映画『エイリアン3』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?最後の決断は?
エイリアン・シリーズ3作目。流刑惑星フューリーの労働施設に脱出艇が落下しリプリーが生存。その後次々と殺人が発生し、リプリーはアンドロイドのビショップを復活させるのだが…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | エイリアン3 |
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日本公開日 | 1992/8/22 [予告] 上映時間:115分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Alien3 |
監督・キャスト | デビッド・フィンチャー |
キャスト 出演者 | シガニー・ウィーバー、チャールズ・S・ダットン、チャールズ・ダンス、ポール・マッギャン、ブライアン・グローバー |
配給/製作 (画像出典) | 20th Century Fox/ブランディ・ワイン・プロ |
日本配給収入 | 19.5億円 |
世界興行収入 | 1.5億USドル [出典] |
製作費 | 0.5億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | 63(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | エイリアン映画一覧 前作『エイリアン2』評価83 続編『エイリアン4』評価63 |
ネタバレ感想『エイリアン3』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
映画『エイリアン3』ネタバレ感想や考察
エイリアンシリーズ3作目で、『エイリアン2』の続編です。シリーズを通してシガニー・ウィーバーが主人公リプリーを演じます。ホラー映画ですが、みんなの見てない場面で、エイリアン登場や数人の殺害が起こるため、あまり恐くならないです。
また、前作の死闘で生き残った少女ニュート、海兵隊員ヒックスが今回の不時着時に死んだ設定になってるのは残念すぎます。役者の都合が大きい理由だと思うけど、せめて違う俳優でもいいので生きた状態から活躍させてほしかったです。アンドロイドのビショップの見せ場も少なすぎます。
ストーリーは、前作で生き残ったリプリーらの宇宙船が何かのトラブルにより、地球より手前の植民星に脱出艇ごと放り出されたところからはじまります。生き残りはリプリーだけですが、エイリアンの幼体を生むフェイスハガーも隠れています。そしてこの星もエイリアンにより全滅の危機にあうという物語です。
惑星は囚人とわずかな職員だけの流刑星なので、凶悪犯などエイリアンに対抗できそうな期待もあるのですが、武器は全くなくて前作のバスクエスのような頼れる筋肉人間もいないため、ほぼ一方的にエイリアンに捕食されるばかりです。エイリアンとの戦闘シーンもほとんど見れません。
ラストにかけては、リプリーにエイリアンの幼体が産みつけられてる衝撃の事実が発覚したり、ビショップの生みの親の人間?ビショップがウェイランド社のクズ社員として現れたり、リプリーなりにエイリアンを地球へ行かせないために自分もろとも抹殺したりと驚きや見どころはあると感じます。
おすすめ8ポイント
- SFサバイバル・ホラー映画
- 『エイリアン』シリーズ3作目
- シガニーウィーバーの存在感
- ついにリプリーにも寄生
- 第二のビショップに驚き
- 最後まで気を抜けない
- ラストはシリーズとしての決着
- ラストシーンは印象的
少し残念8ポイント
- 未来の割にテクノロジーがしょぼい
- ホラー要素は少ない
- ニュート、ヒックスの死亡は残念
- エイリアン描写が少なくて恐くない
- 囚人が多すぎて焦点が定まらない
- エイリアンとの戦闘が少ない
- リプリーのフェイスハガー映像見たい
- リプリー内の潜伏期間が長すぎる
ネタバレあらすじや解説
前作『エイリアン2』でエイリアンの星から無事に脱出した宇宙船スラコ号でしたが、どうやら船内にも卵かフェイスハガー(顔に取り付き幼体を産み付ける生物)がいたらしく、誰かに張りつきます。船内では事故を感知し、脱出ユニットを近くの植民星へ不時着させます。
そこは流刑惑星フィオリーナ161(フューリー)で、約30人の囚人が宗教的な戒律のもと、他の星とは隔絶されて暮らしています。刑務所の所長ハロルド・アンドリュース(ブライアン・グローヴァー)は男性だけの星に女性のリプリーがやって来たことに不快感を示しつつ、囚人たちにその件を伝えます。
脱出ユニットから助け出されたエレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)は生きてますが、少女ニュート、海兵隊員ヒックス、アンドロイドのビショップは着陸時に死亡しています。元囚人で医者のジョナサン・クレメンス(チャールズ・ダンス)は目覚めたリプリーに他の乗員が死亡したと伝えます。
