『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』感想ネタバレ解説考察/結末は?新王は誰?敵の正体と目的は?

『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』あらすじ概要
MCU30作目。ブラックパンサー2作目。国王ティ・チャラを失ったワカンダ王国では、その母ラモンダが玉座に座り新たな一歩を踏み出そうとするが、ある脅威がせまってきて…。誰がブラックパンサー2?(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー |
原題/英題 | Black Panther: Wakanda Forever |
日本公開日 | 2022/11/11 [予告↓]上映時間 161分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG-13 |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | ライアン・クーグラー [キャスト↓] |
配給/製作/画像 | ©ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ/マーベル・スタジオ、Kevin Feige Production |
シリーズ/関連 | マーベル映画MCU [< 前作] |
日本興行収入 | 12.5億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 8.4億USドル [出典] |
参考/出典 | 公式サイトWiki |
平均評価★★★★★71(私の評価↓は含まず)
|
『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』予告動画
キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)
- 1位オコエ(ダナイ・グリラ。斎賀みつき)ワカンダ国王親衛隊「ドーラミラージュ」隊長
- 2位シュリ(レティーシャ・ライト。百田夏菜子)ティ・チャラの妹で王女。天才科学者・発明家
- 3位ラモンダ(アンジェラ・バセット。幸田直子)先代国王ティ・チャカの妻。ティ・チャラとシュリの母でワカンダ女王
- 4位ネイモア(テノッチ・ウエルタ。浪川大輔)海の帝国タロカンの王ククルカン。海中では驚異のスピード
- 5位エムバク(ウィンストン・デューク。木村昴)ワカンダ山奥のジャバリ族リーダー
- 6位ナキア(ルピタ・ニョンゴ。皆川純子)ティ・チャラの恋人だった。ワカンダのスパイ「ウォードッグ」
- 7位エヴェレット・ロス(マーティン・フリーマン。森川智之)CIA捜査官。ワカンダ内乱でティ・チャラ達と共闘した
- 8位リリ・ウィリアムズ(ドミニク・ソーン。早見沙織)MIT学生で天才発明家
- 9位アットゥマ(アレックス・リヴィナリ)海の帝国の屈強な戦士
- 10位アネカ(ミカエラ・コール)ドーラ・ミラージュ隊員。反骨精神を秘める上級リーダー
- ナモーラ(メイベル・カデナ)海の帝国の冷酷な女戦士
- アヨ(フローレンス・カサンバ)ドーラ・ミラージュのエリート執行官。バッキーの洗脳解除を助けた
- ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ/通称ヴァル(ジュリア・ルイス=ドレイファス。藤貴子)現CIA長官。ロスの元妻。ヒーロー勧誘等、裏の活動もある?
ネタバレ感想『ブラックパンサー ワカンダフォーエバー』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、マーベル映画MCU一覧もご参考に。
MCU30作目?主人公は誰?監督とキャスト
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)30作目。ブラックパンサー続編で2作目。
ライアン・クーグラー監督は、前作『ブラックパンサー』に引き続き。最近は『クリード 炎の宿敵』『スペース・プレイヤーズ 』などの製作にも関わっています。
王女シュリ役のレティーシャ・ライトはMCU以外では『ナイル殺人事件』出演や『SING2 シング ネクストステージ』で声を担当。ナキア役のルピタ・ニョンゴは最近は『アス』『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』等に出演。
残念ながら、前作で主人公ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンは現実で亡くなっています。公開前には、本作での主人公や新王・新ブラックパンサーは不明です。シュリが王位を継ぐのかまたは別の誰かか。

ティチャラの生死は?シュリ以上の発明家登場?
