全話解説『ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪シーズン2』考察ネタバレ感想/地図/ラスト結末は?
ロード・オブ・ザ・リング前日譚ドラマ 第2章。数千年前の中つ国 第二紀の悪が復活!20の力の指輪の誕生に関わる各種族の決断は…。指輪とモルドールの誕生秘話?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪 シーズン2 |
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日本公開日 | 2024/10/3 [予告] |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | The Lord of the Rings: The Rings of Power Season2 |
配給/製作 (画像出典) | Amazon Studio/トールキン財団、トールキン・トラスト、ハーパーコリンズ、ニュー・ライン・シネマ |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.10.3更新) 72 |
シリーズ 関連作品 | ロード・オブ・ザ・リング一覧 前作『ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪 シーズン1』評価69 |
参考・出典 | 公式サイトWiki |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- アンナタール/ハルブランド(チャーリー・ヴィッカース。杉山大)南方国の紋章を持つ男。その正体は…
- ガラドリエル(モーフィッド・クラーク。行成とあ)エルフの女戦士。サウロン討伐に熱意
- エルロンド(ロバート・アラマヨ。清水優譲)エルフ高官。半エルフ。指輪製造開始までの功労者
- ケレブリンボール卿(チャールズ・エドワーズ。宮本充)エレギオンの高名なエルフの鍛冶師
- アダル(サム・ヘイゼルダイン。咲野俊介)ウルク=オークの王。昔サウロンを殺害した
- よそびと/イスタル(ダニエル・ウェイマン。土田大)隕石から現れた謎の男。魔法使い。その正体は…
- トム・ボンバディル(ロリー・キニア。遠藤純一)謎の最も古き者
- 闇の魔法使い(キアラン・ハインズ。石住昭彦)リューン西カラス・ガエルの魔法使い。よそびとを捕らえたい
- ノーリ/本名エラノール・ブランディフット(マルケラ・カヴェナー。佐藤里緒)ハーフット族の娘。好奇心旺盛。イスタルと旅
- アロンディル(イスマエル・クルス・コルドバ。小松史法)南方国で人間を監視してたエルフ戦士
- ギル=ガラド(ベンジャミン・ウォーカー。加瀬康之)エルフの上級王
- ディーサ親王妃(ソフィア・ノムヴェテ。松熊つる松)ドゥリン4世の頼もしいドワーフ妻。歌い手
- ドゥリン4世(オウェイン・アーサー。坂詰貴之)カザド=ドゥームのドワーフの王子。口は悪いが純粋。エルロンド好き
- エレンディル(ロイド・オーウェン。小林親弘)ヌーメノールの海洋警備隊の船長
- イシルドゥル(マックス・ボルドリー。徳石勝大)エレンディルの息子
- ドゥリン3世(ピーター・マラン。廣田行生)カザド=ドゥームのドワーフの王。一族の繁栄を望む
- キールダン: 上級エルフ。エルロンドの先生
- テオ(タイロエ・ムハフィディン。林幸矢)南方国出身のペラルギルの若者。母はブロンウィン
- アル=ファラゾーン(トリスタン・グラヴェル。てらそままさき)ヌーメノールの執政
- ケメン(レオン・ウェイダム。新祐樹)ファラゾーンの息子
- エアリエン(エマ・ホーヴァス。清水理沙)エレンディルの娘
- ミーリエル(シンシア・アダイ=ロビンソン。木下紗華)ヌーメノールの摂政女王
- ガウドリム: 闇の魔法使いに使える仮面の集団
ネタバレ感想『ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪 シーズン2』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
原作は?配信スケジュール?全何話?
原作はイギリス人の作家 J・R・R・トールキンのハイ・ファンタジー小説『指輪物語』。1937年から1949年にかけて少しずつ書かれました。
今回はロード・オブ・ザ・リング/ホビット映画シリーズで描かれた「サウロンと指輪に関する物語」(第三紀)の前日譚ドラマです。数千年前の「中つ国 第二紀」を描きます。シーズン5まで予定されてます。
初回は3話までが2024年8月29日(木)に『ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪』公式サイトにて。以降は毎週木曜日の16時から1話ずつ配信。全8話で最終話は10月3日(木)完結。
シーズン1復習ネタバレあらすじ!主要人物4人とは?
