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『メンインブラック1作目』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?宇宙人の目的や正体は?

メン・イン・ブラック 映画/ドラマ

メンインブラックシリーズ1作目。ニューヨーク市警のジェームズは、人間離れした犯人を見つけ、Kにより秘密組織メンインブラックにスカウトされJとなります。KとJは地球滅亡をまねく宇宙人を追うが…。情報屋がかわいい?銀河はどこ?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題メン・イン・ブラック
日本公開日1997/12/6 [予告] 上映時間:97分
製作国アメリカ
原題/英題Men in Black
監督・キャストバリー・ソネンフェルド(キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13
配給/製作
(画像出典)
コロムビア映画/アンブリン・エンターテインメント
日本配給収入35.0億円
世界興行収入5.8億USドル [出典]
製作費0.9億USドル
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
(興収・評価: 2024.8.18更新)
75私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
メンインブラック一覧
続編『メン・イン・ブラック2』40

登場キャラクター(キャスト/出演者)

ネタバレ感想『メン・イン・ブラック』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

監督とスピルバーグとキャストと興行収入

バリー・ソネンフェルド監督は、映画『アダムス・ファミリー』で監督デビューしました。本作を含むメン・イン・ブラック・シリーズ3作の全てで監督を務め、4作目でも製作総指揮を務めています。4作全てのプロデューサー(製作総指揮)としてスティーヴン・スピルバーグも関わっています。

J役のウィル・スミスは、本作までに『バッドボーイズ』『インデペンデンス・デイ』等で主役を演じ大ヒットさせていて、本作『メン・イン・ブラック』でヒットメーカーとして不動の地位を確立します。

K役のトミー・リー・ジョーンズは、それまでに多くの映画で脇役を務めてて、『逃亡者』でハリソン・フォードを追う役として注目され『メン・イン・ブラック』で抜擢されてからは、個性派俳優として数々の主演・助演をこなします。

ちなみに、監督にはクエンティン・タランティーノ、K役にクリント・イーストウッドも検討されていたそうです。実現していれば全く違った、もっとクセのある映画になってた可能性もあり観てみたかったです。

本作は全米でも全世界でも大ヒットし、1997年の全世界の興行収入ランキングでは、桁違いの『タイタニック』は別として、『ロストワールド ジュラシックパーク2』に次ぐ3位です。

日本では『踊る大捜査線』や、同時期公開で圧倒した『タイタニック』の影に隠れがちですが、1998年の興行収入ランキングでは5位になるほど大ヒットしています。

SFコメディとして楽しいがブラックユーモアがひどい

本作の製作総指揮スティーヴン・スピルバーグの監督作『未知との遭遇』『E.T.』以降、宇宙人を題材にしたSF映画は増えましたが、『メン・イン・ブラック』ほどコメディを強調した宇宙人アクション映画は珍しいのではないでしょうか。

笑いのセンスは、本作の10年以上前の『ゴースト・バスターズ』に近いので、幽霊と宇宙人を置き換えて参考にしたかもしれません。単なるコメディというより、人間以外の生物が独特な犯罪をおかすブラックユーモアの感じも似てます。

ただ『メン・イン・ブラック』では、少し行き過ぎなブラックユーモアを感じる場面があります。個人的に最も許せないのは、人間がハエやゴキブリなどの虫を殺すシーンです。特に後者は、異星人バグを挑発するためにわざとやってるのですが、害虫とはいえバグに同情します。実際の撮影では一匹も殺傷してないそうです。

また、犬のパグに化けた情報屋フランクから聞き出すために、犬を思いっきり振るシーンもかわいそうで、現在ならNGになりそうです。Kが検死官ローレルの記憶を、わざと何度もニューラライザーで消去するのもやりすぎでJと同意見です。

ユーモアとして最も楽しめたのは、遺体の頭が割れて、アルキリアン星人の小さな王が操縦してたのがわかるシーンです。その後の映画やアニメやマンガでも似たシーンを見たことあるけど、本作が最初だったのでしょうか。

オリオンベルトの銀河の正体とバグの目的は?

