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『SING2/シング ネクストステージ』感想ネタバレ解説/結末は?新たな動物仲間とは?

映画SING シング ネクストステージ

『SING シング ネクストステージ』あらすじ概要

SING』続編。前作で劇場再生に成功したコアラのバスタームーンは、ネクストステージとしてエンタメ聖地でのショー開催を目指すが、コネもなく多くの試練が…。オーディション突破法は?(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 SING シング ネクストステージ
日本興行収入33.1億円年間13位
世界興行収入4.0億USドル [出典]
製作費0.9億USドル
平均評価★★★★★77私の評価↓は含まず)
シリーズ/関連ミニオン/イルミネーション映画 < 前作
原題/英題Sing 2
日本公開日 2022/3/18 [予告↓]上映時間 110分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)USA PG
製作国アメリカ
映画監督ガース・ジェニングス [キャスト↓]
配給/製作/画像©東宝東和

『SING シング ネクストステージ』予告動画

キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)

  • 1位ロジータ(リース・ウィザースプーン。坂本真綾)25匹の豚の主婦。音楽の夢をあきらめきれずスター歌手に
  • 2位ジョニー(タロン・エガートン。大橋卓弥)父のギャング団から離れ、好きだった歌を仕事にしたゴリラ少年
  • 3位ミーナ(トリー・ケリー。MISIA)あがり症を克服した内気な歌唱力抜群のインドゾウ少女
  • 4位アッシュ(スカーレット・ヨハンソン。長澤まさみ)ヤマアラシの少女。ソロのロックスターとして開花
  • 5位クレイ・キャロウェイ(ボノ。稲葉浩志)かつてのロックスターで今は伝説的存在。ライオン
  • 6位ポーシャ・クリスタル(ホールジー。アイナ・ジ・エンド)経営者ジミー・クリスタルの娘。お姫様状態だが歌の才能はありそう
  • 7位グンター(ニック・クロール。斎藤司)情熱的なダンスや奇抜な発想が得意なブタ。ムードメーカー
  • 8位ジミー・クリスタル(ボビー・カナヴェイル。大塚明夫)エンタメ聖地レッドショアシティの劇場経営者。ホッキョクオオカミ
  • 9位バスター・ムーン(マシュー・マコノヒー。内村光良)再建したニュームーン劇場の支配人。ネクストステージを目指す
  • 10位ミス・クローリー(ガース・ジェニングス。田中真弓)ムーン劇場のまじめだがドジな事務員。イグアナ
  • スーキー・レーン(チェルシー・ペレッティ。井上麻里奈)ジミー・クリスタルのアシスタント兼タレントスカウト。サルーキ犬
  • ヌーシー(レティーシャ・ライト。akane)オオヤマネコのストリートダンサー。ジョニーのダンスコーチに
  • アルフォンゾ(ファレル・ウィリアムス。SixTONESジェシー)アイスクリーム売りのアフリカゾウ。ミーナの初恋相手
  • ダリウス(エリック・アンドレ。木村昴)ミーナとデュエットするヤク。自分が大好き
  • クラウス・キッケンクローバー(アダム・バクストン。山寺宏一)ジョニーのダンスインストラクター。テングザル
  • ビッグ・ダディ(ピーター・セラフィノウィッツ。三宅健太)ジョニーの父。ゴリラの元マフィア
  • ナナ・ヌードルマン(ジェニファー・ソーンダース。大地真央)昔の大物スターのヒツジ。ムーンを応援

ネタバレ感想『SING シング ネクストステージ』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ミニオン/イルミネーション映画一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★67/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

シング続編?監督や字幕版/吹替版の声優陣

映画『SING シング ネクストステージ』は『SING シング』の続編2作目です。製作はミニオン・シリーズのイルミネーションです。

監督・脚本は、前作同様にガース・ジェニングスが続投。彼は、イグアナおばさんのミス・クローリーの声優もつとめています。

他の声優陣もほぼ続投で、日米とも歌の上手な俳優女優が採用されています。1作目は、吹替版の出来ばえが歌も含めて高評価されたので、今回も期待できそうです。

出演は、マシュー・マコノヒー(内村光良)、リース・ウィザースプーン(坂本真綾)、スカーレット・ヨハンソン(長澤まさみ)、タロン・エガートン(大橋卓弥)、トリー・ケリー(MISIA)、ボノ(B'z稲葉浩志)等。

映画SING シング ネクストステージ

前作『SING1 シング』の簡単あらすじ(ネタバレあり)

6歳で見た女優ナナの舞台に魅了されたコアラのバスター・ムーンは、倒産寸前の劇場を再建するため、賞金つきの歌唱コンテスト開催を決断。家事と育児に忙しいブタの主婦ロジータは、音楽の夢をあきらめきれず参加して合格。

父のギャング団で働くゴリラのジョニーは、歌いたくて参加。ヤマアラシのアッシュは、恋人と参加したが自分だけ合格し、浮気されて失恋し悩みます。歌唱力あるのに内気なゾウのミーナは落選するが、あきらめずに再挑戦。

ネズミのマイクは音楽の才能は豊かだが、クマから金を巻き上げたりと性格に難あり。そんなメンバーが集まったコンテスト本番、全て開放されて観客も一体となり大盛り上がり。羊の大物女優ナナが資金提供してくれて劇場は再建されました。

さらなる詳細や感想は『SING シング』にて。

今回のショーはどこで?オーディション突破法は?

