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映画『盤上の向日葵』真犯人の正体と動機は?真相は?ラスト結末は?考察ネタバレ感想

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盤上の向日葵 映画/ドラマ

山中で身元不明の白骨死体とこの世に7組しかない将棋駒が発見され、持ち主は将棋界の寵児・上条桂介と判明。彼の過去を知る賭け将棋の真剣師の存在も浮上するが…(ネタバレ感想あらすじ↓)

映画名/邦題盤上の向日葵
日本公開日2025/10/31 [予告] 上映時間:123分
監督・キャスト熊澤尚人[キャスト
映倫区分日本:G(年齢制限なし)
配給/製作
(画像出典)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、松竹/松竹撮影所、松竹映像センター
日本興行収入1.2億円 興行収入ランキング
平均評価
平均:100換算
(興収・評価: 2025.11.5更新)
77
参考・出典公式サイトWiki上映映画館

キャラ・ランキング(キャスト/出演者)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者/声優)

  1. 東明重慶(渡辺謙)歴代最強の賭け将棋の真剣師
  2. 兼埼元治(柄本明)東北一の真剣師
  3. 上条桂介(坂口健太郎)異端の天才騎士
  4. 唐沢光一朗(小日向文世)元教師。小学生時代の圭介に将棋を教えた
  5. 上条庸一(音尾琢真)圭介の父親。酒とギャンブル好き
  6. 佐野直也(高杉真宙)石破とともに捜査する巡査。将棋の元奨励会員
  7. 石破剛志(佐々木蔵之介)口は悪いが優秀な刑事
  8. 宮田奈津子(土屋太鳳)圭介の元婚約者
  9. 壬生芳樹(尾上右近)10歳で小学生日本一になった天才プロ棋士
  10. 角舘銀次郎(渡辺いっけい)山形で旅行を営む。将棋好き
  11. 唐沢美子(木村多江)光一朗の妻。圭介を支える

ネタバレ感想『盤上の向日葵』解説と評価

以下ネタバレあり感想考察なのでご注意を!

映画『盤上の向日葵』原作は?監督とキャストは?

映画『盤上の向日葵』の原作は、2017年刊行の柚月裕子によるミステリ小説。本屋大賞で2位に選出されました。2019年にBSでテレビドラマ版も放送されたようです。

監督の熊澤尚人は『近キョリ恋愛』『ごっこ』『ユリゴコロ』等を過去に監督。

主演の坂口健太郎は『余命10年』『ヘルドッグス』『サイドバイサイド 隣にいる人』等、渡辺謙は『怒り』『Fukushima 50』『国宝』等、土屋太鳳は『わたしの幸せな結婚』『八犬伝』『マッチング』等に最近出演。

白骨死体が抱えた貴重な駒の所有者とは?

山中で将棋の駒袋を抱えてる男性の白骨遺体が発見されます。駒はこの世に7組しかない菊水作で600万円の価値が。佐野刑事(高杉真宙)は将棋の元奨励会員だったので捜査一課の石破(佐々木蔵之介)と組んで菊水駒を調べ、不明の1組の所有者が上条圭介と特定。

その頃、将棋界では奨励会に入らずプロになった上条圭介と天才棋士・壬生名人との竜昇戦が話題に…。十数年前、元校長だった唐沢(小日向文世)は将棋雑誌に興味を持つ新聞配達の少年・上条桂介に声をかけ将棋を教えました。

圭介は母亡き後、酒蔵で働く父・庸一と暮らすがギャンブル好きの父に虐待され衣食も不十分でした。唐沢は才能を持つ圭介が棋士となる手助けを申し出るが父親に反対され断念。その後、唐沢は病死前に圭介に夢をかなえるための菊水駒をプレゼント

以上が序盤あらすじ。白骨死体の発見、希少な将棋駒と一緒に…の冒頭はどこかで聞いたことあり、単調な物語を想像したが最後まで観るとそれなりに見どころもあるストーリーでした。

ギャンブル依存症の父親に虐待された子が実は才能の持ち主も王道のパターン…。真剣師・重慶が登場するまでの序盤は一昔前のテレビドラマのようなスロースタートぶりを感じました。

圭介の過去とは?真剣師との出会いは?