病状が悪化したワカンダ王ティ・チャラは、シュリの「人工ハート型ハーブ」の製造も間にあわず他界。家族とワカンダの民は喪に服します。ブラックパンサー不在のワカンダ王国は、ヴィブラニウムを狙う傭兵団を阻止。
アメリカはCIA主導で「ヴィブラニウム探知機」を使い海の集積場所を発見。しかし海からの謎の集団と音波攻撃により全滅。ティチャラの母ラモンダが女王をつとめるワカンダにも、海から謎の男ネイモアが現れます。
親衛隊ドーラミラージュ隊長オコエはシュリと共に、ネイモアが求めた「ヴィブラニウム探知機の発明者」を探します。CIAロス捜査官から聞いたMIT学生のリリ・ウィリアムズを説得中、FBIに囲まれたため、シュリ、オコエ、リリの3人は逃走。
以上が序盤のあらすじです。現実で亡くなってるチャドウィック・ボーズマンのあつかいに関しては、強いリスペクトを感じたし、レティーシャ・ライトをはじめ関係者の喪失感を隠さず、商業利用も感じさせない違和感ないバランスです。
ワカンダの守護者が亡くなったのを好機として資源を奪おうとする先進国の横暴を直接的に描いたのは好み。ただし、それをテーマにせず、先進国以外の第三国どうしで争わせる中盤以降は、見たい展開とは違い物足りなさを感じます。
アイアンハートを生むリリ・ウィリアムズを登場させたのは、MCUドラマにつなげるための事情もありそうだが、登場させたわりに居心地わるそうなのはかわいそう(笑)。エレーナ、ケイト、カマラなど同年代女子とのからみに期待♪
CIA捜査官エヴァレット・ロスの元妻が、ヴァレンティーナでかつCIA長官なことに驚き。通称ヴァルは『ファルコン&ウィンターソルジャー』でUSエージェントを勧誘し『ブラックウィドウ』ラストでエレーナにホークアイへの不信感を植え付けたりした謎の女性でした。
海のタロカン誕生史とは?ネイモアの名の由来?
リリ・ウィリアムズは、アイアンマンに似たスーツで空から援護射撃。しかし海から青い顔の集団が現れ、FBI捜査官を全滅させ、オコエを敗北させて、シュリとリリを連れ去ります。ラモンダ女王は、オコエを親衛隊長から解任。
ネイモアはシュリに、海の帝国タロカンと部族の歴史を話します。メキシコのユカタン半島もスペイン人に占領された先住民達は、不思議な海藻を食べて「海で生きれる能力と長寿」を得ます。その1人が出産してネイモアが生まれました。
ネイモアは足首にヒレを持つミュータントだが、地上と海で呼吸でき空も飛べるので、神の名ククルカンと呼ばれます。ネイモアはシュリに帝国を見せます。しかし母が送り込んだナキアが、シュリ救出時に海の民を殺害してしまいネイモアは復讐へ。
以上が中盤あらすじです。海のタロカン帝国の成り立ちには賛同できるし、海の民の暮らしぶりももっと知りたいと思えました。それだけに、自分達がされてイヤだったこと(戦争)を他者にしかけるのは踏みとどまってほしかったです。
ネイモア達の「海藻」もワカンダの「ハート型ハーブ」もヴィブラニウムに関係した食料と判明しますね。戦闘員全員が海藻を飲んでる?タロカン人は、全員がブラックパンサーみたいな強さなのに、対抗できるワカンダ兵はすごすぎ。
リリ、オコエ、シュリのカーチェイスは、そこまでやると死者出るのでは?と思えたシーンもあるが、3人限定で個性を発揮した戦い方をじっくり見れて満足。その後の、オコエとアットゥマの戦闘も見ごたえ充分でした。
ネイモアの名の由来は、襲撃されたスペイン人が発した「愛のない者=ノ・アモール」。戦争のきっかけは、ナキアによるタロカン人殺害ですが、最初に国に侵入したり、シュリを誘拐したのはネイモア達なので自業自得だと感じます。
誰が新ブラックパンサーに?ネイモアの弱点は?
シュリがワカンダへ戻るとすぐ、ネイモアの軍団が攻めてきてワカンダは総崩れ。ネイモアの爆弾で水没するリリを救うために、ラモンダは犠牲になります。復讐に燃えるシュリは2着のスーツと「人工ハート型ハーブ」を完成させます。
ハーブを飲んだシュリは「祖先の平原」の夢を期待したが、前作で兄が倒したキルモンガーが現れます。目覚めたシュリは、スーパーパワーを得て「新ブラックパンサー」に。あと2着はオコエとナキアが。親衛隊長はアネカ。
ワカンダは大西洋上でヴィブラニウム探知機を使い、海の民をおびき出して戦闘に。リリもスーツをパワーアップして参戦。シュリはネイモアを戦闘艇に閉じこめ、皮膚を乾燥させて弱体化させるが、戦闘艇ごと島に墜落。
以上が終盤ハイライトのあらすじです。先進国からの侵略を恐れる二大国が戦うのは無意味に思えるけど、似たものどうしが気になって攻撃しあうのは現実でもあるので理解はできます。裏で先進国が糸を引いてた方が面白かっただろうけど、報復されそうだから難しいですね。
第一王女のシュリがブラックパンサーになるのは順当とはいえ、頭脳派としても優れたキャラなので意表をつかれました。ヴィブラニウムの加工技術、スーツデザイン、ハート型ハーブのバイオ化学も全て1人でこなすのはやりすぎでは?
