映画『ペット2』評価は?ネタバレ感想考察/もふもふ白犬が神に?かわいさ前作以上

『ペット2』あらすじ概要
ミニオンズのイルミネーション製作。『ペット』続編。マックスとデュークは旅行先で農場犬に出会い…。ギジェットは猫屋敷に潜入することに…。スノーボールはホワイトタイガーを救い出すが…。主役3匹の師匠は誰?悪役は何者?(ネタバレ感想考察↓)
映画名/邦題 | ペット2 |
原題/英題 | The Secret Life of Pets 2 |
日本公開日 | 2019/7/26 [予告↓]上映時間 86分 |
映倫区分 | 日本 G(年齢制限なし)USA PG |
製作国 | アメリカ |
映画監督 | クリス・ルノー [キャスト↓] |
配給/製作/画像 | ©東宝東和/イルミネーション・エンターテインメント |
シリーズ/関連 | ミニオン/イルミネーション映画 [< 前作] |
日本興行収入 | 21.6億円(興行収入ランキング) |
世界興行収入 | 4.3億USドル [出典] |
製作費 | 0.8億USドル |
平均評価★★★★★70(私の評価↓は含まず)
|
『ペット2』予告動画
キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)
ネタバレ感想『ペット2』解説や評価レビュー
この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、ミニオン/イルミネーション映画一覧もご参考に。
『ペット1』との比較は?イルミネーション進化?
ミニオンズのイルミネーション製作映画[一覧]です。洋画アニメではディズニー、ピクサーの次くらいにヒット作を出し続けています。
それらライバル社はより大人向けの社会問題や時事性を強調していますが、イルミネーションはもっと子ども向けで本当に笑えるコメディ映画を多く作ってるのが特徴です。ただし、毒舌やモラル無視や度を超えたギャグもあり好みは分かれます。
前作『ペット』では、飼い主がいない日中のペットたちの行動を見せてくれ笑えました。2匹めのペットに嫉妬して覇権争いするマックスが、そのデュークと冒険し過去を知って友情を深める物語としても楽しめました。
ただ、繰り返しや雑な表現やモラル無視が多くてノレない部分もありました。続編『ペット2』ではかなり改善されてて、雑だった冗長物語に反省してか、主役3匹のオムニバスストーリーに仕上げた点も見やすくて評価できます。
それぞれのキャラが成長し、最終ミッションのスパイアクションのような救出劇で大活躍する展開もエンタメ映画として上手い作りです。ただ吹替版では、もう少し子どもにわかりやすい単語を選んでほしいなとは感じました。

声優にハリソンフォード?鷹出ないのに宮野真守?
原語版(日本語字幕版)では、マックス役のルイ・C・Kがセクハラ騒動で降板し、パットン・オズワルトに変更されている以外はほぼ続投です。注目すべきは、農場犬ルースター役のハリソン・フォードです。りりしいがお茶目な感じですね。
日本語吹き替え版も前作からほぼ続投で、当初は心配されたバナナマンの設楽統、日村勇紀はすっかりなじんでいます。ギジェットの沢城みゆき、スノーボールの中尾隆聖、悪役セルゲイの宮野真守のベテラン声優陣はやはり上手すぎます。
スノーボールの悪い顔した時はまさにフリーザ様です。前作ではタカのタイベリアスを演じた宮野真守ですが、今回はヴィラン(敵)としてさすがの演技でした。タイベリアス出ない理由は同時上映ミニオンで射ち落とされたから?
英語版でハリソン・フォードが演じた農場犬ルースターは、内藤剛志が声を当ててます。セリフは少なめですが。他にデイジーの伊藤沙莉、老犬ポップスの銀河万丈、飼い主ケイティの佐藤栞里、太猫クロエの永作博美も引き続き好演してます。
マックスが野生犬へ成長?師匠犬の登場
前作でマックスとデュークは仲良しになり、その飼い主ケイティは結婚して娘リアムも生まれます。マックスはリアムに平和な日常を奪われるが、純粋な愛情を向けられる喜びも感じて、絶対守るという父性本能から育児ノイローゼになります。
ケイティ家族3人と一緒に、マックスとデュークも車で旅行へ行きます。『トイストーリー4』と似た展開ですね。社内でのリアムとのからみはかわいいし、車から顔出すわんちゃんもあるあるネタです。
しかし宿泊先の家には入れてもらえないし、七面鳥に追われたりしてさんざんです。農場犬ルースターと出会うが、温室ぬるま湯育ちのマックスらには堅物で厳しく見えます。しかしその働きっぷりには男らしさや野性味も感じます。
簡単に仕事をマネできると思ったマックスは子羊を逃してしまい、農場犬ルースターに「崖下から救え」と命令されます。イヤがらせだと思ったマックスも達成後は誇りを感じ、少し威厳や風格がアップし、遠吠えまで教わり成長します。
ルースターは仕事もでき、師匠犬としても優れてます。マックスはカラーを取られて育児ノイローゼも治ります。「逃げ出すか立ち向かうかの心構えや野生の犬っぽさ」を身につけたマックスの成長ぶりは、帰宅後の冒険でも役立ちます。別れ際に悲しむルースターがかわいいです。
ギジェットがもふもふ犬から猫神へ?かわいすぎ
前作ではかわいいだけでなく、意思や行動力や格闘の強さまで見せたモフモフなポメラニアン犬のギジェットは、食洗機で毛の手入れしてて女子力アピールもします。愛するマックスから「旅行中にミツバチ君の世話をお願い」され引き受けるのもかわいい。
