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『アベンジャーズ エンドゲーム』考察ネタバレ感想/ラスト結末は?伏線回収は?

アベンジャーズ エンドゲーム 映画/ドラマ

マーベル映画MCU22作目。インフィニティサーガ完結編。『アベンジャーズ インフィニティウォー』ラストでサノスにより仲間を失ったアベンジャーズは、最後の戦いに全てをかけるが…。ストレンジの秘策とは?サノスの運命は?(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題アベンジャーズ エンドゲーム
日本公開日2019/4/26 [予告] 上映時間:182分
製作国アメリカ
原題/英題Avengers Endgame
監督・キャストアンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ(キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし) USA:PG-13
配給/製作
(画像出典)
ディズニー/マーベル・スタジオ
日本興行収入61.3億円 年間8位
世界興行収入27.9億USドル [出典] (歴代2位)
製作費3.6億USドル
平均評価
平均:100換算
*批評家と一般は単純平均
(興収・評価: 2024.8.17更新)
84私の評価は含まず)
シリーズ
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マーベル/MCU一覧

登場キャラクター(キャスト/出演者)

ネタバレ感想『アベンジャーズ エンドゲーム』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

MCUとは?インフィニティサーガとは?

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは、ディズニーが主導のマーベル映画シリーズです。いろんなヒーローが世界観を共有してて、地球規模の敵にはアベンジャーズとして集結し戦います。

2008年公開の『アイアンマン』から22作目が本作『アベンジャーズ エンドゲーム』です。この一連のシリーズは、宇宙誕生と同時に発生した6つの「インフィニティ・ストーン」を奪い合う物語です。

そんなMCUの22作目までは「インフィニティ・サーガ」と名づけられてます。個人的には「トニー・スターク・サーガ」と呼びたい。6つのインフィニティ・ストーンの歴史については、そちらのリンクをご覧ください。

『インフィニティウォー』までの伏線回収された?

『アベンジャーズ エンドゲーム』はMCUの「インフィニティ・サーガ」全体から伏線回収(後づけが多そうだけど)しています。『インフィニティ・ウォー』からはまず、サノスの首をはねたソーが伏線回収します。

前作でストームブレイカーという斧でサノスにダメージを与えたソーは「頭を狙うべきだったな」と言われ、指パッチンされてしまいます。そのことを覚えてたソーが今回は一撃で首を切り落とします。

ドクター・ストレンジが見つけた「1400万605通りの未来の中で1つだけの勝利パターン」は、トニーが量子世界を使ったタイムトラベルを実用化し、そのあと指パッチンすることだったのですね。だから前作でトニーだけは殺されてはいけなかったのです。

インフィニティウォーのラストで、トニーはピーターが泣きながら消滅する姿を見ました。そんなピーターの写真を見て、タイムトラベルの実用化に着手します。家族との別れにつながる可能性も感じながら。その他や過去作からの伏線回収は、以下で書いていきます。

サノスの魅力はどこに?敵だけ消すのはエゴでは?

前作『アベンジャーズ インフィニティウォー』は、ヴィラン(悪役)サノスが宇宙の生命を半減させて全宇宙を救うというヒーロー誕生物語でした。サノスが愛する娘ガモーラを大義のために殺害した場面も涙ものでした。

極論いうと「身内や友人さえ助かれば、宇宙の存続なんてどうでもいい」とするアベンジャーズの「エゴ」に対して、サノスは身内も関係なく「ランダムに平等に生命を半減させて宇宙を救いたい」とする「エコ」な考え方です。サノスにも共感できます。

そんなヒーローのサノスにどういう結末をあたえるのか、というのも『エンドゲーム』で注目してた点です。しかしサノスは「ただの人類の敵」として描かれただけで、同情させるような描写もなく、救いさえあたえられなくて残念です。

劇中でサノスは「半減した時に家族を失った者が残ってると、必ず逆襲(アベンジ)を考えるので、宇宙の全生命を消滅後に再生する計画に変更する」と語ります。これは「神になる」との宣言であり、前作サノスとは思想が変わってしまってます。

