『ミッションインポッシブル ファイナルレコニング』敵の正体と目的は?ラスト結末は?考察ネタバレ感想

ミッションインポッシブル・シリーズ8作目。『デッドレコニング』続編。前作ラストで鍵を入手したイーサンは、世界の命運をにぎる潜水艦を追う過程でいくつもの不可能ミッションに挑むのだが…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング |
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日本公開日 | 2025/5/23 [予告] 上映時間:169分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Mission: Impossible - The Final Reckoning |
監督・キャスト | クリストファー・マッカリー[キャスト] |
配給/製作 (画像出典) | 東和ピクチャーズ/Skydance Media=TC Productions |
日本興行収入 | 34.6億円 年間5位 |
世界興行収入 | 4.5億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2025.6.10更新) 79 |
シリーズ 関連作品 | ミッションインポッシブル一覧 前作『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』54.2億 |
参考・出典 | 公式サイトWiki |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- イーサン・ハント(トム・クルーズ。森川智之)アメリカの極秘スパイ組織IMFの凄腕エージェント
- グレース(ヘイリー・アトウェル。園崎未恵)前作ラストでCIAに入隊。スリの達人
- エリカ・スローン(アンジェラ・バセット)アメリカ大統領。イーサンとは知人
- ベンジー・ダン(サイモン・ペッグ。根本泰彦)イーサンのよき相棒
- パリス(ポム・クレメンティエフ。高梁りつ)ガブリエルの部下だったが裏切られ投獄された
- ルーサー(ヴィング・レイムス。手塚秀彰)イーサンのよき相棒。デジタルの魔術師
- ガブリエル(イーサイ・モラレス。津田健次郎)イーサンのIMF入隊のきっかけを作った因縁ある男
- ドガ(グレッグ・ターザン・デイヴィス。杉村憲司)CIAエージェント。ブリッグスの部下
- キトリッジ(ヘンリー・ツェニー)CIA長官。イーサンと数々の因縁あり
- ブリッグス(シェー・ウィガム)CIAの上級エージェント。キトリッジの腹心
ネタバレ感想『ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
『ミッションインポッシブル』前作までの簡単ネタバレあらすじ
(1-4作目まで)IMF=Impossible Missions Force/不可能作戦部隊のエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、IMFスパイ名簿NOC、キメラウィルス、謎のラビットフット、核戦争などをめぐる脅威を阻止してきました。
(5作目ローグネイション)悪組織シンジゲートがIMFロンドン支部を占拠。アメリカ本部もCIAが吸収しIMF消滅。6ヶ月間姿を消したイーサンは、シンジゲートが各国の行方不明スパイによるローグネイション(ならず者国家)とつきとめます。
仲間と協力しデータUSBを盗むが、MI6とシンジゲートのダブルスパイのイルサに持ち去られます。シンジゲートのボスはレーンで、MI6長官アトリー考案だと判明。イーサンはイルサと人質にされたベンジーを救い、レーンを捕らえます。
(6作目フォールアウト)2年後、シンジゲート残党はアポストル(神の使い)を結成。ギャングが奪ったプルトニウムを奪取するため、イーサン、CIAのウォーカー、MI6イルサの3人でジョン・ラークを倒し、武器仲介人ホワイトウィドウと接触。
プルトニウム交換条件で脱獄させたレーンは、裏切り者ウォーカーとインドのカシミールで核による水源汚染を計画。巻きこまれたイーサンの元妻やイルサ達は兵器奪取、イーサンがウォーカーを倒し爆弾解除。ホワイトウィドウはCIA協力者でした。
(7作目デッドレコニング)ロシア原潜が「デッドレコニング=自律航法」テスト中、自立型AIエンティティの偽装で沈没。指令を受けたイーサンは謎の鍵を奪い、それ2本でAIを制御できると知り、もう1本を追うが鍵をスラれます。
スリのグレースをイタリアに追ったイーサンとイルサは、ヴェニスでホワイト・ウィドウことアラナ、鍵持参のグレース、イーサンと過去に因縁あるガブリエルとカギについて交渉するが決裂。AIの作戦で、ガブリエルはイルサを殺害し逃亡。
アラナに変装したグレースは急行で2本の鍵を入手するがピンチ。それを断崖落下したイーサンが救います。鍵を奪い逃亡するガブリエルからイーサンがスリ成功。落下寸前の列車からイーサンらを救ったのはガブリエルに裏切られたパリス。イーサンは潜水艦を追い、グレースはCIA入りを決断。
全話の詳細あらすじはミッションインポッシブル・シリーズもご参考に。
イーサンの最初の行動は?エンティティの望みは?
