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『キングスマン ゴールデンサークル』感想ネタバレ解説/敵の正体と目的は?スパイ全滅?

映画キングスマン ゴールデンサークル

『キングスマン ゴールデン・サークル』あらすじ概要

キングスマンシリーズ2作目。『キングスマン』続編。突然キングスマンが全滅。残ったエグジーとマーリンは、アメリカの「ステイツマン」と合流。一方、全世界の人々が人質とされるが…。ハリーが生きてる?組織の行く末は?(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 キングスマン ゴールデン・サークル
日本興行収入17.1億円興行収入ランキング
世界興行収入4.1億USドル [出典]
製作費1.0億USドル
平均評価★★★★★70私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連キングスマンシリーズ < 前作
原題/英題Kingsman The Golden Circle
日本公開日 2018/1/5 [予告↓]上映時間 140分
映倫区分日本 PG12(小学生指導必要)USA R
製作国イギリス
映画監督マシュー・ヴォーン
キャスト
出演者
コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、タロン・エガートン、マーク・ストロング、ハル・ベリー、エルトン・ジョン、チャニング・テイタム
配給/製作/画像©20th Century Fox

『キングスマン ゴールデン・サークル』予告動画

ネタバレ感想『キングスマン ゴールデンサークル』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、キングスマンシリーズ一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★72/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

『キングスマン ゴールデン・サークル』ネタバレ感想や考察

前作『キングスマン』と同様に、最近のシリアスな007シリーズとは対照的に、コメディやバイオレンス要素を前面に出して、派手なアクションシーン、意表つくストーリー展開などもみどころのシリーズ2作目です。続編の製作もほぼ決定だそうです。

前作で試験をクリアしてスパイになったエグジーことタロン・エガートンが、父の同僚だったハリーことコリン・ファースの死後に彼の称号ガラハットを引継いでキングスマンの一員として活躍しています。そこへ以前試験で落第したチャーリーが現れ、いきなりキングスマンを全滅へと導いて驚かされます。

チャーリーは麻薬カルテルのボス、ポピーことジュリアン・ムーアと結びついていて、サイコパスである彼女が今回のラスボスですが、その存在感は素晴らしいです。それなのにラストのあっさり感が少し残念に感じます。また、ポピーの部下の層が薄すぎて、チャーリーとロボット犬以外の戦力が貧弱に見えます。

ロボット犬とハリーとの決着方法はエルトン・ジョンを「友達」として活用して好みです。2匹めは無理やり感があるので1匹で良かった気がします。チャーリーとエグジーの戦闘もアクションバトルじたいは楽しめるけど、義手をハッキングするという決着のさせ方には納得感がないです。片手で倒すシーンは良いです。

ハリーが生還したことはキングスマンシリーズとしては大歓迎ですが、あんな殺され方した人が復活して記憶まで戻せてしまう世界なら、ほとんどの死者が生き返りそうで、今後の世界観を壊さないか心配です。ロキシー、マーリンどころかエグジーの父やヴァレンタインの復活すらあり得そうです。

今回は「キングスマン」というより「ステイツマン」の仲間の方が多く活躍してて、特にウィスキーの投げ縄や銃でのアクションシーンは見ごたえがあります。テキーラことチャニング・テイタムの途中退場は残念でしたが次作以降では活躍しそうな終わり方です。ジンジャーもついにエージェントになりましたし。

テーマらしいテーマはあまりないと感じたのですが、麻薬使用者の救済と、麻薬中毒者による被害者の葛藤は興味深いです。その意味でも、愛する妊娠中の妻を中毒者に殺されたチャーリーの心の闇には同情したくなり、そんな彼を2人がかりでミンチにしたのはやりすぎだと思います。大統領には同情しませんが。

冒頭や序盤からハイライトの連続で期待しかないのですが、中盤はステイツマンとのゆるい交流、ハリーの記憶喪失のやりとり、元カノに解毒剤を渡したわりにあっさり殺してしまうチャーリーの心情の一貫性のなさ、アメリカ人なのにキングスマンは壊滅させてもステイツマンは放置したポピーの考えの浅さなどは気になります。悪趣味バイオレンス描写も気になる人は受けつけないでしょう。