また最も納得しづらいのは、トニースタークが「サノス軍だけを指パッチンで全滅させた」ことです。一見、地球の平和が守られたと思うけど「いやなやつらだけ全滅させたアベンジャーズ」と「敵も味方もランダムに半減させたサノス」とでは後者の方が平等に感じます。

もちろん、地球人を倒しに来た異星人の大軍の方が悪いのだけど、その理由は侵略的な「エゴ」ではないのに、アベンジャーズ側は自分たちだけが助かる「エゴ」によって敵を消滅させたのです。他に勝利方法がなかったとしても疑問が残ります。

アベンジャーズ エンドゲーム 映画/ドラマ

タイムトラベルの矛盾点の解釈

前作『インフィニティ・ウォー』を見終わった後、タイムストーンやソウルストーンやキャプテンマーベルの力で、タイムトラベルや異次元移動により逆襲(アベンジ)するのではないかと予想しました。

結局ストーンは原子レベルに崩壊したため使えず、最も安易なアントマンの量子世界を利用したタイムトラベルが採用されました。制作陣もそこで意表をつく気はなかったでしょうからいいのですが、矛盾点が多すぎます。

幼いサノスを殺害したり、生まれないようにする意見も出たけど、マルチバースの発想では別の世界線に分岐するだけで、この世界の現在には反映されないと説明されます。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がダメな例で出されてましたね。

だから現在のこの世界で実行できる逆襲として「6つのインフィニティ・ストーン」を過去(別の世界線)から奪って持ちかえり、ガントレットにはめて、消滅した生命をもとに戻すよう願いながら指パッチンする方法が選ばれました。

ストーン以外で矛盾に感じたのは、ソーがムジョルニア(ハンマー)を持ち帰ったこと、キャップがキャップと戦ったりバッキー生存を教えたこと、ネビュラがネビュラを殺したこと、老いたロジャースが戻ってきたこと等です。

まずムジョルニアはストーン返却の時に一緒に返したのだと思ってます。過去の自分と接触すると消滅するタイムパラドックスは、マルチバースではありません。同じ人間はユニバースの数だけ無限に存在できるので接触も可能という考え方です。

この考えを拡張すると、別の世界線からトニーやナターシャを連れてこれそうですが。老いたスティーヴが帰ってきたのは「老いてから、元の世界にタイムトラベルした」からです。ペギーと踊った世界で年老いても、世界線が違うためあのベンチには現れません

ピム粒子に関する矛盾点もあります。ピム粒子が存在する時代から奪えば、タイムトラベル回数は実質無制限にできてしまうし、ピム博士が復活した世界でも無制限になりそうです。続編以降でこの矛盾点はぜひ封じてほしいです。

最終決戦を解説!アクションの満足度は?

『アベンジャーズ エンドゲーム』は前作ほどアクションシーンが多くないし、特に前半はエモさ重視のヒューマンドラマだし、タイムトラベル先でも戦闘はあまりないため、アクションを期待してた人には退屈で物足りなかったかもしれません。

しかし最終決戦では、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーがサノスに立ち向かい、ソーの稲妻をアイアンマンが増幅してぶつけたり、キャプテン・アメリカがムジョルニアを持ち上げてぶん回したりの連携技が見られて大興奮でした。

そしてサノスの大軍にキャップが立ち向かう時、サムから通信があり、魔法陣でアベンジャーズの増援が現れ「アッセンブル」します。ブラックパンサーとワカンダ軍も参戦し、ペガサスに乗るヴァルキリー部隊も助力に来ます。

アイアンマン&ペッパーや巨大アントマンが強力すぎ。アーマー6つのストーンがはまった「インフィニティ・ガントレット」をフットボールのように持ち逃げする描写はアメリカぽいですね。ホークアイからスパイダーマン、そしてブラックパンサーへ。