エルフの女戦士ガラドリエルはモルゴスを倒した後、兄を死においやったサウロン捜索のため中つ国へ。人間ハルブランドと共に人間国ヌーメノールへ行き援軍を連れ、南方国で元エルフのアダルのオーク軍と戦うが、ハルブランドの正体がサウロンと知りショック。
エルフの高官エルロンドは、上級王ギル=ガラドの指示で鍛冶師ケレブリンボール卿の助手になり3つの力の指輪を製造。その材料ミスリルは、ヴァリノール国のシルマリルの木の光が封じられた鉱石です。
しかしミスリルを発掘したドワーフのドゥリン4世の父王からは取引を拒否され、指輪製造に足らなくなりました。そこでハルブランドの助言で、ヴァリノールの金銀の短剣(ガラドリエルが献上)との合金で製造。
ホビット三支族(他はストゥア族、ファロハイド族)のハーフット族のノーリは、中つ国のロヴァニオンに落下した謎の男を隠しながら一族で放浪。追ってきた白装束団は男をサウロンと崇拝するが、男の魔法でガに変えられます。サウロンではないイスタル男はノーリと旅へ。
ガラドリエルを救い共にヌーメノール、南方国と旅した記憶喪失のハルブランドは、南方国王の紋章を持ってます。しかしその正体は、ウルク王アダルとオーク達に殺害されたサウロンの復活した姿。南方国/モルドール(アダルが改名)へ向かいます。
他、オーク=ウルクの王アダル、アダル軍と戦ったシルヴァン・エルフ戦士アロンディルや治療師ブロンウィンの息子テオ、ヌーメノールのミーリエルやエレンディアやイシルドゥル、鍛冶国エレギオンのケレブリンボール、カザド=ドゥームのドワーフのドゥリン3世なども。
4人の動向の詳細は後述。登場キャラ一覧は『ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪』公式サイトの下部「探す」等を参照してください。
(第1話)エルフの3つ指輪の行方は?サウロンはどこへ?
タイトル:空の下なるエルフの王たち/ Elven Kings Under the Sky
シーズン1地図は下のとおり。あらすじは力の指輪シーズン1でご確認を。
かつての南方国/現在モルドールへ到着したハルブランド(正体はサウロン?)は、自分を殺害したウルク王アダルに会うが正体は悟られず。ワルドレグ達に痛めつけられたハルブランドはアダルにも平伏し、エレギオンのケレブリンボール卿を訪ねます。
ハーフット族ノーリは、謎のイスタル/賢者と旅へ。よそびと=イスタルは魔法をまだ使いこなせず。ノーリの親友ポピーも合流し、ハーフット族に伝わる歌を歌いながら東の果てリューンに到着。
ガラドリエルはエルフ上級王ギル=ガラドに、南方国の王ハルブランドに偽装した男の正体がサウロンだったと報告。上級王は指輪を守ると決意するが、エルロンドは3つの指輪を持ち逃亡し、リンドンの賢者キールダンに渡します。
しかしキールダンはエルロンドを裏切り、指輪を上級王に献上。落ちた1つの指輪はガラドリエルが誘惑に負けてはめ、1つは上級王ギル=ガラド、1つはキールダンがはめ、周囲の草木がよみがえりエルフの栄光を予感させます。
以上が第2章 第1話目あらすじ。サウロンが戴冠時にアダルとオーク達に殺害され、その血が小動物などを吸収してハルブランドになり、同船した男から南方国の紋章を盗んだことが判明。怪物に破壊されたその船で漂流中、前シーズンのガラドリエルを海から救ったシーンにつながります。
前シーズンでブロンウィン達を裏切りアダル側についた男ワルドレグも登場するが、ハルブランドをいじめた後、猛獣に食われて絶命。ポピーとも合流したノーリ一行はこの物語の癒やし。よそびと=イスタルはリューンの地に覚えがありそう?
悩んでばかりのガラドリエルに対し、エルロンドは自由で指輪を持って逃亡。しかし賢者キールダンに裏切られ結局3つの指輪は上級王たちに戻ります。エルロンドの裏切りは無駄なシーンに思えるが「最初の指輪の誘惑」として重要シーンかも。
(第2話)サウロンの目的とは?名乗った高貴な名は?
