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映画『アリータ バトルエンジェル』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?正体は?

アリータ バトル・エンジェル 映画/ドラマ

日本漫画『銃夢』の映画化権をジェームズ・キャメロンが取得し、ロバート・ロドリゲスが監督。没落戦争後の2563年。イドに再生されたサイボーグのアリータは、空中都市にあこがれるヒューゴと出会い...。ザレムやザ・フォールとは?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題アリータ バトル・エンジェル
日本公開日2019/2/22 [予告] 上映時間:122分
製作国アメリカ
原題/英題Alita: Battle Angel
監督・キャストロバート・ロドリゲス(キャスト
映倫区分日本:PG12(小学生指導必要) USA:PG-13
配給/製作
(画像出典)
20世紀フォックス/20世紀フォックス、ライトストーム・エンターテインメント
日本興行収入9.7億円 (興行収入ランキング
世界興行収入4.0億USドル [出典]
製作費1.7億USドル
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
(興収・評価: 2024.8.18更新)
75私の評価は含まず)
シリーズ
関連作品
マンガ実写化一覧

登場キャラクター(キャスト/出演者)

ネタバレ感想『アリータ バトル・エンジェル』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

原作の日本漫画『銃夢』と監督とキャストと吹き替え

原作『銃夢(ガンム)』は日本のSF格闘漫画で、木城ゆきとがビジネスジャンプで1990年から連載してます。コミックス全9巻が刊行されまだ続いてます。それにホレたギレルモ・デル・トロ監督に紹介され、ジェームズ・キャメロンが映画権を取得したそうです。

『アバター』等の監督ジェームズ・キャメロンが製作・脚本にまわり、映画監督には『シン・シティ』等のアクションに定評のあるロバート・ロドリゲスが挑みます。アバター同様に、実写とCGを混合させた超未来SF映画です。

主演アリータ(原作漫画ではガリィ)の動きはローサ・サラザールが演じるが、ほぼCGIでです。漫画をリスペクトしたのか目の大きさが「違和感」として話題になりましたが「人間ではない」ことを表せてるし、映画を観ると表情豊かで愛着すらわきます。

イドを演じたクリストフ・ヴァルツは悪役が多い印象ですが、今回はアリータの親のような天才博士でわずかだけどアクションも見せてくれます。他の俳優キーアン・ジョンソン、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、エド・スクラインも好演してますが展開が早すぎてキャラに深みが感じられないのは残念です。

アクションが激しそうなので2D吹き替えで見たかったけど、字幕以外は「3D吹き替え」しか近くに見つからなかったです。アリータの声優は『君の名は。』主人公の三葉も演じた上白石萌音で好演です。それ以外の吹き替え声優も全く違和感ないので3D吹替版もおすすめです!

見どころはバトルアクション?モーターボール?

本作のみどころは間違いなく、バトルアクションです。同じ時期に公開された『アクアマン』もアクションが称賛されてるけど、そちらはやや大味な戦闘が多く、『アリータ バトルエンジェル』は個人戦闘がメインなので好みはわかれそうです。

戦闘シーンは主にアリータと単体か複数の敵との闘いで、アリータの圧倒的な強さにはしびれます。一方で、複数対複数の戦闘シーンも見たかったし、個性的な技を持つ賞金稼ぎやサイボーグとのバトルももっと見せてほしかったです。

特に犬使いの賞金稼ぎが1回だけ活躍して、参戦の理由も納得できたけど、それ以降で出ないのは残念です。モーターボール演出は1回目も2回目も似てるので省略しても良かったかも。悪い意味でハリポタシリーズのクイディッチを思い出します。

実写というには「アニメっぽい何でもあり戦闘」だし、アニメとして見るには派手さに欠けますが、全体的なアクション面ではかなり満足できました。ただ、機甲術パンツァークンストはカンフーにしか見えなかったです。

アリータの目が大きすぎて不気味では?

