評価感想『バッドボーイズ RIDE OR DIE』結末は?ネタバレあらすじ/黒幕とスパイの正体は?
シリーズ4作目。マイアミ市警の敏腕刑事コンビ「バッドボーイズ」のマイクとマーカスは、亡き上司の汚職疑惑を捜査中、容疑者として追われる身となり…(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | バッドボーイズ RIDE OR DIE |
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日本公開日 | 2024/6/21 [予告] 上映時間:115分 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | Bad Boys: Ride or Die |
監督・キャスト | アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー[キャスト] |
映倫区分 | 日本:PG12(小学生指導必要) |
配給/製作 (画像出典) | ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/Jerry Bruckheimer Films、Westbrook Studios、コロンビア ピクチャーズ、2.0エンターテインメント |
日本興行収入 | 4.7億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 3.9億USドル [出典] |
平均評価 平均:100換算 *批評家と一般は単純平均 | (興収・評価: 2024.7.30更新) 73 |
シリーズ 関連作品 | アクション/スポーツ/冒険映画一覧 前作『バッドボーイズ フォー・ライフ』3.6億 |
参考・出典 | 公式サイトWiki映画館 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- レジー(デニス・グリーン)マーカスの娘メーガンの夫。海兵隊に所属
- アルマンド・アレタス(ジェイコブ・スキピオ)前作で逮捕され刑務所に。マイクの実の息子
- マイク・ラーリー(ウィル・スミス)マイアミ市警の戦術麻薬捜査部隊TNT隊員。マーカスの相棒
- マーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)マイアミ市警の戦術麻薬捜査部隊TNT隊員。マイクの相棒
- ドーン(アレクサンダー・ルドウィグ)AMMOメンバー。筋肉質だが後方支援担当
- ジュディ・ハワード(レイ・シーホーン)亡きハワード警部の娘。FBI連邦捜査官
- キャリー・ハワード(クイン・ヘンプヒル)ジュディの娘。亡きハワード警部の孫娘
- ケリー(ヴァネッサ・ハジェンズ)AMMOメンバー。戦闘力高い
- リタ(パオラ・ヌニェス)ハイテク捜査班AMMOリーダー。マイクの元恋人
- アダム・ロックウッド(ヨアン・グリフィズ)マイアミの次期市長候補の地方検事。リタの恋人
- ジェームズ・マクグラス(エリック・デイン)元アメリカ陸軍レンジャー部隊員。カルテルを潜入捜査した
- クリスティーン(メラニー・リバード)マイクのセラピスト。マイクの妻に
- コンラッド・ハワード警部(ジョー・パントリアーノ)マイクとマーカスの亡き上司。アルマンドに殺害された
ネタバレ感想『バッドボーイズ RIDE OR DIE』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
シリーズ4作目?監督とキャストは?
映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』は『バッドボーイズ フォーライフ』の続編であり「バッドボーイズ」シリーズの4作目です。前作だけは強いつながりがあるので、先に観ておいた方がいいかも。
監督はアディル・エル・アルビ、ビラル・ファラーが3作目からの続投。
主演のウィル・スミスは、最近は『ドリームプラン』でアカデミー主演男優賞を受賞したり『実写版アラジン』のジーニーの声で人気。マーティン・ローレンスはコメディアンなのでコメディ映画などで活躍。
前作に引き続き、今回はポルシェに乗ってマイケル・ベイ(1,2作目の監督)がカメオ出演しています。バッドボーイズ1-3作目のネタバレ簡単あらすじ
1作目『バッドボーイズ1』では、マイアミ署内からのヘロイン窃盗団を壊滅させるべく動きます。マイクとマーカスの生活が入れ替わったり、目撃者女性やマーカスの妻とのやりとり等コメディ要素も。
2作目『バッドボーイズ2バッド』ではスケール感が増し、麻薬王やマフィアの壊滅が目標。麻薬取締局の捜査官であり、マイクとも恋仲のマーカスの妹シドが潜入中にバレたため救出作戦が始まるが…
3作目『バッドボーイズ フォーライフ』では、マイクが何者かに銃撃されます。上司コンラッド・ハワード警部は、復帰して銃撃犯を探すマイクをAMMO(若手エリートのハイテク捜査班「マイアミ市警特殊エリート部隊」)に配属。
しかし今度はハワード警部が銃殺されます。現場復帰を躊躇してたマーカスもマイクに加わり「バッドボーイズ」再結成。銃撃犯アルマンドの母イザベルは、マイクが潜入時に恋仲となった女性で、最後は裏切られる形で警察に逮捕されうらんでます。
脱獄させた母の復讐を手伝うアルマンドはマイクが父親だと気づきます。マイクとAMMOはメキシコへ。復讐に燃えるイザベラは転落死。父を感じたアルマンドはマイクとマーカスを救うが重傷。アルマンドは逮捕されたが、マイクが面会に来ます。
バッドボーイズが容疑者?亡き上司が汚職?