タイトル: 見慣れぬ星座を眺める地/ Where the Stars are Strange
ドワーフの王国カザド=ドゥームに地震が。ディーサ親王妃の歌声も逆効果に。ディーサの夫ドゥリン4世王子とその父ドゥリン3世王の確執も解消されず、王子は鉱夫として慣れない仕事に従事。
東の地リューンの西のカラス・ガエルで謎の魔法使い(サルマン?)が、よそびと=イスタルの魔法でガに変えられた白装束の従者を元にもどします。そして志願した謎の仮面男にイスタル討伐を命じます。
リューンの岩山や砂漠を旅するノーリ、ポピー、イスタルは、仮面の騎馬集団から隠れながら進みます。井戸の水に喜んでると仮面の5人に追いつかれます。イスタルは拾った杖が粉々になるほどの砂嵐をよび、敵だけでなくノーリ達も吹き飛ばします。
エルフの鍛冶師の国エレギオンを訪ねたハルブランドは、ガラドリエルから忠告されたケレブリンボール卿に拒絶されます。しかし誘惑に負けた卿は、ヴァラール(神)の使者アンナタール(物贈る君)と名乗ったサウロンに「指輪の王」と持ち上げられ「人間の指輪の製作」を依頼され、ドワーフのドゥリン3世を呼ぶ文を送付。
上級王ギル=ガラドとガラドリエル達はモルドール進撃を計画。上級王は「サウロンの闇に取りこまれる」とガラドリエルをエレギオンに行かせません。しかしエルロンドが志願し、その同伴としてガラドリエルもエレギオンへ。
以上が第2章 第2話目あらすじ。前シーズンでよそびとの魔法により「ガ」に変えられた白装束(影から現れし者)は元に戻されるが、さらなる敵として謎の仮面男(ガウドリム)が新登場。主は闇の魔法使いサルマンと予想するが真相は不明。
ハルブランド(多分サウロン)が慎重なケレブリンボールを従がわせることができたのは、女性従者から誘惑したからでしょうか。「エルフの3つの指輪」は最後と思ってたが、これから「人間の9つの指輪」「ドワーフの7つの指輪」を製造するのかな。
(第3話)ヌーメノールの新王は誰に?ブロンウィンの生死は?
タイトル:大鷲と王笏(しゃく=杖)/ The Eagle and the Sceptre
南方国での戦闘と火山噴火で行方不明だったイシルドゥルは、馬ベレクに救われて大グモの巣から脱出。婚約者を探す女性エストリッドと同行し、戦士アロンディルとも再会。ヌーメノール人の集落ペラルギルへ。
そこではオークの矢で絶命した人間の治療師ブロンウィンの火葬が行われ、その息子テオが悔しそう。友達以上だったアロンディルも後悔。イシルドゥルは野人に盗まれた馬を取り戻すが、協力したテオは何者かに連れ去られます。
南方国での戦闘後、盲目になった摂政女王ミーリエルと船長エレンディルの一行は、人間がヴァラール(神)から与えられた島ヌーメノールへ帰還。ミーリエルの女王戴冠式で、エレンディルの娘エアリエンは水晶球パランティールの存在を暴露。
エルフから与えられた水晶球の指示で多くの者が戦死したと知り、島民たちは暴動。そこへオオワシが飛来し、執政ファラゾーンが王錫をかかげ指名されたと叫び、ミーリエルに変わって王となることを宣言。
以上が第2章 第3話目あらすじ。1,2話目では描かれなかったヌーメノール関係者についての回です。イシルドゥルが生還したのは予想どおりだが、魅力的なキャラだった治療師ブロンウィンの突然の死は残念。降板を疑う唐突さ。
テオは、母ブロンウィンに恋してたぽいエルフのアロンディルとは縁を切ろうとします。今回ラストでテオをさらったのは、巨大だったので山トロルのダムロドだと思うけど次回明かされるでしょうか。
ヌーメノール国の王が亡くなり、次の王に摂政女王ミーリエルが戴冠しようとします。シーズン2で初めて登場したヌーメノール国やミーリエルに興味がわかないためファラゾーンが奪っても何も感じなかったです。オオワシの正体の方が気になります。
(第4話)最も古き者?イスタルの使命は?ストゥア登場
タイトル:最も古き者/ Eldest
砂嵐に飛ばされたノーリ達を探してイスタルは謎の男の家を訪問。最も古き者トム・ボンバディルと名乗り木や火や風を操る男は、魔法の使い方を尋ねたイスタルに「サウロンと闇の魔法使いと戦うのは君だ」と。
ノーリ、ポピーはメリマクについていき女村長グンドのストゥア族の村に入るが、魔法使いと旅中と話すと捕縛されます。ハーフット族リーダーだったサドク・バロウズは、夢の地スーザットを探すため村を出たロリマスの家族と判明。仮面のガウドリムがおどしに来るが、村長はノーリ達を隠します。
