『スターウォーズ9/スカイウォーカーの夜明け』ネタバレ感想考察/レイの血統は?カイロレンの決断は?
スターウォーズシリーズエピソード9。『スターウォーズ最後のジェダイ』続編。フィン、ポーは銀河に関わる重要機密を入手し、レイも加わり捜索へ出発します。そこにカイロ・レンが現れ…。誰がスカイウォーカーを引き継ぐのか?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け |
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日本公開日 | 2019/12/20 [予告] 上映時間:142分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Star Wars: The Rise Of Skywalker |
監督・キャスト | J・J・エイブラムス(キャスト) |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ/ルーカスフィルム、バッド・ロボット・プロダクションズ |
日本興行収入 | 73.2億円(年間6位) |
世界興行収入 | 10.7億USドル [出典] (歴代40位) |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | 71(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | スターウォーズ一覧 前作『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』75.1億 |
登場キャラクター(キャスト/出演者)
- レイ(デイジー・リドリー。永宝千晶)砂漠の惑星ジャクーで孤独に育つ。レジスタンス一員で強いフォースの持ち主
- カイロ・レン(アダム・ドライバー。津田健次郎)レイアとハン・ソロの息子。暗黒面にひかれてファーストオーダーの指導者に
- フィン(ジョン・ボイエガ。杉村憲司)幼少期にさらわれ、ファースト・オーダーのストーム・トルーパーに。その後レジスタンスへ
- ポー・ダメロン(オスカー・アイザック。小松史法)レジスタンスのエースパイロットで実質次期リーダー
- チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)ハン・ソロの相棒。ウーキー族
- ハックス将軍(ドーナル・グリーソン)ファースト・オーダーの司令官
- ローズ・ティコ(ケリー・マリー・トラン)レジスタンスの整備員。フィンと知り合うが、前作ラストで昏睡状態に
- マズ・カナタ(ルピタ・ニョンゴ)
- ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル。島田敏)伝説の最後のジェダイの騎士。惑星オクトーで亡くなった
- ランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ。若本規夫)ハン・ソロを売ったこともある昔の仲間。
- レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー。高島雅羅)レジスタンスのリーダー。アナキン・スカイウォーカーの実娘。ルークの双子の妹
- シーヴ・パルパティーン/ ダース・シディアス(イアン・マクダーミド。青森伸)銀河帝国の初代皇帝。弟子アナキンが殺害
ネタバレ感想『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
エピソード7以前のスターウォーズ正史(カノン)
映画『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』は、スター・ウォーズ・シリーズ続三部作の3作目(エピソード9)でかつ、正史九部作の完結編です。アナキンから始まりルークへ受け継がれたスカイウォーカー家の物語にどう決着がつくかが見どころです。
スターウォーズ正史は『スターウォーズ エピソード4 新たなる希望』から6まで旧三部作が公開され、その後『スターウォーズ エピソード1 ファントムメナス』から新三部作が公開されました。
スターウォーズ エピソード1-7ネタバレあらすじ簡潔も参考にしてください。
『スターウォーズ9 スカイウォーカーの夜明け』あらすじ簡潔
パルパティーン復活を知ったレイ、フィン、ポーらは、その場所「惑星エクセゴル」の手がかりを探す冒険に出発します。レイの前には、カイロ・レンが何度も立ちはだかります。
レイは出生の秘密の真実を知ります。エンドアの月ケフ・ビァに落ちてたデススター遺跡で、レイとカイロ・レンはライトセイバーの一騎打ちとなります。カイロ・レンはレイアとハン・ソロの最後の願いを聞き入れベン・ソロに戻ります。
手がかりを失ったレイは、惑星オクトーでルークの霊体から「エクセゴルへのウェイファインダー(カイロレン戦闘機内)」「戦闘機Xウィング」「レイアのライトセイバー」を受け取り、パルパティーンを倒しに行きます。
レジスタンスのポーらも、レイのXウィングを追ってエクセゴルへ向かい、フィンはファイナルオーダー旗艦の通信塔破壊へ行き、合流したランドはファルコン号で増援を求めに出発します。レイはパルパティーンの要求を拒絶し戦うが、そこへカイロ・レンも到着し…
決定的なネタバレはまだ避けてるので、この先は観た人だけ読んでくださいね。その方が衝撃展開を楽しめると思います。
パルパティーン復活方法は?賛否は?
