ネタバレ解説『クワイエットプレイスDAY1』評価感想/ラストは?前作登場キャラ?主人公の目的?
音を立てたら即死…その凶暴な何かがいん石とともに襲来した日[DAY1]。ニューヨーク脱出を計画するサミラとエリックだが…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | クワイエット・プレイス DAY1 |
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日本公開日 | 2024/6/28 [予告] 上映時間:100分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | A Quiet Place: Day One |
監督・キャスト | マイケル・サルノスキ[キャスト] |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | 東和ピクチャーズ/Platinum Dunes、Sunday Night production |
日本興行収入 | 4.1億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 2.6億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.9.25更新) 72 |
シリーズ 関連作品 | ホラー/パニック/バイオレンス映画一覧 前作『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』3.6億 |
参考・出典 | 公式サイトWiki映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
キャラ・ランキングは公開後すぐ更新します!
- サミラ(ルピタ・ニョンゴ)余命短い女性。強い鎮痛薬が必要。猫が同居人
- 猫のフロド: サミラの飼い猫。比較的おとなしい
- エリック(ジョセフ・クイン)怪物から逃げるのに疲れた男
- ある黒人男性(ジャイモン・フンスー)サミラと人形劇場へ入った1人
- ある白人男性(アレックス・ウルフ)サミラと顔見知りの面倒見のよい男
ネタバレ感想『クワイエット・プレイス DAY1』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
1作目の前日譚?監督とキャストは?
映画『クワイエット・プレイス:DAY1』は『クワイエット・プレイス』1作目の前日譚です。2作目『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』でも少し語られた「何かが襲来した1日目=DAY1」のニューヨークでの様子が描かれるシリーズ3作目です。
監督のマイケル・サルノスキは映画『PIG ピッグ』で注目の新鋭監督です。前2作で監督・脚本・主演などをつとめたジョン・クラシンスキーは、本作では製作・脚本を担当。
主演のルピタ・ニョンゴは『それでも夜は明ける』で注目され、最近は『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』『ブラックパンサー ワカンダフォーエバー』等に出演。
ジョセフ・クインは配信ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で活躍中。前作でも登場したジャイモン・フンスーも再出演。
前作までのネタバレ簡単あらすじ
(1作目)89日目。生き残ったアボット家の5人家族は物資調達ヘ。父リーは末っ子ボーのおもちゃを取り上げるが、難聴で耳が不自由な長女リーガンがこっそり返します。その帰り道、ボーはおもちゃの音で「何か」に襲われ消滅。
473日目。父リーは長男マーカスと魚捕りヘ。川の音より小さな声では話せます。長女リーガンは弟を死なせたことで父に嫌われてると感じてます。母エヴリンは妊娠で破水し地下室へ向かう途中に音を出してしまい、非常灯で家族に警告。
赤ちゃんをバスタブで出産し産声は打上花火でかき消し、父が防音地下室に隠します。父は子ども達を逃がすため犠牲に。3人は地下室に隠れるが「何か」が侵入したので、リーガンが新補聴器で怪物を弱らせ、母エヴリンが銃でしとめます。
(2作目)1日目=DAY1。アボット家は長男マーカスの野球試合を観戦。親しい家族の父エメットにリーガンは手話を教えます。突然上空で何かが爆発後、「何か」が人々を襲撃。「音を立てると即死」と気づいたアボット家は合流し生きのびます。
第473日目の後。赤ちゃん含むアボット家の4人は補聴器と銃で連携して怪物を倒し、昔なじみのエメットと再会。リーガンとエメットはラジオ発信元の島へ。強盗や怪物に襲われるが、リーガンはエメットに手話で救われます。
しかし平和な島へ怪物を上陸させてしまい犠牲者多数。リーガンは補聴器音をラジオで流し怪物を倒します。一方、母は怪物を炎でけん制し、溶鉱炉で酸欠寸前の息子達を救います。ラジオの補聴器音のおかげでマーカスが怪物を射殺。
それぞれ詳細は『クワイエット・プレイス』『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』でご確認ください。
DAY1とは?怪物の造形は?
