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映画『クワイエットプレイス』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?弱点と倒し方は?

クワイエット・プレイス 映画/ドラマ

音や声を出すと「何か」が襲ってくる世界で、工夫しながら生きのびてる家族の物語です。耳の聞こえない娘はある事件がトラウマとなり父との間で確執を感じてます。そんなある日、妊娠中の妻は1人の時に出産しそうで...。赤ちゃん対策は?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題クワイエット・プレイス
日本公開日2018/9/28 [予告] 上映時間:90分
製作国アメリカ
原題/英題A Quiet Place
監督・キャストジョン・クラシンスキー[キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13
配給/製作
(画像出典)
東和ピクチャーズ/サンデー・ナイト、プラチナム・デューンズ
日本興行収入8.6億円(興行収入ランキング
世界興行収入3.4億USドル [出典]
製作費0.2億USドル
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
(興収・評価: 2024.8.18更新)
71私の評価は含まず)
シリーズ
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キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. リー・アボット(ジョン・クラシンスキー)エヴリンの夫。過酷な世界で家族を支える
  2. エヴリン・アボット(エミリー・ブラント)リーの妻。妊娠中
  3. リーガン・アボット(ミリセント・シモンズ)エヴリンの娘。難聴でほぼ聴こえない
  4. マーカス・アボット(ノア・ジュープ)エヴリンの息子
  5. ボー・アボット(ディーン・ウッドワード)エヴリンの次男

ネタバレ感想『クワイエット・プレイス』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

それほど大作ではないのにアメリカで大ヒットしたホラー映画です。日本でも最近は『ゲット・アウト』『IT イット それが見えたら、終わり。』『新感染 ファイナル・エクスプレス』など中規模ホラーが高評価なので期待できそうです。

監督ジョン・クラシンスキーは主演もしてて、その妻エヴリン役のエミリー・ブラントとは実社会でも夫婦です。また、娘リーガン役のミリセント・シモンズは本当に耳が聞こえない女優だそうで、本作の演技や手話などにも説得力が感じられます。

ストーリーは、音にしか反応しない「何か」怪物によって人類が襲われはじめ、工夫しながら生きのびてる家族の物語です。「何か」のクリーチャー(モンスター)は序盤からはっきりと映し出されるため、謎の要素はなくホラー表現や恐さはあまりありません。

本当に怖いホラー映画を見たければ、アナベル・死霊館シリーズがオススメです。本作は音も声も音楽もほとんどないので、音が出た時はヒヤヒヤします。観てる側も息をのむので、映画館のポップコーンの売り上げが下がるのではと心配してしまいます。

最初に末っ子ビューが音を出して襲われるのには驚いたけど、それで世界観を説明してしまい、娘と父の確執も作ってしまうのは見事な脚本です。一方で、おもちゃと電池を子どもの手の届く所に置き去って、さっさと先へ行く両親の警戒心のなさも露呈します。

約1年後の生活では、食事や遊びにはそれなりの工夫をしてたけど、たおれると音がなりそうな物をテーブル上に無造作に置いてたり、「何か」が家に入って来た時の防衛や攻撃手段の用意がされてなかったりとツッコミどころだらけです。

末っ子が襲われた悲しみもあり、人類の種の存続のために出産を決めたのは素晴らしい勇気です。しかし普通の赤ちゃんはこの世に生まれ出た瞬間から数ヶ月間は泣きわめくので、家族全滅の可能性もあり、かなり無謀な賭けに思えます。

マットレス程度で「何か」が気づかないなら、核シェルターやカラオケボックスに隠れた人は今も無事そうですね。そもそもなぜ誰も滝の近くに住まないのか疑問です。数箇所に生存者が残ってますが、他の家族のとばっちりを受けないための防衛手段でしょうね。

父と娘の確執は重要なテーマになりそうだったけど、それほど深掘りはされてなくて残念です。ただ「家族でも言葉にしないと伝わらない」というメッセージは感じられたし、ラストで家族を守るために犠牲になる父が娘に言った言葉は感動的です。

しかし、出産直後の妻と赤ちゃんと2人の子を残しての無駄死にとも感じたので、父親が何か工夫して生きのびてほしかったです。続編の製作も決定してて2020年5月に全米公開予定だそうなので、この機会に本作を観ておくことをおすすめします!

『クワイエット・プレイス』15の疑問と考察・解説

本作の疑問と考察や解説です。ネタバレありです。

他の人類はどうなったのか?

世界中で行方不明者が激増したという新聞記事があり、その後、音に反応して襲う「何か」の存在が明らかになったようです。その89日後、多くの人類は襲われた後だと思います。S.O.S.無線も反応ないので生存者は少ないのでしょう。

父リーが夕方にサイロ上でたき火した時、周りでもいくつかの火が灯ります。毎日そうやって生存を確認しあってるのだと思います。近くに住まない理由は、他の家族が音をたてた時にとばっちりを受けないためだと思います。

「何か」の怪物の正体とは?その特徴は?

