『AVP2エイリアンズVSプレデター』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?最後の人は誰?
プレデターの仲間の腹から飛び出したエイリアンは通常より強力です。家族との再会を喜ぶ人々のいる小さな街に、宇宙船が墜落して繁殖がはじまり、軍が出動する事態になるが...。プレデリアンの能力とは?ラストの謎の自分の正体とは?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | AVP2 エイリアンズVS.プレデター |
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日本公開日 | 2007/12/28 [予告] 上映時間:94分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Aliens vs. Predator: Requiem |
監督・キャスト | コリン・ストラウス |
キャスト 出演者 | レイコ・エイルスワース、ジョン・オーティス、スティーブン・パスクール、ジョニー・ルイス、デビッド・パートコー |
映倫区分 | 日本:PG12(小学生指導必要) USA:R |
配給/製作 (画像出典) | 20世紀フォックス |
日本興行収入 | 10.7億円 (興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 1.3億USドル [出典] |
製作費 | 0.4億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.8.18更新) 47(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | エイリアン映画一覧 前作『エイリアンVS.プレデター』16.8億 |
ネタバレ感想『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
今では人気があるのか、ないのか、よくわからない2大映画シリーズ、エイリアン・シリーズと、プレデター・シリーズ、のスピンオフ(外伝)対決映画の2作目です。前作『エイリアンVS.プレデター』からつながっています。
ストーリーは、地球からプレデターの死体を回収した宇宙船内で、その体から出たエイリアン幼体が暴れて墜落し、また地球にエイリアンがまき散らされるという物語です。前作は戦闘や狩りが多めでしたが、本作では人間ドラマが長めで好みは分かれそうです。
人間が生き残るための「運命の選択」を描きたかったのだろうけど、街の大多数の住民を殺したのは「人間(核兵器)」です。本来の主役である「エイリアンズ」と「プレデター」はきっかけにすぎず、ラストもあっさり退場させるのはさすがに残念すぎます。
ツッコミどころも多いです。サーモグラフィー(赤外線感知)のマスクを持つプレデターが、エイリアン幼体を寄生した仲間に気づかないのは、前作での落ち度ですが無理矢理にでも理由はほしいです。船内でプレデリアンに気づくのが遅すぎるのもおかしいです。
登場キャラクターが多すぎて、人間ドラマが長ぎるのは個人的には不要だと感じました。しかし、運命の分岐点で選択した2者の物語が展開していき、最終的にどちらかが生き残るというのは良かったです。
戦闘シーンは前作より短めに感じたけど、そもそも夜や暗いシーンが多すぎて、バトルも恐怖シーンもよく見えなかったのが、この映画で最も残念な点です。予算の関係で暗くして見えにくくしたのかもしれないけど、戦闘内容や勝敗が全くわからないのは問題です。
プレデターの特徴である、非戦闘員や妊婦は狙わないとか、勇気ある人間はたたえて共闘したり武器を与えたりするシーンもなくて期待はずれです。最後にユタニが出てきても、クリーナーの退場があれではスピンオフとして本編に敬意を示したようには思えません。
『AVP2 エイリアンズVSプレデター』9の疑問と考察・解説
本作の疑問と考察や解説です。ネタバレありです。
冒頭で生まれるエイリアンの正体とは?
前作『エイリアンVS.プレデター』のラストで、エイリアン・クイーンに倒され死亡したプレデターが寄生体を産みつけられてたようで、チェストバスター(エイリアン幼体)が腹部を破って出てきたのです。
エイリアンは宿主の特徴を継承するのか?
幼体が産みつけられた宿主の特徴をエイリアンは引き継いで外に出ます。プレデターの性質や能力を受け継いだ通称「プレデリアン」は、最初から成体に近くて、知能や運動能力は人間から生まれた種よりも優れています。
通称「プレデリアン」の特殊な生殖能力とは?
最初から成体に近くて、卵からのフェイスハガーを経ずに、直接人間の口からチェスト・バスターを産みつけることが可能です。しかも単体ではなく、1人の宿主に複数を産みつけます。
エイリアンの成長の順番を解説!
エイリアン・シリーズではおなじみですが、寄生体の宿主として「人間」などの生物が必要となります。ただし本作の「プレデリアン」は単体生殖が可能なので、卵とフェイスハガーの過程は不要です。
成長過程は順番に、次のとおりです。
- エイリアン・クイーンが卵「エイリアン・エッグ」を産む
- 卵からフェイスハガーがふ化
- フェイスハガーは人間の体内に幼生を産み死亡
- 人間の胸をやぶってチェストバスターが飛び出す
- チェストバスターは人間を捕食して成体エイリアンに成長
地球にやって来た特殊なプレデターの特徴とは?
通称ザ・クリーナー(掃除屋)と呼ばれ、プレデターや狩猟対象のエイリアンの痕跡を消滅させるためのプロです。前作やプレデター・シリーズのような「狩りが目的」ではありません。勇気ある人間をたたえたり、共闘もしません。
病院の妊婦から複数チェストバスターが出た理由は?
プレデターを宿主にしたエイリアン、通称プレデリアンは、卵やフェイスハガーを経ずに人間の体内にチェストバスターを産みつけます。通常のフェイスハガーは1人の人間に1体の寄生体しか産みつけませんが、プレデリアンは複数を産みつけることが可能です。
スティーブンス大佐が住民に核爆弾を落とした理由とは?
エイリアンズやプレデリアンの被害を、ガリソン市以外に広めないよう駆除のために核攻撃したのです。エイリアンズは人間を襲うため、市民を街の中心に集め「おとり」にしたのです。寄生された市民を外へ出さずに、共に駆除する目的もあったと思います。
生き残れた人たちの理由とは?
ガリソン市で生き残れたのは、ケリーと娘モリー、ダラスと弟リッキーの2家族のみです。あとの住民は核爆弾でエイリアンズと掃除屋プレデターごと吹き飛びました。
ケリーとダラスは、久しぶりに街へ帰ってきたので「村社会の常識」にとらわれず、柔軟に物事を考えることができたので、生き残れたのだと思います。あとの住民は「連帯が思考停止をまねき」、何かおかしくても回りの人々にあわせて行動したので生き残れませんでした。
謎の日本人女性ユタニの正体とは?
後に、エイリアン・シリーズで地球外の知的生命体を捕獲しようとする大企業がウェイランド・ユタニ社という、アメリカと日本との合弁企業です。本作のユタニは、この創業者か家族なのでしょう。続編があれば明かされるかもしれません。
私の評価 59/100(60が平均)
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