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『ショウタイムセブン』真犯人の正体・目的は?ラスト結末は?考察ネタバレ感想

ショウタイムセブン 映画/ドラマ

爆破事件が発生。犯人とつながる人物がラジオ局に電話し、左遷された元キャスター折本を指名。折本は元いたニュース番組ショウタイム7に乗り込み犯人との生中継を強行するが新たな爆弾事件に巻き込まれ…(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題ショウタイムセブン
日本公開日2025/2/7 [予告] 上映時間:98分
監督・キャスト渡辺一貴[キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし)
配給/製作
(画像出典)
松竹、アスミック・エース/アスミック・エース、NHKエンタープライズ
日本興行収入3.2億円 興行収入ランキング
平均評価
平均:100換算
(興収・評価: 2025.2.18更新)
69
参考・出典公式サイトWiki上映映画館

キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. 折本眞之輔(阿部寛)ラジオのキャスター。人気ニュース番組ショウタイム7の元キャスター
  2. 東海林剛史(吉田鋼太郎)ショウタイム7のプロデューサー
  3. 伊東さくら(井川遥)ショウタイム7で折本とコンビだったリポーター
  4. 結城千晴(生見愛瑠)ショウタイム7の現在の女子アナウンサー
  5. 安積征哉(竜星涼)ショウタイム7の現在のキャスター
  6. 城大作(平田満)犯人の情報を持つ男
  7. 園田(安藤玉恵)警視庁の刑事
  8. 繁藤寛二(錦戸亮)爆破テロ犯人
  9. 水橋孝蔵(佐野史郎)内閣総理大臣
  10. 電力会社の社長(石丸謙二郎)

ネタバレ感想『ショウタイムセブン』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

『ショウタイムセブン』原作は?監督とキャストは?

日本映画『ショウタイムセブン』は、韓国映画『テロ、ライブ』(2014年日本公開)のリメイク版です。

監督・脚本の渡辺一貴はテレビドラマも多く手がけており、映画では『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』や『岸辺露伴は動かない』最新作も監督。

主演の阿部寛は実写版『テルマエ・ロマエ』や新参者シリーズの他『異動辞令は音楽隊!』等、竜星涼は『ラストマイル』『劇場版ACMA:GAME』等、生見愛瑠は『モエカレはオレンジ色』『湯道』等に最近出演。

電話の犯人の動機と第1の目的は?

人気ニュース番組「ショウタイム7」の元キャスターだった折本眞之輔(阿部寛)のラジオ番組に発電所爆破の予告電話があるが、折本は信じず罵倒して切ります。すると東京の城東発電所で爆破事件が発生。折本は独占放送でのキャスター復帰を模索。

ショウタイム7のプロデューサー東海林(吉田鋼太郎)にスクープを告げた折本は、ラジオ局をテレビ中継させます。電話の犯人は出演料1億円と真相追求への協力を求めます。局から拒絶されるが悩んだ末に折本は血判を押して犯人に了承。

犯人の動機は父の死に対する復讐。電話の目的は発電所で働いてた父と数名が事故死したのに補償もせず隠蔽した電力会社の社長に番組内で謝罪させること。

東海林は現キャスターの安積(竜星涼)と結城(生見愛瑠)に交渉させようとするが、ピンマイク破裂で結城は気絶。犯人に指名された折本が古巣のショウタイム7の生放送に乗り込み暫定メインキャスターとして犯人の電話に対応。

静かにはじまる冒頭から緊迫の序盤はサスペンスとして引き込まれます。この時点で「真犯人は折本なのでは?」と深読みした人は私だけではないはず。折本が警察に電話しなかったのはありえないが、現実の視聴率史上主義ならあるかも?

ラジオの課題「あなたは犬派?猫派?」に電話してきた女性の飼い犬の名前が「じょうたろう」(承太郎?)だったのは『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を監督した渡辺一貴が『ジョジョの奇妙な冒険』のファンだからかな。

犯人の第2の目的は?担任が爆死?折本の裏金疑惑?

