MCUドラマ『ファルコン&ウィンターソルジャー』ネタバレ感想考察/敵の正体は?2代目は誰が?
『アベンジャーズ エンドゲーム』後、サムはキャプテンアメリカからたくされた盾を政府に返上。それに不服なバッキーとは衝突するが、謎のテロ集団やキャップの盾を持つ者も現れ…。超人血栓の出所は?あの人も登場?敵か味方か?(ネタバレ感想あらすじ↓)
映画名/邦題 | ファルコン&ウィンター・ソルジャー |
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日本公開日 | 2021/3/19 |
製作国 | アメリカ |
原題/英題 | The Falcon and the Winter Soldier |
監督・キャスト | カリ・スコグランド[キャスト] |
配給/製作 (画像出典) | ディズニー・メディア・ディストリビューション/マーベル・スタジオ |
平均評価 平均:100換算 | 76(私の評価は含まず) |
シリーズ 関連作品 | マーベル/MCU一覧 |
キャラ・ランキング(キャスト/出演者)
個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)
- サム・ウィルソン/ファルコン(アンソニー・マッキー。濱野大輝)元落下傘兵。高性能ウィングを駆使するアベンジャーズの一員
- バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン。白石充)ヒドラに洗脳され悪事を働いた過去を精算中。ワカンダではホワイトウルフと呼ばれる
- ジョン・ウォーカー/2代目キャプテンアメリカ(ワイアット・ラッセル。鈴木達央)アメリカ政府により2代目に選ばれた。元陸軍の兵士
- シャロン・カーター(エミリー・ヴァンキャンプ。御沓優子)元S.H.I.E.L.D.エージェント。スティーブが愛したペギー・カーターの姪
- カーリ・モーゲンソウ(エリン・ケリーマン。神戸光歩)武装集団フラッグスマッシャーズのリーダー
- イザイア・ブラッドレー(カール・ランブリー。宝亀克寿)朝鮮戦争でウィンターソルジャーと戦ったアメリカ黒人スーパーソルジャー
- アヨ(フローレンス・カサンバ。織部ゆかり)ワカンダ国のドーラミラージュ隊員
- ヘルムート・ジモ(ダニエル・ブリュール。内田夕夜)「シビルウォー」で逮捕された。アベンジャーズをうらむ
- レマー・ホスキンス/バトルスター(クレ・ベネット。武田太一)ジョン・ウォーカーの相棒。元陸軍の曹長
- ジェームズ・ローズ/通称ローディー/ウォーマシン(ドン・チードル。目黒光祐)米空軍大佐。アイアンマン系アーマーをまとうアベンジャーズの一員
- ジョルジュ・バトロック(ジョルジュ・サンピエール。山岸治雄)かつてキャプテンアメリカと戦ったアルジェリア人の傭兵。今はLAFリーダー
- ルディ(ニール・コディンスキー。山岸治雄)フラッグスマッシャーズの支持者
- ネイゲル博士(オリー・ハスキヴィ。隠れて超人血清を開発)
ネタバレ感想『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』解説と評価
以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!
ドラマ以前のファルコンとウィンターソルジャーは?
サム・ウィルソンの初登場はMCU(ディズニー主導のマーベル映画群)の『キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー』(キャプテンアメリカ2作目)です。
サムは元空軍の落下傘部隊だった退役軍人です。ジョギング中に知りあったスティーブ(キャプテンアメリカ)に誘われ、空軍開発の「ウィングパック型フライトスーツ」を駆使し「ファルコン」としてアベンジャーズの一員に。
サムは『アントマン』でも登場し『シビルウォー』ではアントマンを仲間に誘い、その後もキャプテン・アメリカ陣営として活躍。サノスの指パッチンで消滅したが『エンドゲーム』で復活・参戦し、最後はキャップから盾をたくされました。
バッキー・バーンズの初登場は『キャプテンアメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(キャプテンアメリカ1作目)です。まだひ弱なスティーブを気にかけながら先に戦地へ行き、ヒドラとの戦い中に谷底へ転落し戦死扱いに。
しかしヒドラに洗脳されて強化人間「ウィンターソルジャー」となり、『キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー』のヴィラン(悪役)として登場。スティーブの呼びかけで洗脳が解けて逃亡。『シビルウォー』で主犯とされたが誤りで逃亡。
『ブラックパンサー』ラストで、ワカンダ技術により洗脳を解除され「ホワイトウルフ」と呼ばれる。指パッチンで消滅したが『エンドゲーム』で復活・参戦し、最後はサムが盾をたくされるのを応援しました。
キャプテンアメリカ継承?黒人問題?
