主人公の正体?『グラディエーター2/英雄を呼ぶ声』奴隷商の目的は?ラスト結末は?考察ネタバレ感想
将軍アカシウス率いるローマ帝国軍のアフリカ侵攻で妻を殺害されたハンノは、謎の奴隷商人マクリヌスの剣闘士としてローマのコロセウムでの戦いに挑むのだが…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | グラディエーターII 英雄を呼ぶ声 |
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日本公開日 | 2024/11/15 [予告] 上映時間:148分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Gladiator II |
監督・キャスト | リドリー・スコット[キャスト] |
映倫区分 | 日本:R15+(15歳以上) |
配給/製作 (画像出典) | 東和ピクチャーズ/Scott Free Production、Lucy Fisher/Douglas Wick Production、レッドワゴン・エンターテインメント、P+Mイメージ・ネーション |
日本興行収入 | 公表後すぐ更新 興行収入ランキング |
製作費 | 2.5億USドル |
平均評価 平均:100換算 | 76 |
シリーズ 関連作品 | 実話/歴史/時代/西部/戦争映画一覧 前作『グラディエーター』15.6億 |
参考・出典 | 公式サイトWiki上映映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- マクリヌス(デンゼル・ワシントン。大塚明夫)謎の奴隷商人。ハンノを買い剣闘士に
- ハンノ(ポール・メスカル。武内駿輔)ローマ軍に妻を殺害され、自らは剣闘士にされる。正体は…
- アカシウス(ペドロ・パスカル。山寺宏一)ローマ帝国軍の将軍。ルッシラの夫
- カラカラ帝(フレッド・ヘッキンジャー。梶裕貴)狂気の双子皇帝の1人
- ゲタ帝(ジョセフ・クイン。宮野真守)狂気の双子皇帝の1人
- ルッシラ(コニー・ニールセン。沢海陽子)前作の皇帝コモドゥスの姉。アカシウスの夫
- グラックス議員(デレク・ジャコビ)皮肉屋の元老院議員
- ヴィゴ(リオル・ラズ)マクリヌスの部下。剣闘士の教育係
ネタバレ感想『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』監督とキャストは?
映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は、2000年公開の『グラディエーター』の続編で、数十年後が描かれます。リドリー・スコット監督が前作から続投。彼は『エイリアン』『ブレードランナー』等も監督。
主演のポール・メスカルは2023年公開『aftersun/アフターサン』『異人たち』等、ペドロ・パスカルは『ワンダーウーマン 1984』やドラマ『マンダロリアン』等、デンゼル・ワシントンは映画『イコライザー』3作などに最近出演。
ルッシラ役のコニー・ニールセンは続投。他、ジョセフ・クイン、フレッド・ヘッキンジャー、デレク・ジャコビ、リオル・ラズ等が出演。
前作『グラディエーター』簡単ネタバレあらすじ
五賢帝時代のローマ帝国。平民出身の将軍マキシマス(ラッセル・クロウ)はゲルマニア遠征で勝利。老皇帝アウレリウスは、膨張し退廃するローマを共和制に戻すためマキシマスに実行を依頼するが、実子コモドゥスに殺害されます。
コモドゥスに反発したマキシマスは妻子を殺害され奴隷商人プロキシモに剣闘士とされます。気力を失くしたマキシマスだが、ローマのコロセウムでの勝利者は自由を与えられるため皇帝と謁見できると聞いて復讐のため意欲をもどします。
コロセウムでの困難な状況でも勝ち続けたマキシマスは、正体を皇帝コモドゥスに知られるが民衆の支持と元老院議員の協力も得て逃亡を図ります。しかし捕まり、重傷状態で皇帝と一騎打ちをさせられるが勝利。双方とも死亡。
皇帝コモドゥスの姉ルッシラは、かつてマキシマスと恋人だったと語り、息子ルシアスはマキシマスとの子である可能性も…
主人公グラディエーター・ハンノの要求とは?
北アフリカのヌミディアは、アカシウス将軍率いるローマ帝国軍に砦を破壊され敗北。戦死した妻アリサットの矢をかたみとした戦士ハンノは奴隷とされ、ローマ領アクティウム(現ギリシャ西部の港町)の闘技場で族長らと共にヒヒと戦わされます。
薬づけにされ凶暴化したヒヒ軍団は悪魔のようで族長と多くの仲間は死亡。ヒヒにかみつき生き残ったハンノは、奴隷商人マクリヌスに剣闘士として買われます。ハンノはマクリヌスに、復讐相手アカシウス将軍と戦う権利を要求。
ハンノの衝撃の正体は?将軍との因縁とは?