再建した劇場「ニュー・ムーン・シアター」で、象ミーナ、ゴリラのジョニー、豚の主婦ロジータ、情熱的ダンスの豚グンターが「Let's Go Crazy」を披露。コアラの支配人バスター・ムーンは、スカウト女性スーキーの反応を気にします。

サルーキ犬種のスーキーは「プロに値しない」と判断し車で帰るが、あきらめないムーンは自転車で追って「オーディションは明日」と聞き出します。ムーンは、羊のナナにはげまされ、ヤマアラシのアッシュも誘い仲間と夜行バスへ。

エンタメ聖地「レッドショア・シティ」で、ムーン達は予約なしで断られます。清掃員として侵入し、劇場オーナーの狼ジミー・クリスタルのオーディションで「クレイ・キャロウェイの復活とSFミュージカルショー」を約束し採用されます。

以上が序盤のあらすじ。前作で魅力と歌唱力を見せつけた5人のショーをいきなり見られるのはぜいたくですね。ネズミのマイクがいないのは残念ですが、前作で詐欺してクマのギャング団に追いかけられて終わったので自業自得かも。

そんな低モラルキャラは仲間にふさわしくない流れかと思いきや、バスター・ムーンも目的のためには手段を選ばない人物だったのを冒頭から思い出せました。タクシーを自転車で追ったり、オーディション会場に無断侵入したり。

前作だけでなく『ペット』やミニオンシリーズでも、法律や道徳を無視するシーンはあるので、イルミネーション・スタジオの作風であり、ディズニーとの差別化要素だと思うけど、子どもに見せる作品としては疑問ですね。

オーディションでは多彩な動物と演目が見れて楽しかったです。猿と亀のマジック、カバとウサギのダンス、馬の歌唱、イノシシのデュエット、フラミンゴのローラースケートダンス等。トキ?の大太鼓では失格ブザーが聞こえず

クレイ・キャロウェイが消えた理由は?復活の経緯は?

ショー開催まで3週間の準備期間をもらったバスター・ムーン一行だが、その無計画さには失望しました。勝ち目があるからレッドショア・シティに乗りこんだと思ったのですが、ムーンに策はなく、グンター頼みなのが残念。

頼みの綱である伝説的ミュージシャン「クレイ・キャロウェイ」の勧誘も、ミス・クローリーが追い返されます。またしても不法侵入なので当然の結果ですが。嘘がばれ追いつめられたムーンは、必須のクレイ出演交渉のため出向きます。

ロックスターだったライオンのクレイ・キャロウェイは、愛する妻の死後15年間歌ってなくて自信ないと白状。しかしアッシュの歌声を聞き「亡き妻ルビーも歌ってほしいはず」と請われたクレイは、アッシュと劇場へ。

ミス・クローリーの落とした義眼が何かの伏線かと期待したけど、ただの深読みでした。15年間人前から姿を消したクレイ・キャロウェイの理由や、出場を決める展開は意外性も驚きもなく普通すぎて拍子抜け。

バスター・ムーン自身が交渉に行った必然性や彼ならではの成果もなく、ここでも無計画さが気になりました。当初はアッシュの同行に反対しそうでしたが、結果的にはアッシュが行かなければクレイの説得も失敗でした。

ゾウのミーナの初恋相手は?ショー中止の理由は?

ショーの準備では、ダンスに初挑戦のゴリラのジョニーが、テングザル振付師クラウスとあわなくて悩みます。ジョニーは、ストリートダンサーのオオヤマネコのヌーシーに歌声を披露し、コーチを引受けてもらい自信をつけていきます。

ゾウのミーナは、情熱的なヤクのダリウスとデュエットを組むことに。しかし内気なミーナは、名前さえ覚えてくれない自分好きダリウスと気があいません。そんな時、アイスクリーム売りのゾウ・アルフォンゾの優しさにふれ初恋

高所恐怖症で空中ダイブする勇気のないロジータは、主役の座をジミー・クリスタルの娘ポーシャに奪われます。しかし演技が下手なポーシャに我慢できず、ムーンは主役をロジータに戻します。すると怒ったジミーはショー開催を中止に。

前作『SING シング』は各キャラ達が欠点について悩みながら成長し、最後に克服して感動的なショーへ開放される展開が多幸感をうみました。今回の『SING シング2 ネクストステージ』も、悩みは弱いが成長物語として楽しめました

ただし克服の過程は、クレイ・キャロウェイ同様にあまり上手く表現されていません。ゴリラのジョニーは振付師から逃げて別コーチに習います。ゾウのミーナもダリウスとの問題は解決せず、アルフォンゾへの片思いに逃げこみます。

主役の座を取り戻したロジータも、自らの努力ではありません。高所ダイブの克服も「勇気」ではなくムーンを助けるためでした。もっとも25人もの子持ち主婦が、ショーのために飛ぶのが「勇気」とは思わないので、やらせようとしたムーンの感性がおかしいのですが。

ラストのSF歌謡ショーの出演者と曲名は?