リプリーは脱出ユニットを確認に行きますが、冷凍睡眠装置が外部から破壊されてるのを見て、ニュートに幼体が産みつけられてないか確認します。クレメンスに解剖もしてもらいますが、ニュートは着陸時の溺死だと判明します。それでもリプリーは「伝染病のおそれがある」と言って溶鉱炉での火葬を要望します。
所長や職員や全囚人とリプリーは、ニュートとヒックスの火葬をとり行います。囚人のリーダー格のレオナルド・ディロン(チャールズ・S・ダットン)が祈りを捧げます。その頃、脱出艇のフェイスハガーに幼体を産みつけられた犬の腹を破ってチェストバスターが出てきて、四足のエイリアンが誕生しています。
リプリーは髪の毛を切って坊主頭になります。シラミが多いからだそうです。囚人たちは黙示録的キリスト教のような宗教を信仰しています。リプリーとクレメンスは親しくなり一夜を共にします。その時、囚人のマーフィーがエイリアンに遭遇して驚いて通気口のプロペラに巻き込まれ死亡し騒動になります。
リプリーは脱出挺からフライトレコーダーを見つけ、ゴミ捨て場のビショップも探しに行きます。そこで何人かの囚人に強姦目的で襲われますが、ディロンに助けられます。別の場所では、エイリアンが3人の囚人を殺害します。リプリーはビショップ(ランス・ヘンリクセン)とフライトレコーダーをつなぎます。
ビショップは船内にフェイスハガーがいたこと、その事実はウェイランド・ユタニ社に送信されてることを話した後、苦しみから解放してほしいと頼み、リプリーは彼の機能を完全停止します。おそらく前作でエイリアン・クイーンが殺される前に船内に卵を産んでて、そこからフェイスハガーが出たと思われます。
リプリーは所長にエイリアンの存在を話しますが信じてもらえません。刑務所には武器は全くないそうです。医務室でクレメンスは、医学部生時にモルヒネを常用してて重大な医療ミスをして収監され、出所後も医者として留まってると話します。その直後、クレメンスはエイリアンに襲われて死体も持ち去られます。
エイリアンはリプリーのニオイをかぐと、なぜか襲わず去ります。リプリーは所長に襲撃を伝えに行きますが、所長もエイリアンに殺害されます。リプリーはIQ85の副長アーロン(ラルフ・ブラウン)に施設について聞き、エイリアンを通風管から火で誘い出して頑丈な部屋に閉じ込める作戦を計画します。
囚人たちに手伝ってもらい準備を進めますが、火を扱う者がエイリアンに襲われて、作戦実行前に爆発させてしまいます。リプリーは体調不良を感じて透視装置CTスキャンで体内を調べると、幼体を産みつけられてることが判明します。この星の隔離を提案しますが、地球へ帰りたいアーロンに反対されます。
映画『エイリアン3』ネタバレ結末ラスト
透視装置の映像はどこかへ送信されて、2時間後に調査隊が来るのでリプリーを保護しろという連絡をアーロンが読みます。リプリーは地下でエイリアンと遭遇しますが、体内にエイリアン・クイーンがいるため襲われません。リプリーはディロンに、自分を殺してほしいと頼みますが、利用できるとして拒まれます。
最終計画は、エイリアンに囚人を追わせて逃走路のシャッターを閉めて誘い込み、リプリーと一緒に閉じ込めてピストンを作動させ、鋳型(いがた)へ入ると熱い鉛をかけて焼き殺す作戦です。しかしエイリアンは予想以上に速く知能も高いため、追われる囚人はほぼ全滅します。モースはリプリーに助けられます。
リプリーとディロンはエイリアンを鋳型に誘いこんで、モースにシャッターを閉めさせます。ディロンはリプリーだけ逃して、自分はエイリアンを足止めします。そこへモースが熱い鉛をぶっかけますが、エイリアンだけ飛び出してきます。モースの指示でリプリーは水をかけて熱疲労でエイリアンを爆破させます。
そこへウェイランド・ユタニ社の関係者たちが現れ、リプリーの体内のエイリアン・クイーンを摘出してリプリーのことも助けたいと言います。その責任者マイケル・ビショップ(ランス・ヘンリクセン)はアンドロイドの生みの親で、同じ顔ですが人間だと言います。彼はエイリアン摘出後は抹殺すると約束します。
しかしリプリーはビショップを信じられず逃げます。アーロンがビショップを殴りますがびくともしないので、アンドロイドの可能性もありそうです。ビショップは「持ち帰れば貴重な標本になる」とついに本音をもらします。リプリーはエイリアンを地球に持ち帰らせないために、熱い鉛の溶鉱炉に身を投げます。
リプリーは、腹を破って出てきたチェストバスター(エイリアン幼体)を逃がさないよう手でつかんだまま、一緒に美しく死んでいきます。ビショップらウェイランド・ユタニ社の者たちは、唯一の生き残りの囚人モースを連れ去って、惑星フューリー161は閉鎖されます。
前作『エイリアン2』はエンタメ要素を詰め込んだため、今回はもっと目新しいことに挑戦しようという意識が強すぎて焦点が定まってない感じです。しかしラストにかけての展開はエイリアンシリーズとして1つの区切りをつけた気がするので、ぜひ1度は観ることをおすすめします!
私の評価 58/100(60が平均)
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