大学生・圭介は将棋部で圧勝して勧誘されるがバイト三昧なので断念。ある日将棋道場をのぞくと男に誘われ数人に勝利。男・東明重慶(渡辺謙)は賭け将棋の有名な真剣師で、圭介は同行する機会が増え、東北一真剣師(柄本明)との勝負にも同行。

1本100万円の5本勝負。一戦目を様子見で敗北した重慶は文無しになり圭介の菊水駒を無理に借りて400万円の資金とします。激戦で4勝した重慶は菊水駒を取り戻す金を持ち逃げ。5年後、圭介は金融トレーダーとして大金を稼ぎ駒を買い戻します。

その後圭介は亡き母との思い出の向日葵畑を思い出させる土地に移住し、果樹園で働く娘・奈津子(土屋太鳳)と婚約。しかしクズな父と重慶も訪ねてきて状況一変。何度も金を求める父に手切れ金の代わりに絶縁状を要求するが金を持ち逃げされ…

以上が中盤あらすじ。真剣師・重慶の登場後はやっとスピーディーに物語が動き出し、東北一の真剣師との大勝負はクライマックス。その後の果樹園での父とのやりとりはまた既視感だらけ。血縁といえども営業妨害なので警察呼べばいいのに…

または父と重慶のことは一切忘れて、金融トレーダーに戻って果樹園娘と家庭を築けばハッピーエンドだったのでは?結局は圭介にもギャンブル体質や将棋熱が残ってるし、一生賭博師にひかれるだろうから一般人のささやかな生活は無理だったろうけど。盤上の向日葵 映画/ドラマ

ラスト結末は?真相は?圭介の生死は?

圭介は父を捕まえ首をしめるが、父から実子じゃないと告げられます。実の父は母の実兄で妊娠を知った後に自殺。聞かされた圭介も自殺を考えるが、その頃将棋対局に来てた重慶が、過去の持ち逃げの罪滅ぼしに育ての父の殺害を引き受けます。

父を殺害してきた重慶は、昔妻と暮らした村が見える山中でほぼ自害の形で死亡。圭介は菊水駒とともに埋葬し婚約者の前から消えます。…十数年後、竜昇戦に向かう上条圭介は重慶殺害容疑で警察に囲まれて実父のように自殺を考えるがふみとどまりそう…

以上がラストまでのネタバレあらすじ。実子じゃないと聞かされ、自分では殺害できなかったので重慶に殺害を依頼する…という流れが理解できなかったです。実子じゃないならもう絶縁すればいいだけでは?息子からの金がなければ自然死するし。

また、無理やりとはいえ重慶を殺害し埋葬した理由も不明。警察に出頭すれば軽罪ですんだのでは?果樹園や婚約者への風評被害を考えたのでしょうけど。重慶にも育ての父にも金を持ち逃げされるのは学習能力うんぬんよりも予測能力の低さが気になりました。

映画『盤上の向日葵』ネタバレ感想と私の評価

原作小説は未読だが、ミステリ好きなので期待して観ました。が結論をいうとミステリ映画としては期待値を超えず意外性もなく、クズ親に縛られ続ける不幸な男という既視感の多いヒューマンドラマ止まりでした。

ギャンブル依存症の父から逃れたのに、賭け将棋の真剣師にあこがれるという流れは悲劇しか生まなさそうだが興味深く、さらにそこに近親相姦の禁断の血という呪いが加わるという重厚な人間ドラマでした。なのに殺人事件の部分が薄すぎて残念。

坂口健太郎、渡辺謙はいつもと違う顔を見せてくれたという意味でよかったです。また、真剣師の柄本明、クズ父の音尾琢真の熱演ぶりも見事。佐々木蔵之介の刑事は実在はしそうだが、声の張り上げ感などには違和感。

同日公開の『爆弾』が超絶濃厚でミステリ映画としても楽しめたため、本作『盤上の向日葵』は動機も弱いし、いろいろひかえめすぎて薄味と感じました。小説はもっと面白そうだが、物語的にはあまりひかれないかも…

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