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『貞子DX』感想ネタバレ解説考察/結末は?科学で解明?主人公の生死?

映画貞子DX

『貞子DX』あらすじ概要

呪いのビデオを観た24時間後に死亡する事件が多発。人気霊媒師に挑まれたIQ200の一条文華は呪いの存在を否定。その後、ビデオを観た妹から助けを求められ科学的解明に挑戦するが…。妹を救えるか?呪いはある?(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 貞子DX
日本興行収入3.0億円興行収入ランキング
平均評価★★★★★59私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連ホラー映画/スリラー
日本公開日 2022/10/28 [予告↓]上映時間 99分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)
映画監督木村ひさし [キャスト↓]
配給/製作/画像©KADOKAWA

『貞子DX』予告動画

キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者)

  • 1位Kenshin(池内博之)人気霊媒師。自分をエンタメと認識
  • 2位一条文華/あやか(小芝風花)IQ200の大学院生。「呪いのビデオ」解明を試みる
  • 3位一条双葉(八木優希)文華の妹。好奇心旺盛
  • 4位一条智恵子(西田尚美)文華の母親
  • 5位感電ロイド(黒羽麻璃央)SNSの分析好き。引きこもり
  • 6位前田王司(川村壱馬@THE RAMPAGE)自称占い師の王子

ネタバレ感想『貞子DX』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ホラー映画/スリラー一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★63/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

原作は?監督やキャストについて

映画『貞子DX』は、鈴木光司の人気ホラー小説『リング』からのオリジナル派生作品です。これまで邦画、ハリウッドを含めて数作が制作されてましたが、今回は独立作品のようです。ただし何かつながりがある可能性もあります。

原作者の鈴木光司は、今回は世界観監修に名を連ねてます。木村ひさし監督は最近は『屍人荘の殺人』『仮面病棟』『99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE』等を監督。

主演の小芝風花は、映画では『魔女の宅急便』(実写版)や『妖怪シェアハウス』の主演をつとめてます。その他、西田尚美、池内博之、八木優希、川村壱馬、 黒羽麻璃央などが出演。

映画貞子DX

呪いのビデオは誰から?妹が観た理由は?

世間では「呪いのビデオ」に関係した不審な突然死が頻発。IQ200大学院生の一条文華/あやか(小芝風花)はTV番組のコメンテーターとして出演し呪いを否定。共演した人気霊媒師Kenshin(池内博之)から「呪いのビデオ」を渡されます。

文華の妹の双葉(八木優希)は、好奇心から姉の「呪いのビデオ」を観てしまい、翌朝から自分にしか見えない白装束の親戚に追いかけられます。助けを求められた文華はKenshinを訪ね、そこで自殺しようとする占い師の前田王司を救います。

SNSで拡散された「ビデオを観た変死女性」を撮影したのが前田でした。ビデオを観た前田は24時間後の死をおそれて自殺をはかったのです。文華と前田は「呪いのビデオ」を観ながら、Kenshinの祓いを受け、前田の24時間後を待ちます。

以上が序盤のあらすじ。今までの貞子やリングシリーズは事件発生まで退屈なのが多かったが、今回は呪いのビデオでの突然死が発生してる状況から始まり、テンポもいいので期待できそうと感じました。

ただ、音や大声や突然出現などでおどかす手法が何度も繰り返されたのは飽きました。これだけで監督や制作陣のセンスのなさが露呈するので残念。棒演技合戦は中盤から慣れてきたけど、前田王司のファミレスでの騒ぎはしつこすぎ。

小芝風花がIQ200に見えないことや、天才的な頭脳を発揮しないことはおおめにみても、家へ持ち帰ったビデオを放置する展開は雑。「呪いを信じてない」からとも解釈できるけど、妹からのSOSだけで「呪いを信じた」のは薄っぺらい。

呪いのビデオ拡散の黒幕とは?