予告編にもあったようですが私は見ておらず、オープニングロール内容に衝撃を受けました。そして死んだキャラを霊体ではなく、生身で復活させたことは初めて?なので不安になりました。
パルパティーンの復活方法の詳細は語られてませんが「クローン?」という発言もあり、死んでなかった魂をシスの技術で復活させたようです。生命維持には多くのシスが関わっています。
フィン、ポーはファースト・オーダーの裏切り者からR2-D2へと情報を流してもらい、パルパティーン復活を知ります。レイらは、パルパティーンが復活した星エクセゴルの手がかりを探します。
ファースト・オーダーの指導者となったカイロ・レンは、守護者を大量虐殺して「ウェイファインダー」を手に入れ、パルパティーンにたどり着きます。しかし殺せず逆に「レイを倒せ」と命令されます。
パルパティーン復活の賛否だけ聞かれたなら、私は否定派です。死後の霊体でよかった気がします。ただ、旧三部作のなつかしさ込みで「そうきたか!」という、うれしワクワク感も共存しています。
カイロ・レンは何をしたかったのか?
『フォースの覚醒』では中二病全開で敵キャラとしての魅力にも欠けたけど、前作『最後のジェダイ』では自分の進む道を見つけて、今後が楽しみなキャラになりました。
本作『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』では、スノーク亡き後のファースト・オーダー最高指導者になって、実績や威厳ではなくフォースの力で将軍たちを従わせています。
そしてパルパティーンを殺害しに行ったはずなのに「銀河帝国と軍隊はおまえの物」と丸めこまれ、レイを探しに行きます。レイの出生の秘密を確認しあった後、またしても「共に銀河をとる」申し出を断られます。
前作でも今作でも、レイが味方してくれたならカイロ・レンはどうするつもりだったのでしょうか?ファースト・オーダーを私軍化して、レイ皇帝とカイロ・レンで帝国を復活させたのでしょうか。
確かにその構図は「レイ=ダース・シディアス(パルパティーン家)」と「カイロ・レン=ダースベイダー(スカイウォーカー家)」となり、帝国の初代皇帝をなぞることになります。
ただしその考えはカイロ・レンが自ら導いたわけではなく、パルパティーンが思い描いたシナリオを、スノークを通してカイロ・レンに伝えてたのです。
カイロ・レンは、レイとのライトセイバー戦中にレイアの最後の願いでスキができて致命傷を負わされてしまいます。レイに治療され、ハン・ソロの幻影と話してベン・ソロに戻り、最後はレイと共闘します。
カイロ・レンの心はふらふらしてますが、その「移り気の激しさ・洗脳されやすさこそ、スカイウォーカー家の血統」なのです。前作のルーク、旧作のアナキンはそうやって悲劇を生んだのです。
レイの正体や出生の秘密とは?
レイの正体は、銀河帝国初代皇帝パルパティーン(=シスのダース・シディアス暗黒卿)の孫レイ・パルパティーンです。パルパティーンの息子は善良で、娘レイを惑星ジャクーに隠しました。
レイの両親はレイを隠しとおし、パルパティーンの部下でジェダイハンターのオーチに殺害されました。オーチは惑星パサーナの流砂下で、餓死か巨大サンドワームに喰われて骨で見つかります。
シスの紋章があるスピーダーのそばの短剣(ダガー)には、シス語で惑星エクセゴルの位置が彫られています。C-3POだけが解読できました。
パルパティーンは孫娘レイの強大なフォースを感じ、レイを女帝パルパティーンにして、スカイウォーカー家のカイロ・レンと共に新帝国の玉座に座らせる計画です。
レイがシスやパルパティーンの血筋である伏線の1つは、本作中盤でチューバッカがさらわれた(カン違い)宇宙船をレイがフォース・ライトニング(青い稲妻)で爆破してしまうシーンです。
レイが修行中にいらいらしてライトセイバーを投げ、木を倒してBB-8を下敷きにしたのもシスっぽいです。「怒り」「恐怖」は人を暗黒面へ導きます。
スカイウォーカー9部作?血統の次は?