『アベンジャーズ エンドゲーム』ラストで、盾を譲られたファルコンことサムですが、重圧で悩み続けたのでしょうね。初代のスティーブはありえないほど純粋だったので、同系統では絶対にマネできません。
そして本作『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』では、サムが黒人であることも「アメリカを象徴するキャプテン・アメリカ」になる足かせだと描かれます。そして米軍の黒人部隊の活躍が闇に葬られた歴史も語られます。
確かにアメリカを代表するヒーローが黒人なら、トランプ大統領や支持者やレイシスト(差別主義者)は猛反発したと思います。白人のバッキーは「問題ないよ」って感じだったけど、私達日本人も黒人の本当のつらさは理解出来ないでしょうね。
実際のキャプテン・アメリカを近くで見てきたサムが、軽々しく名乗れない気持ちもわかります。そんなしがらみのない2代目のジョン・ウォーカーでさえ、初代の偉大さは見聞きしているので重責を感じてるようでした。
ジョン・ウォーカーは「力」では初代キャプテン・アメリカに近づきましたが「心」の成長がなかったのです。初代の「心」を間近で学んできたファルコンは、やはり2代目キャプテン・アメリカに最もふさわしいと感じます。
シャロンも闇落ち?アベンジャーズの敵になる?
『キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー』で、スティーブ(キャプテン・アメリカ)のお隣さんとして登場したシャロン・カーターはなんと、スティーブの初恋相手ペギー・カーターの姪でした。
シャロンは『シビルウォー』でバッキー(ウィンターソルジャー)やスティーブ(キャプテン・アメリカ)の逃亡を助けた罪で追われる身になってたんですね。スティーブは『エンドゲーム』時にペギーだけでなくシャロンも気づかってほしかったですね。
そんなシャロンは、アメリカに戻れず逃亡の果てに『パワーブローカー』として闇市場を暗躍しながら生きのびてきたようです。今回は「超人血栓」をフラッグスマッシャーズから取り戻そうと動いてました。
そしてサムに協力したことで恩赦を得られたようで、やっとアメリカの古巣(CIA?国防省?SWORD?)に戻れそうです。しかし「パワーブローカー」として、その組織の情報を何者かに流しそうな会話をしてました。
シャロン・カーターが本当の意味で闇落ちしたかどうかは、今後のMCUを観ないとわかりませんが「アベンジャーズ」を助けたことで米政府から追われる身となった件は根に持ってそうです。正体がバレないよう、カーリを射殺した罪も
SHIELD創設者の1人エージェント・カーターの姪として、正義側にいてほしいとは感じますが。予想としては、シリーズ序盤はヴィラン的立ち位置にいても、中盤以降はアベンジャーズ側に戻ってくると思っています。
ジョンとヴァルの行方は?対アベンジャーズ?ジモも?