ギジェットは、おもちゃのミツバチ君をマックスとの子と想定し大切に面倒見るが、昼寝中にマンション階下に落としてしまいます。老婆クレイジー・キャット・レディの部屋は猫屋敷なので取り返すには「猫になる」必要があります。
猫耳と猫しっぽを付けたギジェットは心と行動パターンまで猫になるため、ペット仲間の太っちょ黒猫クロエ師匠に習います。転がるボールを追ってはダメ、落下後の着地は足で、人間にしっぽで触れ、曲線的な動きも教わります。
キーボードにコーヒーをかける描写は人間としては悪夢ですがありがちですかね。小鳥ペットのスィートピーを冗談で食べろと言われて喰ってしまったのはさすが。はき出して安心しましたが。猫屋敷での本番では、猫が光を追う習性も利用します。
多数の猫の中に忍び込んだギジェットは、巨大ボス猫からミツバチ君を救う時ピンチになるが、レーザーポインタの光を手のひらや口の中に照射してもらいます。猫たちは「初めて光を捕まえた猫」としてギジェットを「神」のように崇めます。
沢城みゆきの声の上手さもあり、何をしてもかわいいギジェットですが、ついに「ねこの神」になった瞬間です。ねこ風の歩き方もかわいすぎ。そんな猫の手下どもだけでなく、猫好きおばあちゃんも従えて愛しのマックスの応援へ駆けつけます。
スノーボールがスーパーヒーロー?フーを救え
前作『ペット』ラストで少女に拾われてペットに逆戻りした、もふもふウサギのスノーボールは、うるうるお目々でかわいさアピールし、ママごとや着せ替え人形遊びやスーパーヒーローごっこなど、少女趣味世界にどっぷりつかっています。
特性スーツまで用意されたスーパーヒーローになりきりベランダで飛ぶ空想中、階上のマックスに変人扱いされそうなほど。そこへシーズー犬のデイジーが来て、ホワイトタイガーの赤ちゃんのフーをサーカスから救ってほしいと頼まれます。
ヒーロースーツを来たスノーボールとデイジーは、悪徳サーカス団へ侵入して4匹の狼もやりすごし、フーを逃がすのに成功します。隠れ場所に困り、飼い主不在の多いポップスの部屋へ預けに行きます。ポップスは子犬達をしつける先生です。
やや口の悪いスノーボールですが、人間の前ではうるうるお目々で出っ歯のウサギを演じ、かわいさは前作以上です。新キャラのデイジーもかわいいけど真が強くて、ギジェットとややキャラかぶりしてる感じはするけど個性的で好きです。
主役3匹がアッセンブル!成長を生かせ!
体の大きなホワイトタイガーはポップスでも手におえず返され、スノーボールはマックスらの部屋に隠します。マックスらが旅行から帰ってくると説明するが、オオカミと悪徳サーカス団長セルゲイも来てフーとデイジーを連れ去ります。
農場で勇敢になったマックスは「逃げるか、立ち向かうか」と考えサーカス団の列車に飛び乗り狼と戦います。スノーボールはセルゲイのペットモンキーと戦い、デイジーを救って代わりにモンキーを大砲の球として空へ飛ばします。
不運にもモンキーに当たったマックスは列車から落ちるが機転をきかして戻り、セルゲイからフーを救出します。列車から降りて迫るセルゲイを、ギジェットら猫がクレイジー・キャット・レディの車でひいて倒します。ギジェットの格闘シーンなかったのはファンとして残念すぎますが。
ペット達の団結力により救われたホワイトタイガーのフーは、猫屋敷のクレイジーキャットレディの部屋で暮らすことになります。悪徳とはいえ盗んだ虎だし、そもそもエサとか大丈夫?といろいろ心配ですが。
マックスとデュークは幼稚園へ入園するリアムにハグされ送り出すが、ケイティとチャックは不安とさみしさがこみ上げてます。マックスはルースター師匠から親離れしたような状態なので、肝もすわり育児ノイローゼもすっかり治ってます。
エンドクレジットの途中、少女モリーと遊ぶスノーボールは、お姫様の衣装を着せられパンダ人形を持ってパンダの曲で踊ります。スノーボールの成長は一番わかりづらいけど、元ペット軍団の長だったとは思えない変わりようですね。
『ペット2』私の評価は?続編は決定済み?
前作『ペット』はコメディとしてもハチャメチャ冒険物語としても面白かったけど『ペット2』ではさらにストーリーを洗練させ、多くのキャラに活躍の場を与えてるので、推しキャラがいる人も楽しめますね。私の推しはギジェット。
ディズニーは描かないであろうモラル無視表現は今回も健在で、PCキーボードにコーヒーこぼしたり、小鳥を食べる表現や、高齢ドライバーの運転や、列車の鉄パイプを落としたり、悪役とはいえセルゲイを車で2度もはねたりします。
度を越えた表現が笑いをさそうし、アニメのフィクションだからこそ表現できるファンタジーだとは思うけど、時代が進むとTVでは放送できなくなりそうで心配です。それこそがミニオンズのイルミネーション映画[一覧]とも思いますが。
続編『ペット3』製作は既に決定済です。マックスらもかなり歳とってる気はするけど無視していいんですかね(笑)リアムは幼稚園に入り、モリーも成長するのでますます『トイストーリー3』に近づきそうですが、エモい物語は似合わないのでまたペット達のはちゃめちゃ冒険譚を期待したいです!
続編前作や関連映画は、ミニオン/イルミネーション映画一覧もご参考に。
『ペット2』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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