スターウォーズシリーズの9部作は、スカイウォーカーの三世代にわたる血ぬられた闘争の悲しい歴史を、誕生から消滅まで描いた物語です。42年かけての完結ですが、惑星パナーサの祭りも42年周期でした。
父なしで誕生したアナキン・スカイウォーカーは、師となるオビワンらに強いフォースの持ち主として見つけられ、やがてジェダイの騎士となります。しかし過信と恐怖によりダークサイドへ落ちます。
師オビワンと決別したアナキンは、ダース・ベイダーとしてシスの暗黒卿ダース・シディアス(パルパティーン)のもとで大量の人々を殺害します。しかし実の息子ルークが、父を倒し帝国も滅びます。
アナキンの娘レイアの息子ベン・ソロは、師ルークと信頼関係を築けず暗黒面へ落ちます。アナキンもベンも良心を持ってたけど、償いきれないほどの殺戮により、死をもって報いることになります。
映画『スターウォーズ9 スカイウォーカーの夜明け』では、レイアとその息子ベン・ソロが亡くなり、ついに「罪深きスカイウォーカーの血族は消滅」しました。
しかしスカイウォーカーの血でなくフォースは、ベン・ソロからレイに注ぎこまれます。キスは唐突でしたが。レイは体内で光と闇のバランスを保つ「スカイウォーカーとパルパティーン両家の末裔」となったのです。
これは「血縁・血統主義からの決別ですが、同時に『フォース縁主義』の誕生」かもしれません。ミディ=クロリアン継承(生存戦略)の歴史といってもいいかもしれません。
ラストシーンで、レイが「レイ・スカイウォーカー」と名乗ったのは鳥肌ものです。しかし「レイ・パルパティーン」と言って胸を張ってほしかった気もします。惑星パサーナの子どもへの回答「ただのレイよ」は伏線でした。
レイは『スターウォーズ エピソード4 新たなる希望』でルークやアナキンが育った砂漠の惑星タトゥイーンへ行き、ルークとレイアのライトセイバーを埋めました。
スカイウォーカーの夜明けの意味は?
スカイウォーカー家は、アナキン登場後、師オビワンとの離別、ジェダイ全滅、ダースベイダーとして暗黒面へ、父子の闘争、ベン・ソロがルークとの確執から暗黒面へ等の悲しい歴史をたどってます。
タイトル原題「The Rise Of Skywalker」、邦題「スカイウォーカーの夜明け」とは、その血塗られた家系が報いを受けてつぐない、夜の闇(暗黒面)から脱して光を放つ存在になる意味だと感じます。
ラストでベン・ソロが暗黒面を脱して、全てのフォースをレイに注入して救った後、最後のスカイウォーカー家のベン・ソロとレイアは消滅します。
フォース新境地(新しい技)?暗黒レイ?