前田が24時間後でも死ななかったことから、文華は「呪いのビデオを誰かと一緒に観ると死ななくなる」と結論づけます。連絡を受けた母親と一緒にビデオを観た双葉も生存。文華はその方法をSNSで拡散するが、それは貞子の思うつぼ。

呪いのビデオを拡散した黒幕はKenshinだったと判明。Kenshinは「日常に退屈すると異常を求め、不幸に直面すると日常を求める」人々の心理につけこみ、実家の天流神社から持ち出した「呪いのビデオ」をコピーして拡散したのでした。

Kenshinは呪いを信じてなかったが、現れた白装束に髪で首をしめられ死亡。文華と前田も知人の白装束に追われながら天流神社へ。SNSの協力者で引きこもりの感電ロイドも、文華に感化され合流。そこはかつて貞子が出た井戸の近くでした。

以上が中盤のあらすじ。一例だけで判断し「みんなで一緒にビデオ観れば大丈夫!」と人類滅亡レベルのデマを拡散した文華は、IQ200というより迷惑系インフルエンサー。文華こそ、デジタルタトゥーを拡散した加害者ですね。

呪いのビデオを最初に拡散した真犯人がKenshinなのは、ある程度予想できましたが「需要と供給」的なセリフが伏線だったのは気づけなかったです。実家の天流神社と貞子とのつながりは興味深いので、もっと時間使って描いてほしかったかも。

前田王司と感電ロイドの役割がかなりかぶってるため、どちらか1人でよかったと感じます。感電ロイドの「一歩踏み出そう」を描きたかったのかな。キャラ的には感電ロイドの方が断然いいが、死なない方法の解明は前田の方が重要でしたね。

結末は?主人公は生存?死なない方法は?

前田が撮影した女性は、2度目に一緒にビデオを観なかったので死亡しました。そのことから文華は「24時間以内にビデオを再視聴すれば延命できる」と解明。天流神社のビデオとデッキを用意し、母と妹も呼んでみんなで一緒にビデオ再生。

各自の目の前に長髪の白装束が近づき井戸へ落とそうとするが、ビデオの貞子が井戸から出て天流神社が映るとみんな助かります。文華は「毎日ビデオを再生して観れば死なない」とSNSで拡散し、自分達も毎晩一緒にビデオ鑑賞。

前田はビデオテープが壊れたり、スマホ電源切れたりで間にあうか微妙。エンドクレジットとエンドロール後、映画館で映画を観てる観客たちが映り、背後から何かがせまります。

以上が結末ラストまでのあらすじ。「毎日、貞子のビデオを観ましょう」という結末は、貞子ウィルスの生存戦略としては正しいが、IQ200の文華がたどりついた結論としてはがっかり。高いIQなくても、この結論には気づけそう…

白装束の父の幻影にお茶を出すとかシュールな絵を見せられ、ホラー映画としては物足りないがコメディ寄りでほのぼのしますね。「家族で一緒にビデオを観る時間をつくりたい」という監督や制作陣の願いがこもってるようにも感じました。

エンドロール後の「映画館の映像」は『ドラゴンクエスト ユアストーリー』にも似たメタ視点がありましたが、映画製作に関わってる人は一度はやりたくなるのでしょうか。あまり成功例は見かけませんが…

映画『貞子DX』私の感想と評価

映画『リング』から始まる『貞子』シリーズの中では、事件発生までのテンポがよくて無駄な日常エピソードが少ないのはよかったです。主演の小芝風花も、IQ200の天才には見えないが、それ以外の演技は悪くなかったと思います。

一方、小芝風花以外の若手の演技や説明セリフは学芸会レベルのも多くて、慣れるまではしんどかったです。大声や突然出現でのおどかし方も多用しすぎてて、監督や制作陣のセンスのなさを本気で心配します。

ストーリーの核であるはずの「貞子を科学で解明」の部分もすぐに放置されたのは残念。誰でも気づけそうな解決策だったので「IQ200」を宣伝文句に使ったのは失敗かと。ホラー映画というよりコメディなので、貞子入門としてはありかも。

続編前作や関連映画は、ホラー映画/スリラー一覧もご参考に。

『貞子DX』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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