『アンフェア the movie』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?裏切者は誰?犯人の目的は?
人気ドラマの映画1作目。公安部へ異動した雪平夏見は警察内部の極秘文書を探っていたが、何者かに車を爆破され娘の美央が負傷し入院。その病院が偶然テロに制圧され美央に危険が迫る中、雪平は病院へ潜入するが…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | アンフェア the movie |
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日本公開日 | 2007/3/17 [予告] 上映時間:112分 |
監督・キャスト | 小林義則 |
キャスト 出演者 | 篠原涼子、椎名桔平、成宮寛貴、阿部サダヲ、濱田マリ、江口洋介、加藤雅也、大杉漣、寺島進 |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) |
配給/製作 (画像出典) | 東宝/共同テレビジョン、関西テレビ放送、フジテレビジョン、東宝 |
日本興行収入 | 27.2億円 (年間19位) |
世界興行収入 | 0.2億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 | (興収・評価: 2024.8.21更新) 59(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | TVドラマ映画化一覧 続編『アンフェア the answer』23.4億 |
ネタバレ感想『アンフェア the movie』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
TVドラマで公表だった『アンフェア』の続編なので、映画だけ観ても人間関係などがわかりづらいかもしれません。ただ、そのことを配慮してかTVドラマに出演してた人物には、あまり重要な役割は持たせていません。濱田マリが演じる蓮見が雪平の元親友で、山路と恋仲だったことくらい知っておけばいいかも。
おすすめ9ポイント
- 『アンフェア』三部作の1作目
- どのキャラも魅力的
- 先の展開がよめないワクワク感
- 篠原涼子が無駄に美しかっこいい
- 警察不正を暴く目的のバイオテロ
- 警察上層部の登場
- 美央の命のタイムリミット
- 誰が裏切者かのサスペンス
少し残念9ポイント
- TVドラマ見てないとわかりづらい
- 美央が入院中に偶然事件発生?
- 警察がかい疽菌持ってる理由は?
- 斉木はいつもタイミング良すぎ
- 警察内に不正者と裏切者多すぎ
- 後藤も斉木も蓮見も無防備すぎる
- ラストの主犯格の殺し合いは無意味
- ラストで雪平殺さない理由は?
映画『アンフェア the movie』ネタバレあらすじと解説
ストーリーは、公安部に異動した雪平が警察内部の極秘文書を探してる時に起こった、警察病院立てこもり事件からはじまります。雪平の娘の美央が偶然?入院してて解放されなかったため、雪平が単独で潜入します。首謀者は元SAT指揮官で、警察内部の告発で失脚したことへの復讐だと判明します。
ドラマではこじんまりと始まった物語も、映画化するとスケール拡大する場合が多くて、それをやりすぎて失敗する例もありますが、この作品はまだ狭い領域での戦いなのでましだとは思います。ただ、ラストにかけての裏切りあいや「この先どうするつもり?」という展開が非現実的に感じられてしまいます。
警察病院は要塞状態と言いますが、雪平と三上や山路部隊があっさり侵入できてるので、セキュリティは甘すぎです。そもそも病院内に人質がほぼいないので、雪平が入ったルートを連絡して、警察や機動隊が入っていけばあっという間に事件は解決できたと思います。
キャラは一見個性的に見えますが、裏切ることが前提のためか、後藤も斉木も蓮見も山路も何を考えてるのかわかりにくい性格は共通しすぎています。その中で、おどける三上や、冷静さを欠いて小者感あふれる入江次長なんかは、個性もあって魅力的に感じます。芸能界をやめた成宮寛貴さんも出演してます。
今回は篠原涼子が演じる雪平は、実はそれほど活躍しませんが、結果的には黒色かい疽菌のばらまきを阻止できる唯一の人物となります。ただ、彼女がいなくても、斉木が止めた気もします。斉木はその後、かい疽菌を後藤に返したのに、抗血栓を持つ彼の所から去ろうとしたりと、脚本ミス的な行動が目立ちます。
さらなる黒幕がいて続編ありきのストーリーなんでしょうけど、蓮見、後藤、斉木とも知能高いはずの人達が、死ぬ時は無防備すぎるのも物語都合に思えてしまい残念です。ただ、そこまでの展開は誰が裏切者かというサスペンス感や、かっこいい演出や音楽もあり、ドラマ続編にしては楽しめる映画だと思います。
私の評価 63/100(60が平均)
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