前作『スターウォーズ8 最後のジェダイ』では、旧作になかった「新しいフォース解釈による技」がいくつもあり賛否となりました。今回も追加されたので、前回のと共に並べてみます。
- 死人にフォース注入で復活させる(自分は死ぬ)
- 致命傷に近い傷すら治癒できる
- フォース交信で物を受け渡せる(テレポート)
- フォースで宇宙船を引っ張り爆破できる
- フォース交信中のライトセイバー戦
- 霊体ルークがライトセイバーをキャッチ
- パルパティーンを倒すと全シスを引き継げる
- パルパティーンはレイらのフォースで肉体復活
- 歴代ジェダイの騎士達がレイを起こす(元気玉)
- レイアが宇宙空間を生身で遊泳(前作)
- 生きてるルークが別場所に霊体分身(前作)
- 霊体ヨーダが稲妻で寺院を焼き払う(前作)
- カイロレンとレイが長距離交信し触れ合う(前作)
これ以外に、エンドアの衛星(月)ケフ・ビァのデス・スター残骸遺跡では、レイがダークサイドに落ちたレイと戦います。シスのフードを被ったレイは、赤いダブルライトブレイドを持ちエピソード1のダースモールのようです。
フォースチャット(テレパシー)で物の受け渡しもできます。ライトセイバーをキャッチし「ジェダイに敬意を払え」と言うルーク自身は、前作冒頭で自分がポイ捨てしてました。今作ではベン・ソロもセイバーを海へ投げ捨てます。
ラストバトルに駆けつけたカイロ・レンに、レイはルークのライトセイバーをテレポートで渡し、自分はレイアので戦います。カイロ・レンが、惑星パサーナにいるレイのペンダントを盗んで居場所を特定したことの伏線回収にもなってます。
治癒や蘇生能力は、レイが惑星パサーナの巨大サンドワームで開花させます。レイに致命傷を治癒されたカイロ・レンは、ラストでレイの蘇生に命を捧げます。ベンとレイアはフォースが尽きると共に消滅します。
レイもパルパティーンも、戦闘機を引っ張って爆破できるほどのフォースを持つのは、宇宙での艦隊戦が楽勝になるのでやりすぎですね。エピソード5で沼のXウィングを持ち上げたヨーダなんて、雑魚に思えるレベルです。
ラストでパルパティーンはレイに「わしを怒りや憎しみで殺害すると、魂は1つとなり歴代シスが乗り移る」と言うが、事実かは不明です。結局パルパティーンは、レイとベンのフォースを吸い取って肉体や力を取り戻します。力尽きたレイは歴代ジェダイの騎士達の「フォースは常に共にある」の声で立ち上がります。
前作の「ほうきフォース少年」は無視されましたが、ジャナやフィンが善悪を判断してストーム・トルーパーから抜け出せた理由は「フォースの導き」だったと語られます。
カメオ出演・故キャリーフィッシャー役は娘?
レイアを演じるキャリー・フィッシャーは既に亡き後ですが、主にCGでなく未公開映像などを使ったそうです。ライトセイバーを使う若きレイア姫は、キャリー・フィッシャーの娘ビリー・ラード(コニックス中尉役も)が演じました。
カメオ出演としては、スターウォーズシリーズで欠かせない名曲を生み出したジョン・ウィリアムズが惑星キジミの酒場のバーテンダーで登場します。エピソード6のエンドアの戦いでの、第2のデススター破壊の功労者ウェッジ・アンティリーズ(デニス・ローソン)も再登場。
日本人では、J.J.エイブラムス監督の友人で現代美術家の村上隆が、レジスタンス兵でカメオ出演してます。J.J.本人もドロイドD-Oの声で出演。フィンらにパルパティーン復活の情報を伝えた宇宙人は、ルーク役マーク・ハミルの声です。
レイを鼓舞した歴代ジェダイは、オビワン(ユアン・マクレガー、アレック・ギネス)、ルーク(マーク・ハミル)、クワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)、ヨーダ(フランク・オズ)、アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)、メイス・ウィンドウ(サミュエル・L・ジャクソン)の他アニメ版やドラマ版からも登場しています。
かわいい種族では、前作でルークが隠居してた惑星オク=トーからポーグ、エピソード6の緑の星エンドアからもふもふのイウォーク、惑星タトゥイーンではジャワ族なども再登場。本作初の惑星キジミの修理屋バブ・フリックもベビーヨーダみたいと親しまれてます。
レン騎士団/最終作戦/嫌な予感等ツッコミどころ?
