『スターウォーズ フォースの覚醒』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?カイロレンの正体は?
スターウォーズ・シリーズエピソード7。旧三部作から約30年後。帝国残党ファーストオーダーは、最後のジェダイのルーク・スカイウォーカーを捜索。秘密を持つBB-8は謎の女性レイと出会い…。ルークに会えるか?ハンソロの運命は?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | スター・ウォーズ フォースの覚醒 |
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日本公開日 | 2015/12/18 [予告] 上映時間:136分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Star Wars: The Force Awakens |
監督・キャスト | J・J・エイブラムス |
キャスト 出演者 | ハリソン・フォード、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アダム・ドライバー、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック |
映倫区分 | 日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13 |
配給/製作 (画像出典) | Walt Disney Studios Motion Pictures/Lucasfilm Limited、Bad Robot Productions |
日本興行収入 | 116.3億円 (年間1位 / 歴代34位) |
世界興行収入 | 20.7億USドル [出典] (歴代5位) |
製作費 | 2.0億USドル |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.9.1更新) 78(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | スターウォーズ一覧 |
ネタバレ感想『スター・ウォーズ フォースの覚醒』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
J.J.エイブラムス監督と新旧キャスト
監督のJ.J.エイブラムスは、監督・製作では『スタートレック イントゥダークネス』シリーズ、『SUPER8/スーパーエイト』『クローバーフィールド HAKAISHA』を含め多くで関わっていて、VFX映像技術を使いこなせる数少ない監督です。
新キャストとして、主人公レイにデイジー・リドリーを起用しています。何者でもないレイが自信を持ち成長していく姿が、ほぼ新人女優であるデイジー・リドリーと重なって相乗効果を生み出し、ラストでは威厳さえ感じるほどになります。
助演フィン役の新鋭黒人俳優ジョン・ボイエガは、元ストーム・トルーパーだったという複雑な境遇を演じきっています。さらに複雑な過去を隠し持つ敵のカイロ・レンは、実力上昇中の俳優アダム・ドライバーが見事に見せてくれます。
レジスタンスのエースパイロットのポー・ダメロンは、オスカー・アイザックが演じます。旧作からハン・ソロのハリソン・フォード、レイア姫のキャリー・フィッシャー、そしてルーク・スカイウォーカーのマーク・ハミルも登場します。
『スターウォーズ7/フォースの覚醒』以前の正史
映画『スターウォーズ フォースの覚醒』は、スター・ウォーズ・シリーズ続三部作の1作目エピソード7です。『スターウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還』でルーク・スカイウォーカーがダースベイダーと帝国を滅ぼしてから30年後の物語です。
スターウォーズ正史は『スターウォーズ エピソード4 新たなる希望』から6まで旧三部作が公開され、その後『スターウォーズ エピソード1 ファントムメナス』から新三部作が公開されました。
スターウォーズ 全エピソード ネタバレあらすじも参考にしてください。
ファーストオーダーとは?レジスタンスは?
ファースト・オーダーとは、ルークらが帝国を崩壊させた後、帝国残党が辺境宇宙で再編成した軍事組織です。シスと思われる最高指導者スノークの下で、ハックス将軍、カイロ・レン、キャプテン・ファズマが統率しています。
レジスタンスとは、新共和国のレイア将軍がファースト・オーダーに対抗して組織する軍隊です。ポー・ダメロンは、レジスタンスのエースパイロットです。両組織とも最後のジェダイのルーク・スカイウォーカーを捜索しています。
エピソード4をなぞったストーリー?
映画『スターウォーズ エピソード7 フォースの覚醒』のストーリー構造は、『スターウォーズ エピソード4 新たなる希望』だけでなくエピソード6までをなぞってるように感じます。
砂漠の星タトゥイーンで、両親なしで苦労しながら育ったレイはルークの登場時と同じです。そこへ重要機密を運ぶドロイドが偶然やって来て、星を離れる展開や、強いフォースの持ち主な点も同様です。
レイが育った星へ戻りたい気持ちをなくすのもルークと似てます。部外者のレイらも協力し、ポーが狭い溝で勝ち越してスターキラーを崩壊させた作戦は、エピソード4のデス・スター破壊をなぞってます。
カイロ・レンが、レイの慕うハンソロを殺害したのは、オビワンの死と似てます。ハン・ソロがカイロレンの父だと判明し、落下する最後はエピソード6のスカイウォーカー親子と同じです。
カイロ・レンがレイと手を組んで銀河を乗っ取ろうと誘う展開は、ダースベイダーことアナキンがルークを誘ったシーンを思い出させます。レイがルークに会うのは、ルークがヨーダに会ったのと似てます。
カイロレンの正体は?ダースベイダーは祖父?
