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映画『スマホを落としただけなのに3/最終章ファイナルハッキングゲーム』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?浦野の生死は?

スマホを落としただけなのに最終章 ファイナルハッキングゲーム 映画/ドラマ

日本政府に韓国ソウルから大規模サイバーテロが仕掛けられ、脱獄犯の連続殺人鬼・浦野が容疑者に。かつて長い黒髪の女性を狙いスマホの個人情報をハッキングした浦野を追う謎の美女も現れるが…(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題スマホを落としただけなのに最終章 ファイナルハッキングゲーム
日本公開日2024/11/1 [予告] 上映時間:116分
監督・キャスト中田秀夫[キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし)
配給/製作
(画像出典)
東宝/ツインズジャパン
日本興行収入3.0億円 興行収入ランキング
平均評価
平均:100換算
(興収・評価: 2024.11.19更新)
65
シリーズ
関連作品
参考・出典公式サイト上映映画館

キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. 浦野善治(成田凌)脱獄した連続殺人鬼
  2. スミン(クォン・ウンビ)浦野を世話し監視するムグンファの女性
  3. 兵藤彰(井浦新)警視庁公安部の刑事
  4. 加賀谷学(千葉雄大)ITにくわしい刑事
  5. キム・ガンフン(大谷亮平)韓国の犯罪組織ムグンファのリーダーの1人
  6. 瀬戸千春(髙石あかり)富田に近づく謎の女性
  7. 毒島徹(原田泰造)加賀谷の先輩刑事
  8. 加賀谷美乃里(白石麻衣)加賀谷の妻
  9. 富田誠(田中圭)1作目の被害者・麻美と結婚
  10. チョン・ハクソン(佐野史郎)韓国のはく製の専門家

ネタバレ感想『スマホを落としただけなのに最終章 ファイナルハッキングゲーム』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

前作の簡単ネタバレあらすじ・監督キャスト

映画『スマホを落としただけなのに最終章ファイナル ハッキングゲーム』はシリーズ3作目。監督の中田秀夫と、出演の成田凌、千葉雄大、白石麻衣などは続投です。

1作目麻美は落としたスマホを取り戻した後、恋人との関係や周辺に奇妙な出来事が発生。ITセキュリティ専門家の浦野に対策を依頼するが、彼こそが話題の連続殺人鬼で麻美はある事実でおどされ囚われの身に。

捜査中の刑事・加賀谷と麻美の恋人・富田は、麻美を救出し浦野も逮捕されます。麻美こと本名・美奈代は、自殺した親友・麻美の投資失敗の借金を背負わされたため、麻美に成りすましてました。聞かされた富田は悩んだが新戸籍で一緒に生きると誓います。

2作目山奥で発見された女性の白黒遺体を捜査中の加賀谷は、前作で逮捕した殺人鬼・浦野から師Mが関与してると聞かされます。Mと名乗る仮想通貨泥棒から引き出せなくしたJK16こと神宮寺紗綾子が殺害されます。

虐待刑事を殺害して脱獄した浦野が、神宮寺の殺害犯を操ってたことが判明。加賀谷の恋人・美乃里も危険なめにあうがその犯人は仮想通貨泥棒Mこと加賀谷の元共同経営者・笹岡でした。ゲイの笹岡は愛してた加賀谷の恋人に嫉妬したのです。

美乃里をストーキングしてた火傷顔の男の正体は警視庁公安部の兵藤彰。監視理由は加賀谷が亡き父の警察時代の記録を美乃里の部屋からハッキングしたためです。母から虐待された加賀谷も浦野と同じ境遇だったと判明。師Mの殺害にも関与してた浦野はアジアに逃亡

殺人鬼の浦野はどこへ?彼の役割とは?

1作目で逮捕され、2作目で脱獄した浦野は韓国のソウルへ行くが、謎の組織ムグンファ(ムクゲの花の意)のキム達に連行されます。世話係スミンが親身に対応するが浦野は心を開きません。

ムグンファのキムは浦野に日韓首脳会談でのサイバーテロを依頼します。断れない浦野は幽閉されながら作業し、手始めとしてJアラートをハッキングして会談予定のホテルに弾道ミサイルが着弾したと偽装。しかし加賀谷により早急に見破られます。

1作目「スマホを落としただけなのに」は身近にも起こりうることを題材にしてた(麻美の正体は別として)が、本作ではついに偽装とはいえ弾道ミサイルまで持ち出してファンタジー要素が濃くなってしまいましたね…

加賀谷の所属は?兵藤も再登場?

