映画『#真相をお話しします』衝撃の真相?ラスト結末は?考察ネタバレ感想

ミステリ小説の映画化。警備員の桐山と謎の男・鈴木が生配信する暴露系「#真相をお話しします」では有名人や事件の真相が明かされ、話し手は高額投げ銭をゲット!やがて2人の真相も…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | #真相をお話しします |
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日本公開日 | 2025/4/25 [予告] 上映時間:117分 |
監督・キャスト | 豊島圭介[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
配給/製作 (画像出典) | 東宝/ツインズジャパン |
日本興行収入 | 公表後すぐ更新 興行収入ランキング |
平均評価 平均:100換算 | 77 |
参考・出典 | 公式サイトWiki上映映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- 鈴木(大森元貴(Mrs. GREEN APPLE))桐山が警備室で知りあった謎の男。生配信で稼がせてくれる
- 桐山(菊池風磨(timelesz))友人関係で借金地獄になった警備員
- 暴露チャンネル管理人(岡山天音)過去に有名になったチャンネル主
- 美容室経営者(伊藤英明)娘を大切に思っている男
- 桐山の友人(伊藤健太郎)普段は温厚。恋愛の悩みを抱えて…
- 主婦(桜井ユキ)一戸建てに住む女性
- 女子大生(福本莉子)優雅にひとり暮らし
- 桐山の親友(栁俊太郎)仕切り屋
- OL(田中美久)大金が必要でパパ活中
- ヨガ教室経営者(中条あやみ)今話題の美人経営者
- サラリーマン(綱啓永)元・家庭教師の営業
- 桐山の知人(齊藤京子)港区女子
- タトゥーの男(原嘉孝)あるグループの一員
- 誰かの声(二宮和也)
ネタバレ感想『#真相をお話しします』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
『#真相をお話しします』原作は?監督とキャストは?
映画『#真相をお話しします』の原作は、結城真一郎によるミステリー短編小説集。日本推理作家協会賞(短編部門)受賞、本屋大賞ノミネート、各種ミステリベストなどで評価され、早々に海外翻訳も決定した話題作です。
監督の豊島圭介は『森山中教習所』『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』などを監督。
主演の大森元貴は本作がデビュー作、菊池風磨は『劇場版 仮面ティーチャー』『もっと超越した所へ。』等、福本莉子は『室井慎次 敗れざる者』『劇場版トリリオンゲーム』等に最近出演。
他、岡山天音、伊藤健太郎、中条あやみ、伊藤英明、桜井ユキも出演。エンドロールでは、声だけの出演で二宮和也の名前も。たぶん電話の声かと…気になる人はどこか探してみてください!
第1スピーカーの真相とは?チャンネル主の正体は?
警備員の桐山(菊池風磨)は借金地獄から抜け出すため、人気の暴露系生配信「#真相をお話しします」のスピーカーに申込みました。このチャンネルを教えてくれた鈴木(大森元貴)と一緒に警備室で、開始された配信を視聴。
チャンネル主は、幼少期に長崎の離島での田舎暮らしを配信してたチャンネル「ふるはうす★デイズ」の出演者の1人・さてつ(岡山天音)。ちょも、ルーをあわせた子ども3人組の配信は大人気だったが、ある事件により惜しまれつつ終了。成長した砂鉄は暴露系配信者に。
1人目はスピーカー「カテキョ」の「惨者面談」が選ばれ、桐山は落胆。カテキョは家庭教師の営業時代にお試しで勉強をみた子の母親が、実は隣家の女性だったと話します。本当の母親は隣女性が望まず殺害しておりトイレの中に。
ここまでは報道された有名な事件でした。ところが、この家の子どもは隣女性が引っ越してくる前に事故死しており、勉強を教えてた子は空き巣常習犯の少年だったと判明。未報道内容を語ったカテキョは300万円もの投げ銭をゲット。
以上が序盤あらすじ。警備室の2人が仕切るのかと思いきや、チャンネル管理人の岡山天音の方がセリフも出番も多くて意外。冒頭で語られた過去の人気チャンネル「ふるはうす★デイズ」の子どもが成長した姿だったのも驚き。
「ふるはうす★デイズ」の閉鎖に関する秘密が明かされることが宣言されることで、この物語の目的は明確になります。同時に警備室の鈴木がそのチャンネルの関係者、おそらくは出演者の1人と予想できたので先が気になりました。
桐山の過去が判明?第2,3スピーカーの真相は?