ファースト・オーダーの最高指導者スノークに従うカイロ・レンは、中盤までマスクをかぶっていますが、これは敬愛する祖父ダース・ベイダーをマネてるのです。
カイロ・レンはダースベイダーのような強い存在になるために暗黒面のフォースを学び、自分の弱さを見せないよう人殺し等も悩まず行います。
カイロ・レンの正体は、ハン・ソロとレイア姫の息子です。ルーク・スカイウォーカーの修行を受けていたが、スノークの暗黒面のフォースの誘いにのってファースト・オーダーの幹部になったようです。
レイアはルークと同じく、アミダラとアナキン・スカイウォーカーことダースベイダーの実娘なので、カイロ・レンがレイアの実の息子ならダースベイダーの孫であるのも事実です。
レイとフィンの正体は?ジェダイ?
惑星タコダナのマズ・カナタの酒場の地下で、レイはルークのライトセイバーを見つけ手に取った時、いくつかのビジョンを見ます。幼いレイを惑星タトゥイーンに置き去った人のことも思い出します。
その幻影じたいはルークのフォースによるものかもしれないけど、その後レイはカイロ・レンのフォースによる尋問に対抗したり、ストーム・トルーパーを操って脱出したりします。
その前にもミレニアム・ファルコン号をいきなり操縦できたり、初めてのライトセイバーで負傷中とはいえカイロ・レンを破ったりします。レイはカイロ・レンを超える強いフォースを持っています。
元ストーム・トルーパーの識別番号「FN-2187」であるフィン(ポー・ダメロンが名付け親)も、初めてのTIEファイターでの射撃で戦果をあげたり、ライトセイバーを軽々と使えたりします。
レイとフィンの正体は、本作では明かされませんが「強いフォースと共にある」のはほぼ確実で、ジェダイかシスの誰かの血を引く確率が高いです。スカイウォーカー家である可能性もまだあります。
R2-D2復活?C-3POやチューバッカも
ドロイドR2-D2は、ルーク・スカイウォーカーが行方不明になってから停止しています。R2-D2はアナキンのお気に入りだったし、エピソード4でルークと運命的な出会いをした後も、影の大功労者でした。
本作ラストでBB-8の地図に反応したのか、ルークが遠隔フォースで指示したのかR2-D2は動き出します。R2-D2は銀河の地図を映し、BB-8が持つ不完全な地図と合わせるとルークの居場所が判明します。
幼いアナキンが完成させた、おしゃべりドロイドC-3POや、ウーキー族でハン・ソロの相棒チューバッカも前作までに登場したなつかしいキャラクターです。
ルークの行方不明の理由や居場所は?
最後のジェダイであるルーク・スカイウォーカーは、父アナキンが滅ぼしたジェダイ騎士団を再建しようと試みました。しかし弟子の1人(カイロレン?)が暗黒面に落ちて裏切り、それ以降ルークも姿を消したようです。
ハン・ソロの話ではルークは、ジェダイ最古の寺院を探す旅に出たそうです。本作ラストでR2-D2とBB-8の地図を結合してルークがいる惑星が判明し、レイとR2-D2とチューバッカがファルコン号で向かいます。
そして孤島のような場所でレイは年老いたルークと会い、ルークのライトセイバーを手渡そうとしたところで映画は終わります。このシーンには鳥肌が立つと同時に、新しい歴史への期待も感じます。
映画『スターウォーズ フォースの覚醒』私の感想や評価
前6作できれいに完結したスター・ウォーズ・シリーズだし、世界中の熱狂的ファンを満足させるのは不可能です。しかし個人的にはこれ以上にない続編に仕上がってると感心しました。
ただ、宿敵になりそうなカイロ・レンは、ダースベイダーに比べると魅力が足りないと感じます。周りに当たり散らしたり、能力を証明するために父ハン・ソロを殺害したりする小心者設定はいいですね。
スターウォーズは血統を重視する物語ですが、今回はカイロ・レンことベンの両親だけが判明します。ハン・ソロのハリソン・フォードが退場となりましたが、まだ死んだとは思ってません。
恵まれず育ってきたレイの未来が開けてきて、やがては銀河の盛衰にすら関わっていきそうな展開にはワクワクできるし、カイロレンとフィン、ルークとレイアの人間関係も気になります。
ジェダイが1人も登場しないので、ライトセイバー戦が少ないのはさみしいけど、エピソード4も同じくらいでした。続編『スターウォーズ8 最後のジェダイ』では修行したレイのライトセイバー戦が期待できるので楽しみです!
私の評価 73/100(60が平均)
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