『劇場版トリリオンゲーム』カジノ王への戦略は?ラスト結末は?考察ネタバレ感想
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ドラマ版でトリリオンゲーム社を大企業に成長させた天王寺陽(ハル)と平学(ガク)は日本初のカジノリゾート開発に挑むため、世界一のカジノ王ウルフを次のターゲットとさだめるのだが…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | 劇場版 トリリオンゲーム |
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日本公開日 | 2025/2/14 [予告] 上映時間:118分 |
監督・キャスト | 村尾嘉昭[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
配給/製作 (画像出典) | 東宝/TBSスパークル |
日本興行収入 | 6.1億円 興行収入ランキング |
平均評価 平均:100換算 | (興収・評価: 2025.2.22更新) 79 |
シリーズ 関連作品 | TVドラマ映画化一覧 |
参考・出典 | 公式サイトWiki上映映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- 天王寺 陽/ハル(目黒蓮)ハッタリ話術・交渉・戦略に長けた天才だが手段を選ばない一面も
- 平 学/ガク(佐野勇斗)パソコンおたく。陽の導きでトリリオンゲーム社の社長に
- ラモーナ・タキガワ(シシド・カフカ)ウルフの側近のディーラー
- ウルフ・リー(石橋凌)マカオのカジノ王
- 宇喜多隼人(田辺誠一)財閥企業 宇喜多ホールディングスの社長
- 高橋凜々/りんりん(福本莉子)正しいことしかできない性格。蜜園フラワー社長
- 黒龍キリカ/桐姫(今田美桜)ドラゴンバンク創立者の娘。優れた経営手腕でハルに匹敵
- 祁答院一輝(吉川晃司)人を見抜く能力に長けた投資家。ハルとガクに出資
- 水樹風華(あかせあかり)ガクの毒舌な秘書
- 蛇島透(鈴木浩介)トリリオンゲーム社の名プロデューサー
- 功刀数良(津田健次郎)トリリオンTVの報道プロデューサー
- 長瀬忠則(竹財輝之助)桐姫の秘書兼ボディガード
- 桜心(護原嘉孝)トリリオンゲーム社のゲームクリエイター
- 黒龍一真(國村隼)桐姫の父。ドラゴンバンク創立者。凄腕経営者だがハルに完敗
ネタバレ感想『劇場版 トリリオンゲーム』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
『トリリオンゲーム』原作は?監督とキャストは?
ドラマ版『トリリオンゲーム』は、原作が稲垣理一郎、作画が池上遼一の漫画がベースでした。今回の『劇場版トリリオンゲーム』はドラマ版の続編であり、映画オリジナルストーリーが展開されるようです。
監督の村尾嘉昭はドラマ版の演出を手がけており、ネットフリックスの2024年オリジナルドラマ『忍びの家 House of Ninjas』では監督と原案を務めました。
主演の目黒蓮は『月の満ち欠け』『わたしの幸せな結婚』等、佐野勇斗(はやと)は『劇場版TOKYO MER』『六人の嘘つきな大学生』等、今田美桜(みお)は『わたしの幸せな結婚』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』等、福本莉子は『ディア・ファミリー』『室井慎次 敗れざる者』等に最近出演。
他、吉川晃司、石橋凌、シシド・カフカ、田辺誠一、あかせあかり、國村隼なども出演。
カジノ王に面会する作戦とは?面会の目的は?
高橋凛々(福本莉子)とデート中の平学/ガク(佐野勇斗)は、天王寺陽/ハル(目黒蓮)に突然スポーツカーで連れ去られ、モンテネグロのカジノでポーカー。絶好調のハルだがディーラーのラモーナ(シシド・カフカ)にイカサマを見抜かれ逃亡劇。
しかし2人は捕まりカジノオーナーの世界一のカジノ王ウルフの前に連行されます。ハルはウルフに日本初のカジノリゾート開発の合弁企業設立を提案。盛大なイカサマ演出こそがカジノ王に会う作戦でした。ハルはウルフを「ワガママの師」と呼ぶがウルフは覚えてません(後に覚えてたと判明)。
序盤からの破天荒なハルの全開スタートは、ドラマ版を思い出させてくれます。いきなりのポーカー圧勝からのカジノ王への謁見はスピーディで映画版ならではの展開で先が期待できる導入部。ドタバタ逃走劇はもう少し短くてよかったけど…
ぜいたくな2大ヒロインの今田美桜と福本莉子は、今回は出番が少なくなり残念。続編があっても同様になりそうだが、何か大きな役割を与えて活躍させてほしいな。というかこの作品、全体的に男性優位社会に描きすぎかも?
とはいえ、アメリカを筆頭にIT企業の創業者や経営者はまだ男性が多いのが現状なので、それらを反映してるとも言えそうですね。無茶ぶりだらけの目黒蓮、おどおど感がいい佐野勇斗は安定の好演技。
ウルフと合弁するための奇策とは?