第2スピーカーのミーケは、出会い系アプリで知りあった女性宅へ行った中年男性(伊藤英明)について話し始めます。女性は美人局(つつもたせ)常習犯でバット持った男が現れたが、中年男の正体はパパ活女性が対象の連続殺人鬼で返り討ちに。
男の殺人理由は、パパ活で稼ぐ実の娘を怖がらせてパパ活から離れさせたかったのです。しかし美人局の男のスマホに、なぜか娘から「次、部屋を借りたい」とメッセージ。つまり娘も美人局でしたとの真相「殺りモク」でミーケも投げ銭300万円ゲット。
チャンネル主は同時視聴150万人を突破すると「ふるはうす★デイズ」閉鎖の真相を暴露すると宣言。第3スピーカーは桐山こと「警備王」が選ばれます。大手商社に務めてた彼は、大阪にいる学生時代の友人2人と金曜夜にオンライン飲み会をしました。
デリバリー対決後、温厚な友人(伊藤健太郎)は婚約女性を取られた復讐へと向かい…。桐山はその女性の写真で、自分が交際中の彼女と気づきます。毎週恒例の金曜夜に彼女が来ると、実は東京にいた友人も現れて怒りで彼女を殺害。
以上が中盤あらすじ。配信4件とも殺人事件の暴露という意味ではバリエーションが少ないが、それくらい強い話じゃないと視聴者も興味を持続できず投げ銭も飛ばないので納得。1つくらい芸能人の暴露話とか混ぜても良かったと思うけど。
本作は2人の主人公はほぼ動かないので、ドラマとしては再現・回想シーンがメインとなります。その中では伊藤英明のサイコパスぶりが群を抜いてよかったですね。福本莉子の狂いぶりも見たかったが。

ラスト結末は?真相をお話ししますの真相とは?
桐山は人間不信で会社をやめ借金地獄に落ちたが「三角奸計」への投げ銭で500万円を稼ぎ満足。と、いきなり隣の鈴木が「余命数ヶ月のちょもらんまです。「ふるはうす★デイズ」終了の真相をお話しします」と割り込んできて主も一緒に盛り上げます。
小学生時、ネットもスマホも禁止された「ちょも」は離島内で4人の同級生で仲よく遊びました。ある日、りんこがスマホを買ってもらい、ちょもに何かを伝えようとするがルーに邪魔されます。その日、ちょもの家にルーが遊びに来て16時のアラームで帰宅。
同日、りんこの16時前の転落死が発見されます。不審に感じたちょも、さてつはりんこのスマホを借りて履歴から衝撃の事実を知ります。2人の知らないうちに島での生活や遊びが配信され大人気に。2人はルーと親たちを糾弾する配信でチャンネルを閉鎖したが、りんこは事故死で処理されました。
現在。砂鉄はりんこ殺害は時計に細工したルーだと暴き、ヨガ教室で成功してるルーを捕縛し拉致。砂鉄とちょもはスピーカーの個人情報を暴き、ミーケは殺人鬼の娘と判明。砂鉄は最後の配信と宣言し、150万人超と映画の視聴者に「個人情報の暴露」か「ルーの殺害」の選択を迫って映画は終了。
以上がラストまでのネタバレあらすじ。ついに「ふるはうす★デイズ」終了の真相が明かされます。なんと子どもに内緒で親たちが配信して稼いでた事実が判明。子どもでも気づくでしょ?とは思ったがルーも共犯なので、あの年齢までなら可能かも…
裁く相手はルー以外にも、視聴者じゃなく親たちとも思ったが、物語のテーマとして「視聴者にも当事者意識を」持つことを強調したかったのでしょうね。自分で配信を始めた人は自己責任だが、勝手に配信された彼らは明らかに被害者。
映画『#真相をお話しします』ネタバレ感想と私の評価
人気ミステリ小説の実写映画化ということで、原作未読だがミステリ好きとしては気になってた作品です。ライブ配信で他人や自分の人生を切り売りすることで稼ぐ、という現代社会の闇を描いた内容についてはかなり好みでした。
主人公2人が警備室から動かない状態で面白いか?と不安だったが、チャンネル主さてつと再現回想シーンで盛り上げてくれるので映像作品としても遜色なく楽しめました。ただ、大スクリーンである必然性は少ないので2時間TVドラマでもありかも。
キャストはハマリ役が多く、大森元貴、菊池風磨は言うまでもなく、伊藤英明、伊藤健太郎、桜井ユキの狂いっぷりは見どころ。スピーカーやルーだけでなく親たちを裁いてくれればもっと気持ちよく終われたが「安全圏から騒ぐあなたたちも同罪」とのメッセージは強く伝わりました。