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映画『スパイダーマン ファーフロムホーム』評価は?ネタバレ感想考察/敵の正体と目的は?新ヒーロー登場?

映画スパイダーマン ファーフロムホーム

『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』あらすじ概要

マーベル映画MCU23作目。『アベンジャーズ エンドゲーム』後、スパイダーマンとして街の平和維持するピーターは、夏休みに友人と行ったヨーロッパ旅行で怪物に襲われるが新ヒーローに救われ…。ニックの目的は?恋はピーターだけではない?(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
平均評価★★★★★79私の評価↓は含まず)
原題/英題Spider-Man: Far From Home
日本公開日 2019/6/28 [予告↓]上映時間 135分
映倫区分日本 G(年齢制限なし)USA PG-13
製作国アメリカ
映画監督ジョン・ワッツ [キャスト↓]
配給/製作/画像©ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/コロンビア映画、マーベル・スタジオ、パスカル・ピクチャーズ
シリーズ/関連マーベル映画MCU < 前作続編 >
日本興行収入30.6億円年間16位
世界興行収入11.3億USドル [出典]
製作費1.6億USドル

『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』予告動画

キャラクター(キャスト/出演者。日本語吹き替え声優)

ピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド。日本語吹き替え声優:榎木淳弥)
特殊クモにかまれ能力を得た少年。叔母メイと暮らす
クエンティン・ベック/ミステリオ(ジェイク・ジレンホール。高橋広樹)
アベンジャーズ最後の戦い後、別世界の異次元から訪れたスーパーヒーロー
ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン。竹中直人)
元SHIELD長官。アベンジャーズを統率。ピーターとも面識がある
ミシェル・ジョーンズ通称MJ(ゼンデイヤ。真壁かずみ)
知的でクールな女生徒。ピーターが片思いの同級生
ネッド・リーズ(ジェイコブ・バタロン。吉田ウーロン太)
ピーターの親友。太っちょなオタク。椅子の人にあこがれる
ハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー。大西健晴)
トニーの運転手かつ助手的存在。ピーターのサポートも行う

ネタバレ感想『スパイダーマン ファーフロムホーム』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。続編前作や関連映画は、マーベル映画MCU一覧もご参考に。

私の評価 ★★★★★72/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

監督やトムホランド・ゼンデイヤ等キャスト

ジョン・ワッツ監督は『スパイダーマン ホームカミング』からの続投です。ケヴィン・ベーコン主演『コップカー COP CAR』で注目され抜擢されました。前作がただのヒーロー誕生物語としてではなく、学園青春映画としても評価されたのでしょう。

スパイダーマンことピーター・パーカーを演じる主演のトム・ホランドは、スマトラ地震の『インポッシブル』の子役ルーカスで注目され『シビルウォー キャプテンアメリカ』でスパイダーマンとして初登場しました。

まだ子どもっぽさが残る顔やしぐさが、高校生ピーター・パーカーにぴったりです。MCU(マーベル・シネマティックユニバース)は強い女性ばかりなので、ピーターはヒロインや子役ポジションとしても貴重な存在です。

知的でクールな女生徒ミシェル・ジョーンズ通称MJ役は、人気ダンサーで音楽家のゼンデイヤが演じます。『グレイテストショーマン』にも出演してます。前作は出番少なかったけど、今回はとてもかわいくて魅力的です。

続編は『スパイダーマン3/ノー・ウェイ・ホーム』です。

映画スパイダーマン ファー・フロム・ホーム

エンドゲーム後の世界?MCUフェーズの位置づけ

アベンジャーズ エンドゲーム』で半減した人類が元にもどり、混乱もおさまった後の世界での物語です。校内放送の映像で、生徒ごとに5年の差ができたことをさらっと解説したのはスマートです。映像が安っぽくて学校放送らしいです。

ネッドも、MJも、いじめっこフラッシュも、メイおばさんも、ハッピーも皆5年間消滅してたんですね。代わりに5年年下だった後輩が筋肉マッチョで同級生になり、女子にモテモテでMJをねらってくるので、ピーターも動揺ぎみです。

本作は『スパイダーマン ホームカミング』 続編であり、マーベル映画MCUの23作目、フェーズ3のラストという位置づけです。フェーズとは「章」のことでMCU解説に書きましたが特に気にする必要はないです。

フェーズ3までの「インフィニティ・サーガ」と呼ばれる一連の物語は前作『アベンジャーズ エンドゲーム』で完結したけど、本作『スパイダーマン ファーフロムホーム』は心の切替えや新章への橋渡しの役割りを充分に果たしています。

新章にはワクワクするけど、サノス戦で死んだ英雄たちを全く無視して、いきなり笑って楽しい毎日を過ごすピーターやハッピーやニックフューリーなんて見たくないです。本作は「最後に悲しみを乗り越える物語」として完璧に近いです。

「泣いてばかりじゃダメだ、生きてる者は前進しなきゃ、トニーらの犠牲が無駄になる」というメッセージもこめられています。ピーターもハッピーも、トニーがいない世界に喪失感を抱えてますが、ラストでは乗り越えて希望が見えてきます。

アイアンマンやトニーの残像?キャプテンアメリカも?