前作から数カ月後、エンティティは核保有国の核制御権を次々と掌握。米政府に鍵を渡すのを迷ったイーサン・ハント(トム・クルーズ)も動き出します。まずネットから隔離された環境で対エンティティ用の毒薬を作ってたルーサーと合流。
次に拘束中のパリス(ポム・クレメンティエフ)を脱走させ、CIAのドガも仲間に。パリスの情報でロンドンへ行くがガブリエル(イーサイ・モラレス)に捕まります。イーサンが過去に政府のために奪ったラビットフットがAIソースの一部だったと聞かされます。
エンティティとの交信ポッドでイーサンは、仲間を救いたければエンティティを南アフリカのオフラインサーバー・ノアの箱舟へ運べと指示されます。そこは人類滅亡後にエンティティが無事に存在できる場所。
ガブリエルはデジタル毒薬を入手しルーサーを幽閉。イーサンが救いに行くが、核爆発を止めるためルーサーは自ら犠牲に。爆発から逃げ切ったイーサンは逮捕されるが、それは直前に仲間と計画した「エンティティを倒す唯一のプラン」の始まり。
以上が序盤あらすじ。これまでも雇い主であるアメリカを全面的に信用してなかったイーサン。現実でもトランプのような大統領が誕生することを考えると「イーサンの良心」の方が圧倒的に信用できますね。
前作で死んだ可能性もあったパリスが、もう完治して今回も活躍したのはうれしいが前作のは何だったんだろと…。逆に前作では元気に対エンティティ兵器を作るぞと息巻いてたルーサーがいきなり重病人になってたのは違和感。しかも突然の死。
ただ、彼が作ったデジタル毒で世界を救えたので大功労者。そして驚いたのは3作目のマクガフィン(物語を動かす物)で説明されなかった「ラビットフット」がエンティティ初期のソースコードの一部だったとは…。後づけだろうけど好きな設定。
鍵の使い方は?沈んだ原潜でのプランとは?
イーサンはエリカ大統領と閣僚たちに、アメリカ北太平洋艦隊の1つの指揮権を要求。閣僚達は失笑。大統領もイーサンを拘束…と見せかけ鍵を渡し空母へ。ロシア艦隊の妨害で浮上できない米原潜は、冷海へ飛び込んだイーサンをダイバーで回収。
一方、グレース達は世界の海の探知基地ソーサスのうちアリューシャン諸島セントマシュー島へ。基地では、かつてのイーサンの仕事で左遷されたダンローと現地の愛妻がロシア軍に拘束され、沈んだ原潜セヴァストポリの座標を要求されてます。
グレース達も捕まるが反撃し、ダンローは米原潜へ座標を送信。ダンローの妻とグレースはミニ減圧室を犬ぞりで運びます。イーサンは鍵で沈原潜から「エンティティの初期ソース・ポドコヴァ」を入手するが、原潜落下に巻きこまれエアなし裸で浮上。
グレースが、イーサンの位置情報から氷を割り救出し減圧室で蘇生させます。イーサン達はポトコヴァを持ち南アフリカ地域コンゴのサーバー・ノアの箱舟へ行き、デジタル毒を持つガブリエルと交渉成立しかけるが、CIAキトリッジ隊が妨害し銃撃戦に…
以上が中盤あらすじ。世界滅亡へのタイムリミットが迫る中、米大統領に突然の無茶な要求。今までのイーサンの活躍を知る視聴者からすると「言う権利ある」と思うが、その存在を初めて知った閣僚からすると「え?何様?」と思うでしょうね。
そして米空母艦隊からの米原潜、沈原潜からの特殊スーツなしでの海面浮上など、アクション映画というより潜水チャレンジのスポーツを見せられてるような狂った展開。ちなみにエアなしで浮上したので高圧神経症候群、酸素中毒のリスクは低そう?急浮上による減圧症はありそう。
ソーサス基地でのダンロー再登場にも驚きました。イーサンのせいで左遷されうらんでるのかと思いきや、愛する人を見つけて30年間幸せだったようでよかった。座標を地球の裏側にした暗号は機転がきいてたが、ロシアが気づかないのはありえません。
あと、前作で必至に奪いあった2本の鍵ですが、なんとロシア側が合鍵を持ってると判明したのは拍子抜け。ガブリエルもエンティティも知らなかったとか、そんなご都合主義がさらっと語られたのは驚き。

ラスト結末は?エンティティを倒す方法は?続編は?
