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映画『キャラクター』評価は?ネタバレ感想考察/伏線を解説!殺人鬼の出生の秘密とは?

映画キャラクター

『キャラクター』あらすじ概要

魅力ある悪役を描けない漫画家が、ある4人家族の殺人現場を目撃するが犯人を見てないと証言。それを模した漫画「34」は大ヒット。しかし漫画を模した事件が続き、漫画家も疑われるのだが…。四人家族が狙われる理由は?(ネタバレ感想考察↓)

映画名/邦題 キャラクター
平均評価★★★★★76私の評価↓は含まず)
日本公開日 2021/6/11 [予告↓]上映時間 125分
映倫区分日本 PG12(小学生指導必要)
映画監督永井聡 [キャスト↓]
配給/製作/画像©東宝/AOI Pro.
日本興行収入16.0億円興行収入ランキング

『キャラクター』予告動画

キャラ ランキング(キャスト/出演者/吹替声優)

個人的なキャラクターランキングです。
※キャラクター名(キャスト/出演者)

  • 1位両角/もろずみ(Fukase@SEKAI NO OWARI)天才的な殺人犯。山城のサスペンス漫画「34」の殺人鬼ダガーのモデル
  • 2位山城圭吾(菅田将暉)悪人を描けない漫画家。ある事件を目撃し、その犯人を模した漫画が大ヒットするが…
  • 3位清田俊介/せいだ しゅんすけ(小栗旬)神奈川県警 捜査第一課巡査部長。暴走族あがり。事件と漫画の共通点に気づく
  • 4位真壁孝太(中村獅童)神奈川県警 捜査第一課警部補。清田の上司。人情味があり同僚からの信頼も厚い
  • 川瀬夏美(高畑充希)山城の同棲中の恋人。山城を影で支える理解者

ネタバレ感想『キャラクター』解説や評価レビュー

この先はネタバレありの感想考察です。他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

私の評価 ★★★★★70/100(60が平均)[レビューサイト評価↑]

オリジナル脚本?監督とキャストについて

映画『キャラクター』は、長崎尚志が10年間練り上げたオリジナルストーリーです。長崎尚志は、浦沢直樹とともに漫画『MASTERキートン』脚本を手がけ、多数の映像作品にも関わってます。しかし、映画『20世紀少年』三部作の脚本・企画も担当してたので不安もあります。

監督の永井聡は元CMディレクターで、最近の映画では『帝一の國』『恋は雨上がりのように』を監督してます。まだ作家性などは感じにくい映画監督です。

主演の菅田将暉の出演作は『アルキメデスの大戦』『あゝ、荒野』『花束みたいな恋をした』等。小栗旬は『罪の声』『新解釈三國志』『ゴジラvsコング』等に出演。SEKAI NO OWARI(セカオワ)のFukaseは映画デビュー作となります。

映画キャラクター

劇中漫画「34」の内容は?タワマン住めるわけは?

画力はあるがキャラクターを描けない山城圭吾(菅田将暉)は、最後の作品でもデビューできず漫画家をやめる決意をします。アシスタントの最後の仕事として「幸せな家族の住む家」をスケッチに行くが、4人家族の殺人現場と犯人を目撃

第一目撃者の山城は、神奈川県警 捜査第一課の清田(小栗旬)の事情聴取時になぜか「犯人を目撃してない」と証言。山城は帰宅後、漫画執筆の欲求にかられ「34(さんじゅうし)」を描きはじめて大ヒットさせ、恋人とタワマンへ引っ越し。

「34」は34歳の3人が三銃士のような関係で連続殺人鬼ダガーを追うサスペンス漫画です。殺人犯ダガーのモデルは、山城が目撃した犯人(Fukase)です。ある日「34」の2組目の4人家族惨殺を模した事件が発生し、山城は自宅で聴取されます。

以上が序盤のストーリー。目撃事件を漫画や小説や絵画に描いて作者もとりつかれていく作品は他にも見覚えあるし、それらを模倣する犯人もめずらしくはないです。しかし菅田将暉、Fukase、小栗旬の狂気が平凡ではない物語を予感させます。

数冊ヒットさせただけの漫画家がすぐタワマンに住める?のツッコミには、漫画をやや小馬鹿にした刑事・真壁(中村獅童)の質問でリアリティを持たせてうまいですね。つまり、500円x100万部x3巻x印税10%=税引前で1億5千万円の収入です。

犯人は幻影?出生の秘密と4人家族を狙う理由とは?