007シリーズを思い出させるようなスパイガジェットには興奮できます。潜水艦車、通信用メガネ、高機能兵器の傘、アタッシュケース、義手、ロボット犬などです。エグジーがクララと寝る前にティルデに電話で告げるのは誠実で、誰とでも寝る007のジェームズ・ボンドと対照的な点をアピールしたのでしょうか。

前作での酒場の抗争を再現したり、スパイ試験で銃殺した子犬の深掘り話や、英米の異文化の違いをステレオタイプで何度も表現したり、承認欲求が爆発したポピーのサイコパスぶり、マーリンのカントリー・ロードを歌いながらの見せ場、エルトン・ジョンの飛び蹴りとボウリングパンチなど気に入ったシーンも多いので、多少悪趣味ですがおすすめしたい映画です!

映画キングスマン ゴールデン・サークル

『キングスマン ゴールデン・サークル』おすすめ13ポイント

  • コメディ・スパイ映画の続編
  • アクションバトルが痛快
  • 主役も脇も個性的キャラクター
  • 冒頭から見逃せない
  • 序盤の展開は予想外
  • 米英の異文化交流が面白い
  • 麻薬使用者の救済と被害者の心情
  • 興味深いスパイガジェットの数々
  • 悪役ジュリアン・ムーアが魅力的
  • エルトン・ジョンのはじけっぷり
  • ロボット犬とその倒し方
  • マーリンの見せ場
  • 今後の世界の広がりとキャラ期待

『キングスマン ゴールデン・サークル』少し残念10ポイント

  • 予告編で見せすぎ
  • 悪趣味バイオレンス表現が多い
  • キングスマン情報管理が脆弱すぎ
  • ハリー生還は世界観を狂わせる
  • チャーリーの元カノ話は不要
  • ハリーの記憶喪失などが長い
  • ポピーの部下が少なく貧弱すぎ
  • 高性能アームがハッキング可能?
  • ポピーの最後があっけなさすぎ
  • ウィスキーの結末がひどすぎる

『キングスマン ゴールデン・サークル』ネタバレあらすじや解説

ゲイリー・アンウィンこと通称エグジー(タロン・エガートン)は前作『キングスマン』での試験で合格して世界を救い、スパイ活動を続けています。ある日、ロンドンの高級テーラーのキングスマンの店から出ると、スパイ試験で失格になったチャーリー・ヘスケス(エドワード・ホルクロフト)が待ち伏せしてます。

チャーリーはキングスマンの敵対勢力につきますが、エグジーに壊滅させられ、声帯と右腕もなくして義手になってます。エグジーはチャーリーと車の中で格闘しますが、高性能な戦闘用義手には銃もきかず苦戦します。チャーリーを車からふっ飛ばしたエグジーは、戦闘車3台の銃撃からカーチェイスで逃走します。

キングスマン司令部による信号操作やドリフト走行などドライビングテクニックを駆使して、エグジーはハイドパークへ逃げ込み、武器使用の許可を得ると対戦車ミサイルで3台を爆破します。そして警察が来る前に、水陸両用車で湖へ潜り、フロントガラスがないので息を止めながら、湖底の秘密基地へ帰還します。

エグジーは大切なディナーに遅れたくないので、唯一の出口である下水道から基地を脱出して、前作で恋人になったスウェーデン王女ティルデ(ハンナ・アルストロム)と暮らす家へ戻ります。友人ブランドンの誕生日を祝い、翌日ティルデの両親に会いに行くエグジーは、ブランドンにパグ犬JBを預かってもらいます。

一方、エグジーが基地に隠した車にはチャーリーの義手が残っていて、キングスマンの情報をハッキングして奪い取ります。カンボジアのジャングル遺跡では、麻薬カルテルのゴールデン・サークルのボス、ポピー(ジュリアン・ムーア)が、ロボット犬で部下を粛清し、ミンチハンバーグを別の部下に食べさせます

エグジーはハリーのコードネーム「ガラハット」を引継いでて、王室テーブルマナーを彼から教わったのをなつかしみます。エグジーは高級洋服仕立て屋キングスマンで、アーサー(マイケル・ガンボン)、マーリン(マーク・ストロング)、ランスロットことロキシー・モートン(ソフィ・クックソン)と会合します。

そこでチャーリーがゴールデン・サークルという謎の麻薬組織に属してることを聞きます。チャーリーはポピーからアーム・マゲドンという高性能義手を授かります。エグジーはスウェーデンのティルデの両親である王と王女とディナーを同席し、王からの困難な質問にもロキシーとの通信により回答していきます。