車で急ぐマイクとマーカスは、偶然コンビニ強盗を逮捕。急いでた理由はマイクの結婚式。相手はセラピストのクリスティーン。式で踊るマーカスは突然倒れて入院。あの世との境で、亡き上司ハワード警部に「まだ生きろ」と追い返されます。
マイクは心配するが、マーカスは自主的に退院。一方、亡きハワード警部には麻薬カルテルからワイロをもらってた容疑が。マイクとマーカスは、マイクの息子アルマンドと刑務所で面会し、カルテルは身近な人物とつながってると聞き出します。
亡きハワードの疑惑が固まる中、マイク達はアルマンド移送に同行。しかし何者かがアルマンドを消すため飛行機を墜落させます。生存したマイク、マーカスは、アルマンドを逃亡させた容疑者となり指名手配犯に。多額の賞金もかけられます。
以上が序盤あらすじ。冒頭の暴走からの結婚式は前作と同じ。死のふちから復活したマーカスは、悟ったように無敵感を得ます。前作で銃殺されたハワード警部だが、殺害犯アルマンドは別組織からの依頼だったことを打ち明けます。
今回はマイクの息子アルマンドともバディ組みそうと予想したとおり、移送中の襲撃というベタ展開。バッドボーイズが移送中に全く警戒してないのはツッコミどころ。賞金稼ぎとして登場したのは、過去作品でマイク達が関わってきたやつら。
黒幕の正体は?スパイは誰?
逃亡中のマイク達は、AMMO(前作所属のハイテク捜査班)のドーン宅ヘ。内緒の恋人ケリー(AMMO隊員)とアルマンドが一触即発だが、マイクとハワードの汚名返上のため共闘。アルマンドの記憶から、黒幕の正体はカルテルへの元潜入捜査官マッグラスと判明。
マイクとマーカスは自宅が危険と察知。マーカスは娘むこで海兵隊のレジー(2で娘の彼氏で登場)に電話し、妻と娘を守るよう指示。レジーの戦闘力は並外れてて15人の侵入者を撃退。しかしマイクの妻とハワードの孫キャリーがさらわれます。
マッグラスはマイクに人質交換として、ハワード警部が残した情報とアルマンドを要求。マイクはその情報を、元恋人でAMMOのリタにしか話しておらず、リタの恋人で市長候補のロックウッドがスパイと判明。リタと仕組んでロックウッドを逮捕。
以上が中盤あらすじ。前作でマイクも所属したエリート捜査チームAMMOに今回も頼ります。特にドーンは筋肉質なのにハイテク兵器担当というギャップが、バッドボーイズ時代のマッチョイズム(男性性)へのアンチテーゼになってていい。
2作目でひょろっ子だったレジーが今や海兵隊員で、家に侵入してきた15人もの暗殺者を1人で倒してしまうなんて、誰も想像できなかったでしょう。何気に本作一番の見どころでした!
結末は?敵の最後は?アルマンドの償いは?
ロックウッドの声で電話し、人質の場所が廃墟遊園地とつきとめ、マイクとマーカスは飛行機で、リタとケリーが陸から、ドーンはドローンで、アルマンドは海から侵入。マイクは妻が気になり、パニック障害でマッグラスを射殺できません。
銃撃戦がはじまるとドローンが大活躍。マーカスは水槽の巨大ワニにより腕を負傷。銃撃戦を恐れるマイクだが、ハワードの幻影とマーカスのビンタで目を覚まして突入。1人逃げようとしたロックウッドは、水槽に落ちてワニのえじきに。
アルマンドは自分が射殺したハワード警部の孫キャリーを命がけで守ります。ハワードの娘でFBIのジュディは、逃亡犯アルマンドに銃を向けるが娘キャリーの懇願で見逃します。アルマンドは船で逃亡。マーカスは追いつめたマッグラスに銃を向けられます。
妻と相棒マーカスを人質にとられたマイクだが、マーカスの言葉でふっきれて、マーカスの防弾チョッキを撃ちひるんだすきにマッグラスの頭を打ち抜き妻を救います。日常が戻り、マイクとマーカスは家族BBQで肉焼く担当を競うが、チキン焼くというレジーが15人撃退したのを思い出しゆずります。
以上がラストまでのネタバレあらすじ。最終バトルの舞台のワニ園は、今も多くのワニが生息するマイアミらしい。マイクがパニック発作で弱音をはくのは、前作で銃撃されたり上司が射殺されたり、大切な妻ができたからですね。
そんなマイクを救えるのは、長年バッドボーイズを共に歌ってきたマーカスだけ。アカデミー男優賞受賞時にビンタ騒動を起こしたウィル・スミスは、復帰作である本作でマーカスにビンタされて目を覚まします。反省の意味や自虐ともとれそう。
物語としては、前作でハワード警部を射殺したアルマンドが、警部の孫キャリーを命がけで守りぬき、最後は警部の娘ジュディにもゆるされて脱走する展開に涙しそうでした。ラストバトル、レジーがいればもっと楽だったかと。肉焼き奉行もまかされたレジー、続編の活躍も期待!
『バッドボーイズ RIDE OR DIE』タイトル意味は?ネタバレ感想と私の評価
タイトル「RIDE OR DIE」の意味は「乗るか、死ぬか」で死ぬまで共に戦う!ことを表しています。前作「フォーライフ」も「一生、バッドボーイズ」という意味なので表現としては似ています。
前作は17年ぶりのシリーズ新作で、本作は4年ぶり。極端な男性社会の象徴のように暴れ放題だったバッドボーイズだが、20年もの間にそれが時代おくれに。エピソードの端々で、マッチョイズムを皮肉るような表現も見られます。
1本の映画としては標準的な警察ドラマだが、シリーズの中では1番いいデキだと感じました。勢いが衰えてるのは残念だが、MeToo運動以降のコンプラや女性陣の出世ぶりが配慮され、バディ単独行動ではなくチーム戦に変わってるのは好み。
強い男性ではなくマイクにつめられてたレジーが、バッドボーイズとは別の方向性で現代的に強い男に成長してるのも胸熱。続編では、そんな世代交代が語られる完結編になりそうな予感すらあります。期待して待ちましょう!
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