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ネタバレ感想『哀しき獣』殺人戦闘と妻探しの韓国ノワール/評価あらすじ

哀しき獣

『哀しき獣』あらすじ(ネタバレなし)

中国、延辺朝鮮族自治州でタクシー運転手をしながらも苦しい生活のグナムは、賭博麻雀で負けて借金返済のために、ミョンから請負殺人を引き受ける。ある教授を殺害するために韓国のソウルへ向かうが、韓国へ出稼ぎへ行って送金もない妻を探す目的もあった。グナムは暗殺の準備をすすめながら、妻のアパートを尋ねるが、既に空だった。そして標的の教授スンヒョンの暗殺日に、いざ決行しようとすると、他の誰かも教授の暗殺を実行しようとして...(ネタバレあらすじ↓)

哀しき獣の予告動画

映画『哀しき獣』評価まとめや作品情報

興行成績、公開日、上映時間などは↑に掲載してます。
原題/英題
The Yellow Sea
映倫区分
日本: R15+
配給/製作
(C)クロックワークス、ウェルメイド・スターM、ポップコーン・フィルム
参考
 Wikipedia⇒
映画監督
ナ・ホンジン
キャスト/出演者
ハ・ジョンウ、キム・ユンソク、チョ・ソンハ
レビューサイト平均評価 ★★★★★74/100換算

ネタバレあらすじや感想『哀しき獣』考察・評価・レビュー

この先はネタバレありのあらすじや感想・考察です。他のネタバレ作品はネタバレ考察映画一覧で探してみてください。哀しき獣

★★★★★ 70点/100(60が平均)

『哀しき獣』は、朝鮮半島に近い中国の自治州で貧しい暮らしのグナムが、借金返済のための請負殺人と出稼ぎの妻を探すために韓国へ向かって、事件にまきこまれてしまい、警察以外にも2つのグループに追われて戦闘を繰り返す、韓国のサスペンス・アクション映画です。

この映画のおすすめ、6つのポイント

  • 韓国ノワール・アクションとして楽しめる
  • 戦闘シーンでは身近な凶器を使い生々しい
  • 捕まりそうで捕まらない緊迫感
  • 複雑だけど謎解き要素がある
  • グナムの食事シーンで少し笑える
  • ラストは悲しいが衝撃もある

少し残念?つっこみどころ、4つのポイント

  • 登場人物の関係がわかりにくい
  • ストーリーが複雑で不親切
  • 暗殺日が重なるのは偶然すぎる
  • 妻の同棲相手が別女性を殺害も偶然すぎ

ネタバレ感想や結末

『哀しき獣』は、生活に追い込まれた男がお金のために殺人を行うという、よくある話から始まりますが、出稼ぎの妻を探したり、他の組織も同じ人物を殺そうとしてたりして、事態は複雑化していきます。ここまで複雑にする必要はないと思うくらいです。

グナムには娘もいて、祖母にあずけていますが、ミョンはこの娘もねらうような発言をしたのに、結局何も起こりません。この中途半端な感じも、この映画をさらにわかりにくくしてると思います。

グナムの妻は生活費を稼ぐために韓国のソウルへ出稼ぎへ出てますが、送金がないためグナムは心配しています。彼女が出稼ぎに出るための借金も、グナムを苦しめますが、麻雀賭博に手を出した時点で自業自得で、一気に同情の余地はなくなります。

ミョンの依頼を受けて韓国のソウルへ行くとまず、妻の行方を捜索しますが、手がかりが少ないのにわりとすぐに見つけるのが、かなり都合良すぎる気がしました。ソウルって広いですよね。

グナムの妻がもともと浮気性だったかどうかはわかりませんが、頼る人もなくて貧しくてさみしかったからか、水産物流通業者と同棲してたようです。しかしアパートは荒れた状態で、他の場所に移った後でした。それもタイミング的に、偶然すぎる気がしますが。