前作ヴィランとはいえ主張に納得感もあったキルモンガーことウンジャダカ再登場は予想してたが、新ブラックパンサーとしてではなくて少し残念。彼の「俺と同じ」の台詞が、復讐の鬼シュリを踏みとどまらせたのでしょうね。
誰がワカンダ王?エンドロール後に登場した者は?
新ブラックパンサーのシュリは槍で刺されるが、ネイモアを屈服させ、殺さずに海の民を降伏させます。タロカンはワカンダにより世界から隠され、ワカンダ新王にはエムバクが立候補。リリは、ワカンダ産のスーツを手放して帰国。
シュリは、ナキアのいるハイチへ。短いエンドクレジット後、ナキアは息子トゥーサンをシュリに紹介し、ティ・チャラの子ティ・チャラだと告白。
以上がラストまでのあらすじです。復讐心に燃えるシュリが「前作のキルモンガーのセリフ」や兄と父と母の意志などを考えてネイモア殺害を踏みとどまったのは、ワカンダの明るい未来にとっての必須条件だったと思います。
タロカン帝国には反対派もいるのでワカンダとの同盟は簡単ではないだろうけど、既存の先進国に対抗するには充分すぎる同盟ですね。ワカンダ王にエムバクがなった場合、タロカンとの交渉はシュリが務めないと破断になりそうだが。
ナキアとティ・チャラに息子/娘がいるという予想は、多くの人がしてただろうけどまさかハイチで育ててたとは驚き。ティ・チャラも母ラモンダも会ったことある設定で良かったです。ワカンダ王にならない方が幸せだと思うけど…。
映画『ブラックパンサー2 ワカンダフォーエバー』私の感想と評価
チャドウィック・ボーズマン亡き後のワカンダで「大きな喪失と生きる者の責務」を中心に描いた本作は、冒頭から泣かされっぱなしでした。ただし重いだけではなく、新登場のリリの陽気さやロス捜査官と元妻との関係がなごませます。
一方、ティ・チャラとラモンダの葬式の繰り返しや、ネイモア軍団と争う理由の希薄さなど、スマートな脚本とは思えませんでした。海の民の歴史には納得感あったが、似た境遇のワカンダと戦わせるのは、白人に都合いい展開で残念。
王族とはいえ国の将来を、ラモンダとシュリだけが背負う展開はさすがに変だし、王女が兵器を開発したり外交専門職がないのも違和感あり。世界と戦えると断言したネイモア軍の小規模さや、槍に貫かれたシュリが生還するなどツッコミどころも多いです。
とはいえ、MCUの質の高さは健在で「映画館で映画を見る価値」を数カ月ぶりに感じさせられました。2022年MCUでの私的順番は『スパイダーマン ノーウェイホーム』『ドクターストレンジ マルチバースオブマッドネス』の次に本作です。
新キャラのリリ・ウィリアムズは「アイアンハート」のドラマシリーズもひかえてるし、海のタロカン帝国も地球上の新勢力として目を離せなくなりそう。ネイモアは深みが出そうなキャラなので、次の登場が楽しみ。
脚本に疑問は多いが、全編でチャドウィック・ボーズマンへのリスペクトを感じられ、シュリとレティーシャ・ライトの喪失感、母とオコエとエムバクとネイモアの好演技など観てよかったと思え、MCU熱が再燃しそうな作品です!
- シャン・チー テン・リングスの伝説
- エターナルズ
- スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム
- ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス
- ソー ラブ&サンダー
- シー・ハルク ザ・アトーニー
- ウェアウルフ・バイ・ナイト
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル
- アントマン&ワスプ クアントマニア
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3
続編前作や関連映画は、マーベル映画MCU一覧もご参考に。
『ブラックパンサー ワカンダフォーエバー』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞
- マーベル映画MCU
- 2022映画興行収入ランキング日本
- 世界興行収入(2000-2022年)
- ゴールデングローブ賞(2010-2023)
- ディズニープラスおすすめ映画
- アカデミー賞(2003-2023年)
- ファンタジー/SF映画一覧
- 戦争/アクション映画一覧

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