『劇場版TOKYO MER2/走る緊急救命室 南海ミッション』死者0達成?ラスト結末は?考察ネタバレ感想

全国にMERが拡大し離島地域の「南海MER」指導に喜多見と夏梅が派遣されるが半年間出動なし。そんな時、火山噴火し海上保安庁や自衛隊の到着は遅れMERが島民の救命にあたるが…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | 劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション |
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日本公開日 | 2025/8/1 [予告] 上映時間:115分 |
監督・キャスト | 松木彩[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
配給/製作 (画像出典) | 東宝/大映テレビ |
日本興行収入 | 46.5億円 [出典] 年間5位 |
平均評価 平均:100換算 | (興収・評価: 2025.9.9更新) 87 |
シリーズ 関連作品 | TVドラマ映画化一覧 前作『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室』45.3億 |
参考・出典 | 公式サイトWiki上映映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- 牧志秀実(江口洋介)南海MER チーフドクター候補
- 喜多見幸太(鈴木亮平)救命救急医。TOKYO MERのチーフドクター
- 麦生伸(玉山鉄二)諏訪之瀬島の漁師。YouTuberとして配信中
- 音羽尚(賀来賢人)厚生労働省 医政局 MER推進部統括官・医系技官
- 久我山秋晴(鶴見辰吾)東京都知事に敵対してた男が議員に
- 蔵前夏梅(菜々緒)TOKYO MER 看護師
- 赤塚梓(石田ゆり子)東京都知事
- 常盤拓(高杉真宙)南海MER 看護師・ME・操舵士・機関士
- 知花青空(生見愛瑠)南海MER 看護師・ME・操舵士
- 武美幸(宮澤エマ)南海MER 麻酔科医
- 弦巻比奈(中条あやみ)TOKYO MER セカンドドクター
- 冬木治朗(小手伸也)TOKYO MER 麻酔科医
- 徳丸元一(佐野勇斗)TOKYO MER ME・機関士・看護師
- ホアン・ラン・ミン(フォンチー)TOKYO MER 看護師
- 潮見知広(ジェシー)TOKYO MER 研修医
ネタバレ感想『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
『TOKYOMER2南海ミッション』監督とキャストは?
『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション』は、TBSのテレビドラマ続編の『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室』の2作目です。前作は45億円を突破し、低迷中のTVドラマ劇場版の中では成功をおさめました。
監督の松木彩は前作から続投。映画監督の前には主にテレビドラマに関わっており『半沢直樹』『テセウスの船』等の演出など。
出演者も続投。主演の鈴木亮平は『孤狼の血 LEVEL2』『シティーハンター』(Netflix)、『花まんま』等、賀来賢人は『今日から俺は!!劇場版』『忍びの家』等、菜々緒は『地獄の花園』『怪物の木こり』等に最近出演。
他、中条あやみ、小手伸也、石田ゆり子に加え、江口洋介、玉山鉄二、高杉真宙、生見愛瑠、宮澤エマなど。
南海MERとは?廃止を画策する敵とは?
東京と横浜以外の全国でもMERが試験運用されることになり、喜多見(鈴木亮平)と蔵前夏海(菜々緒)は南海MERの指導に派遣されます。しかし半年間で出動0。チーフドクター候補の牧志(江口洋介)は釣りの日々。看護師3人は不満がつのります。
初出動で期待がふくらむが、牧志の慎重な判断でヘリで本土の病院へ送られMERの出番なし。東京では議員当選した久我山(鶴見辰吾)が出世欲のため、成果なしの南海MERを廃止しようと画策。厚生労働省の音羽(賀来賢人)も巻き込まれます。
そんな時、鹿児島の諏訪之瀬島が大噴火し南海MERの船が一番に到着するが東京の指示で停止。海上保安庁と自衛隊の船の到着は1時間弱後。島民からの電話で南部の71人は全員屋内へ避難できたが、溶岩が流れてる北部とは連絡がとれず…
以上が序盤あらすじ。ドラマも前作劇場版も展開がマンネリ化してたので続編は無理だと思ったがまさかの南海MER。離島医療モノは同じテーマばかりで良作なしと言われてるし、海とMERは相性悪そうなのにあえて挑戦してきたのは勝機ありなんでしょうね。
そしてチーフドクター候補に江口洋介が出てきた時には「プロじゃん」と他作品と錯覚(笑)したが、本作内では救急救命の経験が一番ない医師として登場。初出動時の判断から「まさかの無能?」と思わせてからの「実は超有能」な展開は医療系の定番。
医療だけではワンパターンなので政敵が画策するが今回の敵は議員になった久我山が敗者復活戦。大災害や死者を望んだり、医療活動の邪魔したりと、現実世界ではモラル的に即退場となりそうだが、ギャフンと言わされる小物悪役として必要な存在。
島民の被害状況は?MERと島民の連携プレー?