アルキリアン星人の王族による謎の遺言「オリオンのベルトの銀河系」が、事件を解く鍵になるのですが、オリオン座ベルトには銀河がないことがわかり、ますます謎につつまれます。解決のきっかけは、王族の家の飼い猫の写真にありました。

王族の飼い猫の首輪ベルトには「Orion オリオン」と書かれてて、そこにビー玉大の鈴のような宝石がかけられています。パグ犬フランクから「銀河はビー玉のよう」と聞いたJは、その飾りこそ「銀河系」と気づき遺体安置所へ戻るのです。

バグの目的は「銀河系」を手に入れて地球を脱出することです。銀河系は高エネルギー体だそうですが、それを使って何をするかまでは語られていません。劣等感の強い種族らしいので、馬鹿にする人種に仕返しとかする気だったのでしょうか。

メン・イン・ブラック 映画/ドラマ

メンインブラックの由来とは?サングラス激売れ

「メン・イン・ブラック(MIB)」とは、地球上に生息する宇宙人を監視したり違法者を取り締まる秘密機関です。名称由来は、制服が真っ黒スーツとサングラスで「全人類の黒幕」だからです。黒服は記憶に残りにくい効果もあります。

黒を象徴するサングラスには、記憶を消去するニューラライザーの光を無効化できる仕組みもあるので、MIBの必須アイテムです。このレイバンのサングラス「プレデター2」はMIB効果で現実でもバカ売れしたそうです。

JのことをKが「ミスター・ホワイト」と呼ぶシーンがありますが、あれは黒人であるウィル・スミスに対してのきわどいジョークだったのでしょう。

登場エイリアンの一覧!カメオ出演も

劇中で登場した主要なエイリアンの一覧です。

地球に潜伏するエイリアンとして、カメオ出演した有名人の一覧です。名前だけ登場の人もいます。

ラストのビー玉遊びの意味は?

ラストシーンは「地球や太陽系を含む銀河系」をビー玉のようにもて遊び、他の銀河系のビー玉と一緒のかごに無造作に入れる超巨大エイリアンの映像で締めくくられます。

なにげに『メン・イン・ブラック(MIB)』で最も衝撃的で、映画史上でもよく語られる名シーンです。「誰かの銀河系は、誰かのビー玉のようなもの程度」ということなのでしょうか。ちなみに「mib」とはビー玉遊びの意味もあるそうです。

『メン・イン・ブラック(MIB)』総括と続編やシリーズ化

地球上で多種な宇宙人が人間と共存してるというアイデアは、今では珍しくない設定ですが、こんなに特徴的な宇宙人たちが実写で登場し、しかも都市伝説的な話と結びつけてコメディ調で見せてくれる映画は革新的だったと思います。

ストーリーは「銀河系というマクガフィンを奪うエイリアンを、MIBのコンビが追って退治する物語」というシンプルなものですが、宇宙人たちや世界観の奇抜さに驚かされて楽しいです。頭の中のミニエイリアンやパグ犬はかわいいですし。

遺言「オリオンベルトの銀河系」がちょっとしたミステリーにもなってるし、地球を滅ぼしに来たアルキリアン星人の艦隊にも緊迫感を感じられました。熟練のMIBエージェントが2人も退場し、検死官が相棒になる流れも好みです。

ただ、ブラックユーモアにやりすぎ感を感じたことや、普通の人間なのに飲みこまれても生きてるご都合主義や、胃の中の銀河系を取り戻せたのは偶然であること等、細かいツッコミどころはあります。ラストのビー玉遊びシーンは大好きです。

1作目『メン・イン・ブラック(MIB)』の大ヒットを受けて続編が制作され続け、メン・イン・ブラック・シリーズの4作目『メンインブラック インターナショナル』も2019年に公開されるので、本作を復習しておきましょう!

私の評価 62/100(60が平均)

シリーズやジャンル⇒メンインブラック一覧

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