ところがロキシーやキングスマンの店や他エージェント達の居場所全てにゴールデン・サークルのミサイルが撃ちこまれ、パグ犬JB(ジャック・バウアーからの命名)を預かったブランドンも含めて爆死します。メカ担当のマーリンとエグジーだけが生き残り、最悪時の手順どおりワインセラーへ行きます。

キングスマン専用試飲室で見つけたバーボンウィスキーで、2人は死んだ仲間達に献杯して、その「ステイツマン」が精製されたアメリカのケンタッキー蒸留所へ向かいます。手がかりを探す2人は、ステイツマンの凄腕テキーラ(チャニング・テイタム)に捕まるが、ジンジャー(ハル・ベリー)が無実を証明します。

アメリカの国際諜報の秘密機関ステイツマンは創業者がキングスマンらしいです。前作で銃殺されたと思われたハリー・ハート(コリン・ファース)の脳を治療して、蝶の昆虫学者として生きてることがわかります。しかし記憶はなくし、エグジーやマーリンと会っても、靴の話をしても何も思い出しません。

ポピーランドでは、エルトン・ジョン(本人役)が誘拐されてきてポピーの言いなりにピアノ演奏させられ、麻薬の影響で体中に青いしわが出てきています。エグジーはステイツマンのリーダーのシャンパン(ジェフ・ブリッジス)に会い、敵が麻薬カルテルのゴールデン・サークルであると告げます。

麻薬組織とつながるチャーリーの元カノのクララがSNSでロックフェスへ行くことを公言してるため、手がかりを求めて会場へ向かうことにします。しかしテキーラも麻薬をしてたため、青いしわが出て安静となり、ニューヨークからジャック・ダニエルズこと通称ウィスキー(ペドロ・パスカル)が合流します。

ステイツマンではジンジャーとマーリンがハリーをおぼれさせて記憶の回復を期待したが失敗に終わります。イギリスへ戻ったエグジーはティルデとJBの代わりのパグ犬と共に短い時間を過ごした後、音楽フェスのチケットをもらい、ウィスキーと会場のグラストンベリーへ向かいます。

クララに接触したエグジーは、事前に対象と寝ることをティルデに電話で伝えますが、その後電話に出てくれなくなります。エグジーはクララに追跡器をセットしただけで去ります。ティルデは悲しみでドラッグに手を出してしまいますが、エグジーを許してJBと一緒だった頃の写真を送信します。

写真を見たエグジーはペットショップでヨークシャーテリア犬を買ってハリーに渡します。そして犬を撃とうとすると、ハリーの記憶が呼び覚まされます。ハリーはヨークシャーテリアのミスターピックルを撃ったと見せかけて実は空砲で、ピックルが病気で死ぬまで大切に育てて、死後にはく製にしたのです。

エグジー、マーリン、ウィスキーは酒場でハリーの復帰を祝います。暴力をふるってきた地元の荒くれ者を「マナー礼節は人を作る」と言い倒そうとしたハリーは思うようにいかず、ウィスキーが得意技の投げ縄とムチで退治します。その時TVでポピーがアメリカ大統領に、全世界のドラッグに致死性の毒を混入したことを伝えます。

毒でまず青いしわが発症し、感染者は踊りだし、やがて麻痺して12時間で死にいたります。ポピーは「全てのドラッグの合法化」「ポピー達の免責」を了承すれば解毒剤を用意すると宣言します。しかし大統領は麻薬使用者を一掃し、ポピー達を解体しようと考えたため、ステイツマンは独自に解決へと動きます。

音楽フェスでドラッグをやったクララは青いしわが出たので元カレのチャーリーに連絡して、イタリアのスキー場で解毒剤をうってもらい回復します。エグジー、ウィスキーも潜入して解毒剤を1つ研究用に盗みゴンドラで脱出します。ガラハッドことハリーは制御室を確保しますが、蝶々がちらついて役立たずです。

チャーリーがゴンドラを操作し大回転させると、ウィスキーはレーザー投げ縄で電線を切り、ゴンドラは雪山をすべって老人施設につっこみそうになります。エグジーがパラシュートを開いておじいちゃん達は助かります。小屋でハリーと合流するが、ウィスキーが敵の銃撃からエグジーを守るために解毒剤を割ります。