「力」の誘惑に負けて超人血栓を打ったジョン・ウォーカーは、「力」と「心」を制御できずに2代目キャプテン・アメリカの地位だけでなく、米軍も除隊となります。3度も名誉勲章を受けた英雄だけに、かなり無念に感じたことでしょう。
そんなジョン・ウォーカーのもとに、ヴァル(ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ)が近づいてきて、新ヒーロー「USエージェント」が誕生。ジョンの妻も公認ぽいですね。
ヴァルは、ラフト刑務所に収監されたジモともつながってそうです。また、映画『ブラック・ウィドウ』のエンドロール後にも登場(←詳細はリンク先で)。
ヴァルのたくらみは現時点では不明ですが、ヒーローの集め方から推測すると「アベンジャーズに対抗する陣営」を構築してるように感じます。その中でも超人であるジョン・ウォーカーは、重要なポジションになるかもしれません。
ワカンダ兵の描写は必要だった?
前ワカンダ国王ティチャカを殺害したジモが脱獄すると、ワカンダ親衛隊ドーラ・ミラージュのアヨらが引き渡しを要求してきます。バッキーはワカンダで洗脳を解いてもらい、高性能な義手まで作ってもらった恩があります。
いきなりのワカンダ兵の登場は、全く予測してなかったからアガりました。役割や登場シーンが少なめだったのは残念でしたが「キャプテン・アメリカ周辺」のドラマなので、ワカンダの存在感が薄くなるのは当然ですね。
今回のワカンダの最も大きな役割は、破壊されたファルコンの翼(ウィングパック型フライトスーツ)をヴィブラニウム製にして、ワカンダの科学力でさらに進化させたことです。新生ファルコン=キャプテン・アメリカに欠かせない装備です。
あと、ジモをラフト刑務所へ収監する役割も果たしました。アヨは国王殺害のうらみをはらしたい気持ちもあったようですが、理性でおさえました。
もう1つ、ワカンダ親衛隊がジョン・ウォーカーを圧倒したことで、ジョンの超人化のきっかけにもなりました。ジョンとワカンダの因縁は今後描かれるかもしれません。
このように、いちおワカンダ登場の理由はあったけど、それほど必然性は感じませんでした。ただし、トニー・スターク亡き後、ITや科学技術面をサポートするのはワカンダだという宣言は受けとりました。
MCUドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』私の感想と評価
変則の『ワンダヴィジョン』『ロキ』と比べると、本作は圧倒的に正統派アクションドラマです。なつかしいキャラも参戦し、体術アクション戦闘は映画レベルで満足度高め。
不満点は、詰めこみすぎて肝心のヴィラン(カーリやフラッグスマッシャーズ)の描写が薄くて目的もわかりづらかった点です。指パッチンの「生存者と復活者による分断」というテーマは興味深いのに、本作では雑にしか説明されず残念。
サムの実家の船や妹とのやりとりや、黒人イザイアとの交流も、行ったり来たりして退屈だったのでまとめた方がよかったでしょうね。一方、キャプテン・アメリカの継承にからめて、黒人問題と超人の可否を描いた社会性は好みです。
バッキーについては思ったほど進展しなかったけど、2代目?3代目キャプテン・アメリカのサムとは相棒になれそうなので今後が楽しみ。シャロン、ヴァル、ジョン・ウォーカー、ジモ等、不穏の種もいっぱいなのでヴィラン側も期待できそう!
ファルコン&ウィンター・ソルジャーあらすじ
第1話「新たなる世界秩序」あらすじ!盾は誰の手に?
『キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー』の船ジャック犯バトロックの犯罪組織LAFが、ヴァッサン大尉の米軍機をハイジャック。米軍が手出しできない領空で、ファルコンは小型機レッドウィングも駆使して見事に解決。
ファルコンはスティーブから受け継いだ盾を政府に返上するが、同じ黒人ローディーは賛成しません。一方、恩赦を受けたバッキーは洗脳時代の「償いリスト」先を訪ねてトラウマに向きあっています。
デジメーション(サノスの指パッチン)から復活した人達と、5年間生き続けた人達の間で多くの問題が発生中。ネットで支持される「フラッグ・スマッシャー」には超人もいると判明。また、2代目キャプテン・アメリカが盾を受け継いで登場。
第2話「星条旗を背負う者」あらすじ!2代目の正体は?