ニューヨークで猫フロドと暮らすサミラ(ルピタ・ニョンゴ)は、余命短くて鎮痛薬フェンタミルが必要な女性。以前は詩を書いてました。ホスピスのバスでマリオネット人形劇場へ招待されるが、好みではなく外へ出ると上空をいん石群が。
すぐに街中が大混乱となり、音や声を出した者から次々に「何か」に襲われます。気絶から目覚めたサミラは口を押さえつけられ、劇場で息をひそめる人々の中へ導かれます。「音をたてるな」と警告するヘリは、すぐに襲撃され墜落。
逃げた猫を追うサミラは、手足が長く顔全体が口のような怪物と遭遇するが、音をたてなければ襲われません。停電になり発電機が動き出すと、顔見知りの男性が止めに行くが怪物に連れ去られます。米軍戦闘機が全ての橋を破壊しマンハッタンは東西から孤立…
以上が序盤あらすじ。DAY1とは音を立てたら即死させる怪物が襲来した日(1日目)のことです。前作ではアボット家のDAY1が描かれました。今回はニューヨークが舞台で、サミラという余命短い黒人女性の視点で展開されます。
マリオネット人形劇で風船が破裂して人形が落ちていく様子はすぐ後に起こる「いん石爆発」の伏線になってます。今回は怪物の造形がシリーズで一番はっきりと映し出されるので、ホラー映画というよりはクリーチャー系パニック映画ですね。
前作登場キャラ?サミラが自宅へ戻る理由とは?
橋の破壊を見て発狂した男を、別の男(ジャイモン・フンスー)が黙らせようとして意図せず殺害してしまいます。サミラは雑貨店で缶詰を調達し猫と食べます。公園の噴水で見つけた子ども達にチョコバーを渡します。
ヘリが「サウスポートから救助船が出るので静かに集合」とアナウンス。サミラは子ども達を群衆まで連れて行き、自分は逆行。怪物に恐れた人が声を出してしまい群衆はパニック状態に。サミラは足を負傷するが逃げのびます。
猫フロドも戻って来るが、見知らぬ男エリックも同行。豪雨の時は少し話せるので、エリックに着いてくるなと言うが、彼は恐怖で1人では動けないと。サミラは自分の部屋にエリックを招き、必須の薬を1回分だけ調達。2人は稲妻音に合わせて叫びあいます。
以上が中盤あらすじ。前作で平和な孤島の主として登場した男(ジャイモン・フンスー)が、初めて殺人をおかしてしまう場面が描かれます。男が島主になるまでの過程も期待したが、それは続編でかな?
政府が橋を爆破した意図は「怪物を閉じ込めるため」か「怪物が島内に入るのを防ぐため」のどちらか不明。どうせ橋を落とすのなら、時限音源で橋に怪物を集めてから爆破すればもっと効果的だったのでは?
噴水の内側の子どもや、豪雨や稲妻の中での会話は、1作目で父子が滝や川のそばでしたのを思い出せます。
結末は?猫や主人公らは生存?
サミラはピアニストだった父が演奏してた店へ行きiPodを充電。エリックは、サミラに必要な薬を調達に行くが、怪物が捕食する場に遭遇し恐怖に耐えます。帰り道、サミラが父と食べた思い出のピザを別の店から調達し2人で食べます。
サウスポートからの船が満員状態で発進。船の汽笛で怪物が水辺に集まってる間に、サミラとエリックも船へ近づきます。しかし音で怪物が集まってきてしまいます。サミラは、猫を預けたエリックを説得し船へ走らせます。
サミラが怪物を引きつけるが、エリックの音に怪物たちがいっせいに向かいます。間一髪で海へ飛びこみ、待ってくれた船に乗れます。人形劇場でサミラと一緒だったあの男性が迎え入れます。安心したサミラはiPodを聞くが、イヤホンを外して音を外にもらし怪物に気づかせます。
以上がラストまでのネタバレあらすじ。サミラの生死は不明だが、背後から怪物がせまる状況で終わります。彼女は薬が充分ない状態では生き残れないため乗船はあきらめたが、猫だけは救いたいのでエリックに出会えて目的を果たせました。
船にはあの黒人男性も乗船してたので、これから孤島へ行ってコミュニティを形成し、ラジオ発信もはじめるのでしょう。前作を細かく覚えてませんが猫やエリックもいたのかも?
映画『クワイエット・プレイス:DAY1』ネタバレ感想と私の評価
1作目は得体の知れない「何か」がいる世界での出産、2作目はクリーチャーに対抗する人々、を描いたホラー/パニック映画として楽しめました。そして3作目の本作は、怪物たちが襲来した1日目=DAY1を生き抜く人々のヒューマンドラマとして評価できます。
一方、DAY1ということで怪物の正体や飛来した理由などが判明するかと期待したが、その点は全く語られず残念。1日目にしては主人公や周囲の人々の対処法が適切すぎて、ホラー的な恐怖もほとんど感じられず物足りなかったかも。
この3作目を制作したかった意図は不明ですが、この世界観でフォーカスを当てた「生きづらい、ある女性の人生」には見いるものがありました。4作目の続編があるなら「クワイエット・プレイス」の原点にもどりホラー味を期待したいです!
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