テオを探すアロンディルは、エストリッドがアダルに仕えた野人と見抜き手錠を。底なし沼と怪蛇との戦いでイシルドゥル達を助けたエストリッドは解放されるが剣を向けます。そこへ樹木族エントのマンソク達が襲ってきてアロンディルも絶体絶命に。
アロンディルが森林伐採するオーク軍を止めると約束すると、樹木族エントはテオを返して去ります。アロンディルはテオをペラルギル王と呼び平服。イシルドゥルといい感じのエストリッドだったが、婚約者ハーゲンが合流。
護衛をつけてエレギオンへ向かうエルロンド隊は橋の崩落で回り道を。ガラドリエルの指輪の予言には従わず塚山へ。千年以上前の王族の遺体が塚人として襲ってきて武器が通用しないが、共に埋葬された剣で倒せるとわかり撃退。
塚人を目覚めさせたのはサウロンと闇の勢力。南方モルドールからエレギオンへ進軍するアダル軍のオークを見たエルロンドは、リンドンに伝えるため引き返します。指輪をエルロンドに渡したガラドリエルは時間稼ぎするがアダルに捕まります。
以上が第2章 第4話目あらすじ。よそびと=イスタルが探し求めていた星座の下の杖がついに発見されます。最も古き者トム・ボンバディルは原作『指輪物語』ではフロドを助けた謎の存在だが、映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでは未登場。
人の形をしてるが人間やエルフ等より高位の存在で神に近いと考えられてるが、原作でも正体は明かされず。短編集『トム・ボンバディルの冒険』で主人公として登場。映画版の後、別れたガンダルフはトムに会いに行った説もあるようです。
エルロンド、ガラドリエルの隊が遭遇した塚山の亡霊・塚人も原作『指輪物語』では登場するが映画版ではカットされました。指輪物語ではトム・ボンバディルが塚山の副葬品から選んだ4本の剣がフロド、サム、ピピン、メリーに贈られます。
女村長グンドが治めるストゥア族はホビット三支族の1つ。ハーフット族も分派だったので、ファロハイド族も登場するかも。後に指輪に取りつかれるゴラムことスメアゴルはストゥア族だったので、その親などが登場する可能性もありそう。
映画『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』のサルマン討伐で大活躍した樹木族エントが登場したのも熱い展開ですね。行方不明のテオも無事に帰ってきてよかった。前話で登場した山トロルのダムロドに捕まったと思ってました。
(第5話)人間の9つの指輪は何のために作られる?
タイトル:岩の館/ Halls of Stone
ヌーメノール王となったファラゾーンは、西の海の果て不死の国の入口のエレッセアの白き塔はメネルタルマの頂きから見えると発言。海洋警備隊は解雇され、節士派の最古神殿も王党派により閉鎖。王子ケメンは元警備隊ヴァランディルを殺害し、エレンディルを連行。
ミスリルを提供し7つの指輪を得たドゥリン4世王子はカザド=ドゥームに戻ります。指輪をはめ力を得たドゥリン3世王は日光をよびこみ鉱山を復活させ、黄金へ掘り進めると決断。王子の妻ディーサは地底湖で魔物の気配を感じ夫に忠告。
ドワーフの指輪に満足したケレブリンボール卿だが人間の指輪の製造には反対。女性鍛冶師ミルダニアは「人間の堕落をおそれミスリルを増した指輪」を造り、はめると姿が消えます。全身炎に包まれた者が見えたと告げると、アンナタールから、あなたはガラドリエルのようだと言われます。
ドゥリン3世から指輪のあやしさを聞いた卿がアンナタールに問いただすと、上級王に偽って3つ以外の指輪を製造したことを追求され覚悟をきめます。9つの指輪で人間を助け、3つの指輪の力を引き出し、7つの指輪を修復すると指輪全体に調和をもたらすと。
エルロンドはリンドンのギル=ガラド上級王に、オーク軍がエレギオンに進軍中と伝えるが上級王は2人を相手にはできないと。エレギオン到達のオーク軍では、アダルがガラドリエルに同盟を求め、敵は同じだと発言。
以上が第2章 第5話目あらすじ。ヌーメノールの動きは丁寧に描きすぎてる気がするが、ケメンやエアリエンが何かやらかす気配もあり。カザド=ドゥームの地震や魔物の正体はバルログと予想できるが、力の指輪の物語内でも1度戦うのかな?
