MCU映画『サンダーボルツ*』敵の正体と目的は?ラスト結末は?考察ネタバレ感想

MCU(マーベル映画)36作目。喪失感を抱えつつヴァルの仕事をするエレーナは最後の仕事で違和感を…。突然NYを黒い影が襲うがアベンジャーズは現れず。エレーナ達サンダーボルツは意を決して…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | サンダーボルツ* |
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日本公開日 | 2025/5/2 [予告] 上映時間:127分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Thunderbolts* |
監督・キャスト | ジェイク・シュライアー[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
配給/製作 (画像出典) | ディズニー/Marvel Studios |
日本興行収入 | 公表後すぐ更新 興行収入ランキング |
世界興行収入 | 0.3億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | 76 |
シリーズ 関連作品 | マーベル/MCU一覧 前作『キャプテン・アメリカ: ブレイブ・ニュー・ワールド』11.3億 |
参考・出典 | 公式サイトWiki上映映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- エレーナ・ベロワ(フローレンス・ピュー。田村睦心)ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフの義妹。一流スパイ・暗殺者
- バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン。白石充)初代キャプテン・アメリカの親友。ヒドラに洗脳され血清で超人に
- アレクセイ・ショスタコフ/レッド・ガーディアン(デヴィッド・ハーバー。大塚明夫)ソ連による対キャプテン・アメリカの超人。エレーナの義父
- ボブ・レイノルズ/セントリー/ヴォイド(ルイス・プルマン。梶裕貴)謎の男
- ジョン・ウォーカー/U.S.エージェント(ワイアット・ラッセル。鈴木達央)2代目キャプテン・アメリカだが罷免に。血清で超人に
- エイヴァ・スター/ゴースト(ハナ・ジョン=カーメン。田中理恵)幼少期に通り抜け能力を持つ超人に。アントマン&ワスプに敗北後 逃亡
- ヴァル/ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(ジュリア・ルイス=ドレイファス。藤貴子)CIA長官。謎の伯爵夫人。CIA捜査官ロスの元妻
- メル(ジェラルディン・ヴィスワナサン。伊瀬茉莉也)ヴァレンティーナの助手
- アントニア・ドレイコフ/タスクマスター(オルガ・キュリレンコ。中村千絵)相手の攻防をコピーできる。エレーナのかつての敵
ネタバレ感想『サンダーボルツ*』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
MCU『サンダーボルツ*』原作は?監督とキャストは?
マーベル映画『サンダーボルツ*』はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)36作目。様々なキャラが登場するが、過去作との深いつながりは弱そうなので独立作品として予習・復習なしで観ても大丈夫そう。
監督のジェイク・シュライアーは、映画「ペーパータウン」やNetflixドラマ「BEEF ビーフ」等、脚本家のエリック・ピアソンは『マイティソー バトルロイヤル』『ブラック・ウィドウ』等に関わりました。
主要キャラを演じるフローレンス・ピューは『ミッドサマー』『デューン砂の惑星PART2』等、 セバスチャン・スタンは『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』『キャプテン・アメリカ: ブレイブ・ニュー・ワールド』等に最近出演。
エレーナ最後の仕事とは?
エレーナ(フローレンス・ピュー)は、姉ナターシャ(元アベンジャーズのブラック・ウィドウ)を亡くした喪失感で思考停止でヴァルの裏の仕事に取り組む日々。最後の仕事を宣言し向かった場所は、ヴァルが経営してたオックスグループの保管庫。
エレーナはそこで、かつての敵タスクマスターや、2代目キャプテン・アメリカを罷免されたジョン・ウォーカーと戦うことに。物体も人もすり抜けるゴーストことエイヴァも現れ、タスクマスターを射殺。しかし全員、地下に閉じ込められます。
協力して脱出するが、ヴァルが送り込んだ部隊が包囲。保管庫にいた謎の男ボブが注意を引きつけ銃撃されるが不死身で空へ飛びます。しかし落下し拘束されます。その間にエレーナ達は脱出し彼女の元義父アレクセイと合流するが追手と交戦に…
以上が序盤あらすじ。前作『キャプテン・アメリカ: ブレイブ・ニュー・ワールド』から数ヶ月だと明かされます。前大統領サンダーボルト・ロス(ハリソン・フォード)は収監され、バッキーは下院議員に当選してます。
冒頭はエレーナのオックス社への潜入ミッションが描かれるが、あの規模を1人でやらされるのは現実ではあり得ないですね。ただ、ヴァルはエージェントどうしの共闘を恐れてるようなので、他のミッションも1人ずつで実行させてそう。
エレーナが他のエージェントと共に消されそうになった理由は、CIA長官ヴァルが公聴会で不利になる証拠を全て消滅させたかったから。最後の仕事だったのは偶然。そしてアレクセイの車にヴァルが乗ったのも偶然…偶然が多すぎ問題…。あとタスクマスターの存在感とは?