本作では正体は明らかにされません。設定では宇宙から飛来した地球外生命体らしいです。製作決定した続編で明かされるかもしれません。

その「何か」モンスターのような存在は、視力はなくて、「耳」のような聴覚器官が異常に発達しています。どんな小さな音も聞き逃さず、一度「音」を聞くと獲物を狩るまでしつこく周辺をかぎ回ります。

音を出すとどうなるのか?

音の鳴った地点にいる生物を襲います。獲物が見つからない場合は、しつこく周辺を探し回ります。

クワイエット・プレイス 映画/ドラマ

アボット家が生き残れてる理由とは?

長女リーガン(ミリセント・シモンズ)がもともと聴覚障害を持っていて、家族全員が手話を使えたから、コミュニケーションにも困らず生きのびれたのでしょう。

リーガン役の女優ミリセント・シモンズは本当に耳が聞こえない?

女優ミリセント・シモンズはリアルな現実世界でも聾者(聴覚障がい者)だそうで、他の役者に手話指導などもしたそうです。

夫婦役のエミリー・ブラントとジョン・クラシンスキーは実生活でも夫婦?

本作の監督兼主演で、父リーを演じるジョン・クラシンスキーは、リアルな現実世界でも女優エミリー・ブラントと夫婦です。

「何か」の怪物は人間以外も襲うのか?

家から出てきた小動物も襲われていましたし、周辺に犬や他の動物も見当たらなかったので、水の中にいる魚など以外は、ほとんど襲われた後なのだと思います。

父リーと娘リーガンとの確執とは?

89日目にスーパーマーケットへ行った時、リーガンは弟ビューに、父が奪ったおもちゃをこっそり持たせてやります。ビューはおもちゃに電池を入れてしまい、音が鳴って「何か」に襲われ消失してしまいました。

リーガンはその件がトラウマになり、自分のせいだと思いつめています。そして父の言いつけを守らなかったために弟を失ったので、自分は父に責められて当然だと思っているのでしょう。

父リーは事故直後はリーガンをせめたかもしれませんが、最後に「一度も嫌いにはなってない」と発言します。自分を責める娘リーガンとの距離感を、つかみづらかったのだと感じます。

川や滝の音で「何か」がやって来ない理由とは?

自然の音では反応しないのか、常に鳴り続ける音はフィルタするのでしょう。人工的な音も鳴り続ければ反応しなくなるのかもしれないけど、一度は破壊しに来るのでしょう。

森の中の老人が叫んだ理由は?

老人の唯一の家族?の妻か娘か関係者が死んでたので、もはや生きる望みを失って自殺したのでしょう。または発狂したのかもしれません。

出産後の赤ちゃん対策の工夫とは?

計画では出産時用の部屋として防音地下室を用意してたのでしょうが、怪物が来たためバスタブで1人で出産しました。4人目だからかかなり早い安産だったようです。なぜか赤ちゃんは泣かず、助けに来た夫リーが防音地下室へ連れて行きます。

防音地下室の出入り口は、ベッドのマットレスでふさいで、赤ちゃんには酸素マスクのような泣き声がもれにくい器具を付けて、棺桶のような木箱に入れてフタします。

父リーが助かる方法はなかったのか?

何か工夫して生きのびてほしかったです。こんな世界を1年以上も生きてるのに、打ち上げ花火や目覚まし時計以外に遠くで音を発するアイテムを、何も用意してないのはあり得ないし準備不足だと感じます。

「何か」の弱点とは?

父リーが難聴の娘リーガンのために作った新しい補聴器が発する高周波か、電磁波か、電気的な音が、耳の良すぎる「何か」にはかなり不快らしくて、頭がぐちゃぐちゃになるほど、もがき苦しみます。

ただし死ぬほどではないので、その弱ってる時にショットガンなどで銃殺していました。

「何か」の存在はトランプ大統領への批判なのか?

「何か」の出現により、好きなことを話せなくなり、家族以外は信用できなくなって家族単位で壁を作るようになったディストピア世界での物語です。その壁を作る行為が、現在のアメリカ大統領トランプへの批判のようにも思えます。

続編はあるのか?エミリー・ブラントは再出演?

興行収入面でも成功し、高評価を得た本作のおかげで『クワイエットプレイス 破られた沈黙』として2021年6月18日に日本でも公開されました。

監督がジョン・クラシンスキーのままなら、エミリー・ブラントやミリセント・シモンズの続投も期待できそうですね。または違う家族の話や、もっと大規模な決戦が起こりそうな予感もします。

私の評価 64/100(60が平均)

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