鍛冶師ミルダニアが闇にのまれて透明人間になった能力は『映画 ロード・オブ・ザ・リング』でゴラムやフロドが使った指輪の能力と同じ。これが「1つの指輪」になるのか、同じ製法で人間の指輪が製造されるのかはまだ不明。
エルフ上級王の軍とアダルのオーク軍との戦いが本シーズンのクライマックスになると予想したのだが、アダルの本当のねらいがわからなくなってきました。その目的こそ今回のどんでん返しとなるのか、あと3話に期待と不安が高まります。
(第6話)サウロンの計略とは?
タイトル:彼はどこだ/ Where is He?
ストゥア族にかくまわれたポピーはメリマクと親しくなるが、ノーリはよそびとが気になります。よそびと/イスタルも友ノーリを探したいと思うが、トム・ボンバディルは「西のサウロン、東の闇の魔法使い」に対抗する方が重要だと。
ヌーメノールの新王ファラゾーンに忠誠を誓えないエレンディルは、ヴァラールの裁きとして海竜ワームの海へ投げ出されることに。しかし代役のミーリエルが無事に戻れたため民にたたえられます。ファラゾーンはパランティール水晶をのぞき火の山を見ます。
アダルは「シルマリル宝石を外したモルゴスの冠とエルフの3つの指輪」でサウロンを倒すと。ガラドリエルは、指輪ネンヤを持ったエルロンドがケレブリンボールをサウロンから引き離した後、アダルと2人でサウロンと指輪を消滅させようと提案。
しかしアダルはその後モルドールが攻められると懸念し、ウルク=オーク軍だけでエレギオンを滅ぼすと宣言。ガラドリエルは、エレギオン壊滅こそサウロンの計略で、オーク軍は彼の軍にされると警告するが縛られます。
エレギオンで人間の指輪製造に苦戦するケレブリンボール卿は物忘れがひどくなります。アンナタールがカザド=ドゥームから盗んできたミスリルと平和な街の幻覚を見せられ、卿は指輪製造に戻ります。実際には街はアダル軍の攻撃で大混乱。
以上が第2章 第6話目あらすじ。よそびと/イスタルの正体がいよいよガンダルフぽくなってきました。意表つきすぎて実はサルマンでした…というのは支持できないのでやめてほしいですね(笑)
今シーズンのヌーメノールの位置づけは未だによくわかりません。イシルドゥルを描くのはわかるが、エレンディルも何か大きな役割を果たすのかも?
アダルはハルブラントの正体がサウロンだと疑ってたことが判明。それならなぜエレギオンへ行かせたのか理解できません。ガラドリエルとの会話で確信したようだが、アダルはすでにサウロンの計略の中にあり死亡フラグも感じます。
ケレブリンボールは物忘れがひどかったり、破壊された街が平和に見えたりと、幻術にはめられたような状態で指輪完成後が心配。というかエレギオンも鍛冶師も今シーズンを生きのびられるのか…
(第7話)9つの指輪の行方は?死ぬのは誰?
タイトル:死すべき定め/ Doomed to Die
アダルのウルク=オーク軍の投石機で破壊されるエレギオンだが、ケレブリンボール卿には聞こえず「死すべき定めの人間の9つの指輪」の製造に取り組みます。ネズミの動きから自分が循環時間の中で、ミスリルに見えてた物はアンナタールの黒い血だと気づくが、ミルダニアを落下死させた動揺で指輪製造に戻ります。
川をせきとめられ城壁が攻撃されるエレギオンへ、リンドンのエルフ上級王の軍が到着。アダルは人質ガラドリエルと指輪との交換を要求するがエルロンドは拒否して戦闘開始。ガラドリエルは、エルロンドとのキス時に渡された刃物で脱出。
モルゴスは破壊、サウロンは完璧を目指すと宣言。親指を犠牲に脱出したケレブリンボールは、ガラドリエルに9つの指輪を渡し「闇に勝つには光」と。ケレブリンボールはサウロンを倒しに戻るが兵士ともども操られて返りうちにされます。
アダル軍が放ったトロールのダムロドは、エルフ軍を大虐殺しながら城壁を攻撃。吹っ飛ばされたエルロンド、合流したアロンディル、上級王とでトロールを倒します。しかしドゥリン王子のドワーフ軍が現れずエルフ軍は苦戦。アダルはアロンディル、エルロンドを倒します。
以上が第2章 第7話目あらすじ。いよいよクライマックスのアダル軍vsエルフ軍が始まり、その裏では9つの指輪の奪いあいも進行。ケレブリンボールは術にハメられてたことと、アンナタールの正体がサウロンだと気づくが時すでにおそし。
指輪はエルフの3つ⇒ドワーフの7つ⇒人間の9つの順に純粋なミスリルの量が減っていきました。9つの指輪ではミスリルの変わりに「アンナタールの黒い血」が使われたことが判明し、これが人間を没落に追いやった原因なのかも。
アダルはトロールでエルフ軍を弱体させた後、自らアロンディル、エルロンドを倒すが、サウロンの術には対抗できるのでしょうか。9つの指輪を持って逃亡したガラドリエルはサウロンから逃げ切れるのか。次回ついにシーズン最終話です!