銃撃戦のすきに、デジタル毒を持ち逃げしたガブリエルは旧式飛行機で脱出。その部下の飛行機に取りついたイーサンは、ガブリエル機と交戦しながら乗り移ります。ガブリエルは計算どおりと言うが、結局デジタル毒を奪い取られパラシュートを開く前に頭を尾翼にぶつけ落下。
一方、サーバー室でパリスが重傷ベンジーを殺人術で手術(過去作でイーサンが残しダンローが持参したナイフ)。彼の指示でグレースがエンティティ隔離の準備。室外では核爆弾をダンロー夫妻とドガが対処。イーサンがポトコヴァと毒を結合すると、エンティティはノアの方舟と勘違いした高次元ドライブに避難。その一瞬でスリの名手グレースが確保。
エアフォースワン上の米大統領はイーサンを信じ核保有国への先制核攻撃を止めるが、エンティティが核制御権奪取。核ミサイルの発射準備中、エンティティは隔離され核戦争は阻止されます。イーサンは迎えに来たキトリッジとブリッグス(1作目の敵ジム・フェルプスの息子と判明)と和解。ダンロー夫妻、ドガも無事でした。
後日、ロンドンのトラファルガー広場でイーサンは、ベンジー、パリス、ドガらと再会。グレースから謎の小箱を受け取ります。中には光る物体が。閉じ込められたエンティティでしょうか。とりあえずの平穏がおとずれます。
以上がラストまでのネタバレあらすじ。前作では強敵だったガブリエルだが、今回はエンティティに関係を解消され終盤まで出番なし。そしてイーサンとの空中戦では別人のように無能ぶりを見せてあっけなく退場。生きてる可能性もあるが…
というかトム・クルーズがやりたい飛行機宙吊りアクションのためだけに、ガブリエルが動かされたのかも?ポトコヴァと毒の結合がリアルタイムで通信されたのは驚き。ポトコヴァはただのドライブ?だから、ルーサー作の毒がすごいのか?
これまでイーサンに関わった人物は次々と死んだけど、今回ダンロー達3人とベンジーが死亡フラグ立ちながらも無事だったのは脚本家の良心を感じて好み。過去敵の息子と判明したブリッグスとの和解も喜ばしいが、キトリッジは許せないな…
ラストでイーサンが隔離されたエンティティらしき物を受け取ります。この世界にネットが存在しなくなったのかは不明だが、AIを作る技術は残ってるから近いものはすぐ作れそう。その反乱時、このエンティティが活躍する続編とかありそう?
『ミッションインポッシブル ファイナルレコニング』ネタバレ感想と私の評価
配信で前作を復習してから、本作は公開初日に映画館で鑑賞。はじまると同時に血わき肉踊る感じはMCUと並ぶレベル。今回も本当にノンストップって感じで、最後までトムが走り潜り泳ぎつかみ飛んで不可能ミッション達成で感涙。
興奮さめてから冷静に考えると前作の方が好きかも知れないと思ったが、今回の方が情報量過多の濃密脚本、過去作の愛ある後日談などで印象には強く残りました。アクションでは特に潜水艦シーンで妥協が感じられず、トム・クルーズの変人級の狂気すら感じたほど。
登場キャラと俳優たちもみんな特徴的でした。特にMCUで知ったポム・クレメンティエフが好き。ヘイリー・アトウェル、アンジェラ・バセット、サイモン・ペッグも魅力的でした。ただ、トム以外の活躍は少ないのでもっとチームプレイは見たかったかも。
ファイナルとは付いてるが、ミッションインポッシブルはまだ続くと思ってます。最後にイーサンが受け取ったエンティティが味方になったり、または脱走する展開もあるのかな。ガブリエルが過去に殺害したイーサンの知人女性の話もまだなので前日譚も作れそう?さすがに別俳優で。
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