度高くなるが、ほぼ予想できる内容だし会話で進められるので物足りなさは感じました。

結局、アプリ婚夫婦の連続殺人事件の明確な動機も不明なままで消化不良。「愛」に飢えたトムがアプリ婚夫婦に復讐してたのでしょうか。影山、トムは節子から「殺人衝動」が遺伝したのかも?

トムは輪花と姉弟の疑いもあるので、つきあった先は地獄。2人の子が生まれた後の物語が続編で描かれる可能性もありそう。本作で最も不満なのは「タイトルでもあるマッチングアプリがほぼ関係ない」点。輪花の存在が発見されただけの道具じまいでした。

映画『マッチング』ネタバレ感想と私の評価

邦画ミステリは成功例が少ないが、ミステリ好きとしては毎回期待してしまいます。本作はミステリというよりサスペンス・スリラーですが、二転三転する展開は最後まで飽きさせず、脚本もがんばってる印象です。

一方、マッチングアプリの必然性はとぼしく、普通の「東野圭吾風」の過去を精算する物語になってたのは残念。大スクリーンで観るほどではないが、家で2時間ドラマとして観たならそこそこ満足できる良作です。

主演の土屋太鳳はさすがだし、ストーカーを演じた佐久間大介、金子ノブアキ、斉藤由貴の熱演ぶりも本作のデキを押し上げてます。邦画で批判されがちな「叫びすぎ問題」は気になったが、土屋太鳳の本気パンチを見たい人は必見

私の評価 69/100(60が平均)

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