スパイディを守るために女性アベンジャーズが勢ぞろいして敵軍を圧倒するシーンもサイコー。ナターシャいなくて悲しいけど。愛するヴィジョンを殺害されたスカーレット・ウィッチがキレて、サノスに連続攻撃する姿から登場時の「恐い魔女」ぶりを思い出せます。

サノスの戦艦から地上攻撃が始まると、魔術師部隊が結界バリアをはります。すると戦艦はなぜか上空を攻撃し始め、飛んできたキャプテン・マーベルが一撃で戦艦を破壊した時には劇場内もざわめきました。強すぎるけどかっこいい!宇宙戦艦なみ!

キャプテン・マーベルは、サノスの頭突きも全くきかず圧倒するけど、インフィニティ・ストーンを使いこなすサノスが、パワーストーンを使ってマーベルをぶっ飛ばすのは、サノスの頭脳戦や戦闘なれした姿を表現してて素晴らしいです。

指パッチン寸前のサノスを、スペースストーンから生まれたマーベルが止めるシーンも緊張感ありましたね。しかしついに指パッチンされた、と思いきや、アイアンマンスーツのガントレットにストーンが移り、トニーが指パッチンします。

このインフィニティ・ストーンの移動方法はよくわからず、アイアンマンのマーク51?のナノテクを活用して、事前にストーンに触れてスーツの一部のように操ったというのが濃厚そうです。直前にドクターストレンジがトニーに指を上げてたので魔術と思ったけど「1400万通りの1つだ」の意味だと解釈します。

コメディ的な笑えるシーンがいっぱい!

MCUはシリアスでまじめなストーリーが多いのに、コメディシーンや笑いの要素はいつもいっぱいなので、劇場でもクスッとか爆笑とか起こるのが好きです。『アベンジャーズ エンドゲーム』で覚えてる笑えるシーンを挙げてみます。

死んだ人と生き残りメンバーの一覧

前作『アベンジャーズ インフィニティウォー』でも書いたけど、エンドゲーム開始前に死んだ人と生き残ったメンバーの一覧は下記のとおりです。

生き残ったメンバー(生存者リスト)
消滅したメンバー(死亡者リスト)
指パッチン以外での死亡者リスト

そして『エンドゲーム』終了時に死亡またはアベンジャーズから離脱しているのは、悲しいことですが下のとおり。

キャプテン・アメリカは、中盤にペギー・カーターを見守ったシーンが伏線となり、ストーンを返しに行ったまま元の時代には戻りませんでした。老人になったスティーヴが戻ってきたけど、この世界線に戻るには、タイムトラベルを使ったんでしょうね。いずれにしろアベンジャーズからは離脱です。

エンドゲーム終了時の離脱リスト

アベンジャーズ1

過去作で観ておいたほうがいい映画は?

『アベンジャーズ4 エンドゲーム』は『アベンジャーズ3 インフィニティウォー』の直後から始まるため、その映画視聴はほぼ必須です。本当に時間ない人なら、この2本だけ観て気に入れば過去作をたどればいいでしょう。

もしGW等でDVDやネット配信を何本も観る時間あるなら、下記4作の集合映画が全体把握のために特にオススメです。

『アベンジャーズ エンドゲーム』はぜひ劇場で観てほしいので「過去作を観てから!」という強迫観念にかられて前へ進めないくらいなら、上映してる間にとりあえず劇場へ観に行ってほしいです。

過去作からのオマージュやパロディ一覧

『アベンジャーズ エンドゲーム』は、単独ヒーロー映画からも数々のオマージュやパロディがあったので列挙します。時間があるなら観ておけばクスッと笑えたりしますよ。

『アイアンマン』から

ラストスピーチでトニーはサプライズ発言します。この「私がアイアンマンだ!」を、「インフィニティ・ガントレット」に6つのストーンを引き寄せたトニーが言いながら最後の指パッチンするシーンはファンへのご褒美であり感動的です。