開始早々、映画『ボディガード』でも有名なホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)の名曲オールウェイズ・ラヴ・ユー(I Will Always Love You)がかかり、トニー・スタークことアイアンマン、スティーブ・ロジャースことキャプテンアメリカ、ナターシャ・ロマノフことブラックウィドウ、ヴィジョンなどの追悼映像が流れます。

また泣かせにきたなと思いきや高校の校内放送です。教室内には生徒によるヒーロー絵画が飾っています。街の看板やストリートアート、飛行機内の「トニースターク史」、ヴェネツィアでの追悼映像など、世界中で英雄の死が悲しまれてます。

ピーター・パーカーは明るく振るまってるけど「トニースタークの後継者は誰?」と記者に質問されると、思いつめたように会見を離れ、一人で師トニーのことを考えます。「トニーの後継者のあかし」を受け取った時は猛烈にうれしそうです。

トニーの一番そばにいたハッピー・ホーガンも喪失感は強そうです。天才トニーが1人でこなしてた仕事量の多さを改めて実感し「どうすればいいかわからない」と泣きそうにグチってました。ピーターが1人で装備を選んでる姿を、トニー生前のDIY試行の姿と重ね合わせ涙しそうになってました。

そのハッピーはドローンと戦う時、兵器博物館の重い盾を投げつけるが、飛ばずにすぐ床に落ちて「キャプテンアメリカはすごいや!」と言います。

ラストバトルで、スパイダーマンが片手に盾、片手に爆弾を持ってラスボスへ挑むシーンは『アベンジャーズ エンドゲーム』でキャプテン・アメリカがサノスに立ち向かう時に、片手にシールド、片手にソーのハンマーのムジョルニアを持つ場面のオマージュです。マネ好きピーターが、あの戦いで見たシーンをコピーしたのかと思うと感動的です。

また、トニーがピーターに残したサングラスのAI名「イーディス」は、イージス艦の語源である、ギリシア神話の女神アテナが持つ盾(防具)アイギスから由来してそうです。トニーが盾=スティーブのことを考えながら製作したのかと思うと、衝突しがちだった2人がなつかしくなります。

ピーターの恋のゆくえは?ネッドやハッピーも恋?

ピーター・パーカーは、前作『スパイダーマン ホームカミング』で両思いになったリズが引越したので、今回は前作でストーカーのようにつきまとってたミシェル・ジョーンズ通称MJに片思いしています。

ピーターはネッドの協力を得て、ヨーロッパへの修学旅行中にMJと両想いになれるよう、ヴェネツィアで「死の花ブラック・ダリア型ブローチ」を購入し、パリのエッフェル塔で渡すという高校生らしいプランを立てます。

行きの飛行機内では、ピーターがMJと隣席になるようネッドがアレンジするが裏目に出て、ピーターは先生の隣に、MJは恋敵ブラッドの隣になります。ネッドは校内放送の美女ベティと隣になり最初はうとまれたがなんと恋人に発展します!

まさかネッドの恋が先に実るとは驚きです。それでもピーターに「俺は今でもスパイダーマンの椅子の人だからな」と友情をアピールしたり、MJに「スパイダーマンの正体を先に知ったのは俺だからな」とマウンティングするのはかわいすぎ。「あのニック・フューリーに麻酔銃うたれたのなら最高」もオタクっぽくていいですね。

まさかの恋という意味では、独身かどうか不明だったハッピー・ホーガンが、メイおばさんと恋仲になってるのも驚きで笑えました。トニースタークが上手い言葉でちゃかすのを聞いてみたかったです(涙)

結局ピーターからMJへのプレゼントプランは、ニック・フューリーに夏休みを乗っとられた事により成立しません。が、意を決したピーターがMJに告白しようとすると「スパイダーマンでしょ?」と意表をつかれてしまいます。