ムーン一行は逃亡するが、クレイ・キャロウェイの「隠れても解決しない。夢を選ぶ勇気だ」という実感こもった一言により、人生最大の無料SFミュージカルショー「Out of this World」の開催を周知し会場を満員にします。

ショーは宇宙飛行士ロジータが、行方不明の探検家(=クレイ・キャロウェイ)を探す旅という内容。最初の戦争の星では、ゴリラのジョニーが「A Sky Full of Stars」を歌いながら、力強いダンスを披露。

嫉妬した振付師クラウスが棒格闘ダンスでジョニーを負かすが、ヌーシーの励ましと会場のアフリカンな鼓舞で勇気をもらったジョニーが逆転勝利。クラウスも祝福。ジョニーの父のギャング団は、ショー中止に向かうジミーを阻止。

ジミーの娘ポーシャは主役でなくエイリアン役で「Could Have Been Me」を披露し、父の制止も聞かず「本当の私を見て」と歌います。メガネザルの清掃員達がバックダンサーに。

ゾウのミーナは「I Say A Little Prayer」を歌い、相手役ダリウスを恋する相手だと妄想しながら恋愛ダンスを成功させます。その高揚感からミーナは観客席のアルフォンゾをデートに誘います。

ブタのロジータは、ジミーに落とされたムーンを助けるため、勇気を出してバンジージャンプ。ロボット役のグンターも飛び出してブタコンビで「Break Free」を歌い、聴衆から拍手喝采をもらいます。

最後の惑星では、ヤマアラシのアッシュと、彼女に「歌が導いてくれる」と言われ妻のまぼろしに背を押されたクレイ・キャロウェイが「I Still Haven’t Found What I’m Looking For」をデュエット。ショーは大成功で終わります。

ネクストステージはどこで?冒頭の伏線回収?

オーナーの狼ジミー・クリスタルは、ショーの成功を見て「劇場の定番ショー」にしようとするが、スーキーが警察に逮捕させます。帰るムーン一行のバスを追ったスーキーは「マジェスティック・シアター」での公演依頼を告げます。

クレイ・キャロウェイ、ポーシャ、ヌーシーも加わった一団は、本場マジェスティックシアターで公演。羊のナナ、ゾウのアルフォンゾ、ロジータの夫などは特別席から観賞。夢をかなえたバスター・ムーンの目は大満足そうです!

エンディングもイルミネーション作品らしく遊び心満載で、ミス・クローリーやメガネザルなどがダンスしたり動き回ります。

ところでスーキーがバイクでムーン達のバスを追ったのは、冒頭でバスター・ムーンが自転車でスーキーを追いかけたシーンの伏線回収ですね。最初は追っても断られる立場だったムーンが、最後は追われて依頼される立場に逆転。夢をかなえたサクセスストーリーです。

映画『SING シング ネクストステージ』私の感想と評価

SING シング』を超えるスケールで描かれた本作は、前作のフォーマットを引き継いでさらなる成長物語になってます。一劇場の歌手でおわらせず、広い世界を舞台に夢をかなえる映画に仕上がってて好感を持てました。

一方、かなえる夢のスケールがいきなり大きすぎるわりに、前作ほどの葛藤やピンチもなく達成してしまうので、感情移入や応援する気持ちにはなれませんでした。不法侵入や違法行為が多いのも、子ども向けとしては微妙です。

ミュージカル演出や歌曲は、前作同様に高レベルで大好き。1つ問題をあげれば、曲が途中でじゃまされることが多い点。物語を止めると若年層が退屈しそうだから、さじ加減は難しそうですが。

新キャラのお気に入りはネコのポーシャ。金持ちの七光りキャラでしたがラストでは「ありのままの自分」を見つけました。父が逮捕されたのは無視しすぎですが(笑)。歌声はクレイ・キャロウェイとアッシュが鳥肌もんでした。

たぶん続編もあるでしょうけど、これ以上の夢の達成は難しいので、また「転落から再生の物語」になりそうですね。ネズミのマイクの改心復活や、悩みなさそうな豚グンターの物語も、続編で描かれることを期待したいです!

続編前作や関連映画は、ミニオン/イルミネーション映画一覧もご参考に。

『SING シング ネクストステージ』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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