序盤からハンノの幼少期の回想シーンが描かれます。ハンノの正体は、ルッシラ(前々皇帝マルクス・アウレリウスの娘)と前作の主人公マキシマスとの息子ルシウスです。ルッシラは前作でマキシマスが一騎打ちで殺害した皇帝コモドゥスの姉でもあります。
前作ラストでマキシマス死亡後、ルッシラは皇位継承者である息子の暗殺をおそれ、ルシウスをヌミディアの地へ逃がしました。その後、ルッシラはアカシウス将軍と結婚。そのアカシウス将軍がヌミディアに侵攻し、ルシウスの妻が戦死したのは偶然の悲劇。
後にアカシウス将軍は侵攻に乗り気じゃなかったことや彼の善良さが判明すると憎めなくなり、念願の一騎打ちでハンノは将軍をゆるします。
前作では父親が明確に判明しなかったルシウスだが、今回はっきりとマキシマスが父親だったと明かされます。皇帝の娘ルッシラの長男なので、皇位継承者なのは明白。しかしDNA鑑定もない時代にどうやって血縁を証明するのでしょうか…
奴隷商人マクリヌスの正体とは?目的は?
登場時から意味深な顔の奴隷商人マクリヌスですが、久々に戻ったというローマでは、元老院議員たちと顔見知りだったり、元皇帝の娘ルッシラと話したりと大物感もただよいます。
マクリヌスの正体は、マルクス・アウレリウス帝の奴隷だったようで剣闘士となり自由を勝ち取ったとのこと。良識ある皇帝だったアルレリウス帝が奴隷を使ってたのも衝撃だが、その娘ルッシラが一切覚えてないのも奴隷が空気のような存在だったからと思われショック。
マクリヌスの最終目的はローマの共和制化どころではなく崩壊。双子皇帝の1人で梅毒?に脳も侵されたカラカラ帝を洗脳してゲタ帝を殺害し、マクリヌスは執政官に任命されます。ちなみにもう1人の執政官はカラカラ帝の愛猿ドントゥス…
ラスト結末は?復讐は成功?ルシウスは皇帝に?
アカシウス将軍とその妻ルッシラは、正気を失った双子皇帝を廃するため、オスティア(ローマ郊外の現イタリア中南部の港町)から軍を進めます。しかしその計画は奴隷商人マクリヌスが元老院議員トリアクスから聞き出し皇帝に告発。
アカシウス将軍は捕らえられ、グラディエーターのハンノとコロセウムで一騎打ちの刑に。ハンノことルシウスは復讐相手との一騎打ちだが、母や現状や将軍の良心を知りゆるします。しかし皇帝の兵たちがアカシウス将軍を弓矢で射殺。
英雄の無惨な死に反発したローマ市民は皇帝に怒り暴動。ゲタ帝を殺害し執政官になったマクリヌスはローマ市民の暴動を助長するために、コロセウムでルッシラとルシウスの殺害も計画。
一方、脱獄したルシウスは亡き父マキシマスの防具を装備し、グラディエーター達を扇動してローマ兵を倒し、母ルッシラを救い出します。しかし母はマクリヌスの矢で絶命。ルシウスはマクリヌスを追って、戦いを挑み勝利。ローマ兵とオスティア兵の前で皇位継承権を宣言!
ルシウスが皇帝になったのか、ローマがどう変わったのかは描かれません。1つ疑問だったのは、マクリヌスがオスティア軍の前まで行った理由。ローマ崩壊が目的なので共倒れをねらったのかな?ルシウスに戦いを挑んだのも無謀だし無策な結末が残念。
映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』ネタバレ感想と私の評価
前作は家で視聴したが迫力ある映像とアクションで洋画の本気を感じました。本作『グラディエーターII』は洋画に求めるのはこういうの!を体現した手抜きのないアトラクション的ムービーで、映画館で観るには最適でおすすめしたい作品です!
前作同様にストーリーに意外性は少なく会話劇はやや単調だが、最新映像技術によるアクションシーンは圧倒される迫力で、戦闘の種類も豊富で飽きさせない展開なので退屈はしません。ただ、150分かけるほどの物語性は感じませんでした。
出演俳優では、デンゼル・ワシントンが存在感で総取りしてるが、ポール・メスカル、ペドロ・パスカル、コニー・ニールセン、双子皇帝の俳優も役以上の好演でした。剣闘シーンは文句なしだが、主人公の勝因はもっと明確にしてもよかったかも。
日本で有名なキャストが不在で、ヒットしにくい歴史映画でもあるので興行収入は苦戦しそうな予感。R15指定なので人には勧めにくいが、年に1〜数本を映画館で観たいという人にはぜひおすすめしたいスペクタクル洋画です!
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