1件目の殺人事件は、16歳時にも逮捕された辺見が自白して解決。しかし2件目の凶器が、1件目の凶器と同一と判明し釈放。その事実が判明する前に漫画家・山城は、両角と名乗る男からもらったそのアイデアを漫画にして発表してました。

山城は売れる前から同棲してた恋人・夏美(高畑充希)と結婚し、妊娠した事を家族に報告に行きます。父母と妹の4人家族ですが、山城の態度が冷ややかなのは後の伏線です。夏美が身ごもった子の性別等を内緒にするのも伏線につながります。

両角が夏美の前に現れたことから、山城は犯人を目撃したことを夏美や警察に自白して漫画連載も休載。捜査で「両角は別人の戸籍」と判明。第2の事件現場が「かつて4人家族を幸福単位とした宗教コミュニティ九條村」と気づいた清田刑事は、釈放された辺見に殺害されます。

以上が中盤ストーリー。殺人鬼を演じるセカオワのFukaseが、役者デビュー作とは思えないくらい迫真のサイコパス演技なので、精神をもってかれないか心配なほどです。山城の家族訪問は時間かせぎと思いきや、かなり重要な伏線で回収時に驚かされます。小栗旬の途中退場は想定外。

また、他人の戸籍を奪った両角が「幸せな四人家族だけを惨殺」する理由が、出生の秘密でもあるコミュニティへのうらみだと判明。出生届が出されてなくて義務教育も受けてないようですが、両親の存在が気になります。辺見が父の可能性も?

実は、序盤までは殺人鬼(Fukase)は、山城の内なる存在(両角は二重人格の意味)だと深読みしました。だから居酒屋のマスターや清田刑事にも見えなかったのだと。しかし夏美の前に現れたことで、両角が実在すると確信!

お腹の子と山城家の伏線回収?続編の予感?

山城は、マンガ最終章で漫画家の家族を犯人に襲わせ、現実で両角をおびきよせます。しかし山城家は、母と妹が再婚後に来た家族だったのです。だから山城の態度が冷たかったり実家へ帰りたがらなかったのです。「本物の幸せな四人家族」ではないと見抜いた両角は夏美を殺害に。

4人家族しか狙わない両角が夏美をねらう理由は「夏美のお腹の子が男女の双子」だからということで、これも見事な伏線回収です。両角は山城と夏美を刺すが、防弾チョッキの山城に逆襲され、真壁刑事が駆けつけて解決。

ラストで両角は裁判所でさばかれ、逆に「僕はだれ?」と問います。その顔が入院中の山城の顔と重なります。無事に双子を出産した夏美や、真壁刑事が見舞いに来ます。清田殺害犯の辺見は未だ逃亡中。夏美は誰かの視線を感じます。

エンドロール後の「刃物を研ぐ音」も不穏でした。逃亡中の殺人犯・辺見は両角のファンだったそうですが、まだ何かつながりがありそうな気もします。夏美への視線が辺見だったのかも気になるし、続編の可能性も感じさせる結末でした。

最後に両角が、まだ産まれてない子まで計算に入れて「幸せな4人家族」としたのはややご都合主義ですね。真壁や警察の到着がおそすぎるのもツッコミどころ。

清田刑事はあっさり殉職したのに、胸や背中を刺された妻・夏美とお腹の双子や、殺人鬼・両角が健在なのは、ハッピーエンドや裁きを演出するためのゆるすぎるラストと感じます。山城のケガの方が回復おそいのも気になったけど、歩けなくなる可能性もありそうですね。

ラストシーンで、両角の顔が山城に憑依した演出は気になります。山城も再婚家庭でモヤモヤし「本物の幸せな4人家族」にコンプレックスを感じてたので「漫画内での4人家族殺人を楽しんでた」のでしょうか。そしてついに殺人衝動が芽生えたかも?

映画『キャラクター』私の評価と感想

事前に話題もきかなかったけど、菅田将暉が主演ってことで気になり観たのですが、かなり良質のサスペンス映画でした。最近の邦画ミステリ/サスペンス系はふろしき広げて失敗する例が多いので、久々に満足できる作品にであえました。

脚本はよく練りこまれてて伏線回収も見事ですが、もう少しご都合主義はひかえてほしかったです。あと、結末は映画観る前に予想してたのとほぼ同じだったので、もっとミステリ的な謎や意外性があれば記憶に残る映画になったと思います。

菅田将暉と小栗旬と中村獅童と高畑充希の安定感は言うまでもないけど、心配したセカオワFukaseの演技は良い意味で裏切られたので必見。漫画/小説原作だらけの中、オリジナルストーリー映画が増えるきっかけになってほしい良作でした!

他の映画はおすすめ映画ジャンル別も参考にしてください。

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