そしてMJがつきまとってた理由は「スパイダーマンの正体をつきとめるため」だと知ったピーターは「恋愛対象として見られてなかった」と思いがっかりします。しかし戦いの後、MJは「ピーターに興味があった」と告白します。

MJは傷ついたピーターと抱き合い、初々しい下手キスを3度もしてめでたく両思いになります。ラストシーンでは、スパイダーマンがMJを抱えてニューヨークの街をスィングしますが、さすがにやりすぎだし正体バレますよね。アレなくても。

MJは過去シリーズよりオタクっぽくて魅力的です。一方、ネッドとベティは旅行後に両者の合意で、明るい将来のため破局して普通の友人に戻ってます。ハッピーはメイに「ひと夏の恋」と言われてつき離されるが納得してない感じです。

バトルアクションは前作越え?人命救助も重視

前作はトニースタークとの関係性や、ヴィランの境遇などを重点的に描いてたので、バトルやアクションは普通のスーパーヒーロー映画と比べても少なめでそこが評価の分かれ目でした。だからバトル面で前作超えするのは当然です。

スパイダーマンは、他のアクション映画と比べてもスピード感ある立体的な戦闘を楽しめるのが特徴であり強みです。本作『スパイダーマン ファーフロムホーム』では飛ぶミステリオも現れ、3Dバトルにさらなる磨きがかけられています。

本作では、実態ないエレメンタルズからの人命救助、エレメンタルズvsミステリオ、スパイダーマンvsミステリオ、スパイダーマンvsドローン軍団など、いろんなタイプのバトルが楽しめます。

マントをつけて空を飛び、手からレーザーが出るミステリオは、トニーやアベンジャーズへの復讐心からいろんなヒーローの特徴をパクってて面白いです。結局エレメンタルズとの戦闘はホロ映像だけど、それを見てる私達には映画の1シーンなので、興奮したことに変わりはありません。

スパイダーマンは「街の親愛なる隣人」なので、敵を倒すことより人命救助を優先するのも前作同様に見逃せません。街で避難する人を助けたり、倒れそうな尖塔や、ネッドとベティの観覧車を支えて救い出します。

スパイダーマンは怪力はあるけど、基本的にクモの糸を使って戦うので、エレメンタルズのような実態ない怪物には相性よくないこともわかります。ダメ元で糸を出した時にドローンがくっついてたら、ミステリオの計画はモロバレでしたが。

終盤の大量ドローンとの戦闘は、立体的に戦えて身軽なスパイダーマンには相性良かったと感じます。ラストのミステリオ戦での、ピーターむずむず(スパイダーセンス)の活用は最高の使いどころで、序盤のメイとの伏線がきいてます。

ヴィランの正体?ミステリオやエレメンタルズとは?

本作『スパイダーマン ファーフロムホーム』のヴィラン(敵)の正体は、やはりクエンティン・ベック通称ミステリオ(ジェイク・ギレンホール)です。彼と協力者たちは、過去にトニースタークにより日影の存在にされた者たちです。

そういう意味では前作『スパイダーマン ホームカミング』で、トニーの組織によって失業させられたヴィランのトゥームス通称バルチャーと境遇が似ています。トニーの負の遺産が後継者達を苦しめる構図ですね。

仮想現実セキュリティシステムを操作できるサングラスA.I.イーディス」も、トニースタークの負の遺産として人類やスパイダーマンを苦しめます。『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』と似た展開ですが、この便利設定はトニーをおとしめるだけなので、そろそろやめてほしいです。

金魚鉢をかぶるミステリオは『アベンジャーズ エンドゲーム』後に開いた別世界からやってきたスーパーヒーローで、エレメンタルズという風土水火の怪物を倒すため、スパイダーマンと協力したいと言います。

しかしエレメンタルズの正体は「B.A.R.F.というホログラム」で映し出された実態のない映像です。この技術は『シビルウォー キャプテンアメリカ』でトニーに否定され、その後も改良を重ねて実用化したものです。

そしてミステリオチームの最大の目的は、トニー・スタークからピーター・パーカーに贈られるだろう「A.I.イーディス付きサングラス(拡張現実セキュリティシステム)」を受け継ぎ人工衛星の大量ドローンを利用することです。

街を破壊する時には、飛行ドローンからの銃撃などを使います。かなり現実離れした仕組みですが、ミステリオが「信じられない物を信じるのが人間」と言ったように、現実の私達が数々のフェイクニュースの真偽を見抜けないのを皮肉ってます。