トニーがアイアンマンのAIに名づけた「ジャーヴィス(JARVIS)」が、父ハワードの運転手の名前だったことが判明します。娘モーガンがアイアンマンになった場合のAIの名前が「ハッピー」になる可能性もありそうですね。

この1作目の監督であり功労者のジョン・ファブローは、ハッピー・ホーガンとして出演し、トニーの娘モーガンにトニーのチーズバーガー好きを語ります。モーガンがアイアンウーマンとしてデビューする時に監督する可能性もありそうです。

『キャプテンアメリカ ザ・ファーストアベンジャー』から

スティーブ・ロジャースがレッドスカルから取り戻す時に海へ落下した四次元キューブを、ハワード・スタークが引き上げてSHIELDで保管しています。それを奪いに行ったトニーが父ハワードと会い「ハワード・ポッツ」と名乗ります。

トニーに娘が生まれた事、父に生まれる息子の事などについて語り抱き合い「世界を救ってくれてありがとう」と感謝してわかれます。この時のハワードの運転手の名前が「ジャーヴィス」でした。

『キャプテンアメリカ ザ・ファーストアベンジャー』ラストで、スティーブはペギーカーターとのダンスデートの約束を果たせませんでした。エンドゲーム中盤でもペギーを見守り名残惜しそうでした。地球を救った後、彼はペギーとの約束を果たす道を選択します。

『アベンジャーズ』から

アベンジャーズがロキをとらえて連行する時、アントマンとトニーが連携して四次元キューブを奪うが、その時代のハルクにじゃまされてロキに奪われ失敗に終わります。ブルースは、この時代のエンシェント・ワンに会いに行きます。

スティーブは、ヒドラのストライク部隊からロキの杖(マインド・ストーン)を奪って逃走中、その時代のキャプテンアメリカに「逃げたロキの変身」だと思われ格闘戦になるが「バッキーが生きてる事実」を告げて動揺させ逃げ切ります。

『アイアンマン3』から

この作品のラストで、ペッパー・ポッツがアイアンマンスーツを着ましたが、その姿が再び見られるとは予想外でした。

この作品で出てた少年が、トニー・スタークの葬儀に出席しています。2代目アイアンマンの可能性はまだあるのでしょうか。

『マイティソー ダークワールド』から

ソーとロケットは、幽閉されたロキの横を通り抜けます。ソーの恋人ジェーン(ナタリー・ポートマン)の体内から、あらいぐまロケットがエーテル(リアリティストーン)を抽出します。

ソーはこの直後に殺害される母と話して、つらい未来で負った心の傷をいやされます。ソーはこの世界のムジョルニア(ソーの愛用ハンマー。『マイティソー3 バトルロイヤル』で姉ヘラに破壊された)を奪って帰ります。

『キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー』から

世界安全保障委員会のアレクサンダー・ピアース(ロバート・レッドフォード)がアベンジャーズの時代に登場します。スティーブとエレベーターで格闘したラムロウらヒドラのSTRIKE部隊からは「ヒドラ万歳」の一言で無傷で切り抜け、柔軟に成長した姿を見せてくれます。

スティーブとサムことファルコンとの出会いは、この映画のジョギングシーンでしたが、速いスティーブは「左を失礼」と走り去ります。『エンドゲーム』ではサムが「左だ」と言って登場し、5年ぶりに追いついたことを示しています。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』から

ピータークイルが音楽テープ聞いて踊りながらオーブに近づくのを見て、ウォーマシンことローディーはネビュラに「あいつアホか?」と言って気絶させます。ネビュラは機械の手を溶かしながら、オーブ(パワーストーン)を入手します。

『アベンジャーズ2 エイジオブウルトロン』から

STRIKEがロキから奪った杖(マインド・ストーン)で双子を強化人間にします。その1人がスカーレット・ウィッチことワンダです。スカーレット・ウィッチがアベンジャーズに見せた幻想に似た場面が『エンドゲーム』でいくつも出てきます。