ハル、ガク、りんりん、ウルフから派遣のラモーナは、ウルフとの合弁ビジネスの座を財閥企業社長の宇喜多隼人(田辺誠一)と競うため岡山県の桃木島(桃太郎からの連想?)に上陸。宇喜多側ではドラゴンバンク社の黒龍キリカこと桐姫も参戦。
宇喜多は地元の名士出身で立ち退き料やその後の生活も大金で保証するため人気だが、ハルは奇策により勝ち取ります。衰退した石切事業の拠点だった島の北側の石切場を切り開き、立ち退きも環境破壊もなしでカジノを建設する計画です。
中盤から『トリリオンゲーム』の要となるハルの奇策が飛び出します!まずは島民が住んでない島の北部をリゾート開発化するというぶっ飛び案。ある程度は予想の範囲内だが、移住を考えてた人なら宇喜多案の方が金額的保障もあり魅力では?
桐姫は無理やりからませた感あるが、今回も着せ替えファッションショー的な着こなしが見事。ハルとのキス未遂や逆眠れる森の美女など恋愛に発展しそうでしない展開は不要では…何でも手に入れるワガママな2人のキャラがぶれぶれで危うい…
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カジノ王ウルフの真の目的と計略とは?
1年後「トリリオン IR社」の天王寺陽社長は日本初のカジノリゾートを建設・開業し大盛況に。しかしガクは客の一部がマネーロンダリングに利用してると知ったハルの発言「俺たちに否はないしビジネス的にはあり」を聞き批判。
そんな時、カジノ内で銃撃・現金強奪事件が発生し、ガクをかばったハルが撃たれ重傷に。セキュリティ担当のガクは責任をとりウルフと宇喜多に経営権を奪われます。マネロン、銃撃事件、一部客の大勝ちは全てウルフが利権を総取りする計略でした。
終盤への展開でいよいよカジノ王ウルフの本音が表れ、冒頭での過去のハルとのポーカー勝負時の「総取り」発言が伏線回収されます。カジノをマネーロンダリングに利用するのはおなじみで、警察も見張ってるはずだが本作では警察不在。
銃規制の厳しい日本で銃撃事件があったら経営母体が変更になってもその後のカジノ運営は厳しくなりそう…ウルフの策も失敗しそうだがその手の細かいツッコミはしないのが本作を楽しむ秘訣の1つですね(笑)
ラスト結末は?勝者は誰?次の事業は?
目覚めたハルはパーティーでウルフに全財産100億円でポーカー勝負を挑みます。ウルフの勝負強さに完敗のハルだったが、最後にトリリオンゲーム社すべてを賭けてのオールインで勝利。日本サブカル総取りも狙ってたウルフの計略は失敗。
ウルフはためこんだ金塊を持ち去る現場と映像をおさえられ、その非公表と交換に日本カジノ経営権を全てトリリオンゲーム社に売却。ウルフ側と思わせたが実はハル側だった宇喜多は、トリリオンゲーム社とカジノ共同経営者となります。
カジノ購入資金はドラゴンバンク元社長の黒龍一真(國村隼)も桐姫の説得で協力。結局、盗品売買でウルフは逮捕されます。祁答院も少し協力した後アメリカのダイヤモンド採掘へ出発。ガクは凛々に結婚を申し込むが、ハルにさらわれ次は宇宙事業に進出し宇宙一を目指す!と。SEE YOU NEXT GAME!
ラストのポーカー勝負は運にたよりすぎでトリリオンゲーム社の従業員たちをないがしろに考えてる感はあるが、これまでも大胆な大勝負を勝ち続けてきたハルなので負ける気はしなかったですね。ディーラーのラモーナの心を動かしてのイカサマだったのかは不明。
冒頭のタイトルコールから劇中で何度も流されたロケット打ち上げ失敗は、無人島を買い取って宇宙事業に進出するというハルの次ビジネスへの伏線でした。テレビドラマのシーズン2か続編映画になるのかは不明だがまた楽しみ♪
『劇場版トリリオンゲーム』ネタバレ感想と私の評価
普段あまり日本のテレビドラマは観ないが面白そうなコンゲーム風だと思い映画公開前に一気見してハマリました。起業から1〜2年で大企業に発展するという現実日本ではあり得ないスピード感でツッコミどころやご都合主義満載だが閉塞社会でのファンタジーとしてはあり。
ストーリーが漫画的なのでマンガ・アニメの方がしっくりきそうだが、実写版では旬の俳優4人(目黒蓮、佐野勇斗、今田美桜、福本莉子)の共演も見どころの1つで数年後には豪華すぎて実現できなくなるかも…
本作は映画オリジナルストーリーとのことで原作があるドラマ版よりはサプライズやハルの奇策も予想の範囲内で内容も薄めだったのが残念。だが、必ず勝ってドヤる目黒蓮とキョドる佐野勇斗や福本莉子のキャラ作品でもあるのでその点は安定。
宇宙事業進出という次ビジネスも明かされたので続編の可能性もありそうだが、原作にはなさそう?なので映画説が有力かな。いずれにしろ本作の興行収入しだいになりそうですね!
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