ミステリオの見た目が「アイアンマンとソーが合わさったよう」と表現されますが、このヴィランは「アベンジャーズへの対抗心から生まれた者」なので当然です。「マントは欠かせない」はドクターストレンジを連想させます。

また、ミステリオチームが戦闘映像をまるで映画撮影するように製作する姿は、最近のアメコミ映画やCGありきの映画のメタ(隠喩)であり皮肉のようにも感じます。『ブラックパンサー』のワカンダ防衛システムと似てるのでシュリは見抜きそうですが。

ニック・フューリーやマリア・ヒルも見抜けそうですが、彼らが重視する数値を偽装するのでミステリオ側の方が上手なんでしょうね。と自分を納得させてたら、なんとニックとマリアも偽物(フェイク)だったというオチで納得です。

スパイダーマンの正体隠しが雑すぎる?

スパイダーマンはMCUの中ではもはや少数派の「正体を隠してるヒーロー」です。そして基本的にはニューヨークという狭いエリアで「親愛なる隣人」として活躍しています。だから前作でワシントンに現れたのは、完全にネタバレです。

普段ニューヨークで暮らす者が、たまたまワシントンにいたことになり、調べればすぐに素性が判明するでしょう。しかも、同じ部活のメンバーはピーターが行方不明だと気づいてるので、MJでなくても疑って当然です。

前作ラストでメイおばさんにバレた後なので、今回は一緒に会見に登場してますが、おいが真っ先に疑われるのは必然ですし「地声」まで出しています。終盤にハッピーは生徒達に「スパイダーマンのおばさんが好きだ」とも暴露してます。

ピーターは、スパイダーマンがヨーロッパに来たとバレないよう、プラハでは黒いスーツ「ナイト・モンキー」として活動しましたが、ロンドンではしっかりスパイダーマンスーツで活躍したので、ナイトモンキーの正体もバレバレですね。

しかもこの報道を見たら、アメリカ出国管理局でピーターのスーツケース内のスパイダースーツを見て、バナナだけ没収した女性官は正体に気づきます。きわめつけは、戦闘後にマスクだけはずしてMJと抱き合いキスしたシーンです。

あれほどの事件現場を報道しないわけないし、スパイダーマンスーツを着た者ならばっちり撮影されたことでしょう。ラストシーンで、MJを抱いてのスィングデートでは明らかに恋人どおしとわかるので、もう隠すつもりはなさそうです。

と思いきや、街頭の大型TVで、J.K.シモンズが演じるキャスターが、ミステリオチームの暴露映像を流して「スパイダーマンの正体はピータ・パーカーだ」と顔写真付きで放送します。ピーターとMJは驚いてるけど、私は納得しました。

サプライズの連続!マルチバースは?

前作『スパイダーマン ホームカミング』では、ヴィラン(敵)の正体や目的や、MJの登場?や、ラストの記者会見など終盤はどんでん返しやサプライズの連続で、満足感が高かったことを思い出します。

今回は「君は素直で信じすぎるのが弱点だ」というセリフもあったように「嘘・ウソ・フェイク」がテーマになってるため、前作にも増してどんでん返しが繰り返されます。まずは良い人に思えたミステリオによる戦闘の偽装です。

予告編や公開前ポスターで、ミステリオは「マルチバース(多次元世界)」の別次元から来た新ヒーローと明かされ『スパイダーマン スパイダーバース』すら伏線だったのかと思いました。

しかし見事に打ちくだかれ、個人的には一安心です。マルチバース構想は世界を無限に広げられる楽しみもあるけど、上手く舵取り出来る人がいないと混乱をまき散らすだけの諸刃の剣な設定になりかねません。

ニック(偽)らのチームをだますのはさすがに難しいと思ったけど、S.H.I.E.L.D.崩壊後は予算も人員も限りあるだろうから周到に準備すれば可能かもしれません。ピーターはミステリオの陰謀をニックに伝え、彼の施設へ行きます。

しかし施設もマリア・ヒルもホロ映像で、追いこまれます。そこへニックのチームが現れ、ミステリオを捕らえます。ピーターはMJやネッドにも話したと伝えるが、そのニック映像もミステリオで、動揺したピーターは電車にひかれます。

ハッピーの助けでロンドンのタワーブリッジへ行き、スパイダーマンはミステリオを追いつめます。最後はピーターむずむず(第六感スパイダーセンス)でミステリオの偽装を見抜いて死ぬのを見届けます。死は防いでほしかったのですが。

最大のサプライズは、エンドロール後に明かされ、本編のニック・フューリーとマリア・ヒルは実はスクラル星人のタロス夫妻だったことです。ミステリオにもだまされ、『キャプテンマーベル』のネタに反応してた理由も判明しました。

MJだけは最もウソを見抜くキャラで「ネットやニュースを信じるの?」と言ったり、旅行アップグレードの不自然さを感じてたり、「スパイダーマンの正体がピーターだと疑ってた」り(67%だけど)してます。

エンドクレジット前後のオマケ映像やカメオ出演は?