(第8話 最終話)よそびとの名は?指輪は誰の手に?
タイトル:影と炎(闇と光)/ Shadow and Flame
ヌーメノールではファラゾーンが節士派を反逆罪で捕らえます。ミーリエルに白き炎の剣ナルシルを与えられたエレンディルは逃亡。ケメンは中つ国のペラルギルに上陸し、テオ達を砦建設で働かせます。イシルドゥルは父の反逆を聞かされヌーメノールへ。
力より友を選んだよそびとは、ストゥア族の村で捕らわれたノーリ達と再会。闇の魔法使いはノーリ達を傷つけようとしたガウドリム(元王族と告白)を殺害し、サウロン後の支配者になろうとの勧誘をよそびとが断ると村を破壊し去ります。
ノーリ、ポピーはストゥア族と共に旅へ。小さきもの達から「グランド=エルフ」と呼ばれたよそびとは杖を見つけトム・ボンバディルの家へ。定めより友を選びトムの試験に合格したよそびとは「ガンダルフ/杖のエルフ」と名づけられます。
カザド=ドゥームの王ドゥリン3世は坑道の地下でミスリルを掘りあてるが、出現した悪鬼バルログから息子を守り絶命。王子ドゥリン4世とその妻ディーサたちは弔うが、弟が正統な世継ぎを名乗って反乱を起こします。
エレギオンでサウロンは、指輪の場所を言わず1つの指輪がサウロンを消し去ると予言するケレブリンボールを殺害。エルロンドから奪った指輪をはめたアダルはエルフに戻り指輪をガラドリエルに渡した後、サウロン指揮下のオーク達に殺害されます。
ガラドリエルはサウロンとの一騎打ちに敗れ人間の9つの指輪を奪われるがエルフの指輪ネンヤは守り崖から転落。ドワーフ援軍のおかげでオーク軍を退却させたエルロンド、上級王ギル=ガラド、アロンディルは指輪の力で蘇生したガラドリエルと共にエルフを鼓舞。
以上が第2章 第8話/最終話のあらすじ。シーズン2の目玉は「よそびと/イスタルがガンダルフと名づけられたこと」。グランド=エルフや、杖のエルフが由来となりガンダルフと名づけられた経緯は予想外で興味深かったです!
ストゥア族と旅立ったノーリ、ポピーはこれからホビット庄へ向かいその祖先となるのでしょうか。闇の魔法使いの名前は不明なままだが、仮面のガウドリムは元王族と判明した後に退場となってしまいましたね。
ヌーメノール関連は今回ほぼ進展なくて興味も持てなかったが、エレンディルが与えられた剣ナルシルこそ後に名剣アンドゥリルとしてエルロンドからレゴラスに授けられる剣です。エルフのレゴラスは映画版でもサウロン討伐戦で大活躍。
前回死んだと思われたエルフ達は生きてたしガラドリエルもまさかの復活をとげるが、シーズン1から活躍したケレブリンボールの死だけは悲しみ。彼が最後まで守りぬいた9つの指輪も結局サウロンに奪われてしまうし…
ガラドリエルとサウロンの一騎打ちが本シーズンのハイライトでしたが、サウロンはまだ余裕を残した状態で勝利するのでもはや1対1で倒せるものはいないのでしょうね。アダルとガラドリエルの2人なら勝てたかもしれないだけに残念。
エルフ軍が攻撃を続けるかリンドンで立て直すか?というところでシーズン終了しかなり中途半端感。サウロンを倒すまでの話だとすると次シーズンで終わりそうだが、人間の指輪による没落や闇の魔法使いを丁寧に描きシーズン5まで続けるのかな。もう少し濃厚なドラマを期待したいです!
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