殺害対象のキム・スンヒョン教授の周辺を調査して、暗殺計画の段取りを練るシーンは、スパイ映画のようで楽しめました。グナムの食事も美味しそうなのですが、特にソーセージのエピソードは笑ってしまいます。

暗殺実行日になぜか、他の人によってスンヒョン教授が殺されてしまいます。それでも冷静に親指を持ち帰ろうとするグナムは、すでに普通の心理状態ではないと思いました。スンヒョンの嫁?に目撃されますが、彼女はまた出てきます。

結局殺してないのに、殺人犯とされたグナムは警察に追われて、もう捕まるかという場面で何度も切り抜けます。映画ではよくある「無能な警察」です。グナムは指定場所に着くけど、誰も迎えに来そうもなく、だまされたことがわかります。この部分もわかりにくいです。

しかも警察以外にも、スンヒョン殺しを見られたテウォン社長の殺害犯グループにも追われます。テウォンはなぜか、グナムを雇ったミョンまで殺そうとしますが、その心理はよく理解できません。結局返り討ちにあいますが、この時のミョンの戦闘ぶりも生々しいです。

そして襲撃されたミョン本人が韓国ソウルへやってきて、テウォン社長と手を組み、グナム殺しを請け負います。最初からグナムを生かすつもりはなかったので、ミョンからすると一石二鳥ですね。もはや一片のモラルもない悪の中の悪です。

グナムは警察、ミョン一味、テウォン社長一味の3グループから追われることになり、またしても捕まりそうだけど捕まらない、ぎりぎりの戦闘アクションを展開します。もうめちゃくちゃで、ロボットなみに不死身な人もいて『アイアムアヒーロー』見てる時にも思い出しました。

グナムの妻の同棲相手が女性を殺害したニュースを見て、知り合った男に写真と顔を照合してもらい「妻」だと言うがテキトーなのは明白です。でも妻でなければ、この短期間に別の朝鮮系の女性を殺害するなんて、タイミング的に偶然としても都合が良すぎます。

またグナムはスンヒョン教授の妻?に会いに行き、ミョンに殺害依頼したのが銀行員だとわかります。その銀行員をすぐ見つける手腕も見事ですが、そこにスンヒョン教授の妻が現れるのも偶然すぎますよね。電話でいいのでは?結局2人は共犯だったこともわかります。

話を整理すると、教授の妻と銀行員が不倫して、教授の殺害を依頼します。同時期に、テウォン社長の愛人に手を出した教授の殺害を運転手に依頼します。この2つの請負殺人の日時が偶然一致して、大量に死傷者がでてしまいました。

教授の妻と銀行員は無事です。そもそもこの2人が直接、教授を殺害してれば、死者はたった1人ですんだはずです。この2人は今回の抗争とは全く別の世界の住人で、これからも仲良く平和に暮らすのでしょう。それによりグナムの悲劇がより鮮明になります。

乱戦を生き残ったグナムは自治州に戻るため、黄海の船に乗りますが、妻の死亡や事件の真相のバカバカしさ?で精神的にも疲れてしまい、ケガも悪化したのでしょうか、やがて死んでしまい、船頭により黄海に沈められてしまいます。

これが原題タイトルの「黄海」です。しかしそこで終わらず、ラストでグナムの妻が中国?に戻ってくるシーンがあります。グナムの元に戻るつもりかわかりませんが、涼しい顔をしてるのが、グナムの結末とは対照的で、さらに悲しくなってしまいます。

1度観た直後はわけがわからず駄作だと思いましたが、話を整理してみると、素晴らしいシナリオだったのだと理解できました。ただもっと単純に、例えばテウォン社長の一味はない方がわかりやすくて良かった気がします。人を選びますが、おすすめしたい映画です!

続編や前作や関連作は、ネタバレ映画一覧で確認できますよ。

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ゆめぴょん(管理人/執筆/映画好き)
ゆめぴょん@ピクシーン
世界一周135国/世界遺産595訪問後、映画にハマり、家見含め3年半で1800本。新作は2017年193本、2018年128本
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