エンドクレジット前。スパイダーマンはMJを抱えてNY街中をスィングデートします。街中の巨大TVにミステリオチームが残した映像が流れ「英雄ミステリオの殺害犯はスパイダーマン。正体はピーターパーカーだ」と顔写真つきで暴露されます。

これは『アイアンマン』ラストで、トニースタークが記者会見で「私がアイアンマンだ」と正体をバラしたことと似てるけど、ピーターはまだ学生だし「一生ヒーロー活動する」とは決めてないだけに、続編が気がかりです。

そのニュースを読み上げるのはなんと、2002年公開のサムライミ監督版『スパイダーマン』シリーズで、ピーターが写真を持ち込んでた新聞社の編集長J・ジョナ・ジェイムソンで、同じJ・K・シモンズが演じてます。ミステリオの偽装だったマルチバース(多次元世界)の可能性はまだありそうです!

エンドロール後(ポストクレジット)。運転するニック・フューリーとマリア・ヒルが見つめ合い、ここもロマンスかと思いきや『キャプテンマーベル』で登場したスクラル星人のタロス夫婦が変身能力で化けていたのです。

タロスらはニックほど注意深くないので、ミステリオに出し抜かれた理由が判明しました。本物のニックは南の島で夏休み中、と思いきやそれも映像フェイクで、宇宙船っぽい中でスクラル星人たちを統率してどこかへ向かってそうです。

最後に、昨年亡くなったマーベルコミックス原作者のスタン・リーへの哀悼の言葉がありました。今回はスタンリーのカメオ出演は、残念ながらないようです。

『スパイダーマン ファーフロムホーム』総括とMCUや続編

前作は、ピーターとトニーやヴィランとの関係性、初恋かヒーローとしての目覚めかの葛藤、連続サプライズ等でかなり好みでしたが、物足りなかったバトルアクションは本作『スパイダーマン ファーフロムホーム』の方が断然楽しめます。

ヨーロッパ観光で、イタリアのヴェネツィア、チェコのプラハ、ドイツのベルリン、オランダのチューリップ畑、イギリスのロンドンなどをかけめぐるので、夏休みの旅行気分で観るのも楽しいです。特にヴェネツィアやプラハの仮面祭りは観に行きたくなります。

ヴィラン(敵)の正体や連続どんでん返しは前作と同水準ですが、ネッドやハッピーがピーターより先に恋人つくったり、ニックフューリーが二重の意味で偽物だったり、最後にスパイダーマンの正体が世界中で暴露されたりと驚きの連続です。

続編ではスパイダーマンの正体がバレた世界での物語になるのでしょうか。そうなると、MJやネッドやメイが人質にとられがちですが、それこそトニーの拡張現実セキュリティシステムの名誉挽回の場になればうれしいのですが。

スパイダーマンシリーズは「大いなる力には大いなる責任が伴う」というテーマがありますが、本作でも同級生をドローンで殺害しそうになったりとか、MJやネッドの命をねらわれたりとかして、ピーターが責任を感じていく流れがいいです。

また、トニースタークの死の悲しみを乗り越えられておらず後継者の器ではないと思ってる少年が、実は最も後継者に近い存在に成長していく過程に、ハッピーと似た目線からじんわりきてしまいます。

喪失感から希望へつながる物語としても素晴らしいです。ピーターが一時ミステリオにトニー像を重ねる姿にも涙しそうでした。ミステリオのひげ具合が、トニーに似ています。

本作でMCUフェイズ3は終了したので次作から新章に突入します。と同時にスパイダーマンの続編も「ソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクター(SUMC)」として製作されそうです。『ヴェノム』もからみそうです。

高校生のスパイダーマンを製作するなら、主演のトム・ホランドの年齢も上がるので早く撮影した方が良さそうですね。次作ではピーターの「人を信じすぎる」弱点を長所に変えてほしいです。ピーターとMJの恋バナのゆくえも気になります!

続編前作や関連映画は、マーベル映画MCU一覧もご参考に。

『スパイダーマン ファーフロムホーム』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞

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サイト管理人ゆめぴょん(映画・旅行好き)
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