ニ代目キャプテン・アメリカの正体は、元軍人で3度も名誉勲章を受けているジョン・ウォーカー。それを見たバッキーは、サムが盾を手放したことを責めます。2人がフラッグ・スマッシャーに苦戦中、二代目とその相棒バトルスターが登場。
ジョン・ウォーカーは共闘を提案するが、サム(ファルコン)とバッキー(ウィンターソルジャー)は断ります。超人カーリ率いるフラッグスマッシャーは、パワーブローカーとも敵対。サムらは超人血栓に詳しい因縁のジモに会いに行きます。
第3話「パワーブローカー」あらすじ!なつかしい2人?
『シビルウォー』でワカンダ王ティチャカを殺害したジモは、バッキーの協力で脱獄し、反対するファルコンも加わりマドリプールへ。元ヒドラでウィンターソルジャー計画に関わったネイゲル博士は、パワーブローカーの協力で超人血栓20本を完成。
しかし全てカーリ達に奪われたため、パワーブローカーが追ったのです。そこへ導き逃亡を助けたのは、米から逃亡中のシャロン・カーター。サム、バッキー、ジモはラトビアへカーリを追います。バッキーはそこで、ワカンダ親衛隊アヨと再会。
第4話「世界注視の中で」あらすじ!2代目が闇落ち?
カーリはファルコンに説得されるが、2代目キャプテンアメリカのジョン・ウォーカーが突入して台無しに。ジモは超人血栓を破壊。ジョンは1本だけ持ち去ります。ジョンはジモの引き渡しを要求するが、ワカンダのドーラミラージュも同じ要求で戦闘になり、ジョンは無力を痛感。
ジモは逃亡。姉を人質にされたサム(ファルコン)はバッキー(ウィンターソルジャー)と共に、カーリに会いに行くがジョンの暴走で中断。カーリの攻撃でレマー(バトルスター)が死亡。ジョンは怒り、大衆の目の前でカーリの仲間を惨殺。
第5話「真実」あらすじ!キャプテンアメリカの資格?
ジョン・ウォーカーは、盾とキャプテンアメリカの称号を剥奪されます。彼は自ら超人血栓を打ってました。逃亡したジモは、バッキーからワカンダのアヨに引き渡されてラフト刑務所へ。サムは超人兵士イザイアから、黒人軽視の歴史を聞き「黒人はキャプテンアメリカになれない」と告げられます。
ニューヨークでテロを起こそうとするカーリは、1話目のバトロックと組んでます。サムは、バッキーがワカンダから持ち帰った物を開封。一方、ジョン・ウォーカーはキャプテンアメリカの盾を自作。
第6話「世界はひとつ、人はひとつ」あらすじ!パワーブローカーの正体は?
フラッグ・スマッシャーズが難民の強制送還の法案決議場を襲撃。ワカンダ製ウィングと盾を持ち「キャプテンアメリカ」となったファルコンと、ウィンターソルジャー、シャロン・カーター、ジョン・ウォーカーがむかえうちます。
追いつめられたカーリは、パワーブローカーの正体がシャロンと知って撃ちます。駆けつけたファルコンは、カーリを説得するが、シャロンがカーリを射殺。
サムはマスコミや政府高官の前で、黒人の「キャプテン・アメリカ」を名乗る覚悟を語り「力を持つ者は、どう使うか自問してほしい」と投げかけます。逮捕され輸送中のフラッグスマッシャーズは、ジモの執事エズニックが爆死させます。
ジモを仲間と呼ぶ婦人ヴァル/ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌは、新スーツのジョン・ウォーカーを「USエージェント」と呼び引き入れます。シャロン・カーターは赦免され、パワーブローカーの顔を隠したまま古巣へ戻ります。
私の評価 66/100(60が平均)
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