牧志は島の港場所と全島民の名前・年齢・病歴などを記憶してて的確に指示。北部から連絡があり全員無事だが重傷者もいて動けないと。牧志と喜多見は、東京の制止を聞かず西の港から北部住民の救助へ。再噴火でMERと南海の看護師は港へ戻ります。
一方、南部にも溶岩が流れてきて重傷者と子どもは漁船に乗せ、他は泳ぐ覚悟を…。そこへ南海MERの船で看護師の蔵前と知花(生見愛瑠)が来て全員を乗船させ脱出。噴石が降る中、西港へ戻ります。配信者の麦生(玉山鉄二)は漁船で出航。
北部へ徒歩で急いだ喜多見と牧志は、噴煙ガスで気絶する住民を支えて酸素吸入し西港へ誘導。噴石で軽トラを捨てることになるが高齢者ばかりで動けず…そこへ看護師の武(宮澤エマ)と常盤(高杉真宙)が南海MERで来て重傷者を搬送。麦生の漁船が高齢者を引き受けます。
以上が中盤あらすじ。本作がありがちな離島医療モノにならなかったのは、島を2分割しただけでなく、MERチームを3分割し、これに漁船も加わり多角的な救助活動を描いたからです。結果オーライとはいえロジカルな脚本には脱帽。
物語の構造的に、負傷レベルで優先順位をつける「トリアージ」を実践してて見事。つまり壊滅的な北部を最優先して西港にMER車を降ろした後、看護師の船は危機的ではない南部へ向かい救助を成功させます。
その後 西港へもどるが、看護師船だけでは足りないところを漁船がカバー。その後も漁船は最良の仕事をこなし、少しご都合主義的ではあるが麦生の機転の早さと考えれば納得範囲。
ラスト結末は?死者0?南海MERは存続?続編は?
南海MERを乗せた船は重傷者たちをヘリで本土へ送るため屋久島へ向かいます。緊急手術は成功し一安心するが、牧志が知花をかばって重体に。そんな状況でも牧志は住民のケアを的確に助言。しかし乗船者が多すぎて燃料切れで停止。
通信装置も噴石で破損して途方に暮れます。そこへ麦生の漁船が予備燃料を運んできてくれます。動ける島民はみんな海に飛び込み「うちら漁船に移るから牧志先生と重傷者を助けて」と。屋久島では牧志の願いで重傷島民を先に本土へ送ります。
電源もなく絶望的な牧志の手術中も喜多見はあきらめず。そこへ音羽と東京都知事がTOKYO MERの車とメンバーと特殊設備を空輸。喜多見も加わり神手術で牧志を救います。結果死者0を維持し都知事の石田ゆり子もジャンプ!
東京では久我山がコスパわるい南海MERを廃止の方向。喜多見は南海MERメンバーの声を聞き、東京や都市部とは違う町医者的な南海MERは必要と進言。SNSの反響と音羽の援護もあり南海MERは存続決定。回復した牧志がチーフドクターに就任。
以上がラストまでのネタバレあらすじ。麦生の漁船が万能すぎるのはともかく、重傷者を優先するため島民が海へ飛び込む展開は胸熱。また、TOKYO MERが合流するシーンは予想はできたが、まさかのMER車空輸は予想外で東京メンバーの手術も含めて泣かされました。
南海MERが存続し、東京都知事の石田ゆり子がよっしゃ!とジャンプし、久我山がぎゃふんと言わされる展開はお決まりだが必要かと。続編はあるとしても海外をからめないとスケール的に本作を超えられないでしょうね。ハワイMERとか期待!
『劇場版TOKYO MER2 走る緊急救命室 南海ミッション』ネタバレ感想と私の評価
前作劇場版の公開時はMERって何?の状態でTVドラマの存在も知らなかったのですが、その後配信で前作劇場版を観てよかったので今回も期待して初日に映画館で鑑賞。期待値低めで観たら、文句なしで前作超えの良作でした!
特にストーリー・脚本はテレビドラマのような説明調・繰り返し多用ではなく、シンプルかつスピーディに展開し、演出重視で心を動かされ続けました。誰がどこで何をがロジカルに描かれ、最後の胸熱シーンまで飽きることなく楽しめました。
俳優陣はみんな好演。特に鈴木亮平と江口洋介の相乗効果は本作のデキを押し上げてます。賀来賢人、菜々緒、石田ゆり子、鶴見辰吾もいつも以上に熱が入ってたし、高杉真宙、生見愛瑠、宮澤エマ、玉山鉄二も役にあったいい演技でした。
テレビドラマ続編の映画はファン向けに作る傾向にあり内容薄いことが多いが、本作はドラマ観てない私でも一本の映画として満足できるレベルに仕上がってて好感。この質を下げないなら続編にも期待したいです!
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