ファイナルオーダーの攻撃が16時間後と分かったのは、ハックス将軍からの情報でしょうけど、タイムリミットとして生かされてません。パルパティーンの「孤立させて理解者がいないと思わせる」作戦はエピソード2,3でも有用でした。
今まで不明だったランドは、スターウォーズ恒例「イヤな予感がする」を言います。ルークと共にジェダイハンターのオーチを追跡したのは、レイの年齢から考えて10〜20年前のことです。D-Oを回収すれば、惑星エクセゴルへのマップが分かったはずです。
飛んでくるストーム・トルーパー(ジェットトルーパー)には驚いたけど、ただの標的になっただけです。流砂落下前に、フィンがレイに言おうとした内容は最後まで謎のままです。
短剣のシス語を解読したC-3POが共和国の法律で発声できないという設定は良かったけど、R2-D2に記憶を復活してもらうのは蛇足です。爆破されたチューバッカが復活したのと同様に、ファンからの批判をおそれたように感じます。
極秘のはずの惑星エクセゴルへの行き方は、2つのウェイファインダー(カイロレン入手、第2デススター)と、ドロイドD-Oの記憶もあわせて3通りも残されてます。オーチが短剣に情報を残した理由も謎です。ポーらは、ルークのXウィング追跡でたどり着きます。
カイロ・レンは、前作で破壊したマスクを修理させて小者感は健在。敬愛してたダースベイダーのマスクは、レイとの戦闘中に粉々になります。出番の少なかった黒装束のレン騎士団は、なんとベン・ソロ自らで全滅させます。
ファイナルオーダーの新型スターデストロイヤーには、惑星ギジミーを一撃で破壊できるデススター級の主砲がついてます。それを使わせないよう、シールドの張れない大気圏内にとどめて破壊するのが、レジスタンスの最終作戦です。
フィン、ローズ、ジャナら騎馬隊が通信塔(ナビゲーションタワー)を破壊すると作戦成功ですが、敵のプライド将軍は通信塔の機能を自分の旗艦に移します。BB-8の活躍でそれを破壊し、再起動するブリッジも将軍ごと吹き飛ばします。
レイがパルパティーンを倒したライトセイバーは、ルークとレイアの2本です。パルパティーンの望みどおり「レイが殺害」しますが、なぜかレイはシスを引き継ぎません。稲妻をはね返して自殺のようになったからでしょうか。
戦闘後、チューイ(チューバッカ)がマズ・カナタから与えられたメダルは、エピソード6でハン・ソロ、ルークがもらった英雄メダルです。初見時、スターデストロイヤーへ潜入する「キャプテン・メダル」と混同したけど別物です。
ラストでレイは、惑星タトゥイーンでルークでレイアのライトセイバーを埋めます。レイは黄色ライトセイバーを手にしますが、黄色は光の三原色では緑(光)と赤(闇)を混ぜた色なので、フォースのバランスを表してそうです。
『スターウォーズ9 スカイウォーカーの夜明け』私の評価と続編
ついに42年も続いたスターウォーズシリーズ、スカイウォーカー九部作が完結しました。壮大なSFスペースオペラですが、思い返せばストーリーはシンプルでそれがウケてるのだと感じます。
本作はフィン、ポー・ダメロン、チューバッカの活躍も見ごたえあります。C-3PO、ランド・カルリジアンまで登場させてファンサービスも充分すぎます。レイアの死も現実と重なり涙しました。
一方、ハックス将軍をカイロレンへの嫉妬だけで裏切り者のスパイにして、あっさり殺害したのは驚きです。ローズは脇役に追いやらず称賛される役にしてほしかったけど、ジャージャービンクスと似た扱いで残念です。
新キャラのゾーリとポーの過去はいつか描いてほしいです。黒人ジャナとフィンとの関係は進展なく、ラストでランドに近づき意味深なところで終わります。元ストームトルーパーの設定は活かしきれてません。D-Oの役割はBB-8にやらせてもよかったかも。全3作に出たマズ・カナタにも、少し役割がほしかったです。
『スターウォーズ7 フォースの覚醒』からの続三部作で考えると、前作『最後のジェダイ』はスピンオフ的な位置づけで、本作でカイロ・レンは生かしたまま、もう1作続編を見たかった気もします。
正史(カノン)としては完結しましたが、2022年12月から2年ごとに3作のスターウォーズ新作続編が予定されています。配信サービス「ディズニー+プラス」では『マンダロリアン』等の連続ドラマも始まるので楽しみです!
私の評価 73/100(60が平均)
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