電話の犯人の第2の目的は、電力会社と深く癒着する与党・自由党TOPの首相に番組内で謝罪させること。ショウタイム7での企画・The世論調査を実施すると視聴者の多くは「首相は謝罪しない」と政府与党に否定的。

スタジオに犯人の担任教師だったと名乗る男(平田満)が現れ、犯人こと繁藤寛二に呼びかけ犯行をやめさせようとします。すると担任のピンマイクが爆破されて血が吹き飛びます。犯人は倒れた担任にふれると危険がおよぶと警告。

警視庁の刑事の要望どおり、電話を引きのばす折本だが、犯人は安積キャスターにメールして折本の過去の不正を告発。がん予防薬の副作用を追求してた折本は、ある日を境に追求をやめたが、その理由が2,000万円の賄賂だったそうです。

中盤は予想どおり折本自身の問題にもふれる展開へ。警戒中のスタジオに犯人の知人とはいえ、素性を調べない状態で無関係者を入れるのはさすがにご都合主義かと。犯人側である可能性も高いのは承知だろうに…

しかも爆死後に生死の確認もせず、警視庁もいるのに救急隊員が駆けつけてこないのも現実ではありえずツッコミどころ。可能性として「TV局が仕掛けた茶番」なら納得と思ったが、それも深読みに終わったので詰めの甘い演出でした。

ショウタイムセブン 映画/ドラマ

真犯人の正体と本当の動機は?ショウタイム7に恨み?

警視庁が電話の逆探知で踏み込んだ部屋に犯人は不在。総理大臣がスタジオに来ないので犯人は発電所の爆破を拡大。犯人はスタジオ爆破も予告し、スタッフや一般出演者も逃亡。ふと、折本は倒れた担任教師のメガネに既視感を抱き意を決します。

まず薬品会社からの賄賂はウソと論破し、副作用追求の停止は上からの圧力だったと。6年前のG20前の発電所の死亡事故後、現首相と電力会社社長と上司の東海林に隠蔽圧力をかけられ、引き換えにショウタイム7のキャスターに就任。その会合の動画を生放送し世間は衝撃。

生きて起き上がった担任(実はテレビ局の清掃員)は犯人の祖父で、事故死した男の父親。顔を見せた真犯人・繁藤寛二(錦戸亮)の本当の目的は、事故死に関する母へのインタビューを放送せず無視した折本とショウタイム7への復讐でした。

ついに真犯人が正体を現す終盤。担任教師が起き上がるのは多くの人の想定どおりだと思うが、序盤で折本がぶつかった清掃員の眼鏡が伏線だったのは意外。その伏線回収を説明セリフや回想シーンにしなかったのは邦画ではめずらしくて好感。

しかし真犯人・繁藤寛二の本当の目的が折本への復讐とは…確かに身近な屈辱を与えた相手なのだが、発端は父の事故死なのでそれを隠蔽した電力会社社長や自由党の関係者を糾弾するのが本質的だと思うのですが…敵は折本と共通のはず。

ラスト結末は?折本(阿部寛)の生死は?

折本は生放送で犯人に謝罪。しかし犯人が警視庁に逮捕されると、折本は最高に楽しいテレビショーで視聴者もテレビマンもこういうワクワクが望みなのだと高らかに笑います。

折本は世論調査で「折本は LIVE or DIE」と問いかけます。犯人が捜査官から蹴り飛ばした爆破装置を受け取った折本はボタンに手をかけ…。爆破映像はなかったが折本の生死は不明。そこでPerfumeのライブ映像に変わりエンドロールへ…

折本の豹変は予想の範囲内。折本の生死は不明だが、世論調査の結果はおそらく「DIE」でしょうね。現実でも火中の人で判定するとそうなりそうで怖い。しかし折本の性格から「DIE」多数でも自爆はしない気がします。キャスターも続けそう…

一方で、テレビ局内の上層部、政府与党や電力会社社長などに失望はしてて、何度も良心を削られてきた思いへの復讐心か破壊的に行動する可能性も0ではないと思ってます。その絶妙なバランスがラストまで緊迫感を持続した要因なのでしょう。

映画『ショウタイムセブン』ネタバレ感想と私の評価

リメイク元の韓国映画『テロ、ライブ』は大枠しか覚えてなかったので『ショウタイムセブン』は全くの新作映画として楽しめました。衝撃度はやや薄まった印象だが、より現実的・時事的になり緊迫感が持続する伏線回収エンタメとして良作。

昨今話題になることも多い「テレビ局の視聴率主義やコンプライアンス重視によるライト化」への言及は興味深かったが、もっと深堀りして社会派に向いてほしかったかも。この映画じたいもライトなサスペンスにおさまってるのは残念。

キャストの阿部寛、吉田鋼太郎、竜星涼らは典型的テレビマンの異常性をうまく演じてたし、生見愛瑠の視聴者に近い立場からのツッコミもよかったですね。俳優にうといため犯人役の錦戸亮が顔を見せた時に驚けなかったがファンには刺さったみたい。

終盤の展開や真犯人の本当の目的、ラストでの阿部寛の行動などはやや物足りなさを感じたが、それまでのサスペンスは緊張感たっぷりだったので映画館で観るのに適した作品だと思います!

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