アベンジャーズの宴会でソーのムジョルニア(ハンマー)を持ち上げよう大会が行われ、高潔な心を持つキャプテン・アメリカだけが少しだけ動かせました。そして今回、キャップがムジョルニアで稲妻まで起こしサノスと戦う場面は大興奮です。

『シビルウォー キャプテンアメリカ』から

トニーとスティーブの意見がわかれて、ドイツの空港で、アベンジャーズが二分して戦います。その時に顔を合わせたメンバーが、あの戦いを思い出させるようなあいさつを交わします。特に巨大化したアントマンは、印象深かったようです。

この映画のラストでトニーが奪ったキャプテン・アメリカのヴィブラニウム製シールドを、スティーブに返します。

シビルウォー_キャプテンアメリカ3

『ドクター・ストレンジ』から

ニューヨークのサンクタムを守っていたエンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)により、ハルクのアストラル体として一時的にブルースが切り離されます。ドクターストレンジの秘策に気づいた彼女は、タイムストーンを貸してくれます。

『シビルウォー キャプテンアメリカ』に参戦後、トニーに車で送ってもらったピーター・パーカーは、トニーにハグされたと勘違いするが、実は横のドアを開けられただけで「まだハグは早い」と言われます。

『エンドゲーム』で復活したピーターにトニーがハグし、ラストでトニーが倒れた時、ピーターが真っ先に駆け寄り「トニーさん」と泣きながら抱くのは継承を感じました。『インフィニティウォー』ラストとの対にもなっています。

スパイディがバルチャーを止めようとした時にAIに「瞬殺コマンドを実行しますか?」と聞かれ「いやいや殺さないよ」と言って解除しましたが『エンドゲーム』ではアイアンスパイダースーツで瞬殺モードを実行してサノス軍と戦います。

最後のシーンで、ピーターは学校でネッドと再会しますが、見た目は同じ年齢なので、インフィニティストーンで消滅してたと考えていいのでしょうね。生き続けてた人々は、5歳の年上になってるはずなのでどう見せてくれるか楽しみです。

『マイティソー バトルロイヤル』から

ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)がヘラ戦と同じようにペガサスに乗って最終決戦に参戦します。ペガサスはどこから連れてきたんでしょうね(笑)この映画の監督タイカ・ワイティティは、コーグとしてアスガルド村で出演してます。

アントマンのトリビアやヒーロー達の今後と動画配信

量子世界に入ったアントマンは、元の世界へ戻す手はずだったワスプらが指パッチンで消滅したため、5年間閉じ込められていました。そしてネズミのおかげで元に戻れました。ところでネズミと言えば、ディズニーのミッキーマウスですよね。

アントマンことスコット・ラングは自分の名前が慰霊碑に彫られてるのを見て、元妻の家へ行ってみると、なんとあの幼くてかわいかった実娘キャシーが、想像以上に大きく成長していました。10歳が15歳になった感じですかね?

その他で気になった点は、ディズニーが新しく始める動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」(日本ではディズニーデラックスかも?)でのMCU展開をにらんだシーンがいくつも見られたことです。

ラストで老スティーブが戻ってきて、ヴィブラニウム製の星条旗シールドをファルコンことサムに渡して「二代目キャプテンアメリカ」を連想させます。動画配信では『バッキー&ファルコン』のスピンオフドラマが予定されてるようです。

ナターシャは、暗殺者になったローニンことバートンを救って手をつないでアベンジャーズへ引き戻しました。それは、過去にブダペストで犯罪をおかしていたナターシャを、バートンが救ったことへの恩返しに思えます。

ナターシャはソウルストーンと引き換えに「家族であるアベンジャーズ」を守るため犠牲になります。配信か劇場映画で『ブラック・ウィドウ』の単独ヒーロー映画も予定されてるそうですが過去の物語になりそうですね。ナターシャの葬儀がなかったのは本当に残念です。