ボブの正体とは?サンダーボルツの由来は?
敵部隊は、物体をすり抜ける能力のエイヴァに対しては音波装置で対抗。数で圧倒されるエレーナ達。そこへ下院議員のバッキー(セバスチャン・スタン)がバイクで現れ、敵の装甲車を全滅。バッキーはエレーナ達を縛るが、ボブについて聞き共闘を決意。
エレーナの幼少期のサッカーチーム「サンダーボルツ」を名乗った4人は、ヴァルのいるアベンジャーズ・タワーへ。ボブの正体は、ヴァルのオックス社がマレーシアで人体実験に成功した超人「セントリー」でした。
ボブはヴァルの言いなりで金髪・黄色スーツのヒーロー姿で登場。圧倒的な力差を見せられたサンダーボルツはいったん退却。全能を感じたボブはヴァルの首をしめるが、ヴァルの部下メルがキルスイッチを押してボブは死亡…
以上が中盤あらすじ。元ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズの登場シーンは本作で一番アガり涙でました!でもそこがピークかも。ゴーストの能力は強力すぎだろと思ってたが対策されたこともあり、活躍が少なすぎて残念。
サンダーボルツの名称由来は、前作でのサンダーボルト・ロス大統領がらみだと予想してたが全く関係なくてがっかり。前作次作の関係だから、こじつけでも関連づけてほしかったかも。あと「*」6人の1人はタスクマスターではなくボブですね。
そのボブことセントリーは、スーパーマン的な強さだが、あんなのが人体実験で作れる設定でいいのでしょうか。身体能力の強化はともかく、飛べるようになる設定はやりすぎ。彼のウィルスがX-MENを生むとも予想したが本作では描かれず。

ラスト結末は?新アベンジャーズとは?
生きてたボブは暗黒の影ヴォイドになり、部隊もニューヨークの人々も子どもまで影にします。エレーナは意を決して影に飛び込みます。そこは謎の空間で過去のトラウマを再体験させられるが、エレーナはボブを見つけてさとします。
ところがボブの影も現れてボブを取り込もうとするが、その世界に飛び込んできたバッキー、ジョン、エイヴァ、アレクセイがエレーナに協力。ボブに「1人じゃない。一緒にいるよ」と引き戻します。すると影の世界は消滅し人々も生還。
ヴァルことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌを追ったサンダーボルツ5人とボブは、まんまと記者会見の場に立たされ「彼らが新アベンジャーズです!」とヴァルに紹介されます。しかし世間は認めず、悪評ばかり書かれ…
以上がラストまでのネタバレあらすじ。セントリーの影ことヴォイドの能力は絶望感すごすぎて『インフィニティ・ウォー』の再来かと期待したが、既視感ある決着法で「全員生還」というゆるい結末だったのは本当に残念。
というかあの影の中の世界は何?という説明は今後もないのでしょうか。多次元宇宙とは関係なさそうだし。記者会見で締めたのは過去作の成功にあやかる商法とも思ったが、それならそれでエレーナかバッキーにスピーチを披露してほしかったかも。
エンドロール後のオマケ映像の意味は?
14ヶ月後。旧サンダーボルツとボブはアベンジャーズ・タワーに集合。バッキーは、旧友サムこと現キャプテン・アメリカとの「ニューアベンジャーズ」交渉は決裂と報告。レッド・ガーディアンことアレクセイはAvengerZにしようと提案。
突然、宇宙から大気圏へ迫る飛行物体が現れます。異次元から出現した宇宙船には④マークが。次作ファンタスティック4につながるのかもしれません。
『サンダーボルツ*』のタイトルは『新アベンジャーズ』に。そして「新アベンジャーズとボブは帰って来る…」と
MCU映画『サンダーボルツ*』ネタバレ感想と私の評価
聞いたこともないアンチヒーロー「サンダーボルツ」なのでMCU好きでも興味持てるか不安だったが、アウトロー達の逆襲みたいな展開はMCUでは斬新で楽しめました。心に傷ある者を理解できるのは同類だけ!というカウンセリング映画でもあり。
俳優ではフローレンス・ピューの一強状態でしたが、セバスチャン・スタンもバッキーの過去の不遇を思い出すと切なくなりました。他、デヴィッド・ハーバーはウザキャラを好演。一方、オルガ・キュリレンコは降板のような扱いで裏事情を感じるほど。
ストーリーは斬新さがなく決着方法も月並みで「新アベンジャーズ」のタイトル上書き以外は驚きもなく、MCUの中でも埋もれそうな内容。ポストクレジット映像で次作『ファンタスティック4』への期待は高まったので、来年の『アベンジャーズ』前の仕掛けに注目したいです!
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