前作までにIT技術の知識で活躍した加賀谷刑事は内閣サイバーセキュリティ室の要員となってます。導入したセキュリティソフトも評価され、Jアラートでの弾道ミサイルの被害が偽装であることもいち早く見抜き、浦野の存在も感じます。

前作ではかなり行き過ぎた行動を見せた公安刑事の兵藤も再登場し、公安総務部のリーダーとして日韓首脳会談の準備にあたっています。殉職した加賀谷の父親の部下だったため、加賀谷とも連絡を取りあってるようです。

加賀谷は浦野から「Butterflyと名乗る裏切り者が身近にいる」と忠告され同室の人間を信用できなくなります。加賀谷と兵藤は1作目の被害者・麻美と結婚した富田(田中圭)の協力を得て韓国へ行き浦野をおびきだすが、浦野に警官1人を殺害されドローンでおどされて撤退。

これら中盤は、民間人をエサにしたり、日韓首脳会談を放置して無駄に韓国へ行ったりと脚本が雑すぎ。後に兵藤の本当の目的も明かされるが、それが分かるとさらに兵藤の部下たちの設定にツッコミどころ多数。

スマホを落としただけなのに最終章 ファイナルハッキングゲーム 映画/ドラマ

ムグンファやキムの狙いは?浦野のテロ内容は?

浦野は無料スマホゲームを配布し、ユーザーが操作するミツバチが現実では多数のドローンとして警備員を攻撃。最初にドローン爆弾でおどしてドローンに手出ししにくくします。爆弾を積んでたのは最初の1台だけと判明するが時すでにおそし。

ムグンファというかキムの目的は、日韓首脳会談のテロで日本政府をおどして多額の金(仮想通貨)を巻き上げることでした。しかし浦野がスミンを利用し充電ケーブルでのハッキングで金を横取り。ムグンファ会長の側近に囲まれキムは自害。

浦野のドローンテロは、多賀谷と先輩刑事の毒島が周波数妨害で阻止に成功。本来これは首脳会談の専属警察たちの仕事ですが、彼らが無能というか空気のような存在だったのが残念…

ラスト結末は?裏切り者の正体は?浦野の生死は?

韓国から浦野のもとへ来たスミンは警察との銃撃戦で重傷をおい、浦野が応急処置。そこへキムへの内通者Butterflyの正体である公安の兵藤が現れ、多賀谷も来て三つ巴状態に。結局、浦野と兵藤が撃ちあって両者死亡

多賀谷は「国を守るために手段を選ばなかった兵藤」ではなく「自分と同じ境遇だった」浦野の最後の言葉「自分のそばにいたいと言ってくれた女性がいる」を聞きます。しかし後ろからスミンに殴られて気絶。浦野の遺体は消えます。

スミンは浦野が手に入れた多額の金を、自分を育ててくれた施設に寄付。そのことを車椅子の男性に感謝。なんとその男性は亡き浦野がはく製にされた姿です。

『スマホを落としただけなのに最終章ファイナルハッキングゲーム』ネタバレ感想と私の評価

1作目『スマホを落としただけなのに』はミステリとして雑さもあったが意表をつく展開は好きでもあったが、2作目『スマホを落としただけなのに囚われの殺人鬼』は事件の大混戦と浦野の神格化が気になる凡作でした。

だから3作目に興味を感じなかったが完結編ということで見届けたくなり鑑賞。率直な感想としては「どうしてこうなった?」という感覚で否定寄り。スマホを落とした後の危険性をあつかった身近な話ではなくなったのが不満点。

すでに前作からだが「連続殺人鬼/シリアルキラー浦野」に焦点が当てられ、本作ではソウルへ行った浦野と韓国美女スミンとの心の交流も描かれるが、浦野には似た境遇の多賀谷への恋愛感情のようなものも感じられ深堀りされなかったのは残念。

あいかわらずの成田凌と韓国人クォン・ウンビの演技は素晴らしかったし、もっと出番ほしかった髙石あかりの存在感もよかったです。それだけに雑な脚本が本当にもったいなくて無理やり完結させた感じもします。

なんでもありハッカーの話ではなく「スマホを落としただけ」で遭遇する身近なミステリなら続編や前日譚など制作されてもいいが、監督や脚本家などは変えたものを見てみたいですね!

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