アリータの目の大きさの第一印象は「違和感」あるので、サイボーグだとしてももっとソフトに調整してほしかったです。わざと「不気味の谷」(人間に近い存在を不気味だと感じる現象)に挑戦したのかも?ただ、観た後は違和感なくなりました。

それどころか、アリータのキャラクターは喜怒哀楽など表情豊かで、天然なところもあるのでかわいいと感じられます。特にミカンやチョコレートを食べる時のしぐさが気に入りました。瞳の大きさだけで映画を敬遠してる人にはぜひ観てほしいです。

アリータ バトル・エンジェル 映画/ドラマ

ストーリーやキャラクターはどう?

そもそも2時間では表現できない量のストーリーを詰め込んでいるためダイジェスト感あるし、心情変化など語りきれてない部分も多く見られます。それでも、アリータの正体や没落戦争の真相などが判明してくるとワクワクできます。

主要キャラクターは意外と少ないし特徴的なので、混乱しない見せ方もうまいです。ただしストーリーが駆け足で、人間関係も深掘りされないので、感情移入できるキャラもいないし、ストーリーのための駒のようにも見えてしまいます。

アリータがヒューゴに一目ぼれしたのはありえるけど、心臓を差し出せるほど愛せるようになる展開は見られなかったので唐突に感じました。だからか、ラストのザレムへのパイプ上での別れの場面は悲しいはずなのに、それほど感じられなかったです。

イドの元妻チレンがベクターやノヴァを裏切ってまで、アリータに味方した理由も不明です。イドとチレンのアリータに対する愛情は、亡き娘への愛だと思うけどそういう描写は少ないですね。チレンのキャラは中途半端なので不要だったと思います。

他にも、ヒューゴ、チレンが空中都市ザレムへ行く夢を持つ理由は不明だし、ベクターを操るノヴァの目的もはっきりしません。そのへんは続編で描かれる可能性もあるけど、それでは1本の映画としては完成形ではないので不満点として残ります。

ザレムって何?世界観の謎も続編ありき?

クズ鉄のアイアンシティと、空中都市ザレムに別れた世界観なのですが、アイアンシティはリアルな地球と同じような環境なので何不自由なく暮らせそうです。それでもヒューゴやチレンはザレムにあこがれてるため、ユートピア的な場所なんでしょうか。

原作未読なので、ザレムやノヴァが何をしたいのか分からないのですが、300年前に火星連合URMとザレムが没落戦争(ザ・フォール)で戦って、アリータはその時の戦闘兵器だったという設定は好みです。火星の宇宙船が放置されてたのはご都合主義ですが。

アイアンシティとザレムをつなぐパイプには、普通に登れそうです。殺人カッターが300年前から進化してないのは目をつむるとしても、ジャンプでかわせるのなら、アリータもグリュシュカもザパンもザレムまで乗り込めたと思います。

また、モーターボールの年間優勝者?はザレムへ招待されるとのことですが、ノヴァやザレムの幹部がそんな約束を守ると、アリータは本気で考えているんですかね。そう信じられる理由も提示されないので、モーターボールじたいに興味がわきません。

『アリータ バトルエンジェル』総括と続編について

原作未読の場合に不明点が多いことや、ラストが中途半端で終わること、ストーリーが駆け足すぎたりキャラクターの行動理由がわかりにくかったりとツッコミ要素ばかりあげましたが、アリータのかわいさとバトルアクションは高評価したいです。

また、本作だけではよくわからないのですが、火星にまで広がりそうな壮大な世界観にはわくわくさせられます。今回の終わり方にはかなり不満なので、せめてノヴァを倒して空中都市ザレムに乗り込むシーンまでは見せてほしかったです。

ジェームズ・キャメロンは『アリータ バトルエンジェル』を三部作で構想してるので、続編しだいでは評価も大きく変動しそうです。ただ、本作はヒットしてるものの制作費を回収できるほどではないため、続編ストップの可能性もありそうです。

続編ありきの作りには反対ですが、ここまで見せたのだから、せひ続きは観てみたいですね。三部作ではなく二部作にして次作完結にするか、3部作の場合も「全作品が単体映画としても完結」することは必須条件だと思います。

私の評価 69/100(60が平均)

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