それを見たハリーは、ウィスキーが敵10人くらいと戦闘してても加勢しません。ウィスキーは卓越した能力で敵を全滅させますが、球切れしたので戻ってきてハリーに銃を貸すよう言うと、なんとハリーはウィスキーの脳天を撃ち抜きます。ハリーはウィスキーがわざと解毒剤を壊したので、敵側のスパイだと言います。

エグジーはジンジャーがハリーを復活させた方法でウィスキーをアルファジェル治療します。チャーリーは元カノのクララごと解毒剤のある工場を破壊したため、エグジーは唯一の手がかりのシンガポール人をジンジャーに調べてもらい、カンボジアを突き止め偵察ドローンを飛ばします。

アメリカ大統領は感染者に登録するよう呼びかけ賞賛されますが、ポピーに同意するつもりも解毒剤を得るつもりもなく、麻薬使用者は全て社会不適合者として檻に隔離して死へと導くつもりです。ポピーは大統領との電話で、解毒剤は世界中の主要都市からドローンで送り届けられることを説明します。

『キングスマン ゴールデン・サークル』ネタバレ結末やラストシーン

エグジーはTV電話でティルデが感染し麻痺したことを知り、急いでカンボジアへ行くことにします。地雷探知機を持ち進みますが、ポピーランドの門前でエグジーが地雷を踏んでしまい、マーリンが代わり、カントリーロードを歌いながら門番数人を道連れに吹き飛びます。そのすきにエグジーとハリーは突入します。

エグジーらはアメリカの武器らしくバットで手榴弾型ボールを打ち、イギリス紳士らしく傘とアタッシュケースの秘密兵器で敵をせん滅します。手術用女性ロボットの銃弾も跳ね返して爆破します。捕らわれのエルトンは代表曲「土曜の夜は僕の生きがい」の水曜版を歌い、敵をなぎ倒して、飛び蹴りもおみまいします。

ポピーにたどり着いたハリーは銃弾をくわえるロボット犬に、エグジーはチャーリーの高性能義手アームゲドンに苦戦します。ボウリング場で追いつめられたハリーは、ロボット犬が「友達」だと認識するエルトン・ジョンの後ろに隠れながらボウリング球で攻撃し、最後はエルトンと共に球ではさみ破壊します。

ハリーは世界を救った後にエルトン・ジョンのコンサートの楽屋チケットをもらう約束をします。エグジーも絶体絶命の時、チャーリーの義手をハッキングし、義手を捨てたチャーリーにあわせてエグジーも左手だけで戦い、エグジーが勝利してロキシー、JBなどの仇討ちとしてチャーリーを倒します。

ハリーはもう1匹のロボット犬「ベニー」に追われますが、溶解液で倒します。ちなみにロボット犬2匹の名前「ベニーとジェット」はエルトン・ジョンの代表曲のタイトルです。エグジーとハリーはポピーに「マーリンが開発した感染が早く進行するヘロイン」をうちパスワードを聞くが、ポピーは死んでしまいます。

パスワードを入力する前に、ウィスキーが現れ戦闘になります。彼は妊娠中の妻が麻薬中毒者により殺害されたので個人的にドラッグ使用者にうらみをもってます。レーザー投げ縄に苦戦したエグジー、ハリーですが、最後はウィスキーをミンチにしてパスワード「Viva Las Vegan(ビバ!ラスベガン)」を入力して世界中にドローンで解毒剤を送り届けて感染者を救います。アメリカ大統領は逮捕されます。

イギリスで壊滅したキングスマンは、アメリカのステイツマンに買収されて酒造業に進出します。情報処理班のジンジャー(ハル・ベリー)は亡き「ウィスキー」の座に立候補して、シャンパンと他ステイツマンの満場賛成により念願のエージェントになれます。エグジーは回復したティルデ王女と結婚式を挙げます。

結婚式にはエルトン・ジョンも来て祝福します。その後、アメリカの「ステイツマン」のテキーラ(チャニング・テイタム)が感染から回復して、ロデオ風ではなくスーツを来て、再建されたロンドンの高級テーラー「キングスマン」を訪れます

続編前作や関連映画は、キングスマンシリーズ一覧もご参考に。

『キングスマン ゴールデンサークル』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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サイト管理人ゆめぴょん(映画・旅行好き)
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