ヴィジョンは復活してませんが、配信では『ワンダヴィジョン』も予定されています。同じく復活してない?ロキが主人公のドラマも予定にあります。

天才科学者トニー・スタークがいない世界の、一番の天才シュリの活躍は『ブラック・パンサー2』で観たいですね。別の世界線から来たガモーラは行方不明になったけど、クイル達と新しい関係を築く物語も見れるのでしょうか。

そのガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーに、ソーが加わるのかも興味深いです。ソーはアスガルド村の王を辞退して、全てをヴァルキリーに押しつけました。将来この2人の結婚とかも見れるのでしょうか。

エンドクレジット映像やスタンリーのカメオは出演は?

ラストでトニーの葬式後、ペッパーが「トニースタークには心(ハート)がある」と書かれた初期アークリアクターを流し、スティーブが過去へ戻りペギーとのダンスと音楽で終わります。

エンドクレジット後のオマケ映像はありませんでした。エンドロールでは、主要メンバーのなつかしい映像とともに俳優女優名の直筆サインが見れます。

そして「カンカンカンッ」という『アイアンマン』1作目のマーク1ワン製作時の音、トニースタークを象徴する音が聞こえて、トニーの活躍はもう見れないと思うとさらに涙がこぼれます。にくい演出です。

この「カンカンカンッ」は同時に、新たな「アイアンマン2世」の出現も予想させます。個人的な予想は娘モーガンが父トニーを引き継ぎ、トニーの運転手だった「ハッピー」をAI名にすると思ってますが、まだ先の話ですね。

2018年に亡くなった、マーベル作品の原作者スタン・リーおじいちゃんは、過去シーンで車を運転しながら若い姿で登場し「戦争より愛しあおう」と言います。『キャプテン・マーベル』冒頭のようなサプライズはなかったです。スタンリーMCU一覧もどうぞ。

『アベンジャーズ4エンドゲーム』総括とMCU続編

11年間、22作品にわたるマーベル映画(MCU)がついに完結しました。私は遅咲きだけど4年間で凝縮して楽しめました。新しいシリーズ映画の形を見せてくれたMCUには今後も期待です。

そして前作『アベンジャーズ インフィニティウォー』と本作『アベンジャーズ エンドゲーム』を1本として考えると、個人的オールタイムベスト映画の上位に選びたくなるほど大好きですし、映画シリーズとしても1か2位です!

上記で挙げたように、サノスの魅力や同情したくなる要素がなくなってたり「敵だけ全滅」と「平等に半減」ではどちらがエゴかという問題や、前半のアクションの少なさなど気になる点を考え『インフィニティウォー』の方がやや好きです

でも過去作をからめたエモ展開、家族を守るためのナターシャの死、アッセンブルと集合した時の興奮、キャップがムジョルニアを軽々と扱った事、トニーが妻娘との平穏な生活を犠牲にしてまで世界を救おうとした事など胸が熱くなります。

トニー「私がアイアンマンだ」(『アイアンマン』が伏線)と犠牲になり(『アベンジャーズ』1作目からの伏線回収)、ピーターパーカーとペッパーとの最後のハグなど名場面すぎて思い出すだけで涙が出ます。

MCU続編としては、フェーズ3の最終話『スパイダーマン ファーフロムホーム』が『エンドゲーム』直後から始まることしか発表されてません。『ドクターストレンジ2』とかを発表すると、ストレンジが死なないことがネタバレになるからです。

「アベンジャーズ」による「インフィニティ・サーガ」は完結し、続編シリーズ名は「エターナルズ」になることが発表されています。買収した20世紀フォックスのX-MENシリーズも合流すると噂されてるけど詳細は未定です。

いずれにしろ、ここまで期待を裏切っていないディズニーによるマーベル映画シリーズ(MCU)を、今後も見続けるのは間違いありません。新シリーズ「エターナルズ」が今から楽しみです!

私の評価 93/100(60が平均)

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